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池田信夫『日本人のためのピケティ入門』(東洋経済新報社)

池田信夫『日本人のためのピケティ入門』(東洋経済新報社)_f0030155_15554863.jpg本日日曜日、予定通り休日出勤(照)。出勤途中コンビニで讀賣・日経購入。9時過ぎ、富山国際学院に入る。授業記録・準備、メールチェックなどの後、報告書4本作成。本日の昼食、ちょっと奮発しました(謎爆)。休憩時に読んだ日経に『日本人のためのピケティ入門』の広告あり。「大好評!11万部突破」ですって。想像力と好奇心だけで世渡りしてきた自分^^、こういう本って読みたくなる。仕事を終えて3時過ぎに学院を出て、帰宅途上の本屋さんに寄る。レジで日経の広告切抜きを見せて「この本、ありますか」って聞いたら(ないほうが確率高いと思って、恐る恐る聞いた)、店員さん、嬉しそうに「あります。よく売れてます」と棚へとご案内。20冊くらい平積みになってました。
ここんところあっちでもこっちでも「ピケティ、ピケティ」ですよね。アメリカ(人)の経済学者ならともかく、フランス人経済学者がこんなに取り上げられるのなんて史上初^^じゃないかしらん。経済なんてからきしダメな自分ですが、そんな自分でも、ピケティ、読みたくなった。でも『21世紀の資本』(みすず書房)、大著で自分の場合は「枕」にしかならんでしょうね(激爆)。同書、何冊か「解説本」の類がある中で、池田本が読みやすそう。僕の経済学者の知己は寺本益英教授(関西学院大学)くらい。寺本先生はピケティ、どうなんだろう。あと、こないだ「久米書店」に堤未果、出てましたが、彼女の本が売れているのもピケティブームと一脈通じるところ、あるんでしょうね。格差とか不平等。あの番組で知ったんですが、堤ってばばこういちの娘で夫が川田龍平なんですね。
トマ・ピケティ(Thomas Piketty1971-)、パリ経済学校(École d'économie de Paris。EEP) の設立者の1人で現在同教授。『21世紀の資本』の原著はLe Capital au XXIe siècleです。

池田信夫(いけだ・のぶお1953-。アゴラ研究所所長)
日本人のためのピケティ入門 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
2015年1月1日第2刷(2014年12月25日第1刷)
東洋経済新報社
800円+税

約80ページの本書の構成は、「はじめに」「第1章 ピケティQ&A」「第2章 ピケティをどう読むか」「第3章 『21世紀の資本』の3つのポイント」です。「日本人のための」がミソなんでしょうね。
なんでこんなにピケティ本が騒がれているかと言えば、池田によれば
・・・ピケティは世界各国の一次資料を使って定説をくつがえし、「資本主義では過去200年間、格差が拡大し、今後も不平等が拡大する」と予想したオリジナルな研究だった(p18)
からだそうです。そして、また
・・・ピケティの主張は、次の資本主義の根本的矛盾と呼ばれる不等式で表現されています。
r>g 
ここでrは資本収益率、gは国民所得の成長率です(p14)
だそうです。
マルクスの『資本論』みたいな衝撃がピケティ本にはあるんかも。←知ったかぶり^^。マルクスによって「革命」が起こり、ピケティによって「救いがたい絶望」が生まれた、なんちゃって^^。
上記の2つのネタを覚えといて「ピケティの本が爆発的に売れたのはさぁ、・・・」とか「結局彼が言いたいのはさ、不等式r>gでさぁ、・・・」なんて酒の席などでご披露すれば、「へ~」って感心されるかも(爆)。でもくれぐれも「r<g」って間違えて引用せんように(激爆)。
by tiaokumura | 2015-02-08 15:55 | | Comments(0)


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