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2012年 08月 26日 ( 1 )

TVドラマ『うたの家~歌人・河野裕子とその家族』(BSプレミアム)

1970年代の僕は、冬は長野県八方尾根名木山ゲレンデのハイランドロッヂで、その他のシーズンは東京日本橋三越近く古河ビル内のスナックパルムで働いていた。ハイランドロッヂでは営業中も営業外の時間も音楽をよく聴いていた。チック・コリアや浅川マキや中山ラビやキース・ジャレットやジョルジュ・ムスタキや山崎ハコやイーグルスやビリー・ホリデイなど。意外なところでは夏木マリ『絹の靴下』を営業終了のエンディングソングにしたりした。これは、ハイランドロッヂは宿泊もやっていてその準備があるので、なかなか帰らないお客を追い出すための歌^^で、大音量でかけていた。今振り返ってみると単なる嫌がらせだっただろうから、実に殿様商売をしていたものである^^。早川正洋さん(当時・国分寺ほんやら洞)の企画で友部正人(ともべ・まさと1950-。『密漁の夜』など)のライヴコンサートを開いたのも懐かしい思い出。
八方での音楽で一番好きだったのはりりィ(1952-)。たぶん仲間のブチュに教えてもらって聴くようになったのだと思う。LP『たまねぎ』『Dulcimer(ダルシマ)』をよく聴いた。アルバム所収の『心が痛い』はりりィの絶唱名曲。一般的にりりィは『私は泣いています』(1974年。オリコン3位)が有名だろうが、僕はちょっと引く曲。1970年代の半ば頃か、りりィのライヴを新宿で体験した。トリビアねた^^ですが、ドリカムの吉田美和の夫はりりィの長男です。

そのりりィが、今夜放映で観たいと思っていたTVドラマに出ているというのでちょっとビックリ。彼女が出演するTVドラマは過去に何か観た記憶があるが、何だったかは忘れた。
今夜放映のTVドラマとは『うたの家~歌人・河野裕子とその家族』河野裕子(かわの・ゆうこ1946-2010)がりりィなのだろう。夫の永田和宏(ながた・かずひろ1947-)は風間杜夫、息子・永田淳は蟹江一平、娘・永田紅は倉科カナか。僕は末期癌が見つかった後、永田と河野の共著『たとへば君―四十年の恋歌』を読んだ。河野は乳癌(2000年発病、2010年逝去)、僕は胃癌・肝臓癌・大腸癌と癌部位に違いはあるが、闘病を含む彼女(と永田)の歌の数々に共感を覚えた。二人の相聞歌ももちろんすばらしい。河野は同学年、永田は1学年下で、「同世代」というのも二人のわかりやすさになっているのかもしれない。
今夜NHKBSプレミアム22:00~23:00のプレミアムドラマ『うたの家~歌人・河野裕子とその家族』、是非観てみたい。最近9時過ぎには寝ているので時間帯心配だけど^^。

歌は遺り歌に私は泣くだらういつか来る日のいつかを怖る  永田和宏
何といふ顔してわれを見るものか私はここよ吊り橋ぢゃない  河野裕子
あの時の壊れたわたしを抱きしめてあなたは泣いた泣くより無くて  河野裕子
みほとけよ祈らせ給へあまりにも短かきこの世を過ぎ行くわれに  河野裕子
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が  河野裕子


PS りりィ『心が痛い』友部正人『密猟の夜』YouTubeで聴けます。りりィはライヴヴァージョンもあります。友部の『密猟の夜』は彼の3枚目のアルバム『また見つけたよ』のジャケットがバックの画像になっています。
PSs 今朝の朝日新聞のテレビ欄ではこのドラマのタイトルが『天才女性歌人・最期の恋歌~歌人一家の壮絶愛』となっています。これが放映時の正しいタイトルなのでしょうね。それにしても、おどろおどろしいタイトルだこと。なんかちょっと引いてしまいそう・・・。
PSss 「りりィ」は「りり」がひらがな「ィ」がカタカナです。
by tiaokumura | 2012-08-26 07:23 | 癌日記 | Comments(0)