東北AID 8

f0030155_10503778.jpg(3月19日午前・記)
僕が川渕映子さん(NGOアジア子どもの夢 東北AID)と初めて会ったのは、20年ほど前になるだろうか。妻がこども劇場の活動に熱心で、当時、こども劇場の会長はTさんだった。Tさんはベトナム支援にも関わっていた方で、Tさん・川渕さんと、あれはどういうことでだったのだろうか、富山大学構内のカフェでしばし語らった。Tさんは娘さんがベトナム人(富山国際学院の卒業生のお兄さん)と結婚、ベトナム人のために家を提供したりベトナムで支援活動を行ったりされたが、その後、どうされているのだろうか。噂では、ベトナムのことで失望されたとかだが、真相はどうなんだろう。川渕さんとはそういうきっかけで出会い、スリランカ学生のことで相談したりはあったが、あまり会うことはなかった。アジア子どもの夢のコンサートでぷちボラしたくらいか。
東日本大震災。あの後数日して高さん(富山国際学院のパンフレットを作ってもらった。現在、新しいパンフを、スタッフの柳川さん・粕谷さんが作成準備中。僕はお任せしてる)から、川渕さんたちが被災地にバスで行ってボランティア活動をしている、という案内をもらった。あれは何便になるのだろうか、割と初期の支援バスに僕も乗せていだいて石巻などで炊き出しなどをした。あの時見た光景、人々の表情、忘れがたいもの。その後も行こうと思ったが、同じ年の6月に胃癌Ⅳ期が見つかり、再び乗ることはなかった。3年ほど前に別の形でバスがスタートし、こちらのほうは毎年参加している。
川渕さんは「東北AID」を立ち上げた。アップした写真は、東北AIDのチャリティーイベント@アピアショッピングセンター。越中家漫欽丹(えっちゅうや・まんきんたん。本名・桶屋欽一郎)さんがトーク中。桶屋さん、御年80歳。富山弁の絶妙の語り口です。今回は、落語ではなく「被災地では、まだ先も見えないような人もいる。これからも現地に足を運び、支援を続けていきたい」(読売新聞)といったお話。僕はこの日、谷中仁美さんに命じられて^^ご主人のお手伝い、ちょっと。「ばみり」、経験者です、自分(激爆)。
僕は午前中の2時間ほどの参加でしたが、この日、500人を超える人々がイベント参加だったそうです。
昨年も支援バスで南三陸町に行きました。あと高橋司さんのところの海産物など買っています。今年もちょっとは「何か」ができればと思っています。
東北AIDの活動は、同会HPやブログで。皆様もぜひ同会の活動にご参加を。
いつだったか、川渕映子さんは地元の1時間ほどのTV番組で紹介されていました。確か「ボランティア・ウーマン」とかだったか。

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# by tiaokumura | 2017-03-11 10:50 | 東北地方太平洋沖地震 | Comments(0)

学院長式辞@富山国際学院2016年度卒業式

富山国際学院は1993年4月に開校し、1995年3月に第1回卒業式を行いました。今回が23回目の卒業式ということになります。第23回卒業式にあたり、一言式辞を述べさせていただきます。
ただ今卒業証書をお渡ししました卒業生の皆様、ご卒業、おめでとうございます。
私は皆様のような留学経験がありませんので、偉そうなことは言えませんが、皆様の富山国際学院での留学生活は決して楽ではなかったと思います。日本語がわからなくて悔し涙を流したこと、アルバイト先でいわれのない叱責を受けて怒りを禁じえなかったこと、あるいは故郷の家族の病気を耳にしながら帰るに帰れなかったこと、2年前にはネパールから日本に来たばかりなのに母国で大きい地震が起きたなど、さまざまなご苦労があったことでしょう。
一方で、母国にいたときは料理も洗濯も掃除もお金の管理も、ひょっとして自転車にすら乗れなかったような若者が、今はこうして誰の助けも借りずに、すなわち自分の力で生きる、自立した生活が送れるまでに成長しています。
私は日本語はもちろんネイティブでペラペラですが、恥ずかしながら日本語以外の語学は全くできません。しかるに皆様は、上級学校に進学できる日本語力、自分の率直な思いが伝えられる日本語力を、2年ないしは1年半という短い期間で習得されました。まことにすばらしいことであります。皆様を受け入れた日本語学校の責任者として、皆様を誇りに思いこの日を喜ばしい気持ちで迎えております。
(中略)
ところで、皆さんの先輩にあたるネパール人女性にラズバハク・ホシナさんがいます。本学院の卒業生でこの春富山県内の大学を卒業されます。先日、日本で一番読まれている読売新聞の「気流」という欄に彼女の投書が掲載されていました。ちょっと長くなりますが、その一部をここで紹介させてください。
留学するなら都会にすべきだ、という意見がある。だが、私の場合、地方に留学したおかげで、やりたいことを納得できるまで挑戦する余裕を得て、成長につながった。学問と語学だけでなく、文化を学び、地域の視点からも日本を理解した。本来の日本の姿に接することができたと考える。/地方の温かさを感じながら地元の人々と交流する機会もあり、安心して楽しめる地方への留学を、私はすすめたい。
このような投書です。皆様はホシナさんに全く同感ではないかもしれませんが、皆様もここ富山でここ富山国際学院で学ばれて、同じような感想を持たれるのではないでしょうか。
さて、こういう卒業式の場では何か皆様へたむけの言葉というものを述べるのが慣例です。昨年は、トランプ大統領やAIやリオリンピックやらいろいろ話題になりましたが、日本の場合、SMAPの解散も大きなニュースでした。私は恥ずかしながら木村拓哉以外は名前や顔がよくわからないのですが、彼らの歌で「世界に一つだけの花」というのがあります。好きな人が多い楽曲でしょうね。この曲を作ったのは槇原敬之というシンガーソングライターです。その歌のさわりに
小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one
があります。金子みすゞという詩人に「みんなちがって、みんないい。」という一節があります。私もそう思います。この歌はそこと似ていますが、私が疑問に思うのは「もともと特別なonly oneなのだからNO.1にならなくていい」という考え方です。私の解釈が間違っているかもしれませんが、私にはそう聞こえます。「私は私で誰でもない、私の代わりは誰もできない。私はonly one。」 確かにそうかもしれません。だからといって、only oneにとどまっていていいのでしょうか。そういうのは誰でもなれます。
私は皆さんに言いたい。皆さんはすでにしてonly oneであるのだから、それがどこの世界であれ、その世界のNO.1を目指してほしい。それでたとえNO.1になれなくても(なれないことが多いかもしれません)、「努力は裏切らない」と言います。必ずあなたは一歩ずつ一歩ずつ前進しています。
(中略)
こうしてみんなが一同に会するのももうあと数時間です。このあと富山を離れる人・富山に残る人、大学に進学する人・専門学校に進学する人など、それぞれの道を歩んでいかれます。
本日、ベトナム社会主義共和国・中華人民共和国・ネパール連邦民主共和国・大韓民国・フィリピン共和国出身の36名の若者が富山国際学院というステージから旅立ちます。
皆様が次のステージでも大いに活躍され、豊かで明るい未来を切り開かれることを願って、学院長式辞とさせていただきます。
2017年3月10日
特定非営利活動法人 富山国際学院
学院長 奥村隆信
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# by tiaokumura | 2017-03-11 08:30 | 僕は学院長8年生 | Comments(2)

日曜出勤の楽しみは昼飲みかも^^@よつの葉で、立山&鰊そば

f0030155_12561930.jpg(3月12日午前・記)
富山国際学院はかつて富山駅北口から徒歩10分ほどのところにあったが、そこが古く建て替えるとのことで、移転先を物色。ご縁があって現在の芝園町に移転した。ここは中学時代の親友山澤修一君に尋ねたことがきっかけで不動産屋を知り、そこの紹介で決定しました。友達ってありがたいもんですねぇ。さて、一昨年春に移転。その前に名古屋入国管理局から校舎チェックもあった。幸い、当局から2,3の指示もあったが、めでたく新校舎にての業務開始。
自分、昼食、前のところでは3か所くらいで食してた。新しいところに移転して、昼食先の開発も必要に^^。現状は、新三陽・よつの葉・北日本新聞社・ふる里、そしてコンビニで昼食購入、です。休日出勤の時は、富山駅周辺で。
アップした写真よつの葉。この日は日曜出勤で、ひょっとしてこの店が開いてるかと思って行ったら、やってました。よかったあ。ご主人においしい日本酒を選んでもらい(「立山」だった)、さらに大奮発で、にしんそば。日本酒、ほとんど飲まん自分ですが、日曜出勤の腹いせに(嘘爆)、注文しました。よつの葉では季節に合わせ、もりかかけですが、この日は年に何回かのにしんそば。確か、かけやもりより300円高い。
ご主人は、松葉で修業された。松葉、ご存知ですか。京都南座に本店、近くに支店も。にしんそば発祥はここだそうです。
アップした写真の本は村上春樹『騎士団長殺し』。よつの葉では、待ち時間、文庫や新書を持参して読んでます。この日は日曜でいつもと違った雰囲気で読みたくて単行本を持参。春樹の新作、2巻本の2巻目の半分まで来ました。このあと、一挙に謎が解かれるのでしょうね。

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# by tiaokumura | 2017-03-05 12:56 | 美味録2017 | Comments(0)

隠し文学館 花ざかりの森

f0030155_11491482.jpg(3月11日午後・記)
富山市新庄にある「隠し文学館 花ざかりの森」は、今年、開館十周年だそうです。館長の杉田欣次さんは、高校は違いますが(彼は県内屈指の進学名門高校・富山中部高校)、同年齢です。杉田さんも古稀を迎えられた。
この文学館はたぶん地元紙の北日本新聞で知ったか。癌の時はどうだったか忘れましたが、ほぼ毎回、開催期間中の「館長講話」、受講しています。
3月5日(日)、文学館へ。駐車場、車を停める。杉田館長にご挨拶。アップした写真、同館の入り口あたりです。右手前には植え込みがあり、そこには石碑も。
館長講話は抽選で、今回もみごと^^当たったのですが、自分、ジジィなんでしょうね、当選ハガキ、どこかに行ってもうた。受付で奥様にハガキない旨、伝える(恥)。
館内、展示を観る。金閣寺消失の朝日、北日本記事。三島由紀夫の小林秀雄との対談。三島の「虚実皮膜之間の書、金閣寺・創作ノート、などが展示。

館長講話は2階で。
三島の「モデル小説」の概要・実際の事件、『金閣寺』の反響、反響の中での三島の感想、最近の三島話題の紹介
が今回の流れ。
三島のモデル小説には、光クラブ、庄川流木事件、有田八郎、近江絹絲労働争議、など。
最近の話題では、何といっても、TBSテープ発見でしょうね。僕は見なかったのですが、3月1日に放映もされたそうです。美輪明宏がコメントも。
『金閣寺』の公案、南泉斬猫、三島は妙心寺で出会ったそうです。

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# by tiaokumura | 2017-03-05 11:49 | 富山 | Comments(0)

あれこれ雑感

この間、おもしろい経験をした。自分、酒の肴にツナ缶って時がある。スーパーで3缶がセットになったのを購入。それが食べ方の王道かどうか知らないが^^、ふたを開けて缶の脂を切ってマヨネーズと醤油で食べる。ある日、缶ビールを横にツナ缶を開けてビックリ。黒いものがあるではないか。このツナ缶は大手メーカーのもので、そこが過日異物混入があったってぇのを思い出して、ひょっとしたらと思った。ちょっと躊躇した後、購入したスーパーに持っていくことにした。多忙な中^^某日そのスーパーに。責任者?が出てきて、お金をくれた。セット分の300円弱。その3分の一でいいのにね。彼はメーカーに連絡しておくとのことだった。で、そこで、怪しい者?じゃないってことで、プライベート用の名刺を置いてきた。モンスタークレイマーとかいますもんね。で、これはビックリしたのですが、その夜の7時ころにメーカーの担当者からケータイにTELが入った。彼の話では異物は魚の皮とのこと。食べても害がないそうです。で、自分、浅ましい奴なんでしょうね(激爆)。ひょっとして、ツナ缶一年分とか送って来るんじゃなかろうかと待ってみた。もちろん、そんなもん、届きませんでした(激爆)。でも、おもしろい経験だった。思ったことの一つはメーカーの対応。自分、勤務先で責任ある立場。こういうの、状況は異なるでしょうが、学ぶべきでしょうね。

船村徹さん、鈴木清順さん、かまやつひろしさん、逝去。3人の表現世界を自分がどこまで理解できていたか疑問ですが、今は3人の方のご冥福を祈りたい。今頃3人は天国で自己紹介し合ってらっしゃるかも。船村では高野公男も忘れられない方。

32日、名古屋入管出張。高速バス利用。昼食は僕の好きな・名古屋駅構内「驛釜きしめん」で。隣席の外国人が「アジノモト」について何か同席の日本人女性に聞いてる。以前、東南アジアのイスラム圏で「味の素」が問題になったような記憶があるので、ハラールとかかと思って彼に尋ねてみたら、そうではなかった。彼、インド人。ヒンドゥー教徒かクリスチャンでしょうね。で、彼、味の素アレルギーだそうです。アレルギーってとこ英語発音だった。アレルギーってドイツ語でしょうか。その後、自分、先に食べ終わって出るので、彼に”Enjoy your stay in にほん.I hope you meet good meal without あじのもと.”って言って別れた。こういうの言えるって、我がことながらおもしろい。今通ってる外部授業の会社の社員食堂に、「ハラール・ベジタリアン」コーナー、あります。

今朝の朝日新聞・読書欄に斎藤美奈子が『騎士団長殺し』。昨日博文堂さんの支払い日で、お店に下巻があったので購入してきました。厚い2巻本、読み通す自信がなかったので上巻しか買ってなかったのです。

今、下巻の4分の3あたり。秋川まりえ、出てきた。メタファー、入れ子、喪失がハルキワールドでしょうね。本作もそう。あとSEXも^^。今回はテレフォンセックスもあって、読んでて大汗。ワシ、30代のヰタ・セクスアリスって、どうじゃったんだろう(汗)。「セックス」を「セクス」と発音する女性がいたことを、なんとなく思い出した。

昨日のBSにカルメン・マキ出演。インタビュー番組。「時には母のない子のように」(Sometimes I Feel Like A Motherless Childでしょうね)やロック時代の「OZ」の彼女、けっこう聞いてた。あの頃は、りりィ、浅川マキ、山崎ハコ、森田童子、石川セリとかもいたのかなあ。前後するのでしょうか。カルメン・マキはヘビメタ時代もあったんですね。3枚組のCD、発売中だそうです。このインタビュー、下北沢のLADY JANEで。

2月・3月と忙しい。古稀のジジイ、こんなんでええんかいな、と思いますが^^、しょうがない。選択肢、そんなにありませんもんね。下流老人な自分、どこまで行けるんでしょうね。今日は三島由紀夫関連の講座を受けた後(新庄の「隠し文学館」に行って杉田館長の講話を聴く)、富山国際学院に出勤。昼食、どこで何を食べようか。午後を使って、緊急の仕事、完成までは無理でも、ある程度の目途をつけたい。

2月・3月は週に2回、富山県東部に出張授業中。帰路、「水の時計」で3回、「珈琲哲學」で1回、休息した。そこでタブレットを使って授業報告メール、発信。2つの喫茶店、あと何回か、利用するかも。


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# by tiaokumura | 2017-03-05 08:54 | このブログのこと | Comments(0)

こんな授業・あんな授業(37)富山で生活する外国人のための富山弁講座

何年か前に「富山弁」の教材を作ったが散逸して見つからない(泣)。この春休みに富山弁教材を作るべく、勤務先の富山国際学院で教師陣に呼びかけた。今のところ僕も含めて3人が参加希望。予想したより少ない参加希望者ですが、まあそれはしょうがない。春休みに教材作成模索してみます。それまでに収集や使用実態把握も。外国人(日本語非母語話者)、富山でどう富山弁に対処してるんでしょうね。僕らの想定外もあるかも。一口に富山弁って言っても東西で差とかあるし。
教材、以下のような構成が今のところの案です。

富山で生活する外国人のための富山弁講座
これであなたも富山人!?
While you are living in Toyama, you’ll meet strange にほんご, 富山弁 everywhere. If you would like to comfortably stay in Toyama, you’d better to understand such にほんご.
作成:富山国際学院
目次
Lesson0 富山弁あれこれ
Lesson1 ケチャップじゃありません^^「け」「ちゃ」
Lesson2 人称詞(自称詞 他称詞)は富山弁の基本。でも年代差があります。
Lesson3 あいさつ言葉(気の毒な まめなんけ 寒なったね~ など)にも富山弁
Lesson4 音の変化(脱落 変化 挿入 など)
Lesson5 「が」はきっついちゃ
Lesson6 親族関係(あんま、おっじゃ あんね おおば 他)にも富山弁。三世代同居は今は昔かも。
Lesson7 敬語に命令形???
Lesson8 依頼・勧誘・断り表現 勘違いするとセクハラ被害も?
Lesson9 終助詞「わ・よ・ね・ま」には性差はない?
Lesson10 あなたの出会った富山弁を解説
参考 富山出身有名人

教材例
Lesson0 富山弁あれこれ こんながを耳にしたことちゃ、あるけ?
1 A:よろしくお願いします。  B:あんたらっちゃ、どっから来たがけ?
2 A:このレポート、見ていただけませんか。  B:今、忙しいが。明日、見っちゃ。
3 A:もうちょっと待ってください。  B:早う、しられま。
4 A:ご兄弟は?  B:3人なが。あんねとおっじゃとわし。
5 A:今晩はわしがだいてやっちゃ。  B:部長、私、人妻です。。。
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# by tiaokumura | 2017-02-26 14:57 | 日本語教育 | Comments(4)

村上春樹『騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編』

f0030155_16444840.jpg(2月26日午後・記)
村上春樹
騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編
発行 2017年2月25日
新潮社
1800円+税

帯(昔は腰巻って言った^^)より引用。
1Q84』から7年、待ちかねた書下ろし本格長篇
旋回する物語
そして変装する言葉

出版を知って、博文堂さんに予約注文。発売翌日に自宅に届いた。発売は新聞・TVのニュースになってましたね。上下合わせて買うべきだったかもしれませんが、ひとまず上巻(第1部)のみ購入。3月2日に名古屋出張なんで、往復のバスで読み耽るつもり。約500ページ。昔だったら3晩くらいで読み切ったでしょうが、今は無理っぽい。
86ページまで読みました。「プロローグ」の「私」と本編の「私」、同じなんでしょうかねえ。

妻と別れてその谷間に住んでいる八ヶ月ほどのあいだに、私は二人の女性と肉体の関係を持った。どちらも人妻だった。(p17)
彼女たちと肉体関係を持つことは、道路でたまたますれ違った人に時刻を尋ねるのと同じくらい普通のことのように思えた・・・(p18)

春樹ワールドです^^。ネタばれになるので詳しく書けませんが、肖像画描きを専らの生業としている「私」は、ある日、妻(目が12歳で死んだ妹と似ている)から思いもしなかった離婚を持ち出される。離婚して北日本を旅した後、36歳の彼は親友の雨田の世話で小田原に居を構える。そこは雨田の父親の高名な日本画家(今は認知症)雨田具彦の家。「騎士団長殺し」は雨田具彦の作品なのかも。
1Q84』は「宗教」でしたが、今回は「芸術」なのかなあ。村上春樹と言えばメタファー&入れ子式ですが、随所に出てきます。本書、英語タイトルはKilling Commendatore
村上春樹は、東京時代に波多野千寿さんに薦められたのが初めてだったかも。もう40年ほど前のこと。

小説では恩田陸『蜜蜂と遠雷』も読んでみたい。彼女、小学生時代だったか、富山にいたそうです。『火花』の又吉直樹、第2作とか。今夜のNHK-Gでそこ、放映されるみたい。『火花」は文春文庫に入った。NHKでドラマ化も。

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# by tiaokumura | 2017-02-25 16:44 | | Comments(0)