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『ベトナム語母語話者のための日本語教育』『日本語教師のためのCEFR』

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当ブログ、ここんところ1日50人前後のPCアクセス数になってしまいましたが、そのうち5人くらいはご同業の「日本語教師」かもしれん。自分、アカデミックはどうも苦手で(恥)、あんましそういう方面、関わりないんですが、それでも、一応「専門書」もごく稀に読んでます。今回は、たぶん今この業界でベストセラーになっとるかもしれん2書のご紹介です。

松田真希子
『ベトナム語母語話者のための日本語教育 ベトナム人の日本語学習における困難点の改善のための提案』
2016年2月26日 初版
春風社
3600円+税
法務省告示校で約450、日本語教育振興協会加盟で約350といったところが現在の「日本語学校」(「留学ビザ」の語学留学生が学ぶ)の数でしょうか。そして、その大部分の学校で「ベトナム」が「中国」を追い抜いているでしょうね、出身は。著者は金沢大学准教授。この分野の第一人者。
「現状と課題」「文法研究」「文字・語彙研究」「談話研究」「音声コミュニケーション研究」「日本語教育に必要なこと」の全6章ですが、読みやすいところから読むといいでしょうね。僕、それで一応完読しました(照)。あれこれ思い当たることの多い著述です。1か所、図版が違ってるところ(p153がp115と同じ)があって、出版元に連絡してあげたのですが、その後どうなったのやら。何の返事もありません。余計な事じゃったんかも(爆)。
ビッグ・ニュース
9月4日(日)午後2時~4時@白山国際交流サロン
松田真希子「ベトナム人学習者のための日本語音声教育」
があります。JR松任駅(まっとう)駅近く。僕、もちろん行きます。サインがもらえるかも(激)。

奥村三菜子・櫻井直子・鈴木裕子 編
『日本語教師のためのCEFR』

2016年6月11日
くろしお出版
2000円+税
奥村・櫻井・鈴木の編者以外に東伴子・福島青史も執筆。奥村以外はベルギー・スペイン・フランス・ブラジル在住。
新世紀に登場したCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)、僕が知ったのはそんな最初っからじゃなく、10年程前かなあ。初めは日本語学習の継続、評価といったところから興味を抱いたのんかも。ポートフォリオに悩んでたことも背景にあったかもしれない。
野田尚史先生のWSで、「エリート日本語学習者」養成に励んでた自分を見出した。そんな中、4技能がバランスよく培われなくてもいいんだ、ってことがわかり出した。CEFRでは何よりも「Can Do」だが、「課題遂行」「モニター」「文脈化」「スパイラル」「評価」なども新鮮だったかも。「学習者中心」「学習者主体」ってぇのが実感できたのもCEFRのおかげかもしれない。
CEFRでいつも思うのは「漢字」の取り扱い。日本語は音声・文法など決して難しい&特殊な言語ではないけれど、ひらがな・カタカナ・漢字の文字3種、とりわけ「漢字」の存在は大きいと思う。本書、漢字については、Q.28「いくつ漢字ができたら○○レベル」というような言い方はできますか?(pp67-69)、で出てくる。自分のCEFR理解が不十分なだけなのだろうが、ここを読んでも「漢字学習」「漢字習得」についてはよくわからない。言語間距離って言いますが、CEFRってあくまでもヨーロッパ言語内での汎用性なんでしょうか。

AIで日本語教師も不要な職業になるかもしれん。そんなことにならんよー(っても自分、そこまで生きとらんけんど^^)、日本語教師として自己研鑽せねば。

なお、これは来月のことなのですが、岩波新書で
庵功雄『やさしい日本語』
が出ます。

(7月23日・追記
kaguragawaさんにコメントでご指摘いただくまで全く気が付かなかった(恥)のですが、記事中で松田真希子先生を「準教授」にしてました。正しくは「准教授」です。お詫びして訂正いたします。
松田真希子先生・ブログ読者の方々、申し訳ございませんでした。
by tiaokumura | 2016-07-18 09:29 | 日本語教育 | Comments(2)
Commented by kaguragawa at 2016-07-22 21:43
【「准」教授】ですね。でもなぜ、「準」でなくその略体の「准」という字を使うことになったんでしょうね。「準」という字につきまとう“サブ”のイメージがきらわれたのでしょうか。「亜教授」なんてのも、ありかなと思うのですが。
Commented by tiaokumura at 2016-08-15 14:57
kaguragawaさま、コメントによるご指摘、ありがとうございます。変換ミスでした(恥)。「准」は異体字?なんでしょうかねえ。僕が富山大生の頃か後に「准教授」って始まったみたいです。「亜教授」、どうなんでしょう^^
お盆を迎え、そろそろ暑さがしのげるようになったかも、朝晩など。
ご自愛を


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