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アジアの仲間たちの会 25周年

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僕が堀江節子さんと初めて会ったのは、1990年ごろになろうか、富山市立外国語専門学校の市民向け英語講座でだっただろう。堀江さんはいわゆる市民活動家になるのだろうか、あれこれの活動をなさり著書もある。僕の尊敬する女性のお一人である。堀江さんの活動の一つで彼女が事務局を務めている「アジアの仲間たちの会」が25周年を迎え、その記念講演会の案内をいただき、今日・6月2日、会場であるCiC3Fに赴いた。
「アジアの仲間たちの会」は1985年、シスター・ネリーナがヤンゴンを訪れたことがきっかけに始まった活動である。会の設立は1990年12月。
1985年、アジアの仲間たちの会の代表Sr.ネリーナがヤンゴンを訪れたのをきっかけに、以来28年間、ビルマの子どもたちへの教育支援を中心とした活動を行う。幼き聖マリア修道会富山修道院のシスターたちとカトリック教会の信者、そして有意の市民が協力しておこなっている。(イベントちらしより引用)
ネリーナ・アンセルミさんとは、どういうきっかけで知り合ったか今は記憶にないが、村川いづみさんの「イタリア美術セミナー」(今は休止中)でもお会いし、年賀状のやりとりもしている。富山大学生時代に卒論の被験者にもなっていただいた。昨年だったか交通事故に遭われて心配していたが、この日お元気なお姿に接し、安心した。アップした写真はネリーナさんとのツーショットです(照)。ネリーナさんは1927年、イタリア・トレンド生まれ。ずいぶんご高齢で小柄なんですが、信仰の賜物でしょうね、僕なんかよりずっとお元気。42歳で来日され、日本での滞在ももう40年以上になられます。

6月2日(日)1時半、CiC3F市民国際交流センター。シスターあいさつ、DVD2本(アジアの仲間たちの会・活動紹介、2013年3月・ビルマ交流ツアー)、根本敬さん(ねもと・けい1957-。上智大学外国学部教授。専門はビルマ近現代史)講演「変化するビルマの現状と人々の暮らし」と進む。
根本敬さんの講演は、レジュメタイトルを引用すれば「現在のビルマ⇒物事がマイナス状態からゼロに戻る過程」「ビルマ(ミャンマー)基本情報」「ビルマ政府による自国イメージ」「誰が土着民族か―「1823年」という幻想(植民地統治の「負の遺産」)」「現在の「民政」の背景―憲法で保障された軍の政治関与」「「変化」の背景―2つの目覚め、2008年憲法による安心感」「少数民族問題」「人々の生活」「おわりにービルマとの関わり方を考える」といった内容。現在、外務省、安倍首相が「オールジャパン体制」でのビルマ支援を表明していますが、根本さんは、ビルマ政府側が「グランドデザインを持っていないこと」、アウンサンスーチーさんも投資の「具体像を語られず」という問題点を指摘された。

富山国際学院にはこれまでも今もミャンマー出身学生はゼロですが、全国的にはミャンマーの留学生は増加傾向です。
根本さんがミャンマーのことわざを引用されていました。「会いたければ近い、会いたくなければ遠い」。国と国の関係、人と人の関係もそうなんでしょうね。
by tiaokumura | 2013-06-02 19:12 | 富山 | Comments(0)


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