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こんな授業・あんな授業(62)オンライン・オフィスアワー

富山国際学院、休校中も、オンライン授業・分散登校・プリント自習・読書など。そんな中、僕の思いつき^^だったが、オフィスアワーをやろうと。オンラインでのオフィスアワー。1回30分、ABC3クラス、グループに分け、1回4人ずつくらいで。
オフィスアワーで何をするか。学生の質問に答えること、ほかには生活などいろんな雑談も。
開始。学生はそれぞれの部屋から。今回はMessengerを使った。こういうのあるんですね。オンライン上での出欠にも使ってました、Messenger。今回オンライン授業ではzoom使った。
最初、学生からはあまり質問が出なかった。で、そんな時は学生に挑発的な態度で^^向かう。質問がないって、神様じゃない。勉強、全部わかったのか。例えば・・・ってな感じで質問を促す。そうすると、けっこう出てくるもんです。画面で質問ページを掲示させる。こういうのできるんですね。
オフィスアワー、「すぐ」と「さっそく」の質問。今オンライン授業で使ってる教科書から。へ~、こんな教科書、使ってるんだ。で、どう答えるか。日本語の質問に答える時は、いろんなテクニックがいる。例えば、語彙コントロール。例えば、ここまでどんな勉強をしてきたか。そして、もちろん、学生の質問が何なのか、どうしてそういう質問が出てきたのか。そんなことを踏まえて答えます。
「一方で」「対して」「反面」の質問もあった。こういう時、とっさに教師は違いを考えなければならない。自分が教科書作ったんじゃないですもんね。「A一方でB」「Aに対してB」「A反面B」。AとBが必ず出てくるので、ここでは、AとBの関係が大切。あと使い方の広い・狭い、なんかも。共通部分・異なる部分。
「AたままB」「AてB」の質問も。
語彙や読解の質問もあったが、やっぱ漢字の質問が多かった。「漢字、わかんない」ってんでしょうが、それぞれ個別の質問に答える。「漢字は意味がある文字だから、書けなくても読めなくても(それは後でもいい)意味がわかること」「漢字はパーツの組み合わせ。パーツを意識して書いていくと書きやすい」「音読み・訓読みが大切。どっちなのかは覚えておきたい」など。「日本人=にほんじん」なのだから「本人=ほんじん」って読みたくなりますよね。「待つ・持つ」もけっこうしんどい漢字かも。
今回はなかったけど、「は」と「が」なんて質問に出てきたら大変だったでしょうね。「私は奥村です」「私が奥村です」、「山田さんは昨日作った料理を食べた」「山田さんが昨日作った料理を食べた」、「ジョンさんは富山大学に合格した」「富山大学はジョンさんが合格した」、など。野田尚史先生の「は」と「が」についてのすばらしい本があります。
今回のオンラインオフィスアワー、よかったことの一つはオンライン上だけど、ピアラーニング、できたこと。学生の質問に他の学生も巻き込めた。白けてた学生にも一緒に考えさせたり。「ピア」です。学びのスタイル。
学生は質問したいもの。今回はオンラインだったけど、もちろん対面での授業がベスト。来週から全面登校。僕は火曜日にC組担当。いろんな質問引き出して、学生の学習意欲、高めたい。自分、質問にうまく答えられなかった時は、その時は・・・。開き直るんかも^^。
自分、「想像力と好奇心」が信条。学生の質問に答えるにもやっぱ「想像力と好奇心」って、バックボーンでしょうね。
by tiaokumura | 2020-06-07 10:24 | 日本語教育 | Comments(0)


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