今朝の
朝日新聞「うたの旅人」は
『女ひとり』でした(文・伊藤千尋、写真・小杉豊和)。僕はこの歌を聞き始めた頃は「恋に憑かれた女」だと思っていました(照)。正しくは「恋に疲れた女」。でも彼女は「女ひとり=自立した女」で、うじうじと未練がましく男をひきずっていない。「戦後強くなったのは女と靴下」と言われた時代から約15年経ち、男が相変わらず「男」を引きずっている時代(今も続いているか)にあって、「天の半分を支える」(毛沢東)女性は「
恋に疲れても襟を正して自らの力で新たな人生を生きようとする、凛とした女性」(伊藤千尋)として時代のさまざまを切り開いていった。先日獄中死した永田洋子(1945-2011)は時代のエアポケットに落ちた犠牲者であったのかもしれない。
僕は大学時代、実習旅行で三千院・嵐山・大覚寺は訪れたことがあるような気がする。高山寺はどうだったかなあ。朝日記事中で、伊藤千尋は結城紬の若きデザイナーの上村絵里加を誘い、1月末に三千院を訪れる。今回の記事には田中優子も登場し、「着物」がメインテーマでもある。「女ひとり」絡みで常寂光寺の市川房枝揮毫「女ひとり 生き こゝに 平和を 希う」も取り上げられている。
『女ひとり』。名詞止め・着物を織り込んだフレーズの対句の詞、古都を思わせ女を想わせる曲調、デュークエイセスの絶妙のハーモニー-日本人が日本人である限り、永遠に残る名曲でしょうね。
ボク、来週から仕事が忙しくなる。一瞬たりとも気を許せない仕事もあれば、まだ予定が確定しない仕事もあり、戦略を思い巡らさねばならない仕事もあり、もちろん通常の仕事もあり、更には年度末に向けて着実に推し進めなければならぬ仕事もある。
ワシ、息抜きと言おうか英気を養うと言おうか、今夜はひっそりと「ひとりカラオケ」なんぞで過ごそう(照)。長いこと、カラオケ、やってないんじゃないかなぁ。この間の中学ミニ同期会が最後だったかも。
以下、
YouTubeより3曲アップ。でも2曲はアップ不調(1記事で3曲って重過ぎるんでしょうか?)みたい。削除するかもしれません。自分のPCには「お気に入り」に3曲とも入れてあります。
1曲目は朝日記事で「鼻歌では歌えない、とメンバーが言う」(谷道夫)
『女ひとり』。
作詞・永六輔、作曲・いずみたく、歌・デュークエイセス。昭和40(1965)年。
2曲目は
『カスバの女』。
作詞・大高ひさを、作曲・久我山明、歌・エト邦枝。昭和30(1955)年。後に緑川アコらの競作でリバイバル。
3曲目は
『おんなの宿』。
作詞・星野哲郎、作曲・船村徹、歌・大下八郎。昭和39(1964)年。
3曲とも
YouTubeの「
懐メロカラオケ」です。
「カラオケでこんな
暗い歌歌って、あんた、英気養えるん?」ってコケにされそうですが^^、ま、ワシの場合、これでいいのだ。天秤座・AB型なんで、もともとネクラなんっす、自分。
追記
うまくアップできないので
『カスバの女』『おんなの宿』は削除しました。