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2013年 06月 16日 ( 1 )

「ロマンの系譜 怪奇幻想玉手箱」-ゴヤからシュルレアリスムへ

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「ロマンの系譜 怪奇幻想玉手箱」-ゴヤからシュルレアリスムへ
富山県立近代美術館
~6月30日
20世紀を代表する芸術思潮運動のひとつシュルレアリスムは、当館の常設展示において重要な位置を占めています。本展は、シュルレアリスムのルーツを、宮廷画家として活躍し、近代絵画の祖と呼ばれたスペインの巨匠フランシスコ・デ・ゴヤ(1746‐1828)に求め、風刺的なユーモアに満ち、奇怪な情景を連ねた代表作、四大連作版画(『気まぐれ』『戦争の惨禍』『闘牛技』『妾』)を一堂に紹介するとともに、ロマン主義、19世紀末の象徴主義を経て、シュルレアリスムへと続く奇想の系譜を展観するものです。神話や夢など、人間の心の奥深くを探った想像力の所産といえる作品の数々により、写実主義から印象派を経て現代にいたる美術史とは異なる、思想や文学に密接にかかわり展開された、もうひとつの美術の流れをたどります。(富山県立近代美術館・公式サイトより引用)

シュルレアリスムをゴヤから始めるのが新しい試みなんでしょうね。6月16日(日)観覧。4月27日に始まり約1か月半過ぎてるせいか、観客まばら。受付に作品リストが置いてない。図録を買うしかない(帰りに買ったが、最初は買うつもりはなかった^^)ってぇのはちと不便。
ほぼ以下の展示。
革命と激動の時代を生きた画家 ゴヤ」。ゴヤの版画集『気まぐれ』『戦争の惨禍』『闘牛技』『妄』。
ロマン主義とその申し子たち」。ウィリアム・ブレイク、ウジェーヌ・ドラクロワ、ヴィクトル・ユゴーなど。
デカダンの夢 19世紀末美術と象徴主義」。オディロン・ルドン(Odilon Redon1840-1916)はリトグラフの『幽霊屋敷』7点組。岐阜県美術館蔵。エドワード・ブルワー=リットンの『幽霊屋敷』は小泉八雲が傑作と評しているそうです(図録p48)。ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau1826-98)は『ピエタ』(岐阜県美術館蔵)。エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch1863-1944)はリトグラフで『ヴァンパイアⅡ』(岐阜県美術館蔵)と木版『月光』(富山県立近代美術館蔵)。今朝の「日曜美術館」は「ムンク傑作10選」でした。
痙攣的な美を求めて 20世紀、そしてシュルレアリスム」。ここがメインなんでしょうね。パブロ・ピカソ、マルク・シャガール、パウル・クレー、サルバドール・ダリ、岡本太郎など。アンドレ・ブルトン(André Breton1896-1966)関連図書類なども。彼の『シュルレアリスム宣言』(1924)から引用。
シュルレアリスム。男性名詞。心の純粋な自動現象であり、それにもとづいて口述、記述、その他あらゆる方法を用いつつ、思考の実際上の働きを表現しようとくわだてる。理性によって行使されるどんな統制もなく、美学上ないし道徳上のどんな気づかいからもはなれた思考の書きとり。(図録p66)
ハンス・ベルメールは『人形の遊び』、マックス・エルンストは『森と太陽』、ポール・デルヴォーは『夜の汽車』、ルネ・マグリットは『真実の井戸』、ジョアン・ミロは『パイプを吸う男』、マン・レイは『蝙蝠傘とミシンが手術台の上で偶然出会ったように美しい』、マルセル・デュシャンは『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』と、いずれも富山県立近代美術館蔵。同館のコレクションのすごさを再認識させられた。

2階の常設展。ジャコメッティ『裸婦立像』がないので係員に聞いたら「グルノーブルに貸し出し中で7月に戻ってくる」とのことでした。
by tiaokumura | 2013-06-16 15:23 | 美術 | Comments(0)