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映画『サウダーヂSAUDADE』(富田克也監督)

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サウダーヂSAUDADE
リーフレットより:
土方、移民、HIPHOP
地方都市・甲府の真実とは!?

監督:富田克也
製作:空族 『サウダーヂ』製作委員会
共同脚本:相澤虎之助 富田克也
プロデューサー:伊達浩太朗 富田智美
出演:鷹野毅 田我流(でんがりゅう) 伊藤仁 デニス・オリヴェイラ・浜津 ディーチャイ・パウイーナ 工藤千枝 尾崎(崎は正しくは「石ヘンに右は﨑のツクリ」)愛 中島朋人 野口雄介

フォルツァ総曲輪5周年」企画の一つ、映画『サウダーヂSAUDADE』を3月17日(土)に観た。正直申し上げて「よくわからない」映画である。その理由としては、①3時間近い長尺の映画であること(長さがマイナスになっている)、②私の耳のせいか録音のせいか(おそらく前者なのだろうけど)台詞がよく聴き取れないこと、③いくつかの物語が錯綜してわかりにくいこと、④SAUDADEが象徴することが映画の中でどこまで実現しているのかわかりにくいこと などが挙げられる。
物語の中心は(たぶん)2つ。1つは土方・堀精司(鷹野毅)で彼はタイパブのミャオ(ディーチャイ・パウイーナ)とタイで暮すことを夢見ている。もう1つはHIPHOP・天野猛(田我流)で映画終盤、彼は弟からもらったナイフでスモールパークのデニス(デニス・オリヴェイラ・浜津)を刺す。

パンフレット所収の「記者会見」から富田克也監督の発言を2箇所引用(同パンフp18)。
・・・かつては経済大国であった日本が今ではその面影も無くなりつつあります。ヨーロッパでは移民の問題で悲しい事件が沢山起こっていますが、日本はそういうことの語られる事の無い場所だと思っているかと、日本人もそう思っていると思いますが、事実はそうではなくて、僕自身も知らなかった事があって、一年間のリサーチを通していろんな方々と出会い、こういうタイやフィリピンや韓国人、ブラジル人という移民の方々を描かずして、日本という国を描く事は出来ないという、そういうことです。
僕たちはずっと『サウダーヂ』で描かれている山梨県を舞台に映画を撮り続けてきました。それは出身地であるという事もありますが、それよりも社会の中にある人々が生きる中にあらゆる問題、人々が普段目を逸らそうとするもの、見ないようにしようとするものをあえて映画で描く。そして自分たちがそのようなところに住んでいるというところを改めて見直す機会にすると言いますか、僕たちがこれまで見て来た映画にそういうところを教わって来たので、僕たちもそういう映画作りをします。

映画『サウダーヂSAUDADE』の公式HPはこちら
# by tiaokumura | 2012-03-18 11:40 | 映画 | Comments(6)

吉本隆明さん、ご逝去

戦後日本の思想界に大きな影響を与え、安保反対や全共闘運動に揺れた1960年代に「反逆する若者たち」のカリスマ的存在だった詩人・評論家の吉本隆明(よしもと・たかあき)さんが、16日午前2時13分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。87歳だった。(朝日新聞2012年3月17日付)

60年代、私もよくわからないままに『言語にとって美とはなにか』(指示表出・自己表出)・『共同幻想論』(自己幻想・対幻想・共同幻想)などを読んでいた。アカデミズム・岩波文化人・朝日知識人・日本共産党とは違う地平での孤独な思索の営みは、私のような者には理解不可能であったのだが、吉本隆明の独自性に小さからぬ共感を抱いたものだった。
吉本隆明さま、ありがとうございました。

以下、吉本の初期の詩篇から3つ抄出する。出典は全て『吉本隆明全著作集1定本詩集』(昭和43年12月20日第1刷。勁草書房)。
ぼくの孤独はほとんど極限(リミツト)に耐えられる/ぼくの肉体はほとんど苛酷に耐えられる/ぼくがたふれたらひとつの直接性がたふれる/もたれあふことをきらつた反抗がたふれる/ぼくがたふれたら同胞はぼくの屍体を/湿つた忍従の穴へ埋めるにきまつている/ぼくがたふれたら収奪者は勢ひをもりかえす
だから ちひさなやさしい群よ/みんなのひとつひとつの貌よ/さやうなら

(『転位のための十篇』「ちひさな群への挨拶」pp143-144)
おれが愛することを忘れたら舞台にのせてくれ/おれが讃辞と富とを獲たら捨ててくれ/もしも おれが呼んだら花輪をもつて遺言をきいてくれ/もしも おれが死んだら世界は和解してくれ/もしも おれが革命といつたらみんな武器をとつてくれ
(「恋唄」p215)
ああそうだ/すべての生活というものは無言を包括するために/拡大してゆく容器をもつている/彼女がわたしにたのんだ/京菜の漬物とさと芋と人参と豚肉を買うことを/そこでわたしが出掛けた/ひとつの冒険へだ
わたしの手のなかにはすぐ空になるほどの小銭と/ヴィニールのふろしきがあるだけだ/けれどいつの日かおなじように今日/わたしあるいはわたしの骨になつた幻は/そのようにさりげなく深い拠点から/出発する

(「〈われわれはいまー〉」p259)
# by tiaokumura | 2012-03-17 08:02 | 追悼 | Comments(0)

学院長式辞@2011年度卒業式

例年になく多かった積雪も今はわずかとなり北陸の地富山にも春の訪れが近いことを実感させる本日、ここにきわめて佳き日を迎えることとなりました。
富山国際学院2011年度卒業式にあたり、富山国際学院教員12名を代表して式辞を述べさせていただきます。
ただ今私が卒業証書を授与させていただいた、中華人民共和国・ネパール連邦民主共和国・ロシア連邦・中華民国ご出身の皆さま、
ご卒業、まことにおめでとうございます!

皆さまの2年ないし1年半の富山国際学院での語学留学期間中のもっとも大きな出来事といえば東日本大震災になるでしょう。
2011年3月11日午後2時46分、日本における観測史上最大マグニチュード9.0の巨大地震が東日本を襲いました。その後の日本・日本人については皆さまもさまざまに見たり聞いたりし、いろいろな感想をお持ちだと思います。あれほどまでの災害に直面してもくじけることなく支え合う日本人の姿は国際社会に大きな感銘を与えました。しかしながら一方で、福島原子力発電所の人災はいつ終わるともしれない恐怖を与え続け、また、岩手・宮城・福島に残った100年分とも言われる「がれき」は日本全国で受け入れ処理すべきでありながら、名乗りを上げる地方自治体の数の少なさは被災地復興の妨げになっております。
皆さまはこのあと日本が日本人がどのように大震災後を生きていくか・どんな社会を築き上げていくか興味をお持ちだと思います。また、皆さまが日本再生に役立てることもまだまだ数多くあると思います。
いずれにしましても、皆さまにおかれましては、日本での体験を良いことも悪いこともそのままの形で母国のご家族・友人に伝えていただけたらと願っております。

さて、本日の卒業式を終えて皆さまはこのあとそれぞれの道を歩んでいかれます。その道のりには、いいこと・楽しいこと・嬉しいことばかりがあるのではありません。たくさんのいやなこと・辛いこと・苦しいことも皆さまを待ち受けています。
そんな皆さまに
Stay Hungry. Stay Foolish.
という言葉を贈ります。
残念ながら昨年10月5日にSteve Jobsが亡くなりましたが、Stay Hungry. Stay Foolish.はJobsが数年前のStanford大学の卒業式の来賓スピーチで引用していました。YouTubeやStanford大学のホームページにこのスピーチがアップされていますので、まだ聴いたことがない方はぜひアクセスしてみてください。
Jobsはそのスピーチで自らの挫折や癌について率直に話し、最後にこの言葉をStanford大学の卒業生に贈っています。この言葉のオリジナルは、今から40年ほど前にアメリカで発行されたThe Whole Earth Catalog(日本語では『全地球カタログ』です)の裏表紙の写真の下に掲げられていた言葉です。このカタログは当時の世界の10代・20代の若者たちの生き方に大きな影響を与えました。私もその一人です。その若者たちは今は50代、あるいは私のような60代になっています。
Stay Hungry. Stay Foolish.
hungryは「おなかがすいている・空腹な」、foolishは「頭の悪い・馬鹿な・愚かな」といった意味のどちらもどちらかといえば否定的な単語です。stayは「ある状態にとどまる」という意味の単語です。Stay Hungry. Stay Foolish.は逆説的であるゆえにインパクトのある言葉でもあります。私は私なりにこの言葉を以下のように解釈しています。
Stay Hungry.は、今の状態に満足しないで、更によりよい自分の実現を目指す意欲を持ち続けることです。
Stay Foolish.は、中途半端に賢くなってわかったふりをするのでなく、自分の愚かさを自覚し謙虚であり続けることです。
Stay Hungry. Stay Foolish.
日本語学校の卒業式なのに英語の言葉を贈るのは変かもしれませんが、私自身が皆さんの年のころにこの言葉に出会い、Steve Jobsほどではありませんが、その後の自分の人生に少なからぬ影響を受けています。本日富山国際学院を巣立つ皆さまが折に触れStay Hungry. Stay Foolish.を思い出していただけたら嬉しいです。

最後になりますが、皆さま方の前途に輝かしい未来があることをご祈念しつつ式辞とさせていただきます。
皆さま、本当におめでとうございました!

2012年3月15日
富山国際学院
学院長 奥村隆信
# by tiaokumura | 2012-03-15 12:55 | 僕は学院長3年生 | Comments(4)

3月13日午前、退院しました

皆様にご心配をおかけしておりましたが、本日3月13日午前11時前、退院いたしました。
今回の入院は、救急車で運び込まれた富山市民病院での2泊3日を含む2月19日(日)~3月13日(火)の23泊24日で、これは私にとって人生2番目の長期入院でした。終わってみると短かった印象ですが・・・。
入院期間中は皆様から励ましのお言葉など多々いただきありがとうございました。

次回の入院は3月23日(金)~25日(日)で、抗癌剤・シスプラチンの点滴治療です。

更新がままならない当ブログですが、今後ともよろしくご愛読のほど、お願い申し上げます。

春まだき富山の地より
奥村隆信拝
# by tiaokumura | 2012-03-13 13:57 | 癌日記 | Comments(16)

癌日記:退院のめどが立ってきた

3月5日(月)
午前6時過ぎ起床。
食事。朝、3分粥・味噌汁・おかず1品・牛乳(生乳100%、100ml)。10時、ミックスジュース。昼、3分粥・スープ・おかず1品・牛乳。3時、テルミールミニ(125ml、250kcal)。「テルミール」はテルモ社の高カロリー栄養食で、バナナ味・抹茶味・コーヒー味などがある。夜、3分粥・汁物・おかず1品・デザート(ゼリー)。
朝日、讀賣。朝日・再生日本政治「国際援助 進む方向議論を」(JICA理事長・緒方貞子)」。同富山版「富山弁しかしゃべれん落語家ながやちゃ 漫欽丹さん大人気」。
歩行訓練。午前2回・午後1回。
回診、いつもは9時台なのだが、なぜかこの日は11時近くから巡回。Yaドクより指示、29日午前に出たっきりで排便がないので坐薬を入れることに。
午後3時過ぎ、坐薬。効果は出ず、6時過ぎにようやく1回目の排便。ほんのチョロチョロの出具合。
TV。BS-TBS『吉田類の酒場放浪記』(9:00~)。BSプレミアム『ティファニーで朝食を』(1961年。監督ブレイク・エドワーズ、原作トルーマン・カポーティ、音楽ヘンリー・マンシーニ。オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード)。

3月6日(火)
6時半起床。
食事。朝、3分粥・味噌汁・おかず1品・牛乳。10時、ヨーグルト(100ml)。昼、3分粥・おかず2品・牛乳。3時、テルミールミニ。夜、3分粥・味噌汁(具は入っていないがカボチャ味)・おかず1品・デザート(ヨーグルト)。
朝日、讀賣。朝日・リレーおぴにおん「梯久美子 『愛してる』と書かなくても」。白川静が「夫人の亡きがらが焼かれた後に詠んだ歌」が紹介されていた。「焼きあげし屍(しかばね)かこれが白雪の散りまがふがに色冴えてあり」。
体重測定。48.4kg。微増か。
3時過ぎ1Fに降り10分100円のPCに向き合う。ブログ記事、3月初投稿(前記事)。
夕方、主治医のTドク来。今後のことについて。昨年手術以来、これまでのところ抗癌剤(僕の場合はTS1とシスプラチン)はよく効いているので、腸閉塞前の体調に戻ったらTS1を再開する。シスプラチンもあと2~3回はやりたいとのこと。納得する。
TV。BS-TBS・昭和青春グラフィティ『世界の日本製の立役者』(8:00~)。同・地球バス紀行『聖地を巡る祈り道 ネパール』(9:00~)。BS朝日『京都1200年の旅 利休とわび茶の心』(10:00~)。

3月7日(水)
5時半起床。
食事。朝、3分粥・味噌汁・おかず1品・牛乳。10時、ゼリー。昼、5分粥・スープ・おかず1品・牛乳。3時、なかった(忘れられた?)。夜、5分粥・おかず2品・デザート・テルミールミニ。
朝日、讀賣。朝日・人脈記「孫文がいた2 神戸の財界 華僑と交流」。
讀賣、「百済人の墓誌に『日本』 最古の国号か東方を指す言葉か」。いつぞやの『図書』(岩波書店)にもこの件が載っていた。確かそこでも「対句」(日本と風谷、扶桑と盤桃)説で国号否定論だった。
8時半、看護師長来。午前中に個室から4人部屋へ引越し可とのこと。今回の入院生活、個室滞在が長かった(請求書が怖い^^)。ICUのあとずーっとだから1週間近くになる。
9時半、Tドク・Sドク・Yoドク回診。Yoドクによる抜糸。今日で手術後1週間ということになる。抜糸は手術のところとその前にやったポートのところも(一部は未)。
2時過ぎ、個室から4人部屋へ。廊下側右手前。
3時過ぎ、勤務先の富山国際学院にTELし、スタッフの高木けい子さんと打ち合わせなど。
TV。BS日テレ『トクセンお宝映像! 落語家五代目三遊亭圓楽』(8:00~)。BSプレミアム『密着!セレブ争奪戦! アカデミー賞の舞台裏』(9:00~)。

3月8日(木)
午前4時半、起床。ダルビッシュのMLBオープン戦初登板の日。TV中継が見たく早起き。
テキサス・レンジャーズ(アリーグ)vsサンディエゴ・パドレス(ナリーグ)。アリゾナ州ビオリア(レンジャーズはヴィジター)。ダルビッシュ、1回裏。見逃し三振(6球。以下同じ)、右前二塁打(5)、中飛(3)、空振り三振。2回裏。中越え二塁打(5)、一ゴロ(2)走者は三塁進塁、投ゴロ(5)三塁走者、三本間で封殺、空振り三振(5)。2回・8打者・31球。4番打者からの三振奪取もすごかったが、2回裏・一死三塁での投球&フィールディングがみごとだった。
朝日、讀賣。朝日・富山版「中谷宇吉郎の初出? 掛け軸『雪は天から送られた手紙である』」。高野悦子(元・岩波ホール支配人)の父・與作と中谷は旧制四高の同級生で生涯の親友。その中谷から與作に贈られた「雪は天からの~」の掛け軸を含む15点が、このほど高野悦子から中谷宇吉郎雪の科学館(石川県加賀市)に寄贈された。
讀賣。3回シリーズになるのか、「介護フロンティア 外国人と共に」。EPAに基づく介護福祉士候補のこと。「村山知義 不滅の挑発」。村山の回顧展「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」が神奈川県立近代美術館で3月25日まで。その後、京都・高松・東京と巡回。「今和次郎 採集講義」展(25日まで。汐留ミュージアム)もおもしろそうですね。
2:45、坐薬。4:30、ようやく1回目の排便。飲んでる薬(造血剤)のせいでしょうね、ずいぶん黒っぽい便。ナースにチェックしてもらう。その後、夕食後に2回目、深夜に3回目・4回目。
3月12日(月)に12:30~17:00の外出許可をもらう。自宅・富山国際学院への外出。
TV。BS1『レンジャーズvsパドレス』(午前4:30~)。BSプレミアム『甘い生活』(1960年。監督フェデリコ・フェリーニ、音楽ニノ・ロータ。マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ、アヌーク・エーメ)(1:00~。字幕)。NHK『地球イチバン 世界一子どもにやさしい教育』(8:00~)、オランダの教育について。

3月9日(金)
6時起床。
食事。朝、5分粥・味噌汁・おかず1品・牛乳。10時、デザート。昼、7分粥200g・汁物・おかず2品・牛乳。3時、テルミールミニ。夜、7分粥・味噌汁・おかず2品・デザート。
朝日、讀賣、北日本。朝日「甲状腺被曝 最高87ミリシーベルト」。大岩ゆりの署名記事。大岩記者は癌記事でよく見かける。「人・脈・記 孫文がいた」は梅屋庄吉関連。シリーズ「55プラス」は「日本語を教えよう」開始。大阪府箕面市国際交流協会の72歳・66歳の日本語教師の活動が紹介。山崎正和「戦後の日本見えた 外国人と助け合う 『守るな 逃げろ』」「文明は磐石ではない 無常観抱きながら 積極的に、地道に。」。山崎が説く、「積極的無常観」「無常観を抱えたまま頑張る」「無常観を抱きつつ積極的に生きよう」にナルホドと思う。朝日・富山版「『フォルツォ総曲輪』5周年」、佐伯龍蔵「言葉の力を獲得したヒップホップ映画」(『サウラーヂ』の紹介)。同「富山県立高校一般入試1日目」。3月8日が社国理、9日が英数。国語の説明的文章の出典は寺島実郎だった。
讀賣、ドナルド・キーンさん、3月8日に日本国籍取得。一面・編集手帳・社会面で取り上げている。申請から約4か月ですから、「スピード取得」(同記事)でしょうね。日本人名は「キーン ドナルド」、雅号は「鬼怒鳴門」(キーン・ドナルド)。「鬼怒川の鬼怒と四国の鳴門から漢字をあてた」そうです。
北日本(地元紙)。立川志の輔・志の輔らくごのまくら194「正岡子規と震災 川柳心救うユーモア」。記事中に紹介されている宮城県南三陸町の避難所での川柳を以下引用。「水運び 筋肉つけて 腕自慢」「蓮舫に 負けぬ物資の 仕分け人」「大津波 みんな流して バカヤロー」「すっぴんで 外に出る日が 来るなんて」。映画『ヒューゴの不思議な発明』。『アーティスト』もそうですが、この映画も観てみたいですね。どちらも映画創世記を扱っている。
9時半、Sドク・Bドク・Yoドク回診。Yoドク、ポートの残りの抜糸。
10時、入浴。点滴の関係でバスタブには入れずシャワー。
体重測定、49.8kg。50kg目前まで回復した。
夕方、主治医のTドク来。来週前半にでも血液検査次第で退院可。退院後、体力がある程度ついたら抗癌剤(TS1・シスプラチン)再開。TS1は、2月19日・8クール目の2日目で中断中である。

3月5日(月)~9日(金)の完読(刊行日・定価は略す)。
興津要『江戸食べもの誌』(河出文庫) 加藤陽子『戦争の日本近現代史 東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで』(講談社現代新書) 佐藤百合『経済大国インドネシア』(中公新書)
加藤陽子本はこれで2冊目。
手元の読みかけ本は以下の3冊になった。
網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』(ちくま学芸文庫) ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄 下』(草思社文庫) 山田風太郎『増補版 戦中派不戦日記』(講談社文庫)
大部な本(400~600ページ)ばかりなので退院までに読み終わるのは無理かも。
# by tiaokumura | 2012-03-10 11:26 | 癌日記 | Comments(4)