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川田有紀子先生(観世流華川会)に『鶴亀』を習う

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かれこれもう20年ほど前になるでしょうか。当時僕は学習塾を主宰して約10年。まぁ、僕の悪い癖なんでしょうね、なんだかマンネリ気味で教える喜びが感じられなくなっていた。お金をいただいていながらダメな教師ですねぇ。で、そんな日常を打破するために(ちと大袈裟ですが^^)、毎年1つか2つ習い事をすることにした。と言ってもお金の余裕がない身(照)、できるだけ安い習い事ですけどね(激爆)。そうして塾教師をやりながら、学ぶ喜びを感じ・学ぶ側の心理が実感でき、更にもっといいことには、教える側の上手い・下手もよりわかるようになっていった。世の「教師」職の皆さんには、自分が学ぶ側になってみることをお勧めします。得るところがたくさんありますよ。
余談ですが、習い事が高じて(と言っても一つもモノになってませんが)、富山大学に編入学したところもある。2年間の大学生生活で約25人の教官に教わった。やっぱりどこの世界にも「ダメ教師」っているもんなんですね。A3表裏3枚にびっしり書かれたレジュメを、普通体→丁寧体に直して延々と読み続ける教官。毎回30分くらいは着実に^^遅刻し、到着して授業を始めるかと思いきや20分くらいも点呼(名前を呼ばれたら挙手しなければならない)する教官。普通に試験を受けて普通以上の答案を書いた学生もB、同じ問題で再テストの学生もBにする教官。もう一人いますが、別大学の教官なので割愛(爆)。日本には国公私立合わせて800くらい大学があるそうです。富山大学は250番目くらいにランクされるのでしょうか。僕が富山大学で経験したダメ教官率は20%弱。まぁ、こんなもんなんでしょうね。動物行動学だったかに「2:6:2」の法則ってのがあったと思う。組織や集団にあてはまる法則だと僕は常々思っている。アカデミックな世界も「いい教官2:普通の教官6:ダメ教官2」なんでしょうね。

今日6日(土)は、午前が中国語で午後が。中国語の湯麗敏老師も謡の川田有紀子先生も優秀な方です。教え方がお上手です。習うことが楽しみだし、お二方の教え方もずいぶん僕には参考になる。
9:30勤務先の富山国際学院に車を置き、富山駅を通り抜けてCiCビルへ。そこの3Fで「中国語入門A」。僕は伸びの悪い学生で、ず~っと「入門A」のままです(恥)。わが身を省みると、富山国際学院の学生諸君は語学の天才揃いなのではないかと思う(爆)。入学1~3ヶ月でまあまあ日本語でコミュニケートできるようになる。それにひきかえボクは・・・10年経ってもいまだニイハオ中国語(恥)。
12時過ぎにCiCを出て、富山駅構内にある「立山そば」で昼食。「腹が減っては謡はできぬ」です(激爆)。上天ぷらそば(大)とおにぎり(2つ)を大奮発。〆て700円弱。「立山そば」(好きです)はホームにも出店しています。
富山駅を通り抜けて北口に出る。そこから徒歩約10分、サンフォルテ内の4F和室が「観世流華川会」の教室。ところが玄関に靴が1足しかなく、「あれっ、日を間違えたかな」と不安なまま入室。中川社長がご先着。そのうち他の方や川田先生もご到着。川田有紀子先生とは今年2月28日に初めてお目にかかりました。初対面の時、30代後半くらいかなと思ったのですが、後に大学院生の息子さんが華川会に来られたので、もう10歳くらい上ですね。ま、お師匠さんの年齢はどうでもいいことですが^^。
中川社長の『竹生島』の次が僕で『鶴亀』。『鶴亀』(作者不詳)のシテは中国の皇帝(おそらく玄宗)で、おめでたい曲です。謡の入門はこの曲から始める(『観世流初心謡本 上』の1曲目が『鶴亀』)。川田先生にお稽古をつけていただくのはこれで3回目になります。2回目の時に録音させていただいて、それを元に自宅のPCでCDを作った。通勤の往復に聴いています。それが少しずつ実ってきてるのでしょうね、1回目より2回目、2回目より3回目と、自分でも少しずつ伸びているのがわかる。車中で川田先生の後について謡っています(シャドウイングするときもある)。カラオケだってそうですよね。ふつう楽譜見て覚えるわけじゃない。歌手が歌っているのを耳で聴いて覚える。ただカラオケの場合は同じメロディが繰り返されて3分くらいですが、謡の場合はもっとメロディが複雑で時間も長い。
2回目で半分ほどが終わり、今回で最後まで行きました。『鶴亀』の後半はエイトビート(謡の基本は8拍子なんですね)にノリノリで、古典ラップみたいな感じ。「ノル」って謡から来てるんですね、知りませんでした。僕の謡は演歌調になりがちですが(恥)、それでも3回目にして『鶴亀』の最後まで行けたことは嬉しい。
実は今回、この間の小西弘通先生「観世塾」(富山能楽堂)と同じく足が痛くなってしまって(大恥)、ほとんどの時間を椅子にかけて稽古させていただきました。終わってから川田先生にお願いして上掲の写真。猫背が気になりますが、だんだんサマになってきているかも(嘘爆)。昨日から半袖シャツにしています。
お稽古の合間のおしゃべりも楽しい。謡をやる方は皆さん教養があるのでしょうね。「白洲次郎のTVドラマで正子の仕舞の場面があった」と僕が話すと、白洲次郎のことや仕舞にお話ひとしきり。あるいはまた世阿弥と佐渡島、石山寺、水墨美術館など。僕が話題に参加できることは少ないのですが、皆様のおしゃべりを聞いてるだけで、なんだかゆったりした心持ちになれる。僕は謡はなかなか上達できないでしょうが、華川会観世塾も精神的ゆとりが得られる場になっています。僕のように還暦過ぎて謡を始めた者には、そっちの効能のほうが大きいかもしれない。

川田有紀子先生、本日はありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

by tiaokumura | 2009-06-06 14:47 | 謡を習う | Comments(2)
Commented by かねごん at 2009-06-11 10:01 x
奥村先生の精力的な日常を拝見していますと、10年後の自分に勇気が沸いてきます。
いつまでも青春が感じられる先生は素敵ですね。
Commented by tiaokumura at 2009-06-11 22:09
かねごん先生、コメントありがとうございました。かねごん先生に「素敵ですね」なんて言われちゃうと舞い上がっちゃいます^^。
でも50前後の頃より今のほうが「生きる喜び」(とでもいうのでしょうか)、確かに実感しています。最近、新聞でおもしろい言い方を知りました。「ウイズ・エイジング」。なるほど、僕の最近は「ウイズ・エイジング」なんかなぁと思いました。生きながらえる限り「老い」はだれにでも訪れる。60代になって「死」はぐっと身近になってきていますが、老いることをいたずらに恐れることなく(死は怖いけど^^)、今日より明日、明日より明後日と、少しでも自分をよい方向に生かせていけたらと思っております。
うまく書けないのですが、かねごん先生のコメントを読んで、上述のようなことを思いました。
PS かねごん先生のアラ還って、興味あります! それまで生きていたいっす(照)。


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