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2009年 05月 02日 ( 1 )

车到山前必有路

先々週から始まったNHK-G土曜ドラマ『遥かなる絆』、これで2回観ました(全6回)。
2回目の中で出てきたのが
車到山前必有路
ドラマの字幕では「進めば必ず道は開く」となっていました。
ヒロインの父親(玉福。残留孤児)が、大学の志願書に「日本民族」と書いたために北京大学・北京師範大学・哈爾浜師範大学全て不合格になり絶望していたときに、担任の沙先生からこの格言を引用して諭される。日本のことわざに置き換えれば「為せば成る」「案ずるより産むが易し」「窮すれば通ず」に近いでしょうか。書き下し文だと「車山前に到れば、必ず路有り」でしょうか。「車山前に到るとも、必ず路有り」「車山に到るとも、前に必ず路有り」ではないですよね?
ネットで調べたら「车到山前必有路(che1dao4shan1qian2bi4you3lu4)」でした。

このドラマの原作は城戸久枝『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』(2007年。情報センター出版局)。
僕はそういう本があることも知らなかったのですが、「哲ちゃん」と昨秋池袋で飲んだ時、彼から『内村剛介ロングインタビュー』(2008年。恵雅堂出版)と並んでぜひ読んだらいいと勧められ、購入し読んだ。
同書(ハードカヴァーで450ページを超える大作)は、城戸久枝(1976-)の「私につながる歴史をたどる旅」すなわち残留孤児だった父親のルーツ探し。そしてその過程の中で、久枝が「日本生まれの残留孤児二世」「まるで居場所のないイソップ童話のこうもりのような自分」のアイデンティティを求め確立していく成長史でもある。「大宅壮一ノンフィクション賞」「黒田清JCJ新人賞」など受賞したノンフィクションです。
「車到山前必有路」は原作ではp.80。
車到山前必有路(車が山の前で行く道を失ったときでも、必ずこの山を通り越せる道はどこかにある。『行き詰まっても打開の道はある』という意味)だよ。人生なんとかなるものだから、元気を出しなさい。(以下略)」

まだ2回ですが、よくできたドラマです。脚本は吉田紀子で、中国東北部のロケもふんだん。
久枝役は鈴木杏という女優。僕のような中国語初学者にも勉強になる。彼女、本当は中国語ペラペラなんでしょうね。1・2回目では(わざと?)下手に話しています。父親(城戸幹)役は僕の好きな加藤健一。映画『麻雀放浪記』(和田誠・監督。1984年)で「女衒の達」。幹の青年時代(孫玉福)をグレゴリー・ウォン。名前からすると香港の男優でしょうか。玉福の養母(付淑琴)役の岳秀清も好演熱演。
NHK土曜ドラマ『遥かなる絆』の公式サイトこちら

TVをほとんど見なくなった僕が今年に入って見たのは、お正月に勝間和代2本、吉本隆明1回。ほかに白洲次郎のドラマを2回見て、4月から姜尚中がNHK-Eの『日曜美術館』の司会をやるってのでそれを2回。彼、なんだかなんでも「悩む」に結びつける感じで^^、知識・感性とも『日曜美術館』の司会には合わないと思う。プロじゃないので話し方が下手なのはしょうがないけど、「美術」司会者はミスマッチ(ファンの方、ごめんなさい)。3回目以降は見ていません。4か月で20時間くらいだろうか、TV視聴は。
TVが嫌いなわけじゃないのにほとんどTVを見なくなった僕ですが、今夜9時からNHK土曜ドラマ『遥かなる絆』第3回放送、観ます。
by tiaokumura | 2009-05-02 11:16 | 言の葉つれづれ | Comments(4)