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河瀬直美さん、森理世さん、おめでとうございます!

河瀬直美」という映画監督の名を知ったのは1997年だった。そうなんです、たぶん、皆さんも同じでしょう。カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞したのが彼女。受賞作『萌の朱雀』は、僕は劇場ではなくNHK-Eで観たんかなぁ。(私小説に対して)私映画とでも言うような自分の生い立ちをを基にしたドキュメンタリータッチな映画。映画文法を無視したような(あるいは、いい意味での「無知」か)カメラワークもあったりした。暗いテーマでもありながら、静謐で淡々としていた。その後彼女の映画を観たいと思っても、地方都市在住者の哀しさ、チャンスはなかった。富山は渋谷じゃないもんねぇ(謎爆)。ただ、彼女のその後はなんとなくだけど注目してて、『萌の~』のプロデューサーの苗字になったので結婚したのかと思い、それがまた「河瀬」に戻ったので、そうか離婚したんかいなと思った。スランプ時期もあったようだった。そして再婚・出産も。そんな彼女、去る5月27日に発表があった第60回カンヌ映画祭グランプリ(le grand prix du festival de Cannes)受賞。出品映画は『殯の森』。奈良ご出身だからってわけでもないでしょうが、彼女の映画タイトル、ボクなんかにはちょームズじゃって(自爆)。彼女の作品、皆さんは読めますか? 『萌の朱雀』(96)、『杣人物語』(97)、『万華鏡』(99)、『火垂』(00)、『沙羅双樹』(03)、そして『殯の森』(07)。ボクでも読める^^簡単なタイトル作品もあるけんど^^。ちなみに『殯の森』のフランス語タイトルは”La foret de Mogari"っす、って原題そのまんま^^。富山は無理でも、金沢に渋谷みたいな映画館あるんで(ゴダール特集なんかもやった)、そこで上映されそうだったら、『殯の森』、観ようと思います。
なお、パルム・ドールは、クリスチャン・ムンギウ監督(ルーマニア)"4 Luni, 3 Saptamini Si 2 Zile"でした。でも何てタイトルなんか、ちんぷんかんぷんっす、ルーマニア語なんでしょうか。「9月3日」がどうしたとかなんでしょうか。あ、でたらめですよ、誤解なきように(激爆)。タイトル名、わかる方はご教示ください。

河瀬さんもすごいですが、森理世さんもすごいですよね。こないだのウオッカが64年ぶりなら、森さんは48年ぶりのミス・ユニバース日本人優勝。48年前、ボクは中学生(照)。オンタイムで1959年の児島明子さんの優勝覚えています、顔も今でもうっすらと記憶に残ってる。なんだか眉毛が細長かったように思う(アイラインだったんかも)。児島さんは後に確か宝田明と結婚だったか。森理世さんは静岡のご出身、お母さんがダンス教室を経営されてて、その影響でダンサーになり、現在はダンススクールのインストラクター。1986年12月24日生まれ、クリスマス・イヴっていう強運の星の下に生まれたからではなく、やはり「美」そして「知」の持ち主だからこそ、ミスユニバースに選ばれたんでしょうね。YouTubeってすごいんですね、もう彼女の映像あります! メキシコであったのでスペイン語なんでしょうか、タイトル、"Miss Universo Japon/Miss Japon/marzo de 2007"でした。BGMには日本語の歌。有名な歌なんかもしれませんが、こういう(たぶん)J-POP、ボクは疎いので、誰(女性歌手)の何て歌かボクにはわからない(恥)。
児島明子の前、伊東絹子が1953年3位入賞で(その後「八頭身美人」なんて言葉も生まれた)、戦後日本社会、敗戦で自信喪失だったんが、大喜びしました。フジヤマのトビウオ=古橋もそうだったんでしょうね、きっと。
ミス・ユニバースって、フェミニズム運動で糾弾の対象になってたんかと思ってましたが、まだ続いてたんですね。ちょっと意外な感じも。去年は知花くららって人が2位だったそうです。

河瀬直美さん、森理世さん!
おめでとうございました!


(同日10pm追記
Cristian Mungiu監督の記事(英語版)、ネットで見つけました。indieWIREってところです。そこでは原題が英語訳されてました。
"4 Months, 3 Weeks and 2 Days"
そういうことだったんですね。「9月3日」だなんて、とんでもなかった(自爆)。
つぃでと言っちゃ失礼なんですが^^、河瀬直美監督の作品名の英語訳は
"The Mourning Forest"
」をそのまんま"Mogari"にしたフランス語訳と"Mourning"にした英語訳、どっちの「態度」が良かったんでしょうかねぇ。難しいところです。
by tiaokumura | 2007-05-29 20:09 | Comments(0)


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