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癌日記:シスプラチン入院・2泊3日~承前~

3月25日(日)
午前5時半起床。朝食前に網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』読了。
朝食、全粥+おかず2品+牛乳。シスプラチンの副作用でしょうね、昨日の夕食までは通常の食欲不振だったのですが、朝食に向かおうと部屋を出る前から食欲一層の減退。案の定、全粥(はいつも完食)以外の病院食はトータルで4割くらいは食べられていたのが2割くらいにダウンした。とほほ。
1F売店で新聞5紙(朝日・讀賣・日経・毎日・北日本)。日曜日の新聞はずいぶん読み応えがある。昔は「読書欄」は月曜日だったがいつの間にか各紙日曜日に移動。日曜日の新聞の楽しみの一つである。
朝日。安井孝之「韓国ベストセラー 『挫折の時代』若者癒やす」。金蘭都(キム・ナンド)ソウル大学教授『つらいから青春だ』が韓国ベストセラーで、2月に中国で出版、26日に日本、さらには今年中に台湾・タイ・ブラジル・イタリア・オランダなどで出版される。
讀賣。垣添忠生(日本対がん協会会長)「がん対策の世界的成果 重粒子線治療」。肺がん・肝がん・前立腺がんなどに有効。「・・・周囲の健常な細胞をあまり傷つけることなく、がん細胞をたたくことが出来る。」。ただし「先進医療なので、患者の負担は300万円を超す高額」。矢田民也「イライラするテレビ」、全く同感。
日経。コラム「春秋」では「中国のレストランでウェートレスに注文する際、なんと呼び掛けるか」。僕もネイティブのだれかから教わったことがあるが、同志→小姐→服務員→美女、といった変遷がある。日本語じゃ「すみませ~ん」あたりで片付くわけで簡単^^。「市場の心理学<上>」、「VIX(ビックス)指数」別名「恐怖指数」。宮川匡司「詩人・歌人に喪失感 吉本隆明氏の追悼相次ぐ」。「現代詩手帖」5月号が「ほぼ全ページを吉本隆明追悼特集にあてる」そうです。宮川は、僕が当ブログの吉本追悼記事で引用した「ちひさな群への挨拶」を引用している。
毎日。ふだんめったに読まない毎日新聞だが入院時には日曜辺りに買っている。加藤陽子(東京大学教授)「政治家の気迫伝わるか 大震災 国の記録」。「今週の本棚」。①川本三郎・評 平岡敏夫『佐幕派の文学史』。平岡は僕が20代で卒論の北村透谷に取り組んでいた頃、色川大吉らと並んで目を通していた。②渡辺保・選「この人・この3冊」は吉本隆明。吉本は「先ずものの本質をつかむこと、既成概念にとらわれずに広い視野をもつこと」を教えてくれた。吉本は「体で思想を書いた」「少なくとも私は、思想は筆で書くものではないということを教わった」。③藤森照信・評 佐々木睦『漢字の魔力-漢字の国のアリス』。この本は日経も取り上げている。④荒川洋治・評 山本健吉『芭蕉全発句』。僕は購入済み。角川ソフィア文庫には『芭蕉全句集』があり、こちらは季語別配列。山本本は年代順。⑤「日曜くらぶ」に大竹昭子「日和下駄とスニーカー 荷風の結婚(その二)」。荷風と母・恆と愛人(後に妻)八重次。
北日本。1面「新 富山大橋が開通」、38面にも。

9時半、Yドク回診。右下腹部に設置したポートの注射針を抜く。主治医のTドクの定年退職後にはYドクにお世話になりそうなのでその旨申し上げたら、まだその話は聞いていないとのこと。余計なことを言ったか。Yドクは豪放磊落な感じのドクターで、お世話の有無に関わらず頼りにしたいドクター。笑い声が豪快。
おやつ、プリン。
11時過ぎ、退院準備(着替え・荷物整理)。Kナース、血圧・体温。次回診療予約は3月30日(金)10:30~、採血あり。
昼食の後、12時半に病院を出る。日曜なので支払いはできない。後日請求書が郵送されてくる。帰宅途中、コンビニで食パン+牛乳購入。病院を出たときは雨だったが帰宅時は晴れ。吉兆か(嘘爆)。

今回の2泊3日の入院中、以下の3冊読了。
上野創『がんと向き合って』(2007年4月30日第1刷 朝日文庫 500円+税)
尾田栄一郎 解説・内田樹『ONE PIECE STRONG WORDS 上巻』(2011年3月14日第1刷 集英社新書ヴィジュアル版 760円+税)
網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』(2011年8月30日第17刷 ちくま学芸文庫 1200円+税)

内田が上掲書の解説を『昭和残侠伝』から説き起こしているのでビックリした。

夜、TV。BS朝日「片岡仁左衛門の魅力~いまをみつめて~」(9:00~)。仁左衛門、孝夫の時からのファンです。声・顔・姿、三拍子揃った名優。上方歌舞伎不振・東京進出・大病・三男なのに仁左衛門襲名などいろいろあった。丁寧な作りの番組だった。NHK-Eテレ「N響アワー」(9:00~)が最終回なので、CMのとき、ちょっとチャンネルを変えた。「N響アワー」はおしゃべりが多すぎた。
仁左衛門のあと、NHK-Eテレ「吉本隆明語る-沈黙から芸術まで」にチャンネルシフト。この番組は再放送でかつてオンタイムで見ている。追悼番組になるのでしょうね。

~この項、完~
by tiaokumura | 2012-03-28 08:37 | 癌日記 | Comments(0)


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