人気ブログランキング |

2007年 04月 25日 ( 1 )

お名前は?

以前アメリカ人のデボラさんという女性のプライベートレッスンを担当したことがある。1回目の授業で名前をどう呼ぼうかって話になり、ご本人は「デブ」と呼んでほしいと。でもねぇ、英語で話してる時はOKでも、「デブさん」なんて女性だろうが男性だろうが、とてもじゃないけど言えませんよね(核爆)。彼女に「デブ(でぶ)」の意味を話して、「デボラさん」で通すことにした。
とかく名前は難しい。名前ってまさに「アイデンティティ」そのものですもんね、気を遣います。
中国出身者の場合、韓国出身者の場合、それぞれに悩ましい場合もあるが、今は「カタカナ名」の場合について。
今年度G組でも、どうしたらいいんじゃぁと悩んだケースあり。できるだけ原音に近い呼び方にしたいが、なかなかそれが難しい。「名前の難しさ」は思いつくところだけでも4つくらいはある。
①一般的に言って日本語は音節数の少ない言語で、相手の言語が使い分けている音節を日本語音節に(強引に)当てはめなければならない難しさ。母音だって日本語は5つしかないし。
②一方で、日本語の拗音・促音・長音などとの対応の難しさ。
③僕が聞き取れる音は限られているので、その音の聞き分けの難しさ。
④日本人は姓+名の2つでわかりやすいが、3つまでは何とかなっても4つ以上あった場合、そのどの部分を呼び名に使えばいいかの難しさ。
スペル(入学前の資料で、フルネームのアルファベット表記は入手)はわかってもどう読むのかわからない。本人が入学して確認。次いでカタカナ表記をどうするか。本人に発音してもらい、その「音」を僕が聞き取り、それっぽいカタカナ表記を複数提示し、その中から最も近いものを選ぶ。まぁ、だいたいこういう流れ。
アシェドさんの場合。アセド、アシェド、アセッド、アシェッドの4通りくらいが近かった。
ビザルさんの場合。ビザル、ビジャル、ビーザル、ビージャル、ビザールなど。
そんな具合に各人、「名前のカタカナ表記決定作業!」が初日の大切な行事^^。なんとか1つに収斂(していただく^^)ってことになるのだけど、ご本人、「これが私なのか?」とショックかもしれませんよね。申し訳ないとは思うけど、がまんしてもらうしかない。
ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」って川柳あるし、確かShakespeareだって「シェークスピア」になるまでずいぶんいろんな表記があった(シャケスペアレはなかったと思うけど^^)。
学院生の皆様、そんな日本語の事情、ご理解&ご寛容を(核爆)。
by tiaokumura | 2007-04-25 20:49 | 日本語教育 | Comments(2)