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佐伯清監督『昭和残侠伝』(1965年 東映)

f0030155_8362525.jpgエンコ生まれの浅草育ち やくざ風情と言われちゃいても
ドスが怖くて渡世はできぬ ショバが命の男伊達
背中(せな)で吠えてる 唐獅子牡丹

親にもらった大事な肌を 墨で汚して白刃の下で
積り重ねた不孝の数を なんと詫びよかオフクロに
背中(せな)で泣いてる 唐獅子牡丹

白を黒だと言わせることも しょせん畳じゃ死ねないことも
百も承知のやくざな稼業 なんで今更悔いがない
ろくでなしよと 夜風が笑う

日本映画史上に残る名シーン、高倉健と池部良の道行はこの作品が初。『第三の男』のラストシーンもすごいが、こっちもそれに優るとも劣らぬ、僕にとっては。DVDでは79分48秒頃に始まります。

東映任侠映画傑作DVDコレクション
3 昭和残侠伝

2015年3月3日発行
DeAGOSTINI
1850円+税

地獄みやげに拝んでおけよ 雨のしずくか血か汗か 濡れております唐獅子牡丹
昭和残侠伝
昭和40年10月1日公開
東映 91分 日本語
企画:俊藤浩滋 吉田達
監督:佐伯清
脚本:村尾昭 山本英明 松本功
主題歌:高倉健『唐獅子牡丹』(作詞・水城一狼 佐伯清 作曲・菊池俊輔)
キャスト:
高倉健(寺島清次) 池部良(風間重吉) 三田佳子 江原真二郎 三遊亭圓生 菅原謙次 他

僕が大学進学で上京した1965年にシリーズ第1作が公開された。僕の19歳の誕生日の5日前であった。1972年12月30日公開の最終第9作まで、1・2・3・8・9は佐伯清、4・5・7はマキノ雅弘、6は山下耕作がそれぞれ監督。
本書、第1作の池部良の出演は俊藤浩滋(藤純子の父)が口説き落とした、高倉は愛妻・江利チエミから歌のレッスンを受けていた、池部は仁義を切るシーンで腰痛になった、主題歌は大部屋役者が作詞した、圓生の出演などといったエピソードも満載。あの当時知らなかったことばかりです、僕には。
本記事の冒頭の歌詞、『唐獅子牡丹』は「義理と人情を秤にかけりゃ・・・」が有名ですが、本作品ではこっちが歌われています。DVDを観ながら僕が一生懸命文字に起こしました。本邦どこにもない貴重な詞です(嘘爆)。でも、間違ってたらごめんなさい。歌詞の2番・3番はDVD79分頃から流れる。道行にかぶる。

『緋牡丹博徒 花札勝負』、なんとBSプレミアムでこないだ放映された。観ました(照)。2月16日は『昭和残侠伝 死んで貰います』(1970年)ですって。NHK、すごい^^。
シリーズ「東映任侠映画傑作DVDコレクション」、これで3号。この後は『緋牡丹博徒 一宿一飯』『続 網走番外地』『網走番外地 望郷編』『昭和残侠伝 死んで貰います』と続く。隔週火曜日の発売。
by tiaokumura | 2015-02-12 08:36 | 映画 | Comments(3)
Commented by トパーズ at 2015-02-13 18:27 x
奥村先生、お正月の御挨拶もせず、あっという間に二月になってしまいました。申し訳ございません。お元気でお忙しくしていらっしゃる御様子、嬉しく思っています。私は、ある女性の方からの、酷い言動に疲れ、実家の部屋で何もする気がなく大人の引きこもりです。外へ一歩も出れなくなりました。母も膝を痛め、整形外科の先生から同居をすすめられました。主人も私も膝の軟骨がすり減り、三人で痛い痛いを連発です。まだまだ寒い日が続きます。どうかあたたかくしてお過ごしくださいませ。
Commented by トパーズ at 2015-02-13 18:53 x
肝心な事をいい忘れました。唐獅子牡丹、父がよく歌っていました。父の歌声と歌っている姿を思い出しました。入墨の方は、幼稚園の頃、父、おじちゃん、お爺ちゃん、私とで銭湯に行きました。洗い場で、背中に、蛇、鯉、龍、虎、牡丹の入墨の方がおられました。私は、浴槽に入っても、石鹸で体を洗っても、色が落ちないのが不思議で、きれいだなぁと眺めてました。「おじちゃん、背中の絵、きれいだね」と言うと、入墨の人も「綺麗だろう?」と言われ、頭をなでて下さって、あがってから牛乳を買って下さいました。少し怖かったけど。
Commented by tiaokumura at 2015-02-22 12:53
トパーズ様、コメント2件ありがとうございます。
お父上、僕は同世代でしょうか。映画を見て高倉健ばりに肩で風を切って歩いたかも(激爆)。20代でパチンコ屋に1年ほど勤めていました。今はない観音湯(富山駅近く)に入っているとクリカラモンモンの方もおられた。牛乳は買ってもらいませんでしたが、人生について教えていただきました。M組@岩瀬、の頃かも。
ご家族3人、お互いに仲良くお過ごしなさいますように。
拙いブログですが、今後ともよろしくお願いいたします。
返信が遅れ申し訳ございません。


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