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2010年 09月 07日 ( 1 )

原信夫「わが半生の記 越中人の系譜」(北日本新聞)


わが半生の記 越中人の系譜」は地元紙の北日本新聞の好企画。当ブログでこれまでに高野悦子さん・惣万佳代子さんの連載を紹介しています。同連載、他にもこれまでに綿貫民輔・小西謙造といった方々100人以上は連載されているでしょうか。連載後随時単行本化されています。個人的な意見を述べさせていただければ、同企画、今後取り上げていただきたい方々としては、中沖豊・立川志の輔・室井滋・柴田理恵・田中耕一・中尾哲雄・青木新門・勝山敏一・堀江節子・神島達郎・本木英子・高井進・杉田欣次・若林美智子・高橋治・左時枝・本木英克・阪井由佳子・琴ヶ梅といった方々でしょうか(まだまだいらっしゃいますが、割愛させていただく。僕が見落としているだけで、既にご登場の方もいらっしゃるかもしれません)。「越中人の系譜」には、富山で生まれ育った方、富山にゆかりが深い方が登場します。

9月6日付で原信夫さん(1926-。本名、塚原信夫。富山市出身)の連載(全15回)が終了しました。単行本第ⅩⅡ巻(年内刊行予定)に収録されるそうです。
連載では、富山時代・海軍軍楽隊・テナーサックス・ジャズとの出会い・進駐軍・「塚原」(本名)から「原」名・奥様との馴れ初め・バンド名の由来・ニューラテンクォーター(力道山はここで刺された)・紅白歌合戦紅組出演経緯・同大晦日紅組演奏・美空ひばり・「ご成婚50年」演奏などが出てきました。ご本人ならではの秘話満載でしょうね。
ニューポート・ジャズ・フェスティバルのことももちろん出てきます。連載12回では共演外国人ミュージシャンが出てきますが、ものすごい。順に
ナット・キング・コール、イブ・モンタン、クインシー・ジョーンズ(原信夫とのツーショット写真掲載)、ザ・プラターズ、パット・ブーン、ミルバ、アンディー・ウィリアムズ、ヘンリー・マンシーニ、サミー・デイビス・ジュニア、シャーリー・パッシー、トム・ジョーンズ、ダイアナ・ロス、パティ・ペイジ、ペリー・コモ、ジュリー・アンドリュース、シュープリームス、ブレンダ・リー、スリー・ディグリーズ、サラ・ボーン、ポール・アンカ(レコーディング)
といった面々です。メンバーを見て涙流さんばかりのシニアやオジサン・オバサンもいらっしゃるのではないでしょうか(激爆)。
もちろん原は日本人ミュージシャンとも、上記外国人以上に共演・レコーディングしている。主な名前だけに留めますが
白木秀雄(天才ドラマー)、ジョージ川口(ダリみたいな風貌)、北村英治、日野皓正、山本邦山、前田憲男、美空ひばり、紅白歌合戦紅組歌手、雪村いづみ、ペギー葉山、阿川泰子、綾戸智恵
といった方々。

ボクは偏狭な人間でジャズって、サッチモでありコルトレーンとディヴィスが神様でありせいぜいチック・コリアまでが「ジャズ」で、脇道してもゲッツ&ジルベルトあたりまで。Swing Jazzなんてせいぜいジャズがかった大集団・ダンスバンド・WASP向け音楽・伴奏・・・ってな偏見に満ちているのですが(恥)、アップしたYouTubeで聴いていると、「う~ん、すごい」って素直に思います。「スウィングしなきゃジャズじゃない」って、まさにこのバンド・この曲なんでしょうね。
YouTube画像中で、原信夫が「お~、若いの、なかなかやるじゃないか」「中年オジサン、まだまだ君の演奏いけるぜー」「年はとったけど、俺の選択眼って狂ってないぞ。他のバンド、引き抜けるなら引き抜いてみられま(←なぜかここだけ富山弁^^)」ってな表情を見せるのもステキ。
余計なことですが^^、原信夫さんは、都会暮しが長いですが、典型的な「富山県人」のお顔です。隣家のご主人がこのような感じのお顔でしたし、50歳以上の富山県人には原信夫さん顔、発見できます(富山県人に限らず日本人全体がそうなんでしょうね、50歳未満は顔が変わってしまったような気がする)。

原信夫とシャープス&フラッツは平成20(2008)年解散することになる。還暦近いバンド。
わたしは既に80歳を超え、いい演奏ができるうちに、活動を終えたいと考えたのです。(「わが半生の記」より引用)
音楽集団のリーダーとしては、フルトヴェングラー、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、カラヤン、ミッチ・ミラー、へンリー・マンシーニ、リチャード・クレイダーマン、レイモン・ルフェーブル、ジャック・ルーシエなどが思い浮かびますが、原信夫さんの場合、
シャープスを結成して約60年。これまで後ろを振り向かず、とにかく前を向き、先のことだけを考えて生きてきました。一人のリーダーがこれだけ長い間、一つのバンドを率いてきたことは世界でも例がないそうです。これからもジャズを愛する者として、ジャズとかかわっていくつもりです。(「わが半生の記」より引用)
である。「原信夫とシャープス&フラッツ」、ギネスものですよね。

アップした演奏、代表曲の「シング・シング・シング(sing, sing, sing)」です。猛暑で疲労困憊になりそうな今日この頃、そして経済不況・政治不安・人心荒廃な今、これを視聴してると生きる勇気がわいてきませんか。
by tiaokumura | 2010-09-07 18:35 | 富山 | Comments(20)