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御松囃子

f0030155_135441100.jpg(1月3日午前・記)
僕、初め、「御松+囃子」と思ってましたが^^「御+松囃子」です。おまつばやし。「謡初」(うたいぞめ)でしょうね、あるいは謡初め。加賀藩では、加賀藩五代藩主・前田綱紀(まえだ・つなのり)の時代に始まった。250年ほど続いたのでしょうが、幕末の動乱期でそれどころじゃなくなったんでしょうね、1863年に途絶えた。それから150年の時を経て、地元有志による復活の動きがあり、2015年に復活第1回。今年2017年第3回目、観て来ました。初体験。
金沢は高速バスが安くて便利。1月2日(月)10時富山駅発に乗車。金沢能楽美術館、12時前に入ったら、すでにけっこうな行列が3階から1階の階段に並ぶ。会場は3階の研修室。前の畳に陣取ることもできたのですが、足が心配で椅子席最後列中央に座る。250人くらいでしょうか、ほぼ満員。アップした写真(「猩々」。シテは高橋右任)にあるように、能舞台ではなくステージが設けられそこで上演。奉行役の「謡いませ~」で始まる。能に「縁起物」ってジャンル、あるかどうか知りませんが、「四海波」「高砂」「猩々」などおめでたい曲も。「東北」は前田家家紋の梅から。独吟「松高き」の渡邊師(名前の1字目が出ないので名字だけに)は、ラ・フォル・ジュルネ金沢で毎回クラシックとコラボしてるはず。「空から謡が降るまち」とも呼ばれる金沢、金沢能楽美術館・小謡講座受講者による「兼六園」も。こういう曲、あるんですね。隣席の男性が謡本のコピーを広げてたので、盗み見しました^^。最後の挨拶は渡邊で2時ころ終演。さすが金沢、観客は上品で教養ある紳士淑女。ワシのような男はアウエー感も(激爆)。若い人や外国人もちらほら。
曲目は以下の通り。すべて「加賀宝生」でしょうね、きっと。
独吟「四海波」  舞囃子「高砂」  独吟「松高き」  舞囃子「東北」  仕舞「西王母」  仕舞「岩船」  小謡「兼六園」  舞囃子「猩々」
御松囃子 百万石こそ めでたけれ  隆信
謡撮る 外つ国人や 初景色  隆信
耳も眼も 福いつぱいの 謡初   隆信

帰宅して増田正造『能百十番』(平凡社)を見たら、以下の記述あり。
徳川幕府の正月三日の謡初の式には、観世太夫が平伏して「四海波」の祝言を謡ったあと、「老松・東北・高砂」の三曲が、舞囃子の形で演奏されるしきたりだった。(同書p82)

by tiaokumura | 2017-01-02 13:54 | 謡を習う | Comments(0)


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