人気ブログランキング |

観世寿夫 能楽講義(『花もよ』第18号)

f0030155_763219.jpgすっごいものが残っていたものである。2015年3月3日の朝日新聞「観世寿夫の稽古 CDに」(増田愛子記者)を読んで驚いた。
僕の1回目の大学生時代は東京の、地下鉄で言うと丸ノ内線・茗荷谷にあったA大学だった。この大学は後に廃校、先年訪れたら跡地は公園になっていた。僕はA大学文学部文学科国語学国文学専攻の学生。小西甚一教授の関係もあったんでしょうか、学内に能狂言サークルがあり、同期生の宮崎健二君や也山下富雄君らは銕仙会にも属していたように思う。
朝日新聞記事より引用。
若くして「天才」と言われ、現代劇との交流にも意欲的だった、観世流シテ方の能楽師、観世寿夫(1925~78)の稽古の様子を収めた未発表の録音が、雑誌の付録CDとして発売された。
記事中のケータイに問い合わせ、後日、「花もよ」第18号を入手した。アップした写真、同誌の表紙、左下にあるのが付録CD。同誌には「『能楽講義』について」(p14-17)で観世銕之丞と大谷いづみの対談あり。大谷がCD所収の稽古の弟子で、彼女は当時、東京芸大楽理科の学生。稽古は『朝長』。同誌には1970年秋の観世寿夫(後シテ)・野村四郎(ツレ)『通小町』の写真も(p16)。
今、通勤車中でこのCDを聞いています(約70分)。アシライやらヤヲやら上オサエなど、僕のようなド素人にはよくわからない専門用語も頻出するが、このCDのすごさはよくわかる。教師の端くれとして「いかに教えるか」という点でも貴重な示唆が得られる音源である。大谷は「私は不肖の弟子で中途半端で結婚して出産してお休みしたのですが、半年したら復活しますとお約束したら、ちょうどその頃ご病気になられて、結局中断したままになってしまいました」(p17)とのことである。
『朝長』は初めて聞く曲。CD中の寿夫によると世阿弥作かどうか不詳のようです。CDは、「朝長」について、ワキ道行、前シテ謡注意、語りについての注意、などで構成。今回は前半部分で、後半部分は4月末発売の第19号に再び付録として発売予定。
このCD、3000~5000円でも売れそうな気がする。それが本誌ともでわずか782円! こういう雑誌、あったんですねぇ、知らなかった。

2015年3月15日・追記
松岡正剛の千夜一夜」に、1976年8月の富山県利賀村での観世寿夫『経正』体験が書かれています。こちら
by tiaokumura | 2015-03-12 07:06 | 謡を習う | Comments(2)
Commented by 平名 at 2015-03-12 09:20 x
この様な貴重な物は先ず殆ど人は見向きもしないが有る人には価値あり! この前K君が云ってたけど少ししか発行してないが結構高い値段で売れるとか、、 蛇の道は蛇でしか判らないかも、 4月に会いましょう
Commented by tiaokumura at 2015-04-03 07:20
平名氏、モノの値段ってそうなんでしょうね。
まもなく会えますね。100人くらい来るのかな。楽しみです。みんあ、ジジババでしょうけど^^。


<< 富山国際学院第21回卒業式(2... 2015年2月・ブログ内ランキング >>