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癌日記:10月18日(木)、CT検査

10月18日は9月6日以来の病院日、予約診療
今回持参した本は
丸谷才一『快楽としての読書[日本編]』(ちくま文庫)
森まゆみ・中島岳志『帝都の事件を歩く』(亜紀書房)
丸谷才一(まるや・さいいち1925-2012)さん、亡くなられましたね。彼の小説は吉永小百合で映画化された『女ざかり』以外全く読んでいない。文学史関係もほとんど興味がない(難しすぎる^^)。僕にとっての丸谷は、スピーチの名手、優れた書評家、エッセイの達人、だった。彼の旧仮名遣い使用の文体も好きです。これまでに自分、いろんな人の文体を真似たことがあるんですが、丸谷の普通体に文脈の要求によって丁寧体が混ざるところ(書き言葉と話し言葉のコードスイッチングとも言えるか。逆もあり)なんかは、影響受けています(←大家に不遜な言い方だけど)。本書では冒頭に「書評とは何か」を扱ったエッセイ3編が採録。書評は122あり、井上ひさし『私家版日本語文法』・『広辞苑(第四版)』・須賀敦子『ミラノ 霧の風景』・辻邦生『背教者ユリアヌス』・橋本進吉『古代国語の音韻について』・村上春樹『スプートニクの恋人』・吉田健一『私の食物誌』・吉田秀和『ソロモンの歌』・吉行淳之介『砂の上の植物群』・和田誠『倫敦巴里』など。
森まゆみ(もり・まゆみ1954-)は「谷根千」で有名ですがちゃんと読むのは初めて。中島岳志(なかじま・たけし1975-)が森を案内役にして東京を散策する。中島の「まえがき」から引用すると、「空間は時間を記憶しています」(p16)、「私は東京を生きている方と一緒に、帝都の時間を歩いてみたいと思いました。生活者でなければわからない東京の肌感覚を、しっかりと言語化してこられた方と、東京の時空間を掴みたいと思いました。」(p17)。森の「あとがき」では、「中島岳志さんは私の息子といってもいい年頃である。」(p332)。本書本郷編では、石川啄木・金田一京助・樋口一葉・宮沢賢治・井上日召・朝日平吾・森有正・暁烏敏らが出てくる。宮沢賢治と田中智学(たなか・ちがく1861-1939)との関係も丁寧に説明している(p32)。

8時半、病院受付。中央処置室で採血。採血のナース、入院中に担当だったことのあるSナースだった。僕のことを覚えてらっしゃってちと照れくさかった。9時半、放射線科。担当ナースがこれまた僕のことを覚えてらっしゃって照れくさかった・その2^^。彼女によると、僕は2月にCT検査を受けている。自分、そんなこともすっかり忘れてました。血圧測定、CT検査の説明、注射など。CT検査。検査中、造影剤注射、体が熱くなる。
11時過ぎ、血圧測定(104-69.脈拍61)・体重測定(着衣で54.3kg)。11時半前、外科診察室。主治医のTドクから説明。CT検査結果―肝左葉に多発病変あり、次回MRI検査に。CTはレントゲン、MRIは磁気という違いがあるようです。癌の転移は見られない、軽い貧血気味ではあるが腫瘍マーカーも基準値内で「今のところ上出来」(Tドク)。抗癌剤TS-1は、このままで推移していけば、手術後2年間の服用で2013年6月で終わりになりそう。
次回の診療予約は11月29日(木)TS-1の14クール目は10月29日から4週間服用・2週間休薬。

会計。今回は「画像診断」が1970点で、26850円→8060円支払い。院内の食道で昼食。おにぎり1つ・鮎塩焼き1尾・ブリかま塩焼き、計500円。ブリかま塩焼きは半分以上残してしまった。
薬局。TS-1が28日分で9100点。「大建中湯」「タフマックE」「フリバスOD」「フェロチーム」など計8種類の薬で、10979点。109790円→32940円支払い。

午後1時過ぎ、富山国際学院に出勤。4時まで勤務。
by tiaokumura | 2012-10-19 07:39 | 癌日記 | Comments(2)
Commented by のぶ at 2012-10-19 17:30 x
鮎の塩焼きと鰤かまとは立派な昼食ですね!何とか食欲を戻して下さい。検査の結果は良かったですね。
Commented by tiaokumura at 2012-10-21 15:40
鮎はかなり小ぶりで100円でした。ブリかまは富山産じゃなかったかも。身がゆるい感じでした。でも都会に住む方々から見ると、ゼータクな昼食になるかもしれませんね。
食欲、TS-1の中休みで、ちょっとよくなっているような・・・。


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