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ミシェル・アザナヴィシウス監督『アーティスト』

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4月7日封切の『アーティスト』が観たいと思ったのだが、あいにく家の近くの「シアター大都会」(この間『ヒューゴの不思議な発明』を観た)では上映していない。家からだと遠くなるが「ファボーレ東宝」で観ることにした。
4月14日(土)9:15、車で家を出る。ここ数日と比べると少し寒く雨。途中コンビニで新聞など買い、10時前に到着。どうせ『アーティスト』はそんなに込まないだろうと高をくくって館内の本屋で時間をつぶす。2Fのシネコンに上がってビックリ。すごい行列ではないか。全てのスクリーンの客が並んでるからなんですね。これでは10:30上映に間に合わないのではないかと焦る。チケット窓口の前に来たときは10:29、受付嬢に「『アーティスト』、間に合いますか」と訊いたら「大丈夫です」というお返事。「スクリーン1」に入る。予告などがあって実際に『アーティスト』が始まったのは10:40くらいかなあ。

アーティスト(The ARTIST。2011年フランス映画。101分。英語。2012年日本公開)
監督・脚本・編集:ミシェル・アザナヴィシウスMichel Hazanavicius1967-)
製作:トマ・ラングマン(Thomas Langmann)
撮影:ギョーム・シフマン,AFC(Guillaume Schiffman, AFC)
美術:ローレンス・ベネット(Laurence Bennett)
衣装:マーク・ブリッジス(Mark Bridges)
音楽:ルドヴィック・ブールス(Ludovic Boutce)
主なキャスト:
ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダンJean Dujardin1972-) ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョBerenice Bejo1976-) アル・ジマー(ジョン・グッドマンJohn Goodman1952-) クリフトン(ジェームズ・クロムウェルJames Cromwell1940-) ジョージの愛犬(アギーUggie)

時は1920年代のハリウッド。大映画スターのジョージ・ヴァレンティンの主演映画制作中に突然迷い込んだファニーな感じの女の子・ペピー(ペピー役のベジョの夫はアザナヴィシウス監督だそうです)。やがて時代はサイレント映画からトーキー映画へと移り、ヴァレンティンは凋落の一途を辿る。一方のペピーは人気女優への道をまっしぐら。失意から出演映画のフィルムに火をつけたヴァレンティンは愛犬アギーの機転の利いた行動で救急病院に運び込まれる。彼を家に引き取ったペピーは、なんとか彼を映画に出演させたい。そんな彼女の気持ちに素直に従えないヴァレンティンは・・・
↑といったストーリーの映画です。サイレント映画仕様で映画は進行し(『雄呂血』などのサイレント映画と同様に、バックに音楽が流れいくつかの台詞は画面上に出される)、ペピーとヴァレンティンの共演あたりで「声」がつく。2人のタップダンス,絶妙。
アカデミー賞10部門にノミネートされ5部門で受賞(作品賞・監督賞・主演男優賞・作曲賞・衣装デザイン賞)。それほどの映画なのかなぁとも思いますが、ハリウッド映画人には①「サイレント」が新鮮、②凋落した男を女性が救うラブストーリー、③映画史へのオマージュ、といったあたりが投票行動に向かわせたのでしょうね。アメリカ人には発想できない映画だったのかも。
犬のアギー、好演。エンドロール(ずいぶん長い!)でもちゃんと名前が出てました(当たり前ですが^^)。4月1日の朝日新聞に「数々の映画賞に輝いた名優犬」として取り上げられていました。捨て犬だったそうです。それを訓練士のオマール・フォン・ミュラーさんが訓練し演技指導も。現在10歳(「人間なら50代半ば」)。

昼食。館内にいくつもあるお店の中で、「鶏と青菜のおかゆ」がショーケース(というのでしょうか。サンプルが置いてある)に出ている「紅虎餃子房」にする。行列少し。店内に案内されメニューを見たら「海鮮おかゆ」があったのでそれにする。映画の半券で「プーアル茶」が無料に。運ばれてきたおかゆ、ヴォリュームたっぷりで食べきれないと思ったのですが、味が薄めで(香港系?)おいしかったのでほぼ完食できた。プーアル茶も、ティーポットにたっぷり入ってておいしくいただけた。
by tiaokumura | 2012-04-14 16:11 | 映画 | Comments(0)


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