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年末年始に読もうと思っている本

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黒川洋一編『李賀詩選』
岩波書店(岩波文庫)
2009年11月11日第5刷
660円+税
今和次郎『日本の民家』
岩波書店(岩波文庫)
2009年11月11日第11刷
900円+税
水島直文・橋本政宜編注『橘曙覧全歌集』
岩波書店(岩波文庫)
2009年11月11日第4刷
1080円+税
村井弦斎『酒道楽』(解説・黒岩比佐子)
岩波書店(岩波文庫)
2006年12月15日第1刷
900円+税

今は12月18日の名古屋出張に向けてまっしぐらな日々^^なんですが、年末年始の仕事のスケジュールがほぼ決まりました。富山国際学院の年内最終授業は12月18日で、その後学院生たちは冬休みに入る。冬休み中の平日5日は専任が2人ずつ交替で出勤。僕は5日中の3日を担当します。で、来年は1月4日(月)が授業再開日。う~ん、1月3日が金曜日だったら良かったんにぃ。そしたら1月6日が授業再開日になりますもんね。ナマケモノのボク(恥)は2011年・2012年とカレンダーをついチェックしてしまいました^^が、両年とも無情な曜日配置でした(激爆)。
年末の出勤日以外も、「学院生にいったん事あらば出動」って立場なんで、ケータイを24時間オンしてスタンバっておかなきゃならんでしょうね。何年前だったか正月三が日に富山駅前で実弟と飲んでて運悪く「出動!」ってことになりました。富山中央署を赤ら顔で訪問という破目に(大汗)。こんどの年末年始は油断せんよう気をつけなきゃぁ。
あと、アリス学園(金沢市)沓水博厚先生を中心に、北陸3県の4つの日本語学校が参加しての研修会@金沢(1月9日・10日。野田尚史先生が1日目の講師ご担当)が企画中で、学院の冬休み期間中、その準備も入ってくるかもしれない。
そんなわけであまりノンビリはできそうにありませんが、年末年始に何冊か本を読んでみようと思う。その候補がアップした写真の4冊です。

黒川洋一編『李賀詩選』。何かの本からであったか大学時代に友人を通じてであったか、李賀は「長安に男児あり/二十にして心は已に朽ちたり(長安有男児/二十心已朽)」で知った。僕の勝手なイメージとしては、その言語感覚の鋭敏さやランボーが試作を放棄したこととの絡みで、鬼才・李賀は「中唐のランボー」です。李賀のほうがずっと先人なのですから、変な喩えですが(汗)。未読ですが李商隠に「李長吉小伝」(長吉は李賀の字)がある。
本書、黒川洋一の詩訳が併載。「長安に~」は「長安にひとりの男(お)の児(こ)あり/二十(はたち)にして心はすでに朽ち果てぬ」(p.136)となっています。

今和次郎『日本の民家』。今は大学生時代に「考現学」で知った。今は今年生誕100年の松本清張にも影響を与えている(本書「解説」p.335)。今が「考現学」を提唱してから来年が80年。今和次郎の多岐にわたる活動は、もっともっと発掘され評価され継承されていいと思う。
・・・この本に書いてあるような現実がいつとはなしに消えてゆきつつあることも思わせられる。やがて、これに記されていることも、まるっきりといっていい位見失われてしまう時も来るかも知れない。もしそうなればこの本の値打ちも出てくるというものだろう。(本書「新版の序」pp.15-16)
本書、富山関連では「越中の町家」(pp.224-226)がある。氷見(ひみ)の町家が挿絵入りで紹介されています。紹介されている氷見の町家は、富山市にある「森家」(北前船回船問屋)もそうですが、「家の中は外からは見えないが、家の中からは・・・格子を通して往来をよく見ることが出来る」(p.225)構造になっている。

水島直文・橋本政宜編注『橘曙覧全歌集』橘曙覧は中学か高校の頃、たぶん教科書ででしょうか「たのしみは/まれに魚煮て/児等皆が/うましうましと/いひて食ふ時」(本書ではp.181・569)で知りました。本書は「全歌集」ですから、「たのしみは」連作以外はほとんどが初めてです。今度の年賀状の引用歌候補もあれこれ探しているのですが
取りいでて/なに故としも/なけれども/はるは心の/うれしかりける(p.365・1165)
あたりもいいかなぁと思っています。

以上3冊は、「岩波文庫 2009年秋 一括重版」で目にし、博文堂さんを通じて購入。
写真のもう1冊も博文堂さんから購入したのですが、「2009年秋 一括重版」ではありません。
村井弦斎『酒道楽』。解説はもちろん黒岩比佐子。黒岩は村井再評価の功績大ですよね。岩波文庫に入ったのは『酒道楽』のほうが『食道楽』より先なんですね。僕は『食道楽』のほうを先に買いました。『酒道楽』が3年も前に出てたの、知りませんでした。村井の「道楽」シリーズの残りや『日の出島』や「英文小説」が、この後も岩波文庫に入っていくといいですね。
黒岩の解説より2箇所引用(黒岩比佐子「解説」p.457)。
弦斎は『酒道楽』で過度の飲酒の害を強調する一方、「薬用」として飲む酒の効用は認めていて、あくまでも公平な立場に立って書いている。
大酒家や酒癖の悪い人には、ビールのジョッキ一、二杯分の費用を本代にして、この小説をぜひとも一読していただきたいものである。
朝日新聞川上弘美『七夜物語』が連載中で僕は毎朝楽しみに読んでいます。『酒道楽』は明治35(1902)年に約半年間『報知新聞』(当時)に連載された(「解説」より)そうです。100年以上前、この連載を毎日楽しみにしていた日本人、たくさんいたことでしょうね。

以上4冊、今はまだ「積ん読」ですが、冬休み中に少しずつでも読んでみたい。
by tiaokumura | 2009-11-27 21:53 | | Comments(0)


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