『
不屈の男』(原題Unbroken)
2014年 アメリカ 英語・日本語 137分
監督:
アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie1975-)
脚本:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン リチャード・ラグラヴェネーズ ウィリアムス・ニコルソン
原作:ローラ・レンブランドUnbroken: A World WarⅡ Story of Survival, Resilience, and Redemption
キャスト:
ジャック・オコンネル(Jack O’Connell。ルイ・ザンベリーニ) ドーナル・グリーソン NAYAVI 他
公式サイト:
こちら
アンジェリーナ・ジョエリーは例の「乳癌」で知りました。彼女、有名&人気のあるハリウッド女優なんでしょうね。夫も有名&人気男優(ブラッド・ピット)。アジア系の息子が二人だそうです。
日本公開が危ぶまれた本作、富山の
フォルツァ総曲輪で観ました。ここ、この9月で閉館だとか。すばらしいミニシアターなのに。森なんとか・富山市長、こんなとこ不要だと判断したんでしょうね。間もなく富山市中心部にシネコン開場。
イタリア移民の子・不良少年ルイは兄に走る才能を見出され、やがて1936年ベルリンオリンピックに高校生で出場(「トーランスの竜巻」)、5000mの最終周で驚異的な記録をたたき出す。第2次世界大戦が始まり、彼も兵に。飛行機に乗っていて南太平洋海上に不時着。47日間の漂流生活の後、日本軍捕虜に。捕虜収容所の渡辺収容所長との出会い。大森・直江津での捕虜生活、やがて8月15日・・・
前半・後半と二分される映画。NAYAVIは坂本龍一のような演技なんでしょうが、いささか類型的すぎるようなきらいも。嗜虐趣味に見える(単なるサディスト)。それでいいのかもしれないが。NAYAVI(韓国系)は奈良橋洋子を通じてジョリナーの映画出演に。
最終シーン、80歳になったルイが、たぶん長野オリンピックでしょうね、日本で聖火ランナーに。こういうエンディング、監督の意図なんでしょうが、どうも自分、イマイチな感じを受けた。戦争の悲惨さ、もっと違う形で描けたかも。「赦し」の描き方がうまくいかなかったのかもしれません。本作、実話に基づく映画です。
本作、
日本公開、なんでためらわれたんだろう。日本ってそんな狭い了見の国・国民じゃないと思うのだけど。