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「いま子どもたちは 日本を生きる・新宿編」(朝日新聞)

ロンドン五輪で「世界」に目がいく。足元の「日本」は、外国人の子にとって暮らしやすい国なのか。新宿で考える。(朝日新聞2012年7月11日付)
ということで始まった朝日新聞の連載「いま子どもたちは 日本を生きる・新宿編」。7月22日でシリーズ終了。ただし、「『日本を生きる・新宿編』は今回で終わり、次回は25日に始めます。」とのことで、「いま子どもたちは」シリーズは今後も続くのでしょうね。
「新宿区に居住する外国人の数は、外国人登録で把握できるだけで119カ国3万3897人」。1位は中国12690人、2位は韓国または北朝鮮(いわゆる「在日」でしょうか)12642人。1・2位で全体の約75%(4人に3人)を占める。3位ミャンマー1178人、4位ネパール1100人で、15位以内に入る欧米以外の国は他にフィリピン・タイ・ベトナム・インド・バングラデシュ・ブラジル。「学齢期(6~15歳)の子は1650人と推定される。区立小中学校に通う子は約480人で、残りは1170人。そこから国・私立や外国人学校に通う子を差し引いても、かなりの人数が学校に在籍していないとみられる」。

連載各回の見出しと、登場する「外国にルーツを持つ子」の名前・年齢・国を以下ご紹介。
第1回 日本の中学 やっと入れた
パワル・ソバン・シンさん(15歳。インド)
第2回 「ともだちをつくりたいです」
パワル・ソバン・シンさん(15歳。インド)
第3回 夜の学習会、もう一度頑張る
ヘーゼルクイニー・タンさん(15歳。フィリピン)
第4回 「ガイジンだから」は関係ない
アラウジョ・フビアさん(16歳。ブラジル)
第5回 親の通訳して知った大人の世界
アラウジョ・フビアさん(16歳。ブラジル)
第6回 嫌われる母国、傷つく心
エミさん(13歳。中国)ミサキさん(14歳。中国)
第7回 独りぼっちを救った語学支援
サンギタ・バネストさん(16歳。ネパール)
第8回 2ヵ国とも大切、母がお手本
西村圭子さん(16歳。タイ)
第9回 いじめられっ子吹っ切れた
賈鵬さん(19歳。中国)
第10回 一人で残る 応援もらい大学進学
賈鵬さん(19歳。中国)

シリーズに登場する8人はいわばロールモデルになるでしょうね。「貧しい人を教えるような人になりたい」(第3回、ヘーゼルクイニー・タンさん)、「日本語もっと勉強して、日本で働きたい」(第7回、サンギタ・バネストさん)、「東京・新宿という異国の地で、なりふり構わず頑張った結果、未来が開けてきたような気がする」(第10回、賈鵬さん)。
富山県では米田哲雄先生(勉強お助け隊)・青木由香さん(アレッセ高岡)・山﨑恵先生(富山大学)など個人・組織のサポートがある。日本語教師の私も「外国にルーツを持つ子」の支援に少し関わっており、当ブログにいくつか記事がある(例えば、2008年12月14日付「外国籍の子どものための進学相談会@富山国際学院」など)。私の経験の中では、中国男子・台湾男子・フィリピン女子でロールモデルになりそうな例がある。だが新宿区も富山も(日本国内どこも)圧倒的な数の不幸例があるでしょうね。ドストエフスキーかトルストイでしたっけ、「幸福はどれもこれも似たり寄ったりだが、不幸は一つひとつが異なる」。「週刊金曜日」7月13日号が、クールジャパンならぬ「コールドジャパン」の特集。「外国人にとって日本は暮らしやすい国か」(pp18-24)。

朝日新聞では、「外国人介護士 定着への道」が7月13日・14日の2回だけですが連載がありました。
by tiaokumura | 2012-07-22 11:08 | 日本語教育 | Comments(0)


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