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こんな授業・あんな授業(23)学習発表会

富山国際学院卒業式の前日が「学習発表会」。以前は全クラスが発表していたが、ここのところは2年生=発表、1年生=観客。僕はもっぱら観客側で、担当される先生方のご苦労をよくわかってない(ダメ学院長^^)が、いつも感心するのは学生中心に進行しているところ。「へ~、この学生、ここまで成長してたのだ」と感心することが多い。発表会当日は担当教師は影の役割に徹する。
司会ペアは3組が交代で行う。それに限らず学習発表会では、どの学生も自分の発表だけでなく必ず他に何らかの役割も分担している。
今年の構成は、課外活動報告と個人発表「私の夢」が交互。学院は「生の日本語を使う」「生の日本語に触れる」という意味でも課外活動が活発。学院外の理解し支援してくださる方々のおかげで、ちっぽけな日本語学校ですが、他校の真似できない活動ができている。今回報告されたのはその中の4つ。「お茶会」。これは魚津の関口先生のお宅で2日間にわけて裏千家を体験。今年は僕も1日引率で参加しました。2つ目は「T小学校3年生との交流」。これもご縁があって数年続いている課外活動。学院生にとってはもちろん小学3年生にとっても貴重な体験でしょうね。3つ目は「岩瀬遠足」。これも地元ボランティアガイドの古市さんにお願いして、古い港町・岩瀬探訪。今年は三味線も体験。4つ目は「四季防災館」。幸い、学生たちは富山で自然災害には遭っていないが、「防災」意識を持っておくことは大切でしょうね。災害弱者は高齢者・幼児だけでなく、言葉の壁がある「外国人」も入るでしょうね。
学習発表会のメインは「私の夢」。今年は「美容院」「老人ホーム」「車」で学生が重複していた。「日本」の今の魅力を暗示しているのかも。
学習発表会、2年生が終わり、観客だった1年生が今度は主体になって進行。1年生の司会でまずみんなで「雨のち晴レルヤ」合唱。僕は『あまちゃん』はハマってましたが、『ごちそうさん』は全然見てません。でも歌はクラス(F組2コマ担当)で毎回歌ってました。それから、1年生が乾杯の音頭をとって乾杯。これもオシャレというか、1年生代表ペアが「右手にジュースを 左手に日本語を 心に夢を」と言ってから「乾杯!」。
表彰。1年生・教師が投票。おもしろいことに1年生と先生で評価が異なった。1年生(1人1点)は①Aさん、②Bさん、③Cさんの順。教師(1人3点)は①Dさん、②Eさん、③Aさんの順。「優勝」しかないので結局合計点1位のDさんが優勝賞品の目覚まし時計をゲット。ここしか自分、出番ないのですが、プレゼンテーターでした(照)。
今年の1・2年生は、中国・ネパール・タジキスタン・フィリピン・ベトナム・スイス・台湾・ベナンになるかなあ。学院生たちが日本語を共通語としてこうして笑ったりしんみりしたりコミュニケーションしてる様子を見ると、「日本語教師をやっててよかったなあ」と実感する。

明日は卒業式
by tiaokumura | 2014-03-13 18:56 | 日本語教育 | Comments(2)
Commented by 粕谷謙治 at 2014-03-17 20:38 x
本当に日本語教師やっててよかったなぁ、と思える時間でした。みんな日本語だけではなく、人としても成長したなぁと感じました。負けじと私も成長しなければなりません。
Commented by tiaokumura at 2014-03-27 18:52
粕谷謙治さま、いつもコメントありがとうございます。
教師やってて辛いこともあるけど喜びも多い。天職かと思うときもあれば、別の人生選択もあったような気がすることも。どんな職業もそうなんでしょうね。


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