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堀辰雄生誕120年展 “風立ちぬ“堀辰雄と軽井沢の文学者たち@高志の国 文学館

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高志の国 文学館
堀辰雄生誕120年展 “風立ちぬ“堀辰雄と軽井沢の文学者たち
3月23日(土)~6月3日(月)
開館時間/9:30~18:00
休館日/毎週火曜日
観覧料/一般500円など
・・・本展では、堀と軽井沢との関わりをたどりつつ、清新で詩心にあふれる堀の作風確立の過程と作品世界を、原稿、書簡、蔵書などの貴重な資料で紹介します。あわせて、片山廣子による芥川龍之介宛書簡(当館所蔵)を特別公開し、堀と交流の深かった軽井沢ゆかりの文学者たちを紹介します。
関連イベント
 講演:大藤敏行氏「堀辰雄と軽井沢 軽井沢を愛した文学者たち」
 講演:飯島洋氏「堀辰雄とその時代 戦争、軽井沢、堀田 善衛」
 読書会:「高校生と堀辰雄作品を読んでみる」
 展示解説:担当学芸員によるギャラリートーク

なんで堀辰雄(ほり・たつお1904-53)が富山?、ですが、たぶん熱心な学芸員による企画なんでしょうね。
講演で取り上げられる堀田善衛(ほった・よしえ1918-98)は富山県高岡市生まれです。『広場の孤独』『インドで考えたこと』『若き日の詩人たちの肖像』『美しきもの見し人は』『橋上幻像』『方丈記私記』『ゴヤ』など。
本展では、片山廣子による芥川龍之介宛書簡(当館所蔵)を特別公開とのこと。片山廣子(かたやま・ひろこ1878-1957)、僕は知りませんでした。片山は芥川の14歳年上の上流夫人で芥川の「最後の恋人」とも。彼女は堀の『聖家族』『菜穂子』『ルウベンスの偽画』のモデルに。堀は「彼女の顔はクラシックの美しさを持っていた」と。片山の芥川宛書簡、どういう経緯で、高志の国文学館の所蔵になったんでしょうね。
堀辰雄と軽井沢の文学者たち」で思い浮かぶのは立原道造(たちはら・みちぞう1914-39)。堀辰雄は『夏の手紙 立原道造に』で、「君の詩集(「萱草に寄す」)、なかなか上出来也。」「一夏ぢゆうは十分に愉しめさうな本だ。』と。立原道造『萱草に寄す』。「はじめてのものに//ささやかな地異は そのかたみに/灰を降らした この村に ひとしきり」。立原の詩、知的で抒情的。好きでした。大学生時代(半世紀以上前^^)、あれは分銅惇作先生のゼミ?だったと思うが、夭折した文学者たちとして立原や梶井基次郎、宮澤賢治らを取り上げて発表したことがあった。
福永武彦(ふくなが・たけひこ1918-79)も今回思い浮かぶ文学者。『夏の花』『廃市』『海市』など。彼に『ゴーギャンの世界』があり、僕、持ってた。福永は「堀さんから私が学んだのは、一種の魂のリアリズムといったものである。私はそれを自分の小説の中心に据えて小説を書き始めた。」と。池澤夏樹は福永の息子。
軽井沢。僕、2018年9月に行ってます。ああいうところ、自分には全然似合わないところですが^^。軽井沢では、プリンスホテルに泊まり、川上、万平ホテル、ケビンズバー、酢重、トリックアート、アウトレットモール、などに。
堀辰雄『風立ちぬ』ポール=ヴァレリーの詩の堀訳「風立ちぬ いざ生きめやも」。「やも」が反語で、誤訳とも言われますが、どうなんでしょうね。原詩は「Le vent se lève, il faut tenter de vivre」で英語直訳では「The wind rises, it is necessary to try to live」になるとか。

# by tiaokumura | 2024-03-20 08:58 | 富山 | Comments(0)

ハッピー食堂

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3月18日(月)ほとり座鈴木清順監督『陽炎座』を観た後、大和デパート(富山で唯一のデパート)内のドンクでバゲット。それから総曲輪通りを出て、中央通りに。
総曲輪通り中央通りは、どちらもアーケード街で、富山の繁華街と言えば、ここいらだったでしょうね。総曲輪通りのほうが中央通りより賑わっていたか。僕の富山高校生時代、今は違っているでしょうが、あの当時は、総曲輪通りに富山高校図書販売の瀬川書店と富山中部高校用の清明堂があった。今はどちらもない。そして中央通りには中田書店があり、同級生がそこのお嬢さんだった。同じく僕の高校生時代、中央通りにスーパー?だったかができ、そこに富山初のエスカレーターができたというので、そこにたぶん敬ちゃんたちと乗りに行った。
この日の昼食ハッピー食堂。中央通り(今はすっかりさびれている。シャッター商店も多い。)とクロスする中教院通りにある。中教院通りは夏に夜店があった。
ハッピー食堂、昭和23年開店だそうですが、僕が知ったのはつい最近、何年か前。僕は生まれてから高校生まで富山なんですが、その頃は知らなかった。ここ知ったのは、「孤独のグルメ シーズン10 第8話」で。五郎さん、この時、富山に。この日の彼、岩瀬で、舛田酒店、森家を通り、そして、アナザストーリーで打ち合わせ。その後、路面電車に乗り、西町駅辺りで下車。中央通りを抜ける。で、その途中にあったのが、ハッピー食堂。彼、入りませんでしたが。井之頭、その後、舞子に。
舞子。僕は行ったことない。知らなかった店。井之頭五郎、舞子で、まず烏龍茶。松重豊(まつしげ・ゆたか1963-)、実生活でも下戸なんでしょうかねぇ。信じられない。ここでもアルコール類はなし。で、この日は、バイ貝煮つけ(つき出し)、おでん(かに面、すすたけ、大根、里芋)、しろえびかき揚げ、刺身(鯛昆布締め、ふくらぎ)、ご飯。これだけでもすごいのに、更にしめで、海鮮とろろ丼・ハーフサイズ(白海老、イクラ、〆さば、かさご、ひらめ、サス、きじ海老&とろろ)。彼、ここ、「富山料理の寺子屋」ですって。食事後、「気の毒な」とも。それにしても彼、大食漢。僕の10倍くらい食べる。よくあれだけ食べられるもんです。この日、舞子のお金、6000円以上だったでしょうね。番組恒例、原作者の久住 昌之(くすみ・まさゆき1958-)、舞子に。彼、もちろんお酒。あと、みょうが田楽、地栗の唐揚、白子昆布焼き。
ハッピー食堂での昼食。あらかじめ決めてた「焼きそばセット」870円。アップした写真。このセット、焼きそば、ミニご飯、お新香、お味噌汁。他にお酒^^、ほうれん草(お酒のつき出しみたい)。こういうセット(定食)、初めて。焼きそば食べるなんて、何年ぶりだろう。で、ここの焼きそば、すっごい、ヴォリューム。あと、僕の知ってる焼そばと違って、甘く、なんか、柔らかくて、ぐにゃらぐにゃらな感じ。この日の昼食、3割くらいしか食べきれず、パックに詰めて持ち帰りました。今の僕、外食時はパック、必須でしょうね。

帰りに中央通りの竹林堂本舗。ここ、コロナ禍で休業してたのですが、今年2月に再開。ここ、朔日饅頭が有名。これ、売り出し時にはすごい行列ができる。僕はこの日は「甘酒まんじゅう」1個190円。お店に代表取締役の山崎ゆかりさん。ここの後、石谷もちや。ここはあいにく休みだった。残念。

# by tiaokumura | 2024-03-18 13:04 | 美味録2024 | Comments(0)

『陽炎座』

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『陽炎座』
1981年 139分 日本 日本語
スタッフ
監督:鈴木清順
製作:荒戸源次郎
原作:泉鏡花
脚本:田中洋三
撮影:永塚一栄
美術:池谷仙克
音楽:川内起
キャスト:
松田優作 大楠道代 中村嘉葎雄 原田芳雄 楠田枝里子 加賀まりこ 麿赤児 大友柳太朗 佐野浅夫 佐藤B作 内藤剛志 他

鈴木清順「浪漫三部作」の、前年の『ツィゴイネルワイゼン』に続く2作目。
原作・泉鏡花の妖しい世界の映像化ということになるでしょうか。自分、正直、鈴木ワールド、ようわからん(恥)。そんなに傑作とも思わないのだけど。
泉鏡花の原作、青空文庫に入ってます。長いのでまた改めてゆっくり読んでみたいが、芝居小屋の場面、原作にもあります。原作と映画、対比してみるのも、おもしろいんでしょうね。鈴木が原作のどこに魅かれたのか。
松田優作(まつだ・ゆうさく1949-89)が新派の劇作家・松崎春狐役で出演。鈴木、彼のどこにほれ込んで起用したんでしょうね。当時はアクション俳優だったでしょうからね。Wikipediaによると、鈴木はこの映画での松田の演技指導で
直径1mの円を描き「この中から出ないようにしてください」と指導し、彼の新境地を開かせた
そうです。松田、僕とそんなに年齢、変わらないんですね。知らなかった。なんか僕より10くらい下と思ってた。こないだBSで『探偵物語』、放映されてました。
大楠道代、原田芳雄、麿赤児は、三部作全てに出てます。鈴木好みの俳優だったんでしょうね。大楠道代は安田道代ですよね。僕には、彼女の演技、どうも・・・だけど、こういう女優が鈴木はよかったんでしょうね。
楠田枝里子、「なるほど!ザ・ワールド」。女優だったんですね。知らなかった。本作品ではドイツ人女性役で。Wikipediaによると、彼女、映画出演はこれだけです。どういう経緯で鈴木作品、出演になったんでしょうね。
大友柳太朗(おおとも・りゅうたろう1912-89)。子供の頃、快傑黒頭巾、好きでした。あの頃、中村錦之助、東千代之介とかも好きだった。東映時代劇。今、ANAホテルがあるあたりに、かつて、東映の上映館があったような。

# by tiaokumura | 2024-03-18 09:50 | 映画 | Comments(0)

ワンタンメン@末広軒

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3月16日(土)ほとり座鈴木清順監督『夢二』を観た後、末広軒。環状線・大手モール下車。
メニューに末広軒ストーリー。昭和6年創業。屋台、富山駅から不二越まで流す。支那そば10銭。「支那」、石原都知事(当時)の発言で問題になりましたが、これ、差別用語になるんでしょうか。内藤湖南の著書とか、どうなってるんでしょうね。フランス語では「la chine」(ラ・シーヌ)。言葉には歴史があるので、支那自体にはもともと差別の意味はないんでしょうが、日本の戦前の「中国」「中国人」差別のニュアンスがまとわりついてて、現代日本語では差別用語扱いになってるんでしょうね。で、末広軒ですが、その後、現在地に定着。柳の下。ある時、客から「ワンタンの中に中華そばの麺を少し入れてくれないか」とのリクエスト。末広軒のワンタンメンの誕生。中華そば+ワンタン、じゃなく、ワンタン+中華そば、なんですね。
ここ、初めて食べたのは15年程前かなあ。富山国際学院、今は芝園町にあるんだけど、学校ができたときは下新北町で、近くに末広軒支店、あった。立山鉱泉の近く。で、ある日昼食で行ったら、忌中の張り紙。その後、閉店。店主が亡くなられたんでしょうね。末広軒、大和デパートの6階?にも入ってる。ある日、食べに入ったら、富山国際学院の卒業生のM君が働いてた。
富山のラーメン店。子供の頃、柏木おじに連れて行ってもらった、大喜。「富山ブラック」って言いますが、あそこが元祖。「富山ブラック」って言い方は、だれが言い出したのか、かつてはそんな言い方、なかった(と思う)。昔、富山駅の2階に縮れ麺、あった。好きだった。富山では、8番ラーメンまるたかや(おでんもある)、あちこちにある。富山駅前に屋台でひげ、あった。富山国際学院で働いていた頃、昼食でよく利用してたのが、大観園(タンメンがうまい)、新三陽。富山駅前のCiCのB1F、麺屋いろは、ハラルラーメン、あります。
ラーメンは、カレーもそうですが、和食でしょうね。

# by tiaokumura | 2024-03-16 12:37 | 美味録2024 | Comments(0)

鈴木清順監督『夢二』

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『夢二』
1991年 日本 128分 日本語
スタッフ
監督:鈴木清順
製作:荒戸源次郎
音楽:河内紀 梅林茂
撮影:藤澤順一
編集:鈴木晄
写真:荒木経惟
出演者:
沢田研二 毬谷友子 宮崎萬純 広田玲央奈 長谷川和彦 原田芳雄 坂東玉三郎 大楠道代 麿赤兒 余貴美子 芹明香 他
挿入歌:淡谷のり子「宵待草」

3月16日(土)ほとり座で、鈴木清順監督「(大正)浪漫三部作」の一つ、『夢二』を観る。
鈴木美学なんでしょうね、ストーリー・撮影・背景・配役・演技・台詞・音楽など。
開始まもなくのクレジット、表方で出演者・役、裏方でスタッフ。大正時代の映画、こういう表示だったんでしょうかねえ。ここにも鈴木美学が。
出演者、すごい。沢田研二が竹久夢二役。彼、『カポネ大いに泣く』に続く鈴木作品だそうです。原田芳雄・脇屋、毬谷友子がその妻・巴代、宮崎萬純が彦乃、広田玲央奈・お葉、長谷川和彦・鬼松、坂東玉三郎・稲村御舟(男役)、大楠道代・女将、麿赤兒・刑事 など。
映画、どうもついていけなかった。三部作ではこの作品、イマイチな評価のようですが。本映画じゃないのですが、堀久作の「わからない映画ばかり作られては困る」って、言いたくなるかも^^。
Wikipediaの「鈴木清順」見ると、彼、ずいぶん多作なんですね。デビュー作『港の乾杯 勝利をわが手に』(1956年)から『オペレッタ狸御殿』(2005年)まで、50作品くらいある。

三部作の残り、『陽炎座』『ツィゴネルワイゼン』も観ます。心配してたんですが、幸い、入院時期と重ならなかった、2作品のほとり座での上映。

今、高岡市美術館で「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」、開催中。

# by tiaokumura | 2024-03-16 09:46 | 映画 | Comments(0)