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ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター展

ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター展_f0030155_16561025.jpg(5月12日夜・記)
1回目の大学生時代に最もよくやったアルバイトは家庭教師。時には食事付きでビンボー学生にはありがたかった。デパートの配送や印刷工場、ウエイターもしたが、思い出深いのは大学1年生夏休みの彫刻のモデル。日展の審査員で通学先の大学のK教授の家に通っていた。さすがにフルヌードにはならなかったが(激爆)、サポーターで男性シンボルを覆ってのポーズ。けっこうキツくって、芸術のためってこともあったんでしょうが、変な気持ちになることはなかった。先生のお嬢さんがサポーターを洗ってくださって、それが何か・・・照れくさいような、むず痒い感じだった。今にして振り返れば、ウブな青春時代だったんでしょうね^^。彫刻モデルの他にも印象深いアルバイトがある。あれは大学8年生の時だったか。今はどうか知らないが、冗談半分で「国立大学は裏表、8年在学できる」とか言っていた。自分、結局8年いて「除籍」の不名誉でした(照)。で、70年代前半頃にやったアルバイトが、土方巽の暗黒舞踏のアルバイト。西武デパートで2日か3日、ほぼ素っ裸で入場入口近くにしつらえられた小舟で漕ぎ手をやる。あんまり恥ずかしいと思わなかったのは、それが芸術だったからではなく、自分、ある意味ではものすごく鈍感というか度胸があるんでしょうね。バイト代、いくらもらったか覚えていないが、和栗由紀夫や芦川羊子、天児牛大、麿赤児らもいたでしょうから、バイト代の代わりにサイン、もらっとけばよかった^^。
あのころは「アングラ」って云ってましたが、「カウンターカルチャー」。70年代の前衛/辺境がいつしか中央に躍り出て、今ではメジャーなビジネスになったのもあるんでしょうね。『現代風俗史年表』(1986年9月初版。河出書房新社)から、例えば「1970年」の項を開いて、あれこれ事象を挙げると
「an-an ELLE JAPON」創刊 アメリカ映画「イージーライダー」 林静一「赤色エレジー」 ジョージ秋山「銭ゲバ」 白戸三平「忍者武芸帳」 TV番組「ハレンチ学園」 TVドラマ「時間ですよ」 TVアニメ「あしたのジョー」 EXPO’70  「モーレツからビューティフルへ」 ちあきなおみ「4つのお願い」 藤圭子「圭子の夢は夜開く」 ビートルズ「レット・イット・ビー」 讀賣ジャイアンツ6連覇 大場政夫フライ級チャンピオン 中山律子 ディスカバージャパン 歩行者天国 ケンタッキーフライドチキン日本上陸 使い捨てライター よど号ハイジャック 三島事件 
など、実に多彩。世情騒然ってできごともあったが、まだまだ右肩上がりが単純明快に信じられた平和な時代だったのかもしれない。

5月10日(土)、午後5時前、渋谷。ハチ公前、すごい人だかり。ここ、待ち合わせスポット、日本一かも。駅前のスクランブル交差点、Cool Japanで外国人に大人気だとか。
展覧会会場まで歩こうかと思ったが、タブレットを見ても道がよくわからないのと、上野でいささか疲れていたので、大奮発、タクシー利用。運転手さんに、ネットで採集しておいた地図を見せる。東京初乗り、700円台でしょうか、料金は780円でした。かっこよく「おつりはいりません」って言いました。おつりっても20円ですが(激爆)。

ジャパン・アヴァンギャルドーアングラ演劇傑作ポスター展
・・・ポスターハリス・カンパニーの2万点以上所蔵する「現代演劇ポスターコレクション」から厳選された、1960~70年代のカウンターカルチャーの一翼を担った、アングラと呼ばれる小劇場演劇の傑作ポスター約100点を展示します。・・・「アングラ演劇」・・・寺山修司、唐十郎、鈴木忠志、佐藤信、串田和美・・・天井桟敷、状況劇場、黒テント、自由劇場、大駱駝艦・・・
・・・横尾忠則・・・粟津潔、赤瀬川原平、宇野亜喜良、金子國義、篠原勝之、平野甲賀、及部克人、串田光弘、及川正通、榎本了壱、花輪和一、林静一、合田佐和子、戸田ツトム・・・アングラ演劇の軌跡を鮮やかに示すとともに、日本が熱く燃えた時代を鋭く切り取り、ポスター自体が発するメッセージは時代を越え今も輝き続けています。・・・(展覧会リーフレットより引用)
アツコバルー ポスターハリスギャラリー(2会場で開催)
~5月19日(日)
公式サイト:こちら

アップした写真アツコバルーで。ここでの写真撮影、1枚に絞って撮ると著作権にひっかかるが、会場全体の雰囲気や何枚かのポスター一緒なら、OKってことでした。状況劇場「腰巻お仙」(作・唐十郎)のポスター(横尾忠則)です。反対側には、1972年6月4日・5日、1973年9月2日~16日、いずれも西武劇場での土方巽のポスターが掲示。
この展覧会、あるのが知らず上京予定に入れてなかった。朝日新聞5月6日の記事で知りました。幸運。
2会場の内、アツコバルーはタクシーで乗りつけでしたが、もう一つの会場ポスターハリスギャラリー、アツコバルーからすぐ近くってことでしたが、なかなか見つからない。開場6時までなので焦って、あきらめかけたところで、ようやく発見。両方、観られました。あの辺、道玄坂でファッションホテルもちらほらあるので^^、カップルで観に行くときはご注意を。「若い二人は夢中になれるから」(井上陽水「リバーサイドホテル」になっちゃうかも(謎爆)。
by tiaokumura | 2014-05-10 16:56 | 美術 | Comments(0)


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