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2006年 08月 28日 ( 1 )

伯育男さん

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地元紙の北日本新聞が「越中流」というシリーズを連載中で、右は「第2部 おわらと生きる③」。
記事中の伯さん(76)の言によれば、「おわらは、うれしさ、悲しみ、いとおしさ、寂しさ、美しさの五味がないといけません」。
僕が伯さんのお名前を知ったのは、10年ほど前になるか、妻の友人の造形作家の笹木さんを通じてだった。あるとき、笹木さんから、胡弓の名人で、大病の後、胡弓を再開されるので、聴きに行かないか、というお誘いを受けた。3人で八尾に赴き、伯さんの家の玄関で、伯さんの胡弓を聴いた。そういうことができたのは、今にして思えば、実に幸運だったと思う。耳福とでも言うべきか。その後、若林美智子さんの胡弓をCDで聴き、生演奏も聴いたのだが、伯さんのは年輪を重ねた男胡弓、若林さんのは哀愁を帯びた女胡弓とでも言えばよいのだろうか、どちらも好きだ。
伯さんは、その後、テレビのドキュメンタリー番組でも拝見した。八尾を舞台にした番組で、伯さんとその年来の友人の三味線の人との友情も盛り込んだ番組。
今回の記事にも書かれているが、伯さんはかつては「歌い手」として活躍された。30代半ばに、疲労が原因で突然高音が出なくなり、歌い手を退いた。

今年も「風の盆」がやってくる。今年は、何年ぶりかで金土日の開催。去年が25万人だったそうだから、今年は30万人を超えるのではないだろうか。そんな人ごみの中に入っていく勇気はないので、前夜祭の最終日、訪れてみようかと思っている。
おわらは民謡の中でも最難曲だと言われる。甲高い歌いだしから一息で歌いきるような民謡は、おわら以外にない。胡弓・三味線などの楽器も、それぞれおわらならではの呼吸や間があるようだ。残りの人生であと何回八尾に行けるかわからないが、30日はおわらの風情を堪能して来たい。
by tiaokumura | 2006-08-28 21:56 | 富山 | Comments(0)