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こんな授業・あんな授業(59)いつまで続くぬかるみぞ 休校延長

あれは4月10日だったかなあ、僕、富山国際学院の休校を判断。4月13日(月)に全学生に4月14日(火)から5月6日(水)までの休校を話す。なぜ休校か、休校中の「授業」をどうするか、授業料はどうするか、を、「やさしい日本語」(うちの学生は初級後半~中級やっと、あの時点では)で話す。
休校期間中は、毎日Messengerで出欠2回、学習プリントを専任が各学生の居住地に配布、その後回収→添削→返却、学生ごとに登校日ときどき。登校時は検温・アルコール消毒・マスク着用、3密回避など。そんな「授業」でした。非常勤講師には休業補償も。
で、この後もたぶん少なくとも5月いっぱい、うちは休校に。4月23日、石井隆一富山県知事から、うちのような日本語学校に対しては「休業依頼」。「要請」と「依頼」、何が違うんでしょうね。ここまでの僕の休校(休業)判断、石井知事の発出以前に取り組んでますけど、このままでいいんでしょうか。彼の発出に関わらず、僕は富山国際学院について5月7日以降も休校に。5月7日(木)~29日(金)。いつまで続くぬかるみぞ、です。
スタッフの休業補償、このまま続けます。学生、バイトも大変で生活困難に。4月30日(木)に富山米テンタカク5kgずつ配ります。自分、東京での学生時代、そうだったんですが、米さえあれば、少しはなんとかなりますもんね。何日間か、米炊いてトーフかけて醤油で食ってたことがある。+かつおぶしがあるとゼータクじゃった^^。学生にはこのあと、奨学金(返還不要)、現物支給(ベジタリアンやビーガンもおるんで、肉は難しい。野菜・冷凍食品とかかなあ)、商品券配布とかもやらんならんかも。次回の学費、全額は取れんでしょうね。学生の中には「帰国」選択者も。
宗教政党のゴリ押しでしょうね、一律10万円。政権離脱って脅迫された安倍さん、ああせざるをえなんだんかも。あんなバラまきより、生活困窮者・ホームレス・シングルマザー・ネット難民・医療従事者とかにもっとスピーディーに支援すべきだったんでは。大作さんもアッキーも富山駅ホームレスの方も今夜のねぐらもやっとって方も子どもの明日の食事も難儀なお母さんもユニクロ金持ちも自宅待機休業な男性介護士もワシなんかも・・・み~んな10万円って、絶対おかしい。しかも、まだいつもらえるかもわからん。餓死、一家心中、強盗に走る人、売春に活路を見出す人、巧妙な詐欺考える人とかとか出たら、どうすんでしょうね、政治家は。一律10万円なんて、国会議員のアリバイ作りでは。うちの外国人留学生も差別なくもらえるのんはいいですけどね。DV逃れで住民登録しとらん人、もらえるんでしょうかねえ。
↑妄言多謝^^

で、5月7日~5月29日の休校期間(途中で休校中止になりゃいいけんど)、以下のような「授業メニュー」です、富山国際学院は。
①Messengerで9時、12時半に出欠。
②学習プリント配布。サイクル、前回よりもっと密に。配布→回収→添削→返却。
③読書。この機会に読書を。「にほんご多読ブックス」(大修館書店)・「日本語多読ライブラリー」(ask)・「どんどん読める!日本語ショートストーリーズ」(アルク)あたりを貸出。自分、あれはもう30年程前、英語を勉強してて、当時人気のエッセイスト(名前、忘れた^^。彼、その後スキャンダルとかあって、今は絶版かも)のペーパーバック、何冊か読んだ。今回「原書」じゃないけど(日本語学習者向けの本)、日本語の本を読む自信・喜び、持てたらいい。辞書なんか引かずに読めるのがいい。教師がスケベ心出して「感想」なんて求めがちですが^^、そんなんもなし。もちろん学生の評価もなしで。対象本、岩波新書や岩波ジュニア新書・角川ソフィア文庫・ちくまプライマリーなども値段的にいいのでしょうが、そこまでのレベルの本、うちんとこの学生、まだ読めない。
④分散登校
「分散登校」って僕の造語ではありません。なんかに出てた。各クラス1クール、2~3人ずつ分散して登校。同じクールは同じ授業を展開。「聴解」「会話」「質問教室」なんかがいいんでしょうね。
⑤zoom授業
今回の目玉。オンライン授業です。システム、他にもあるみたいですが、うちはzoom利用が一番いいみたい。学生は「ルーム」で待機。教師は学院出勤かあるいはテレワークで授業。まずは30分2コマかなあ。例えば、導入・問題・解答&FB、あるいは日本語能力試験聴解対策、あるいはオール質問タイムなど。画像と音声、PP、WB、板書、文字ポイント数、FB、理解度チェック、双方向性、学習機会の担保、ネットパンク、ネット格差など、あれこれの課題。試行錯誤。僕もやってみようと思う。プリント、分散登校、オンライン、それぞれの特性に合ったコンテンツ、工夫が必要なんでしょうね。
ポストコロナも、オンライン授業(YouTubeなどもそうですが)、きっと有効。この機会にメカ音痴なワシも^^、zoomで技術力アップ・授業力アップできるかも。

カネさえありゃ、もっといろいろできるんだろうけど、うちみたいなビンボー日本語学校^^、これが精いっぱい(と思う)。月々の固定経費出費、学生への学費返還・生活保障、専任の賃金カット、非常勤講師の休業補償、などなど。国とか県、市とか、お金、どこか援助してもらえるんじゃろうか。「助成金」は申請しようと思っています。うちんとこ、内部留保1000万円くらいあるんかなあ。クラウドファンディングもせんならんかも。今これも研究中です。「四十の手習い」ならぬ「七十三歳の手習い」です(激爆)。

前例もない・参考例もほとんどない中での僕の「休校」判断。これでいいという自信は全くないけど、「誰もやらない・やれないことは自分がやるしかない」なんでしょうね。「見えない鎖が重いけど 行かなきゃならない俺なのさ」だったりして^^。あるいは「連帯を求めて孤立を・・・」とか。コロナ戦争、見えざる敵との闘いなんでしょうね。健さん@唐獅子牡丹の戦いのほうが、視える化な分だけ、ラクじゃったんかも(笑)。

戦後のパリでナチと寝た女とかの「罪状」で髪を切られ市中引き回しになったパリジェンヌたち。ワシもコロナ終息・収束後(それが1カ月後か半年後か1年後か・・・わからないけど)、「戦犯」として糾弾されるんかも(笑)。高齢者に刑務所はきっときつい環境なんでしょうね。おいしいものの差し入れが唯一の楽しみだったりして^^。

by tiaokumura | 2020-04-26 14:57 | 日本語教育 | Comments(2)
Commented by ともくんよっくんの母 at 2020-04-30 16:22 x
奥村先生、お久しぶりです。スウェーデンのうえだです。
わたしたちも5月末に来日予定が、国際便運休のため動きが取れない状態です。
日本へ行けても14日間の自主隔離ですから、これまた動けないという...
学院の皆さまも授業が出来ずいろいろもどかしいと思いますが、早くこのウイルスが治まって欲しいと願っております。

スウェーデンは高齢者の外出自粛要請と国外渡航自粛がある他は、特に制限の無い生活を送っています。
高校生のともくんは休校なので、オンライン授業になって7週目。中学生のよっくんは通常通り(幼稚園・保育所と小中学校まで)なので、毎日通学しています。
奥村先生も引き続き気をつけてお過ごし下さい。
Commented by tiaokumura at 2020-05-03 15:20
ともくんよっくんの母さま、コメント、ありがとうございます。
コロナ、学院もあれこれやってますが、これでいいのか・・・。
C組、オンライン授業、やります。よっくん、もし可能ならゲスト参加も。時差がありますが、どうなんでしょうね。参加してもらえそうなら、またご連絡します。お金はいりません。
日本・富山、まだまだ。いつもだったら、よっくんの学院、準備できてた頃でしょうけどね。


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