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経済ビジネス3書

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バカなことを考え付く宰相もいるもんだ
というのが僕の率直な感想です。
昨日の麻生首相発表、2兆円の財源で世帯収入に関係なく、1世帯4人家族で試算して6万円をくださるそうである。
金持ちは「そんなお金いらんのに」と嘯くだろうし、困窮母子家庭は「それだけでも助かるけど、もっといただきたい。6万円は給食費・子どもの冬物衣料・2年ぶりにラーメン屋さんでの親子4人での外食・子どもの進学費用の積み立てなど、あっと言う間に消えてしまいます」と感謝しつつも悲痛な叫びを上げるのではないでしょうか。年収400万円以上世帯は国からの「生活支援定額給付金」はいらないことにしましょう。2兆円は年収400万円未満(とりわけ年収200万円以下)の世帯にその分を回すことにすべきではないでしょうか。
麻生お坊ちゃま首相は「全治3年」(本当にそうなのだろうか)の診断はできても、庶民感情は理解できていないのだろう。一流ホテルのバーで高級酒飲むのが悪いとは言いませんが(お坊ちゃまにはお似合いなのだから)、「6万円ずつバラまけば自民党に投票してくれるだろう」などという幻想は抱かないほうがいい。「3年後の消費税率アップ」については条件付で僕は賛成します。英断だと思う。ただ、「3年後=麻生首相」なんて保証は全くないんですよね^^。首相はとにかく甘い考えはやめたほうがいい。ここは一番、「株価9500円台、1USドル=100円」になったら総選挙を実施します、と、それこそ「マニフェスト」(ロードマップでもある)を宣言したほうが良かったのではないかと僕は思う。それが公明党や野党、我々国民にとって一番わかりやすい。福田降ろしに成功した公明党、麻生太郎に「誰のおかげで首相になれたんだ」と恫喝まがいの言辞を弄したそうですが(共同通信配信)、彼が総選挙実施の環境を明言すれば、「四方八方めでたしめでたし」なのではないだろうか。
思えば今の日本に「政治家」はいない。後藤田正晴・野中広務が「日本の最後の政治家」だったのだと僕は思います。かつて「三角大福中」と呼ばれた時代、自民党は多士済々であった。野党第1党の民主党は都市部では人気があるみたいですが、どうなんでしょう。旧田中派憎しみたいな豪腕・選挙上手・壊し屋小沢をいつまでも党首として担いで将来はあるのだろうか。市民運動家としてはそれなりの実績があったのかもしれないが、菅は国政能力はあるのだろうか。麻生と同じくらいお坊ちゃま鳩山はひ弱そう。民主党は「自民党がここまで日本をめちゃくちゃにし、2代続けて政権投げ出しをした。今度は私たちに政権を担当させてください」と訴えているようだが、外交・9条・福祉・財源・消費税などについて責任ある説明ができるのだろうか。そもそも旧田中派から旧社会党まで寄り集まって、国の基本政策に共通認識が構築できるのだろうか。
再び言いたい、思えば今の日本に「政治家」はいない

ここ1年ほど、仕事の必要に迫られて経済・ビジネス関係の本を読むことが多い。40年ほど前に僕が通っていた大学は「マルクス経済学」が主流だったし、僕の大学生時代は「『産学協同』なんてナンセンス!」って時代だった。従ってボクは資本主義経済の基本も企業の取り組みもほとんど無知なままで生きてきた(恥)。ここ1年ほどに読んでみた経済・ビジネス書、わけのわからんのにもぶち当たりましたが(爆)、読みやすい・わかりやすい本にも出合えました。先日博文堂さんから届いた本が写真の3冊。

日本経済新聞出版社編『日本経済新聞の読み方』
2008年4月17日 1版1刷
日本経済新聞出版社
952円+税

日本経済新聞社編『論点解説 日経TEST-あなたの経済知力を磨く-』
2008年6月2日 1版1刷
日本経済新聞出版社
1700円+税

金子勝 アンドリュー・デウィット『世界金融危機』
2008年10月22日 第4刷(第1刷は2008年10月7日)
岩波書店(岩波ブックレット)
480円+税

①、日経新聞初心者の僕にはありがたい本です。章立ては、「『経済ニュース』この1年」、「オンもオフもバッチリ! タイプ別新聞活用法」、「1面記事からお役立ちコラムまで! 徹底解剖・日本経済新聞」、「金融・業界動向、景気、物価-ここだけ読めばプロフェッショナル」です。初心者としては「索引」か「ミニ・キーワード集」がついてたらありがたかったかなと思いますが、定価から言ってそこまでは要求できないのでしょうね。
②、日経TEST(Test of Economic Sense & Thinking)対策本。同テストは、第1回が9月21日に実施済みで、来年からは毎年春と秋に実施予定だそうです。理系学生はともかく、文系学生の就職にも活用していただきたいものです、同テスト。受験資格の要件がないので、僕も5年くらい勉強して受験しスコア400点(1000点満点)取りたい。全くの「夢」ですが^^。
③、タイムリーな本。同書によれば「信用収縮は終わっていない」(p.28)、「世界的なインフレのもとで、世界的同時不況がやってくる。」(p.33)、「私たちは、いま未知のリスクに直面している。(略)社会崩壊の危機をはらんでいる。(略)(その危機を)たとえ回避できないとしても、そのリスクをできるだけ軽減するために、あらゆる努力をしなければならない。それは私たち自身のためであると同時に、将来この社会を担う若い世代のためでもあるからだ。」(p.71)。
それにしても、(まぜっかえすわけではないのですが)世界中には優秀な資本主義経済学者が山のようにいるはずなのに、今回の状況を予測でき警告できた学者はいないのだろうか。あるいは「金融工学」などと言う、我々素人には「恐るべき」としか言いようがない経済学範疇が誕生した時点で、もはや歯止めが効かなくなったのだろうか。「金融工学」は資本主義経済の鬼子なのだろうか。あるいは「経済学」は「善意とボランティに満ちた無菌状態の資本主義経済」を理想のモデルと想定しそこに立脚した学問なので、今回の金融危機に対しては何の責任もないのだろうか。あるいは「アカデミズム」は、「実務家」が引き起こした金融危機には無力でありnot guiltyなのだろうか。
by tiaokumura | 2008-10-31 19:49 | | Comments(0)


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