こんな授業・あんな授業(49)小噺(後編)

M(        )
日本の中学校では、年に何回か父母の授業参観があります。ある小学校の授業参観の時、先生のどんな質問にも全生徒が挙手をした。そして、誰を指名しても必ず立派な正解をしたので、その先生の指導方法が称賛された。そこで、友人がその先生に尋ねた。
「君はすばらしい指導方法をやってるんだろうね。」
「いや、ごく簡単な方法だよ。参観日に正解を答えられる生徒は右手を、分からない生徒は左手を挙げるように言っていただけだよ。」

N(        )
ジャンボジェット機の機内で緊急アナウンス。
「当機内にお医者様がいらっしゃいましたら、大至急コックピットまでお出でください。」
しばらくして、再び緊急アナウンスがあった。
「お客様の中にジャンボジェットを操縦できる方がいらっしゃいましたら、大至急コックピットまでお出でください。」

O(        )
ある早朝のこと。母親が息子を起こすために息子の部屋に入って言った。
「起きなさい。学校へ行く時間ですよ!」
「なんで、お母さん。学校になんか行きたくないよ。」
「なぜ行きたくないの? 理由を言いなさい!」
「だって、生徒たちは僕のことを嫌ってるし、それに先生たちまで僕のことを嫌ってるんだもん!」
「そんなの、理由になってないわよ。さあ、早く起きて支度(したく)しなさい。」
「ママ、それじゃあ、僕が学校に行かなきゃならない理由を言ってよ!」
「まず、あなたは52歳でしょ。それに、あなたは校長先生でしょ!」

P(        )
ある歯科医院で。
「歯を抜くのに5万円だって。ふざけるな。たった10秒の仕事だろ。」
「それじゃあ、1時間かけて抜きますか?」

Q(        )
酔っ払いが大通りで男を呼び止めて訊いた。
「すみません、この通りの反対側はどこでしょうか?」
「なんだって? もちろんあっちさ。」
と男が指差した。
「そりゃおかしい。」
酔っ払いが叫んだ。
「さっきあっちでそう訊いたら、こっちだって言われたんですぜ。」

R(        )
帽子屋で。
「お客様。とっても素敵(すてき)ですよ。そのお帽子をおかぶりになると、10歳はお若くなられますよ。」
「それなら、買うの、やめとくわ。帽子を脱ぐたびに10歳も年をとるなんて、我慢できないもの。」

S(        )
ある父親が、息子をどういう職業に就(つ)かせたらいいか知りたいと思い、息子の部屋に一冊の聖書と一個のリンゴと一枚の1ドル紙幣を置いて、息子を部屋に閉じ込めた。後で戻ってきて、もし息子が聖書を読んでいたら牧師に、リンゴを食べていたら農業に、お札を手にしていたら銀行員にしようという考えだった。
さて帰ってみるとて、息子は聖書を尻に敷き、お札をポケットにしまい込み、リンゴは全部たいらげてしまっていた。そこで結局この父親は息子を・・・政治家にすることにした。

T(        )
「社長、どうしてそんなにゴルフをなさるのですか?」
「体の調子を整えるためさ。」
「体の調子を整えて、何をなさるのですか?」
「ゴルフさ。」

U(        )
ある夜、夫が会社から帰って来ると、いつものように夕食が用意されていない。夫は「これまで夕食ができるのを待ってやっていたが、今度こそ、待ってやるものか!」と思い知らせるつもりで、そのまま出かけることにした。すると、慌(あわ)てて妻が叫んだ。
「あなた、どこへいらっしゃるの?」
「もちろんレストランだ。」
「そんなら、5分待ってくださらない?」
「5分待てば、夕食の支度(したく)ができるのか?」
「違うわよ。5分あれば私も準備出来てご一緒できるわ。」

V(        )
最近は男か女か分からない人が多い。あるレストランで、隣の席へ見たところ母・娘の客が座った。
「お宅のお嬢ちゃん、可愛いですね。」
「失礼な。これは私の息子です。」
「これは失礼しました、お母さん。いや、ハンサムな息子さんです。」
「私は母親ではありません。父親です!」

W(        )
就職面接している役員が、学歴の無い若い娘に、やや皮肉な口調(くちょう)で言った。
「キミは正規の教育を受けていないと言ったけど、質問に対する答えは、なかなかしっかりしているじゃないか!」
すると娘は冷(ひ)ややかに答えた。
「ばかげた質問に答えるのに、学歴など必要があるものですか!」

×X(        )
パパになったという男が浮(う)かぬ顔をして友人に話しかけた。
「父親になってしまった。」
「どうして嬉しくないんだい?」
「まだ妻に話してないのだ。」

Y(        )
息子と母親の会話。
「僕の夢はノーベル賞をもらって偉い人になることだ!」
「それなら、一生夢を見ていられるわ!」

Z(        )
上記以外であれば。

奥村・記
2018年度下半期、僕はA組を週1回担当中。使ってる教科書で、「ネズミ」「美術館」「泥棒」「養殖」「夜店」などの小噺が出てました。僕は導入で「美術館」を演じました。ピカソはどの学生もわかってたみたい。

by tiaokumura | 2019-02-02 09:00 | 日本語教育 | Comments(0)


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