富山型デイサービス

惣万佳代子さんのお名前を知ったのは、93年頃だったろうか。富山赤十字病院の看護婦だった惣万さんたちが「日赤ちゃいい病院ながやけど、病院で看護しとってもあかんちゃ、限界があるが。わしらが今立ち上げんならんが」(←これは僕の「創造」も入ってますが、惣万さんは富山弁のネイティブ^^)と考え、作られたのが「このゆびとーまれ」(前は「このゆびと~まれ」だったような気がする)。そこでは、赤ちゃんもお年よりも、障害があってもなくても,みんなが一緒に過ごす。今でこそ「富山型デイサービス」として全国区になっているが、フロンティアは惣万さん。大変なご苦労があったことだろう。そのうち社会の追い風。いや、時代が惣万さんにようやく追いついたと言うべきか、行政が動き出した。いや、これも、惣万さんが行政を動かしたと言うべきであろう。
00年だったか、ひょんなきっかけで「サンフォルテフェスティバル」(「男女共同参画社会」関連のイベント)のボランティア(実行委員)をやった。委員でシンポジウムを企画することになってその人選。今にして思うとずいぶん図々しいことだったと思うが、僕は自分好みの人選をやった。その当時自分が一番関心のある人を呼ぼうとしたのだ。僕(たち)が考えたメンバーは、惣万さんの他に、浅生幸子さん(現在・富山市議)、竹嶋身和子さん(韓国雑貨「チング」店主)、そして男性は地元の人気アナ相本さん。交渉成功。イチロー・松井・松坂・金本の揃い踏みのような豪華キャスティング! ただ時代に早すぎた人選だったかもしれない。駅前でチラシ配りもしたが、期待した数の聴衆には達しなかった(ごめんなさい、4人の方々!)。でも、4人が一室に集まっているのを見たときの感激、白熱したシンポジウムは、自分の人生で貴重な体験として残っている。4人の方々は今、当時以上に活発にご活躍されている。
阪井由佳子さんは、実行委員の1人から「若いけど惣万さんと同じくらい濃い人」として聞いた。そのときは聞き流していたが、その内、新聞などで見かけ、そのたびに「いつかお会いしたい」と思うようになった。惚れっぽいんでしょうね、自分^^。先日NPOのセミナーに参加したら、阪井さんの「にぎやか」と関わり深いデザイナーの高さんが講師。譲ってもらった『別冊にぎやか』を読むなどして、ますます阪井さんのファンになった。
字数が足りなくなってきた(汗)。今日の結論。来週の月曜日、僕はC組の学生4人と一緒に「にぎやか」でボランティアをすることにしました。阪井さんとはTELで交渉し、快諾してもらった。2月6日午前、カルチャーショックやらバトルやら大混乱が多そうで不安もいっぱいだが、きっといい結果が出るだろうと、やや無責任に楽観している今の自分です。
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# by tiaokumura | 2006-02-02 22:16 | NPO | Comments(0)

NHKテレビ「中国語講座」「エンジョイスピーキング」を見てます

中国語のあとにフランス語、英語のあとに韓国語(ハングル講座)と、NHKの番組編成、めちゃくちゃと言えばメチャクチャですが、こんなにいろんな言語、TV(やラジオ)で学べる国って、そんなにないんじゃないんでしょうか。日本人は元来好奇心が強く新しいものが好きなんでしょうね、きっと。
外国語学習禁煙と同じくらいチャレンジして、どちらもモノにできてない、そんな僕がお薦めするのはちと気がひけますが、NHK教育テレビの語学番組から2つご紹介。

中国語会話(月曜午後11:00~11:25 再放送あり)
従来の「中国語講座」のイメージを3つの点で一新。1つ目は「音から入る中国語」というコンセプト。簡体字を見てついわかったと思いがちな我々にはとてもいい方法。次に「直接教授法」を取り入れてるところ。これは媒介語を使わずに学習言語を教える方法で、日本語教育でも使ってます。陳老師が生徒役の金子貴俊(映画「ウォーターボーイズ」)に教えるときに、全部ではないのですが、この教授法、使ってます。3つ目はスキット(そこに登場するKマン、中国にもこんなおっさんおったんかいな、と思うユニークなキャラ)では1回1キーフレーズに絞ってるところ。これくらいなら自分にもできるかも、と学習意欲わくし、達成感も得やすいんでしょうね。年末年始には、卓球の愛ちゃんがゲスト。彼女、11歳くらいから中国語、勉強してるそうです。とても上手でした。月に1曲、aminが歌うのですが、12月は山下達郎の「クリスマス・イブ」をカヴァーしてました。

エンジョイスピーキング(火曜午後11:10~11:30 再放送あり)
学院の教師、今11人いますが、内4人が外国(ロシア・韓国・マレーシア)で日本語を教えた経験がある。僕はそんな経験もないし、留学経験もない。この番組は「テレビで留学」が売り。前シリーズもよかったですが、今放映中のは前々シリーズの再放送。John先生(さりげないオシャレ。ちょっと真似したことがあります^^)とEllen先生(厳しさの中にも優しさがあるタイプ)が1週置きに登場して、日本・韓国・台湾・ブラジルなどの学生10人くらいに授業。レベルは日本語の授業で言えば「初級後半」くらいでしょうか。特別変わったことをやる、ってのではないんですが、教え方が上手で学生の能力をうまく引き出している。こういう先生に習いたいなぁという魅力、お二人ともある。僕も板書下手なんですが、お二人もそこは・・・。アメリカの大学って、あんまし板書技術って重視しないのかも。「日本語教育は英語教育より10年以上遅れてる」と言った人がいますが、こういう授業を見てると、僕なんかお二人に20年以上遅れた授業やってるんじゃないかと、反省しきり。

両番組とも時間帯がちょうど自分にはいいのですが、予習も復習もしないので、モノにはなってません。見てるだけで楽しい、って段階です。
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# by tiaokumura | 2006-02-01 22:41 | Comments(0)

笑いの極意は「緊張の緩和」(桂枝雀)

クドカン(宮藤官九郎)のTVドラマ「タイガー&ドラゴン」(ハマってました、自分^^)の影響もあって「落語ブーム」だとか。九代目林家正蔵がどうもイマイチ好きになれないので、ちゃんとした落語ファンじゃないのかもしれませんが、落語、好きです。志ん生小さんももちろん好きですが、一番は圓生。口調のよさ、凛とした姿形、何をやっても「うまい」ネタの豊富さ。正真正銘の「名人」なんでしょうね。志ん朝もいい。「サラブレッド」の窮屈さみたいなものが芸に感じられて「かわいそうだなぁ」と思ったこともありますが、せめてもう少し生きて真の「変幻自在」にまで達せられたらよかったのにと、惜しい。いつかCDでじっくり聞きたい。

上方落語ではなんと言っても二代目桂枝雀。生を見たことあります、しかも英語落語!90年頃だったか、富山で口演したんです、英語講座の特別講演(ダジャレみたい!)で。月並みですが、会場爆笑の渦。リスニング苦手な僕は、隣のガイジンはんが笑った3秒後に遅れて笑ってましたが。
桂枝雀爆笑コレクション』、ちくま文庫でシリーズで刊行中。口演を活字で読むほど野暮なことはないかもしれませんが、行間もにらみながら想像をたくましくして読んでます(所々貴重な写真あり)。小米時代もすごかったみたいです。米朝師匠、弟子があんな最期だったんでショックだったでしょうね。一番期待してた門人。ピカソがああなるまでに誰よりもデッサンに励んだように、小米も数々のネタを自分のものにしていった。そのままでも充分だったんでしょうが、やがて「枝雀」として脱皮。
サゲはだれがやってもだいたい似るもんなので、マクラ、枝雀師、どうだったんだろう、と前掲の書、いくつか読む。「あくびの稽古」(江戸落語では「あくび指南」。枝雀師匠の代表ネタではおまへん←キッパリ)では、猿で入ってます。ちなみに「あくび~」、枝雀のサゲ4分類では「池田の猪買い」(江戸落語にはないネタ、たぶん)と同じく「ヘン」(常識の枠を越えて噺全体がウソになる)グループ。
「落研」出身の落語家、否定するのではないんですが、増えて「落語家」も変質してるのかも。「落語家」は、やっぱり枝雀師みたいに「神戸大学中退」がいいのかも^^。
師がよく言ってた「シュール」。シュルレアリスムでは「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのように美しい」(ロートレアモン)が有名ですが、今頃師匠は天国で「これ、マクラに使えへんかぃなぁ」とご思案中かもしれまへんなぁ。
今日のブログ、こんなとこで勘弁していただきまひょいな。
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# by tiaokumura | 2006-01-31 21:25 | | Comments(0)

富山大学、出願開始

今日から地元の富山大学が出願開始。「受験」が本格化してきました。

「センター試験」に匹敵するのが「日本留学試験」。03年から始まり(今の学部3年生の受験時)、年2回(6月・11月)実施されます。今年度の学院生は6月に金沢大学、11月に北陸大学で受験。北陸地区の5つの大学が持ち回りで会場となるので、来年はそろそろ富山大学でありそう。試験科目は、「日本語」は「記述」「読解」「聴解」「聴読解」の4部門。国立大学(今は「国立」ではなく「独立行政法人」になりましたが)を志望している場合は、「日本語」以外に、文系は「数学コース1」「総合科目」、理系は「数学コース2」「理科(物理・化学・生物から2科目選択)」を受けます。
去年11月の結果、6回目にして初めて学院生の平均が全国平均を約10点上回りました。A組担任のMTさん、B組担任のHHさんのご指導の賜物。僕の貢献度は・・・なさそう^^。
大雑把に言って、国立文系志望者の場合、日本語(400点満点)は240点以上は必要。足切りがあるわけじゃないんですが、進路指導の際の1つの目安。

大学独自の試験では、まずほとんどの大学であるのが「面接」。「志望理由」「学費・生活費」などを重点に授業でも練習しています。学院生の中には「先生、模範解答教えて。それ覚える!」と言うのもいますが、下手でもいいから学生本人が自分でわかってて答えられる表現を身につけさせるようにしています。そうじゃないと、面接時に突っ込まれて立ち往生になる恐れあり。付け刃じゃダメなんですね。でも全くどうしようもない学生の場合は、口移し状態で覚えてもらう。緊急避難。
「面接」についで多い試験科目は「小論文」。「情報社会」「多文化共生」あたりが近年よく出るテーマ。「面接」と比べるとこちらは難しい。知識そのものが不足なんで書きようがない。ましてや意見や考えとなると・・・。インスタントな対策ですが、いくつかのキーワード図式化で、ある程度書けるまでにもっていく。

今の入試制度、細かいことではいろいろ注文あるけど、全体としてはそんなに悪いシステムではないと思う。ただ1つだけ改善してほしいこと。それは「入学金」です。これは外国人差別ではないのですが(日本人も同じ)、合格しても「入学金」を納入しないと正式の合格にならない。それで納入するのだけれど、もしその大学とは別の大学に進学した場合、払った入学金は戻ってこない。大学側も「経営」があるのでしかたがないことなんでしょうが、せめて半額は戻ってくる、あるいは、入学時まで納入猶予してもらえる、となったら、ありがたいのですが。←って、このブログでぼやいてても、ねぇ(自爆)。
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# by tiaokumura | 2006-01-30 23:08 | 日本語教育 | Comments(0)

新年快楽 万事如意

タイトルは、中国福州でお世話になっている方の年賀カードに印刷されてたことば(ただし、簡体字表記ではない)。Wish you A Happy&Prosperous New Yearの英語傍記も。

陳淑梅老師(NHKテレビ「中国語会話」講師)のエッセイで知ったんですが、かの文化大革命中も英語の授業あって彼女習ってたそうです。「アメリカ帝国主義」を糾弾しつつ毛沢東語録の英訳で勉強してた。USAも、アジア太平洋戦争(このブログではこの呼称を使います)中、日本語教育・日本文化日本語研究、とても充実していた。翻って大日本帝国敵性言語とかで、野球も「アウト→だめ」(「アウト→退(ひ)け」でしたっけ?)などと言い換えてたのと好対照。USAも中国も外交に長けてる(逆に言えば日本が外交下手)のも納得できますね。

新年快楽」は学生からの年賀状にもよく書いてあるので、一番ポピュラーな年詞なんでしょうね。ただし「明けまして~」と違って、年内にも使えるみたい。ここは、英語の"Happy New Year"と共通?

ところで日本語の「1月元旦」「新年明けましておめでとうございます」は誤用ですよね。
前者は間違いなく誤用なんですが、後者はひょっとして正しいのかも。「新年が明けたら新々年になるから間違い。明けまして新年おめでとうございます、ならいいかも^^」と思ってたのですが、そんな自分を揺るがすようなことが2つ。お正月のクイズ番組で世界のO監督が「新年明けましておめでとうございます」って言ってた。テロップにも同じ表示。更に岩波書店のPR誌『図書』の編集者の挨拶にも同文。ひょっとして僕が勘違いして「新年明けましておめでとうございます」が間違いだと思ってるんだろうかなぁ。「新年です。明けましておめでとうございます」の意にとれば正しい? どなたかご存知の方いらっしゃったら、ご教示ください。

いつもは午後10時前後に書いてるこの投稿、今夜は早めに仕事が片付いたので早い時間に書いてます。
12月29日にブログ開設したので、1ヶ月経過。昨日までの累計ご訪問者323人。皆様に感謝×∞です。
春迎狗金 新年にあたり、今後ともますますのご贔屓を、希い奉り候(核爆)。
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# by tiaokumura | 2006-01-29 19:59 | 言の葉つれづれ | Comments(8)

明日は「春節」

世界には実にいろいろな「カレンダー」があるもので、今はイスラム暦(ヒジュラ暦)では1426年、ヴィクラム暦では2062年になるみたいです。昨年末にバングラデシュ・ネパールからの入学志願者の書類の翻訳で換算した結果です。まだ直接出会ったことないのですが、仏暦というのもあって、それでは2550年。換算、まちがってたらごめんなさい。
で、旧暦では明日が1月1日。中国の「春節」。最近、日本でもこのことば、定着したみたいですね。韓国では「新年」、ヴェトナムでは「テト」だとか。そういえば、「テト攻勢」なんて聞いたことありますよね、ヴェトナム戦争のころ。
春節文化圏」の国・地域では、今頃にぎやかでしょうねぇ。
中国の場合。「年越飯」を食べるそうです。日本の「年越しそば」と同じ発想でしょうね。春節にはやはり餃子。焼き餃子じゃなくってもちろん水餃子。北京ではずーっと禁止されていた爆竹が今年は解禁になったとか。春節を挟んだ約1ヶ月の期間に「春運」(日本のお盆・年末年始の帰省ラッシュに相当)で20億人以上が「民族大移動」するそうです。すごい人数! 北京の小学校は「冬休み」期間に当たるそうで、宿題を出し過ぎるなという通達があったそうな。右にもリンクしてあるブログ「三都物語」に、春節時期の興味深い写真が何枚も載っています。ご興味がある方は、ぜひご訪問を。中国語がわかる方は中国語の記事もどうぞ。

日本では、横浜・神戸・長崎あたりもきっと賑わってることでしょうね。
学院生も、できれば帰国して家族・友人と一緒に過ごしたいところ。でも、受験シーズンでもあるこの時期、それは無理。たぶん今頃は友達同士でカラオケ・居酒屋で大騒ぎ。飲みすぎ・歌いすぎ・騒ぎすぎに注意してね、みんな(^O^)。

ところで、新暦の1月1日って、なんか無理あると思いませんか?そうなっているから年末年始のムードが出るだけで、今の「1月1日」が1年の最初の日である必然性、あまりないような気がします。だって、寒さは1月1日以降ますます厳しくなっていく。春分の日を1月1日とするか、あるいは、今の3月1日を1月1日にしたほうが「季節感」に合う、少なくとも北半球・温帯に属する地域の場合。古代ローマのカレンダーが10ヶ月で、そこに2ヶ月を前に付け足したそうな。たとえば10月は8(octo)の月だった。あの時、後ろに2ヶ月足しとけばよかったのかもしれません^^。時の権力者の恣意のせい? 
日本で旧暦を生活に利用してる人が増えているとか聞いたことがありますが、正解なんでしょうね。

補足トリビア 今年は閏年で、閏7月があるそうです。7月生まれは2つ年をとる?ご安心をー旧暦では元旦に+1歳、「数え年」です。
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# by tiaokumura | 2006-01-28 22:29 | Comments(2)

京大生よ、お前たちもか!

「・・・都の花に嘯けば 月こそかかれ吉田山
50代以上ならきっとご存知の「紅萌ゆる丘の花(三高逍遥の歌)」の一節です。若い人には、「萌え」と同じ漢字だぁ、かも^^。
京都大学、好きです。大学受験時にもっと学力があったら、京大文学部、受験したかった。自分が入った大学も良かったから、京大コンプレックスはありませんが、京大ファンです、ずっと。自由自治、それに「人文研」に代表される学風。いいですねぇ。中学の親友が京都大学法学部に在籍してたので、数日、彼の下宿に泊めてもらったことがある。ある夜、彼の先輩の院生がやってきて、親友がバイトで不在だったので、僕がしばしお相手。でもその先輩の言ってること、1割もわかんない!今にして思えば、西田幾多郎とかハイデッガーなんかを引用してたみたいだけど(汗)。下宿の大家さん家族が僕を見る目も違う。京都では「京大生」は別格だったんでしょうね。祇園で遊んでも出世払いでいい、かどうかまでは確認してません(爆)。

今朝の朝日新聞1面を見て驚いた。京大アメフット元部員3人が集団強姦容疑で逮捕。京大アメフット部と言えば、20年ほど前ライスボウル2連覇もした名門。そのときに2年連続でミルズ杯を獲得した名QBの東海辰弥は、確か富山中部高校出身だったと思う。その時の監督もすごかった。科学的トレーニング・知力の駆使で日本一までもっていった。そんな栄光ある部を汚す、今回の学生たちの行為。
確かに京大の先輩諸氏の中には「先斗町から大学に通った」「人妻と満州まで逃避行」「モテすぎて刃傷沙汰に発展」など、その道での豪の者・伝説に事欠かない。でも、酒に酔わせて強姦はいないだろう。
ところで、京大と並んで私は早稲田大学ファンでもある。大学1年のとき高田馬場で下宿していたくらいである。その早稲田大でも先年、恥ずべき事件があった。それがきっかけで「集団強姦罪」が刑法に盛り込まれた。
自分がファンである両大学が、このようなことで話題になるのは、無念である。
僕がかつてそうであったように、京都大学に入学したい、という高校生は全国に多い。入学願望は東大より強いかもしれない。
今回の事件、とにかく残念でたまらない。吉田山を照らす月もきっと涙していることだろう。

PS 3人は容疑を否認しています。もし彼らが無実であったら(そうであることを願うが)、その時はこのブログでお詫び・訂正します。
PSs このようなケースでは女性の「セカンドレイプ」が心配されます。警察・メディアなどの心ある対応が望まれます。
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# by tiaokumura | 2006-01-27 21:40 | Comments(5)

李秀賢さんのこと

2001年1月26日夜
大久保のネットカフェのアルバイトを終えた日本語学校就学生・李秀賢(イ・スヒョン Lee Soo Hyun)さんは、JR山手線の新大久保駅ホームにいた。酒に酔った男性(当時37)がホームから転落。それを目撃した彼と日本人カメラマン関根史郎さん(当時47)はその男性を助けようとして線路内に降り、3人とも帰らぬ人となった。
僕がそのことを知ったのは、翌日のことだったろうか。彼のホームページにアクセスした。そこには輝かしい未来に向かって着実に己の人生を切り開いていきつつある青年がいた。MTBやギターを愛する明るくたくましい若者。そんな彼の、犠牲的行為による26歳というあまりに若い死。
彼は、高麗大学在籍中に日本への興味を強くし、01年に東京の赤門日本語学校に入学。日本語学校卒業後は大学院に進学、将来は韓日の貿易の第一人者にと願っていた。彼なら、きっと自分の夢を実現できていただろう。
李さんの死は大きな反響を呼んだ、日本でも韓国でも。韓国の各紙は論語の「殺身成仁」などを引用して連日、大きく報道した。
彼を追悼する文集を作ろうという動きがあり、拙い文章ではあったが載せていただいた。ご両親・妹さんへの手紙という形で書いた。
あの日から5年たつ。その間、サッカーワールドカップ日韓共同開催、「冬のソナタ」を魁とする「韓流」ブーム、音楽・映画などの相互交流など、かつての「近くて遠い国」は、政府レベルはともかく、市民レベルでは強い結びつきがある国となりつつある。
李秀賢顕彰奨学会」による「エルエスエイチアジア奨学金」というのがあり、毎年、本学院の就学生1名もその恩恵に浴している。誠にありがたいことである。
彼の勇気と人間愛は、今、韓日合作映画として07年春の上映を目指して撮影中。NHKは映画制作のドキュメンタリーとして放送予定。
李秀賢さんのことは、これからもいつまでも語り継がれていくことだろう。

李さんのホームページhttp://home.nownuri.net/^gibson71/
 (その後、有志が運営か。現在はほとんどが韓国語で日本語部分は非常に少ない)
エルエスエイチアジア奨学会http://www.lsh-asia.org/

補注 「殺身成仁」子曰く、志士仁人には、生を求めて以って仁を害する無く、身を殺して以って仁を成すことあり。(『論語』衛霊公)
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# by tiaokumura | 2006-01-26 23:21 | 日本語教育 | Comments(1)