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モディリアーニ展、GRACIANIなど(後編)

9月6日(土)午後3時過ぎ、モディリアーニ展会場の国立国際美術館を後にする。梅田までぶらぶら歩いて30分くらいなのかもしれないが、ちょっと疲れ気味なので、美術館を出て、たぶん淀川なんでしょうか、肥後橋を渡り、地下鉄の肥後橋駅に。富山では中吊り広告のある電車に乗れる機会が少ない。目的地が都会の旅では、電車に乗って車内広告を見るのも楽しみの一つ。今回は、モディリアーニ展以外に、シャガール、コロー、佐伯祐三の展覧会の中吊り広告を目にした。もし3つの中でどれが観たいかと言われれば、僕の場合は佐伯祐三でしょうね。
今年はあと「フェルメール展」が観たい。10年以内に日本でまたフェルメール展があるかどうか疑問で、ひょっとして日本でこれだけまとまった作品が観られるのは最初で最後になるかもしれないと思う。日本の経済力や美術マーケットの地位は衰退する一方だろう。アジアでこれだけのフェルメールが次に観られるのは、ひょっとして北京か上海、デリーあたりになるのではなかろうか。中国人は今はフェルメールにはほとんど関心がないだろうけど、やがて成金趣味が増え、かつての日本がそうであったように札束にモノを言わせて欧米美術コレクションに走るかもしれない。フェルメールがオランダやその他現在の所有地から流出するなんてことも、ひょっとしたら30年・50年のスパンでありそうですよね。数多くの美術品が、戦火をくぐり、個人に秘蔵され、倉庫の片隅に埃をかぶって眠り、美術史上無視され続け、などといったそれぞれの運命を辿ってきたことでしょうね。さもあらばあれ、願わくば、私たち一般大衆のために広く公開されんことを。
美術鑑賞は僕の数少ない趣味の一つ。ただ残りの人生で、この美術館に行きたい・この企画展があったら行きたい、ってのはごく限られている。大原美術館は一昨年だったか行ったので、これからぜひ行きたい美術館は「岐阜県美術館」。ここはルドンのコレクションでは日本一。20代の一時期、ルドンが一番好きだった。最後にルドンを観たのは2000年にオルセー美術館でだったか。岐阜県美術館は、そのホームページによると油彩画・石板画・デッサンなど約250点収蔵だそうです。来年から年に2回以上は名古屋入管に行くので、その行き帰りに岐阜県美術館に立ち寄ってみたい。

西梅田からJR大阪。JR神戸線に乗って住吉下車。住吉から六甲ライナーに乗り、今回の宿泊ホテルへ。
ホテルプラザ神戸
僕はベストリザーブを利用することのほうが多いのですが、今回は楽天で予約。六甲ライナーでアイランドセンター下車。そこから歩いて5分くらいにあるホテル。フロントでチェックイン。
今回の旅の目的の一つは「モディリアーニ展」で、もう一つは「六甲ガーデンテラスの夜景」でした。先日の朝日新聞に載ってたのですが、「アスパラクラブ」会員にネットで「行きたい夜景スポット」アンケートを取った。断トツ1位が「函館山」(11308人)。そして、「東京タワー」(3603人)を押さえて2位が「六甲ガーデンテラス」(3660人)だったのです。ちなみに4位以下10位までは、「六本木ヒルズ・東京シティビュー」「レインボーブリッジ」「摩耶山・掬星台」「横浜ランドマークタワー」「小樽運河」「稲佐山」「神戸ポートタワー」。兵庫県、すごいですよね、ベスト10に3つも入っている! で、フロントで「六甲ガーデンテラスに行って夜景が見たい」って申し上げたら、あらら悲しいことに今からじゃぁ無理ってお返事。車があれば可能だったんでしょうが、あいにく電車利用旅ですもんね。
お部屋は17F。少し部屋で休んで夕食までの時間、ホテルもその一部である六甲アイランドを散策。20周年の宣伝広告あちこちに。1988年にここが出来た頃はきっと賑やかだったことでしょうね。でも今は往時の面影はなく、人通りまばら。シネコン併設みたく、『おくりびと』(滝田洋二郎監督)のポスターもありました。この映画の話題を新聞記事で初めて読んだ時、一瞬、青木新門さんの『納棺夫日記』が原作かと思いましたが、実際はそうではなかった。でも主演の本木雅弘の話では、彼はかなり以前に『納棺夫日記』を読んでおり、今回の映画の役作りのために青木さんにも教えを乞うたそうです。『おくりびと』、明日13日公開。観たい映画です。
今回のホテル宿泊は夕食・朝食つき。
夕食。18Fの「ボンボヤージュ」で鉄板焼きディナー。ソムリエールのお薦めで、グラスワイン白でスタートし、肉が出る頃にグラスワイン赤。シェフがカウンターをはさんで対面で焼いてくれる。背景の神戸の夜景。
1717室に戻る。部屋からの夜景をちょっとは期待してたのだけど、う~ん、ダメだった。2004年1月に泊まった「メリケンパークオリエンタルホテル」の夜景、あれはすばらしかった。港から四国に向けて出航する船、埠頭を散歩する人、遠くの灯台?、テラスの夜風、潮の香りなど。あのホテルはきっと☆☆☆☆☆。僕の人生で最高のホテルライフだった。あの頃の日常生活を考えると、ボクはきっとあの時「一点豪華主義者」だったんだろうな(爆)。今回のホテルは☆☆かなぁ。分不相応に高いホテルではあるのだけど、夜景まで期待するのは期待過剰ってもんでしょうね。
朝食は夕食とは違う「潮路」というレストランでバイキング。昨夜のソムリエールが僕のことを覚えていてくださって嬉しかった(照)。
10時過ぎチェックアウト後、六甲ライナーの駅へ。

GRACIANI
今回の旅で関西に入ってどこの本屋でだったか、買った雑誌が『Richer(リシェ)』創刊号(京阪神エルマガジン社。648円+税)で特集「私たちの好きな神戸」。地元の人が推奨するレストラン特集を見ていて「GRACIANI」に行きたくなった。
六甲ライナー「アイランドセンター」→住吉。JR住吉→三ノ宮。やっぱボクって方向音痴なんでしょうね、異人館通りで混乱してしまってお店にTEL。TELしたところからお店まで歩いて3分くらいでした(恥)。門を入ると右手に庭。階段を上って建物の中に入り右手の椅子席でしばし待つ。11:30オープン。ギャルソン(今の時代はムッシュか)のお顔が中国人に見えたので「中国の方ですか」って聞いたら正解だった。欧米人には日本人・中国人・韓国人の区別なんてとんとつかないだろうけど、僕は職業柄もあってか、中国人と韓国人、ネパール人とインド人、タイ人とベトナム人、ドイツ人とオランダ人etc.かなり高い確率で識別できるんです(「識別」って失礼なもの言いだったかも)。GRACIANIの彼は元留学生でこういう仕事に興味があったそうです。お店は1年前にオープン。築100年の洋館で、かつては貿易商グラシアニ一家の居宅だった。ランチはJeunesse、Saveurs、Vériteとありますが、もちろんボクは「ジュネス」っす(爆)。それでも、シャンパン、グラスワイン赤(V.Brouilly)を大奮発しましたが(激爆)。
ムニュー・ジュネス(Menu”Jeunesse”)
本日のお口取り→スズキのカルパッチョ 夏野菜のグレックとドライ醤油の香り→鱧、ムール貝、甘海老のブイヤベース仕立て 帆立のムースと供に→(メインは魚か肉か選択)ブルターニュ産・鶉のロティ レモン・コンフィと生生姜風味のジュ→アヴァンデセールとお皿盛りのデセール、おまかせで→カフェとプティフール
シェフは森永正宏さん(1967-)。「シェ・イノ」で井上旭さんの下で6年修業。93年フランスに渡り「ギー・サヴォワ」(パリ☆☆☆)などで働き97年帰国。京都時代を経て2003年より名古屋マリオット52階ミクニナゴヤ総料理長。07年ファイブワークス入社、グラシアニシェフ。とまあこういったご経歴の持ち主(同店パンフレットに拠る)。
僕がいただいたのは1Fダイニングで全部で20席。1Fバー・テラス、2F個室・ダイニングと全部合わせて97席のお店。
レジで支払い。おもてなししていただいた中国人スタッフに「再見」。店を出て異人館通りを歩く。ふと振り向くとお店の門のところでスタッフのお一人がお見送り。こういうのって「なんで俺みたいなモンに」って照れくさいですよね。通りをしばらく歩いてまた振り返るとまだ彼の姿。照れくさいこと限りなし^^で、生田神社に抜ける道(何通りになるんだろう)へと小走りで^^左折しました。

東急ハンズ
生田神社は藤原紀香が何とかという芸人と挙式した神社だそうです。その横を通って「東急ハンズ」へ。
僕は9月下旬に海外出張。そこで、現地でお世話になるであろう方々へのお土産を「東急ハンズ」で物色。日本的なるモノであまり重くなく相手に喜ばれる品-それが理想。なかなか「これは!」ってのが見つからない。結局、和紙・手ぬぐい・風呂敷など数点購入。

ジュンク堂
東急ハンズもそうだけどジュンク堂も富山にはない(、たぶん)。元町にジュンク堂があったので入店。ところで、富山大和ってデパートに「紀伊國屋書店」がテナントで入ってるんですが、先日富山国際学院の同僚に聞いた話では「撤退しそうだ」とのこと。う~ん、まだ1年にもならんのに。もしその噂が本当なら極めて残念なことです。
ジュンク堂ではビジネス関連のコーナーで物色し、3点購入。

「ジュンク堂」を出てJR元町駅→大阪駅。大阪駅で1時間くらい過ごし、大阪17:42発サンダイバードに乗る。富山駅着20:54。

1泊2日で何箇所も回る旅でしたが、それでもいつもの出張から見ると割とゆったりできた旅でした。
神戸って、やっぱりいいなぁ。
by tiaokumura | 2008-09-12 22:05 | 美味録08年 | Comments(2)
Commented by 哲ちゃん at 2008-09-13 15:20 x
親しい人から薦められて,精神科医の中井久夫氏の著作を読み始めました。昨日,2冊目の『樹をみつめて』に入って,「二〇〇一年秋 神戸」「甲南裏山物語」「神戸の街角から」という3編のエッセイを読み,ああ,一度,神戸の街をゆっくり歩きたいなぁ……,と思っていたら,貴兄の神戸散策の文章が! 楽しく読みました。
ついでですが,中井久夫著『臨床瑣談』が面白い。とくに「昏睡からのサルヴェージ作業の試み」「SSM,通称丸山ワクチンについての私見」が刺激的です。
Commented by tiaokumura at 2008-09-13 21:42
哲ちゃん、中井久夫さんてすごい人ですよね。『図書』にも何か書いてらっしゃる(らっしゃった?)ような気がするけど。僕にはなんだか難しすぎる気がするけど、いつか読んでみます。みすず書房からたくさん出てるんですよね。文庫本とかはないんかしらん(恥)。
神戸散策ってぇもんでもないんですが、神戸は好きな街の一つです。


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