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最近心がけていること(1)聞き上手

ボク、「話し上手」になることは小学校2年生くらいであきらめました。心ときめく女の子にあれこれ話しかけても知らん顔をされたのが原体験=トラウマかも(激爆)。小学校高学年の時-とてもすばらしい先生に出会い、今こうして「教師」の真似事みたいな生業してるのもその先生の影響がかなりあるのだけど、確か10進法と12進法の質問をしていて自分の大好きな先生にうまく言えんようになった。中学時代-弁舌立つクラスメート、何人もいた。高校では、哲学・文学・宗教・宇宙など、彼/彼女の言ってることの真偽のほどもわからぬままに話されて、ただただ謹聴するばかり。大学進学で晴れて上京、やがて時は学生運動真っ盛りに。サークルでも学生集会でもクラス討論でも「話し上手」は山ほどいた。「ノンポリ」学生は学生で、ボクがその10分の1も理解できん高尚難解な話題。30代前後、新宿・銀座・渋谷・池袋・長野県八方・国分寺などで、たまにジャブを繰り出す程度の会話参加能力だった。Uターンして塾稼業。一匹狼をきどってたわけでもないが、自分だけで全てをやったほうが楽だと思い、業界の付き合いはめったにしなかった。それでもたまに参加するご同業の集まり-情熱を噴出させ熱弁を振るう者・客観的に冷静に論評する者など、多士済々。そして日本語教師になってたまに参加する研修・学会・会議、「我以外みな弁士」って心境ですもんね(激爆)。

そんなこんなな人生を送り、人前で話すことのキンチョーを克服できないままに齢××になってもうた自分(恥)。「話し上手」になれっこない(日本語教師としては致命的かもしれぬ)のだから「聞き上手」を目指そうと思ったのは何歳頃からなんかなぁ。
今の世の中、「話し上手」な人は多いみたいだけど、「聞き上手」な人は少ないような気がする。声がでかい人がのさばっているきらいもあるかも。ま、それはともかく、人数的に「話し上手>聞き上手」ってとこがボクの「幸い」なんでしょうね、僕の生きる道は「聞き上手」にあり、です。

「聞き上手」のコツはいくつかあるでしょうね。
①相手を尊重する、あるいは尊重する姿勢を見せる(ちとズルいかも^^)。人間誰しも、相手が傾聴してくれてると思えば、話しやすくなるでしょうね、きっと。相槌打ったり、表情を工夫したり-「聞いてますよ」のシグナルを送ることを厭わない。
②話題の主導権を相手に握らせる、あるいは相手が握っていると思わせる(これもズルいかも^^)。会話はキャッチボール。相手の受けやすいボールを投げる、ということでしょうか。話題を展開させる中で誘導^^もうまく織り込んで、いい意味で相手が思いもしなかった段階に達したら、相手の喜び・満足、大きいでしょうね。
③「ご当地ネタ」を用意しておく。米子の人には梨より今井書店のほうがいいでしょうし、倉敷の人には倉敷レーヨンより大原美術館のほうがいいでしょうし、滋賀の人には琵琶湖より芭蕉のほうがいいでしょうし、岩手の人には小沢一郎より原敬がいいでしょうし・・・ってなことです。そんなネタのポケットをたくさん用意しておくことは、②とも通じますが、「聞き上手」になる大切なストラテジーでしょうね。
④性別・年齢・国籍などを気にしない、あるいはそう思わせる(これもズルい^^)。これらの属性が会話の前提になることが多いですが、そこに拘ってたら会話は発展しません。属性より誠意ある態度を示すことのほうが優先です。僕の苦手な女性・年齢差大・中国国籍が相手でも、まぁなんとか3分以上は持ちこたえられるレベルには、自分、達してるかと。
⑤会話によって自分が得たい情報はちゃんと得られるようにする。なかなか難しいことですが、会話の流れの中で相手にそれと悟られないように情報収集する。そして会話が終結し必要な情報が得られなくても不快感を表情に出さない。次へ続くようなエンディング/クロージングにしておく。
⑥どんな深刻な相手・話題でも、ユーモアを忘れない。アイスブレークに使うか中間点で使うか別れ際に使うかはケースバイケースですが、「ユーモア」は大事だと思う。ユーモア=ヒューマニズム、でもあるんでしょうね。ジョークのいくつかを常にプールしとくことも円滑な会話の必須でしょうね。
他にもいくつかありますが(企業秘密^^)、ま、そんなことを意識しながら「聞き上手」を目指しています。教師も刑事も上司も看護師もセラピストも牧師/神父/シスターも裁判官もカウンセラーも・・・すべからく「聞き上手」になるべきでしょうね。

そこのあなた、こんなボクとは会話したくなくなった、ですって。まぁそうおっしゃらず、これからもどうぞお付き合いを(激爆)。
by tiaokumura | 2010-12-07 20:06 | このブログのこと | Comments(0)


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