記事タイトルの名前を見て、ピンと来る富山県民もいるでしょうね。アップした写真、朝日新聞富山版・2016年11月19日付記事。記事見出し、以下引用。
「多様な生き方受け入れる社会に」
研究者として、知事の妻として、どんな日々を?
選挙の「しきたり」戸惑いも
実績上げ 後進のロールモデルに
富山県高岡市出身。高岡高校→東京女子大。数学研究者。1975年同郷の自治省官僚・石井隆一と結婚。彼は富山中部高校→東京大学。高岡高校・富山中部高校は富山県内屈指の進学校です。
80年に長男出産。
子どもが生まれたことで「石井も研究者としては終わりだろう」との陰口も聞こえてきた。(記事より引用)
「子育てが忙しかったころ、細切れの時間で数学を考える癖がつきました」(同)
就職先がなかなか見つからない時期に出会った言葉が
「Later is better than nothing」(同)
東工大助教授時代・・・「猿橋賞」を受賞(同)
やがて夫が富山県知事に立候補することに。長く続いた中沖豊県政の後釜だったんでしょうね。立候補の前に夫から言われた。
「あなたの生き方を尊重したい。できる範囲で支えてくれたらうれしい」(同)
選挙活動中のあれこれ、記事を読んでても笑いがこみ上げる。ご本人や周囲はそうじゃなかったエピソードでしょうが^^。
・・・妻としてあいさつを求められ、ステージの中央に出ていって話をしたら、後で「妻は中央ではなく端であいさつするもの」と指摘された。(同)
・・・夫の演説が終わり、椅子に座ったまま拍手したら、今度は「妻は立ってお辞儀をするもの」とたしなめられた。(同)
支持者との握手も、軽く握ってたら「やる気がない」。力を込めて握るようにすると、筋肉痛に悩まされた。(同)
「大学と選挙の完全な両立は難しい。大事なのは倒れないこと。あえて100%を目指さないことを心がけました」(同)
「知事の妻」となる。また、陰口^^。
「知事夫人になって、石井も研究者として終わりだろう」。そんなとき、いい仕事をしようと一層意欲がわいた・・・(同)
11年に日本数学会の代数学賞を受賞。対象になった業績の半分以上は、夫の知事就任後の仕事だった。(同)
「私が夫の知事就任時に仕事を辞めていたら、研究者を目指す若い女性たちがどう思ったでしょうか」/だから、簡単には辞められなかったのだという。(同)
朝日新聞、どうも評判が悪く、発行部数も讀賣に大きく後れを取っているのかもしれませんが、こういう記事が読めるのは朝日ならでは&朝日富山版ならではなんかもしれん。石井志保子(いしい・しほこ1950-)さんの記事は青池学記者。