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風の盆 深奥の心をさぐる@高志の国文学館

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文学館 企画展
風の盆 深奥の心をさぐる
9月初めの3日間、富山市八尾町で開催される「おわら風の盆」。
広く日本人の心をひきつけてやまないおわら風の盆の発展の歴史には、「文学」が重要な役割をはたしてきました。
本企画展では、文学者たちが残したおわら節の歌詞や、おわら風の盆を語る文学作品を通じて、深く風土に根ざしたおわら風の盆の文学の魅力に迫ります。

(展覧会ちらしより引用)
会場:高志の国文学館
会期:~10月6日
観覧料:一般400円 大学生300円 高校生以下無料
協力:富山市八尾おわら資料館 富山県民謡越中八尾おわら保存会 越中八尾観光協会
公式サイト:こちら

思い出いくつか。
①八尾町福島にMおばの家があった。幼少年時、そこを何度か訪れた。養蚕家で蚕棚があり、庭には鶏、家の箪笥には古切手・古銭が。どこまで定かか判然としないが、夜道を崖伝いに温泉に連れて行ってもらった記憶もある。
②速星町のKおじ夫妻には子供のころから可愛がってもらった。中学の修学旅行では、当時はカメラは貴重だったんでしょうね、家にはなく、Kおじご愛用のカメラを貸していただいた。Kおじが松本勘玄のことで新聞インタビューされている記事を読み、おじのすばらしい一面を知った。勘玄は越後瞽女を通じて胡弓に出会い、おわらに胡弓を取り入れた。
③MおばもKおじ夫妻も今は故人。婦負郡(ねいぐん)だった八尾も速星も今は「富山市」に編入された。
④15年ほど前、妻の親友のKさんに誘われて、前夜祭の八尾を訪れた。伯育男さんの玄関先で、伯さんの胡弓練習を聞かせていただいた。何事にも代えがたい体験であった。
⑤何年か前、川田有紀子先生の観世流華川会の催しで「風の盆」を観た。ものすごい人出に圧倒されたが、貴重な一時であった。
年来の希望-9月4日の午前1時ころに八尾にいたいと思う。地方も踊り手も自分たちだけの「おわら」に没頭できる時間帯。行ってみたいが、一人では心ぼそい年齢になった(恥)、誰か誘ってくださらんものか。

本企画展、「序章 おわら 風と水のまちへ(おわら風の盆と文学との関係を知るための導入部分)」「第1章 文士たちのまなざし(八尾を訪れた文学者・芸術家たちが残した歌詞や文章等を紹介)」「第2章 織りなす情の世界(おわら風の盆を題材にした戯曲・小説・漫画等を紹介)」という構成。入ってすぐ、エンナカの水音。
伯育男さん関連の展示。「おわら風の盆~名盤編~」がヘッドフォンで聴ける。2曲目に江尻豊治、3曲目に伯育男。「古いレコード等の音源からの復刻・集成盤」だそうです。もう一つ、「伯育男氏愛用の胡弓」。白檀で「弓と駒は伯氏手づくり」とのこと。
川崎順二の郷土愛、小杉放庵の文芸、若柳吉三郎の洗練-今日の「風の盆」伝承に、3人の果たした役割は絶大でしょうね。3人のつながりもよくわかる展示です。「若しや来るかと窓押しあけて見れば立山オワラ雪ばかり」(小杉放庵「八尾四季」)。
高橋治は地元の人から「これまでせいぜい3万人だった観光客が、あんたのせいで30万人になった。27万人連れて行ってくれ」って冗談まじりに言われたそうです。今年は月・火・水なのでいくらか入り客が減りそうですが、八尾を訪れた人がみんな「風の盆」の力に引かれることは、もうこの時代、ないでしょうね。

企画イベントもいくつか。「風吹ジュン×国井雅比古」のトークイベントもよさそうですが、僕はバスツアーに申し込みました。9月27日が楽しみです。

本展覧会、パンフレットも展示リストもない。学芸員の怠慢か力不足でしょうね。著作権や予算の問題もあるのでしょうが、残念です。「展示リスト」ぐらい、PC使えるわけですから、作成はそんなに難しいと思わないのですが。

「八尾おわら風の盆」「利賀SCOT」「富山県立近代美術館」が僕の考える「富山3大文化」。この間、近代美術館で「成田亨展」を観た。8月30日には利賀で「トロイアの女」「シラノ・ド・ベルジュラック」を観ます。
by tiaokumura | 2014-08-16 14:20 | 富山 | Comments(2)
Commented by kaguragawa at 2014-08-16 16:10
温泉は、もしかしたら高熊温泉でしょうかね。そういえば、あの北代一帯も1965年までは、「婦負郡」でした。※mailしました。
Commented by tiaokumura at 2014-08-19 09:10
kaguragawaさま、なんせ幼少のみぎり^^のことなんで、温泉の名前は覚えていません。
既にご存知かもしれませんが、8月30日にイタイイタイ病関連のセミナーがあります。
mail、ありがとうございました。


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