人気ブログランキング | 話題のタグを見る

こんな授業・あんな授業(31)C組デビュー

こんな授業・あんな授業(31)C組デビュー_f0030155_12534666.jpg富山国際学院は、ここのところの通学クラスは、上半期は4~5クラスで下半期・新スタートは2~1クラスって構成が多いか。2016年度上半期は、午前3クラス・午後2クラスでスタートした。下半期は1クラスのみの増設になるでしょうね。
僕は年度末に次年度の担当者を考えている。スタッフの通学クラス・外部授業・飛び込み対応、いくらベストな布陣だと思っても、いざスタートして走り出すと、いろんなハプニング・トラブルもあるものなんですが、3月召集の教員会議では、担当発表せねばならぬ。専任が3人で残りは非常勤。専任がクラスの中で大変そうなクラスを担当するようにメンバーを決めている。自分、一応トップなんで^^、一番しんどそうなクラスに入るべきでしょうね。2016年度、ベテランの2人が退職し、12名のスタッフ中3名は富山国際学院での経験が3年未満。よそで経験してる方もおられるので、必ずしも学院で大変って方ばかりではないのですが、「学校文化」とでも言うのでしょうか、富山国際学院は富山国際学院なりの「クセ」もあるので、新しい方にしんどいところをやってもらうわけにはいかぬ。そんなことも考慮しながら2016年度上半期担当を決めた。
僕の担当はC組。担任は徳橋さん(月火水担当)で僕(副担任)は木金担当。富山国際学院はどのクラスもたいてい多国籍なんですが、このC組はベトナムのみ。こういうクラスって日本語習得にはあまりいい環境ではない。で、クラス開始にあたって、徳橋さんがクラス運営上の注意3項目を学生たちに言った。どれも大切なことばかりで、僕も、実行に最大限の努力、払いたい。

アップした写真、僕の担当部分関連教材など。
4月4日スタートのC組授業、僕はこれで4回終了。だいたいのメニュー・流れ、固まってきつつある。学生の顔と名前、まだ4人くらいしか分かっとらんけど(汗)。自分、名前と顔を覚えるの、チョー苦手なんっす。昔はこんなことなかったんじゃけんど、年のせいでしょうね(激爆)。
C組担当授業-
①1分間スピーチ②宿題チェック(文法・読解)③今日の宿題提示(文法・読解)④『中級へ行こう』⑤聴解『聴解が弱いあなたへ』⑥漢字『にほんごチャレンジN4-5かんじ』⑦学習記録⑧漢字チェックテスト
①~⑥は2日ともですが、⑦⑧は金曜日のみです。
①、トピックは「ベトナム」「趣味」「好きな食べ物」「日本語」「理想の先生」「高校生のころ」「初恋」「アルバイト」などを予定しています。スピーチを聞く際の「評価シート」は「話し方3点」「内容5点」「態度2点」の10点満点と「よかったところ(自由記述)」。今のところスピーチ時間の1分って短いくらいで、よく準備してきています。②③の宿題はN4レベルからN3レベルへと。メインは④『中級へ行こう』で最近改訂版出ました。この教科書、学生にはストレスフルな^^音読課題もやってます。旧版は既にテスト問題作ってあるんですが、改定になって作り直さなければなりません。ああ、しんど^^。
「アジア人財」ってプロジェクトに携わっていた10年ほど前からでしょうか、日本語教育でも「ポートフォリオ」って始まってた。「モニター」「メタ認知」「気づき・振り返り」など、自分で自分の学習状況を評価・把握するって、モチベーションの上でも大切なんでしょうね。僕は高校受験・大学受験・大学編入試験と3回「受験」経験がある。よく勉強(「学習」)したんでしょうね、その3回にあたっては。もちろん高校受験・大学受験には良き先生に出会ってて、ご指導受けてます。自分だけじゃとうてい受かっとらんだ。僕が受験を切り抜けられた要因の一つは、自分なりに学習デザイン立てて進度など把握してたこと。苦手なところ・いやなところの克服にもそういうところ、役立ってた。今回のC組、⑦「学習記録」っての作ってみた。学生は金曜日4限に記入。どの程度効果があるか未知数ですが、うまく行かなければ(その可能性、大)改良していくつもり。
⑧「漢字テスト」。「読み」「書き」「語彙」「文章」「形」の5部構成の予定。「語彙」では「りんごを九つもらいました。三つたべました。いま(  )つあります」「日本はベトナムの北にあります。ベトナムは日本の(  )にあります」「きょうはもくようびです。あしたは(  )ようびです」「1997年のつぎは1998年です。1998年のつぎは1999年です。1999年のつぎは(  )(  )年です」ってな感じで。
「わかる・楽しい・役に立つ」が僕の授業のモットー。「楽しい」「わかる」はこの順である程度実現できますが、一番難しいのが「役に立つ」。学習者に「役に立つ」と思ってもらえるって、なかなか大変なんですよね。

松田真希子・金沢大学准教授のベトナム人日本語習得に関する好著(『ベトナム語母語話者のための日本語教育』春風社)、出ました。少しずつ読んでいます。日本語教育じゃベストセラーになるでしょうね、この本。
by tiaokumura | 2016-04-16 12:53 | 日本語教育 | Comments(0)


<< 「Rural」「JAPAN C... 2016年3月・ブログ内ランキング >>