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映画『シロタ家の20世紀』(藤原智子監督)

ここのところ残業続きで、残業といっても大したことをやってるわけじゃなく、来週に中国出張を控えた岸井さん(学院長)のお手伝いが何かできないかと6時過ぎまで残ってるんです。で、岸井さん、傍で見てても激務。ようあれだけの仕事がこなせるもんだと、ただただ感服するばかり。いや、感服してる場合じゃなくって、来年からは僕が毎年中国出張を担当するので、もっと岸井さんの仕事を覚えていかなきゃならないご身分^^のボクなんですが、う~ん、残業はしてみても、労働価値のない残業かもしれん(恥)。残業手当をもらってないのがせめてもの救いかも。
で、そんなわけで6時開始のわが家の夕食に僕は間に合わず、ここのところ「個食」続きの夕食。うちの食堂にはTVがなく、NHKラジオ第1を聞くことが多い。今日の夕食を始めた頃、女性映画監督がアナウンサー2人のインタビューに答えてて、最初は「羽田澄子さんかな」と思ってたけど、『ベアテの贈りもの』の監督ってことで、すぐに「あ、藤原智子さんだ」とわかった。
『ベアテの贈りものThe Gift from Beate』、何年か前に富山で観ました。ご存じない方もおられるかもしれないのでベアテさんについてちょっとご紹介。
ベアテ・シロタ・ゴードンさん(Beate Sirota Gordon。1923-)は今月25日で85歳を迎えられます。お父上は日本のピアノ教育に貢献されたレオ・シロタ(故人)。ベアテさんは少女時代の約10年を日本で過ごす。敗戦後の日本を残された両親の安否を尋ねるために訪れ、その後GHQ政党課に配属。(以上は「Wikipedia日本語版」に拠る)
私もそうですが、「ベアテさん」を多くの方が知ったのは、彼女が日本国憲法第24条の生みの親だったってことででしょうね。彼女の精神(男女平等)は他にも14条、25条、27条に生かされている。

『シロタ家の20世紀』は、『ベアテの贈りもの』の監督藤原智子さんの最新作。公式サイトはこちら。「goo映画」の「作品解説・紹介」から以下そのまま引用。
日本国憲法草案に関わったベアテ・シロタ・ゴードンさんの家族を描く。ベアテさんの父レオ・シロタは、長年日本のピアニストを育てた世界的ピアニスト。だが、ヨーロッパに残った一族は、政治犯として消息を絶った伯父ヴィクトル、アウシュヴィッツに送られた叔父ピエール、ノルマンディで戦死した従兄弟イゴール等、戦争と迫害の20世紀の縮図のような運命を辿った。本作では、それぞれの人生の記録とともに、戦争の絶えない現状を憂い、日本国憲法の精神が広がることを願うベアテさんの平和への思いが語られている。(作品資料より)

このブログご訪問者の中には「この映画をぜひ観たい!」って方が大勢いらっしゃると思いますが、残念ながら「岩波ホール」でしか上映されていません。しかも、この映画のことを僕が知ったのは今日だと言うのに、上映は10月17日まで(9月27日からの3週間限定)。もっと早くに知っていたら観に行けたのに、と残念。『ベアテの贈りもの』が全国各地で自主上映運動が起こったのと同じように、今回の『シロタ家の20世紀』も自主上映を求める運動が澎湃と起こるかもしれません。僕も「富山で『シロタ家の20世紀』を観る会(仮称)」を有志と作ってみようかと思っています。そのあたりの情報をお持ちの方がおられましたら、お知らせください。ケータイは09016394124です。

「シロタ家の20世紀」公式サイトでは、予告編も観ることができます。なお同HP「予告編」の下に
この映画は文化事業の為に遺された藤田晴子の志を受け継いで作られた。
という記述があります。これは、今日のNHKラジオ第1で藤原監督が話されていたところによると、藤田晴子さんはレオ・シロタの愛弟子で、偶然の機会に藤田さんと藤原さんが出会われた。そして、藤原さんが企画中の本映画のことを藤田さんに話されたところ、藤田さんが自分の遺産をぜひその映画の製作に使ってほしいと申し出られたそうです。すばらしいお話ですよね。
by tiaokumura | 2008-10-09 20:40 | 映画 | Comments(2)
Commented by ふらり at 2008-11-18 05:06 x
11月19日早朝 4:05~NHKラジオ第1〔こころの時代〕
よみがえる記憶の中の人々〜記録映画に惹かれて(2)
映画監督 藤原智子 ・・・だそうです
Commented by tiaokumura at 2008-11-20 21:23
ふらり様、ご訪問並びに初コメント、ありがとうございます。
19日は早起きに失敗してラジオを聴くことができませんでした。残念。
これからもこのブログ、よろしくお願い申し上げます。お気が向いたときにコメントもいただけるとありがたいです。


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