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『ノーコメントbyゲンスブール』

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(10月27日午後・記)
多芸多才な人、日本では寺山修司あたりが匹敵するか、セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg1928-91。本名はLucien Ginsburg)。「自分についての物語をでっちあげるのが好き」(映画パンフレットp8)ってところ、寺山と共通しそう。Wikipediaフランス語版「Serge Gainsbourg」が28ページあるのに対して日本語版「セルジュ・ゲンスブール」は6ページだから、かの国での知名度に比べこの国では「知る人ぞ知る」程度かも。そんな彼ですが、3度目の妻がジェーン・バーキン(Jane Birkin1946-)、あるいは、フランス・ギャルの『夢見るシャンソン人形』の作曲者、と言えば、日本人(40代以上?)から「ああ、その人」って反応があるかも。

ノーコメントbyゲンスブール』(原題Gainsbourg by Gainsbourg:An Intimate Self-Potrait)
作詞作曲家/シンガー/画家/映画監督/小説家/カメラマン、と多彩な顔を持ち異彩を放った才人セルジュ・ゲンスブール(1928.4.2-1991.3.2)。没後20年を過ぎてもなお、多くの人々を魅了する。今作は、ゲンスブールがテレビやラジオに出演した際の発言や未発表のコメントなど、20代から60代まで40年に及ぶ期間のゲンスブールが自身の内面を語った録音テープを元に構成された決定版ドキュメンタリーだ。(映画パンフレットより)
2011年 フランス フランス語 99分
監督:ピエール=アンリ・サルファティ
脚本:ピエール=アンリ・サルファティ、マリアンヌ・アンスカ
字幕監修:永瀧達治
公式サイト:こちら

この映画に登場する女性たちは、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ジュリエット・グレコ、エディット・ピアフ、バンブー、ヴァネッサ・パラディ、シャルロット・ゲンスブール(バーキンとの間の子)ら。
この映画には数多くのゲンスブールの楽曲が挿入されている。『リラ駅の切符売り』、『アニーとボンボン』、『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』、『無造作紳士』、『唇によだれ』などなど。『ジュ・テーム~』はブリジット・バルドー版とジェーン・バーキン版の両方が挿入。僕は1970年ごろにジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンスブールで聴いた。いかに愛の国フランスと云えども放送禁止になったのもむべなるかなと云う、曲中のバーキンの喘ぎ声。「本当のSEXでは女性はこうなるのだ」と当時ウブ?な自分は感じ入ったものだ。また、五月革命とほぼ時を同じくしてこういう曲が流れるパリに、一層の憧れも感じた。『アニーとボンボン』も意味深でエロティックな曲。ジェーン・バーキン『無造作紳士』は田村正和主演のTVドラマで主題歌になっていた。僕、カラオケで歌ったことあります(照)。

映画パンフレットからゲンスブール語録をいくつか引用。
大衆に迎合したことはない。私は1958年か60年に行動指針を決めたんだ。”この職業で自分を認めさせてやろう”と。
嘲笑主義(シニズム)とは、価値を知りながら知らん顔。私の場合、シニズムと女嫌いは、計算ではなく、私の本性なんだ。
多くの映画に出たが、ほとんど駄作だった。
“神”は複数形にすべきだ。天国に、エホバでなくアラーがいたら怒るだろ?・・・神は複数形にすべきだ。唯一神なんぞ最低だ。
私は15年前から可愛いロリータを探していた。実はすぐ近くにいたんだ、娘のシャルロットが。”ロリータを探してた”と言っても肉体的な意味じゃない。私はオペラで少女バレリーナを探すようなクソジジイとは違う。自分でも理解できない、抽象的な探究心なのだ。
愛されたくないが、愛されたい。そう、それが私なのだ。
by tiaokumura | 2013-10-26 13:40 | 映画 | Comments(0)


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