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第6回ラテンフェスティバルin富山

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先日、谷中仁美さん富山国際学院に来校され、このイベントのポスター・リーフレットを置いていかれました。谷中さんの「想い」で2010年に始まったこのフェスティバル、6回目を迎えるんですね。すばらしいことです。僕、体調が若干心配ですが(照)、当日午後3時ころから、このイベントのぷちボラ、します。
今回は、福島県川俣町の子供たちの演奏もプログラムの中にあります。当イベントに、たくさんの方々が訪れ、さまざまな化学反応が起きることを願っています。会場で僕を見かけたら、お気軽に声をかけてください。

第6回ラテンフェスティバルin富山LATIN FESTIVAL みんなが笑顔でいられますように・・・
・・・来てくれた人たちみんなが、このイベントでhappyになって笑顔で帰ってくれますように。そして、子供もお年寄りも障害のある人もお金がない人もみんな笑って、元気に仲良く平和にすごせますようにという願いを込めてやってまいりました。・・・皆様には本イベントの趣旨をご理解していただき、お力添えを賜りたく、ご協力とご支援をお願い申し上げる次第です。・・・(「第6回ラテンフェスティバルin富山 開催趣旨書」実行委員会代表・谷中仁美)
日時:2015年9月19日(土)11時~20時 雨天決行
会場:富岩運河環水公園 入場無料
STAGE:
WAYNO&飛び入り(フォルクローレ) 親族バンド Tia Doca TAKAOKA(サンバ) アミーゴ・デ川俣(フォルクローレ) ゲーリー杉田とEstrela de Samba(ブラジル音楽)Deux Marchés(タンゴ) BBN(ボリビアダンス) WAYNO(フォルクローレ) フィナーレ:みんなで踊ろう!歌おう!トリステーザ
STAND:
ペルー料理等各国南米料理 ご当地ソフトドリンク・アルコール等 ラテンが香る各種飲料 雑貨
公式サイト:まだ立ち上がっていないようです(奥村)。
メール:お問い合わせなど、こちらへ。表示の#を@に変えて発信してください。
1103.hitomi.music#ezweb.ne.jp
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by tiaokumura | 2015-08-30 13:33 | 富山 | Comments(0)

加藤重広先生:悩める日本語-正しい日本語は誰が決めるのか

f0030155_203141100.jpg(8月30日午後・記)
今では古希間近なジジイだが^^僕にも青春時代があった。「誰にも母がありました 誰にも母があります」ってサトウ・ハチローの名詩がありますが、青春も多くの人々にあるでしょうね。で、僕、1965年、東京オリンピックの翌年、青雲の志を抱いて大学進学で上京。大学卒業後は母校で国語教師って、思ってた。でも、田舎出の若者には大都会は誘惑が多すぎたのでしょうね。あれこれあって、友人の多くが卒業し社会人になる中で、8年であえなく除籍(激爆)。幸い、後にUターンしてそれなりに職を得たが、あのまま東京にいたら、どんな人生だったんでしょうね。
1994年3月、日本語学校・富山国際学院に非常勤講師として採用された。僕には「高卒」の学歴しかなかったのに、「日本語教育能力試験」ってのに合格してたのが、採用の一番の理由でしょうね。で、更にその後、当時の岸井みつよ学院長から、次の学院長をやってくれないかとのお話。引き受けることにしたが、「学歴」が心配に。学院長が高卒じゃマズいんじゃないかと思った。それが僕が約40年の年月を経て大学に行こうと思った要因の一つです。
前置きが長くなったが(汗)、僕、9年前に富山大学人文学部言語学コース3年次に編入学。大学選び、迷った。通信教育や地元の私立大学も考えたが、時間やお金の面で無理。富山大の入試は小論文・英語・面接だったか、なんとか合格できた。でも合格発表を見に行ったとき、ダメだったんでしょうね、掲示板の前の母娘の落ち込んだ様子に接して、自分なんかが合格してよかったんかいな、と罪悪感も。
大学生活2年間、師友に恵まれてなんとか卒業まで行けました。今はそうでもないでしょうが、あの頃は僕のようなシニアが正規の学生なんて、(とりわけ地方では)珍しかった。

加藤重広先生(北海道大学教授。言語学・日本語学。『その言い方が人を怒らせる』『日本人も悩む日本語』など)はかつて富山大学助教授。残念ながら僕が編入学する前に北海道大学に転任された。でも、ご転任後、富山大学で2回の集中講義や講演があり、僕は可能な限り、それらを受講した。当ブログにもそれらの様子を記事にしています。
今回は、東アジア研究プロジェクト・シリーズ1で
悩める日本語-正しい日本語は誰が決めるのか
8月25日(火)受講。リーフレットの要旨によれば
「正しい日本語」について社会の関心は高まっていますが、「正しい」という判定はだれが下すのでしょうか。意味や形が変われば、ことばの変化ではなく、誤用なのでしょうか。なぜ誤解や誤用につながる変化が生じるのか、について多角的に考えます。日本語の特性、日本語を使う人たちの傾向、日本語が用いられる共同体の状況など、新しい言語研究の成果を意識しながらお話します。
とのこと。レジュメは
「正しい日本語」という不安 世界知識とは? なぜ「正しさ」が必要? パトスをロゴスに偽装 まとめ
という構成でした。
アップした写真、講演終了後。加藤先生にはブログにアップ、ご了解を得ています。あとの2人は言語学コース同期、粕谷さん・高橋さんです。
写真撮ったあと、呉人惠教授に挨拶して、ショックも。加藤先生、今回、「集中講義」もあるとのこと。知らなかった~。事前に知ってたら、なんとか遣り繰りして受講したものを。とほほ
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by tiaokumura | 2015-08-25 20:31 | 職業としての日本語教師 | Comments(4)

シンデレラ@創造交流館

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(8月30日午前・記)
8月23日(日)SCOT2015天竺温泉から帰って、しばし休養。小腹が減ったので^^グルメ館で、ざるそば+生ビール。生ビールは地ビールで、癖があった。一応、完飲。
アップした写真は、創造交流会館前。今回のポスターで、後ろの人はスタッフか。グルメ館でくつろぎ過ぎて(汗)、創造交流会館までけっこうシンドい歩きだった。僕、創造交流会館は初めてだったんですね。

『シンデレラ』@創造交流会館
構成・演出:鈴木忠志
出演:
ヤオ(シンデレラ):曾子窈 姉の役:高顥瑜 妹の役:白暁琳 父親役:張天 他
鈴木:・・・この舞台が、激しく移り変わる現代社会の中で、生きる希望を見失ってしまいそうな若者に、自立して生きていくことへの励ましを与えられるものになっていることを願っている。
(奥村)今回、初めて観るのがこの『シンデレラ』と『からたち日記由来』。本作は、劇中劇の入れ子構造。ほとんどの出演者が中国人。中国人がイタリア語を使う場面も。字幕が舞台袖に出るのですが、それをどうしても見なければならないので、舞台への集中力が減じてしまう。鈴木演劇では「歌」も重要な要素ですが、本作はアダモ。本作、好き嫌いが分かれるでしょうね。「若者」ならぬ自分は、う~ん、かなあ。

『からたち日記由来』@利賀山房
演出:鈴木忠志
作:鹿沢信夫
出演:
母親:内藤千恵子 息子:平垣温人 伯父:塩原充知
鈴木:一軒の古ぼけた家に三人の家族が住んでいる。三人は昔、チンドン屋で生計を立てていたが、今や母親は発狂、息子と伯父はその母親の世話をする毎日である。母親はチンドン屋として活躍していた頃の演奏と、その音楽に合わせて観客に聞かせていた講談『からたち日記由来』を忘れることができず、毎日一度は、狂ったように『からたち日記』という流行歌を歌い、その作品の由来を語りつづける。・・・
(奥村)確か昨年が本作の初演。観たかったのだが、やりくりができず、今回ようやく観ることができた。登場人物像、勘違いしてました。演じる役者、役柄にも多重性があるんでしょうけど。「狂い」も鈴木演劇の重要なファクターですが、内藤千恵子、進行するにつれて、狂気度が増す。最後は白石加代子を連想させた。白石が早稲田小劇場にいたら、この役、きっと彼女でしょうね。

利賀山房から戻って、グルメ館で遅い夕食。岩魚塩焼き+笹寿司・ます一口+鯛焼き(クリームチーズ・カマンベールチーズ)@たこ楽福光店+地ビール輝@城端麦酒。

テント泊。前夜と違って、この夜は、別のテントからのいびき^^+蚊、で、ちょっと寝つきが悪かったが、まあ、だいたい眠れた。夜中のトイレは、近くに仮設トイレあり。

今回は知った人とは出会えなかったが、東京からいらっしゃった二人連れの女性とお近づきになれた。富山でどこか行きたい、って聞かれたので、ポートラムで東岩瀬に行く+久世光彦展@高志の国文学館+富山県立近代美術館、をご紹介した。月曜で近美は休み。彼女たちに、「越中守」の名刺、渡しました(照)。

8月24日(月)。5時過ぎ、テントで目覚める。利賀大山房前から越中八尾行きのバス。バス運行にハプニングがあり、居合わせた外国人男性にとっさに思いついたジョークを英語で言ったら、けっこう受けた(激爆)。
JR越中八尾→富山。ポートラムで帰宅。午前10時過ぎ、富山国際学院に出勤。
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by tiaokumura | 2015-08-23 19:19 | 富山 | Comments(0)

利賀二日目

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(8月30日午前・記)
8月23日(日)利賀SCOT2日目。朝食は「グルメ館」内で、これ、事前に要・予約で、500円なり。メニューはサンドイッチ+スープ+サラダ。癌サヴァイヴァーな僕^^には充分な量でしょうね。コーヒーは別料金で100円。ところで、今回持参した本は2冊だけ。空き時間に拾い読む。
鈴木忠志『鈴木忠志発言集 見たり聴いたり』(2015年6月1日・発行)
佐藤優『知の教室 教養は最強の武器である』(文春文庫 2015年8月10日・第1刷)
鈴木本は彼のブログ記事を収めたもので、僕はSCOT会員で無料でもらえた。これ、非売品か。佐藤本、文科省が国立大学に「実学か教養か」で学部編成の牙を剥いているとかですが、佐藤はそのような政策に反対。人文・社会系にコスパとか要求しても、どうなんでしょうね。80ほどある国立って(大学全体は800ほどあるのだろうか)、合併したり、理系のみになったり、するんでしょうかねぇ。根っからの文系人間、なす術もない。利賀、スマホいじってる人はけっこう見たが、本を読んでいる人はあまり見かけなかった。

10:30 鈴木忠志トーク@新利賀山房
登場後、質問を自由にって形になる。僕は①ポスト鈴木②スター性、の2つを聞きたかったのですが、どうも大勢の前で手を挙げる勇気がなく(最前列中央部あたりに陣取っていたのですが)、結局聞けなかった。
鈴木は毎月3回・5年間、ブログを更新しているそうです。「後はここでどうやって死んでいくか」。彼の祖父は義太夫語りで子供のころから聞かされていた。行儀が悪いとお灸も据えられた(お灸の跡、あり)。早稲田の政経に進学した経緯。3科目入試。フランス語で受験は8人いて、松本深志や暁星だった。自分1人、静岡。演劇は「集団・言葉・体」。
以下、会場からの質問への鈴木発言。当日のメモに拠る。文責・奥村。
演劇と病院・病気概念。日本は「シミジミ民主主義」、アメリカは「ニコニコ民主主義」。
東京で文化は消費できるが振興できない。時間を有効に使う空間が演劇には必要、そこが利賀で、東京にそのような場を見いだすのは不可能。「文化」と「芸術」の違い。文化は排他的だが、芸術は、他者と共存・他者とも対話。自分は「在日利賀村民」。
現代日本の病理性。
利賀を廃墟にしたくない。あと3年。76歳。人、愛情(哲学・思想)。
インプロビゼーション。プロと素人の違い。一回性、ファインプレー。舞台の文法性。口呼吸の事、重心のコントロール、第一音。五カ国語で演じられるのは舞台上の文法が同じだから。
人が好き。
劇場作り。磯崎新。劇場そのものが作品。空間と人間の体。
『リア王』、世界は病院である。自分の演劇は問題提起で、他の演劇と入射角が異なる。悲惨な事件があると「これが人間のすることか」と報じられるが、そうではない、「これが人間だ」。
時間が延長され、12:20ころ終了。

アップした写真、昼食。ざるそば+どじょう蒲焼+生ビール。グルメ館、ざるそばは2店あって、こっちのほうが、つゆは甘すぎだが、おいしかった。利賀はそばも有名。ネパールの村とそばの縁で友好関係も。

『トロイアの女』@利賀大山房
構成・演出:鈴木忠志
原作:エウリピデス
翻訳:松平千秋
出演:
老婆・ヘカベ・カサンドラ:齊藤真紀 神像:藤本康宏 花売りの少女・アンドロマケ:木山はるか 侍・ギリシャ兵:竹森陽一 上田大介 石川治雄 他

この後、天竺温泉に行った。利賀大山房から徒歩約40分。前回は癌の前だったので、もっと早く歩けたのだが。
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by tiaokumura | 2015-08-23 12:40 | 富山 | Comments(0)

野外劇場@利賀

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アップした写真、後ろの池に「野外劇場」がある。利賀の他の劇場と同じく、磯崎新設計。利賀でしか観られない『世界の果てからこんにちは』がここで上演される。今年初めて知ったのですが、この劇、略称『果てこん』なんですって。鈴木忠志もそう言っていた。「せかはて」「せかこん」だと語呂が合わないんでしょうね^^。

『世界のはてからこんにちは』@野外劇場
構成・演出:鈴木忠志
出演:
日本の老人:竹森陽一 娘・早香:中村早香 僧侶:上田大介 石川治雄 平垣温人 村上厚二 長田大史 紅白幕の女:佐藤ジョンソンあき 他 車椅子の男:加藤雅治 藤本康宏 イ・ウンヨン 張天 他 他
花火師:前田徹 高橋保男 他
鈴木:私の舞台は・・・二つのタイプがある。原作のテクストのストーリーが残されているものと、まったくストーリー性のない独立した場面の連続で構成されたものとである。前者の代表的な作品には、「リア王」や「エレクトラ」や「ディオニュソス」があり、後者の代表例が「世界の果てからこんにちは」や「劇的なるものをめぐって」あるいは「からたち日記由来」である。(鈴木のブログ August,05,2015「8月5日 夜の訪問者」より)
(奥村)「娘」の名は俳優に合わせるみたい。去年のほうがうまかったような気がするが。「車椅子の男」に韓国人1人、中国人3人。スズキ・メソッドでトレーニングしてるのでしょうが、車椅子の操作、大変だったでしょうね。雨が心配だったんですが、途中、一瞬だけ降って、あとは花火鑑賞たっぷりできた。終演後、鈴木の挨拶→内藤・国際交流基金、吉田・YKK会長、石井・富山県知事、田中・南砺市長の挨拶→鏡割り、と続く。僕も日本酒、少しいただいた。やや甘口。

この日の夕食は、熊汁(熊肉、けっこう食べられた。これもジビエ?)+冷奴(利賀は豆腐も名産みたい)+缶ビール。
心配したテント泊、蚊もいなく、よく眠れた。夜遅くまで騒ぐ連中もおらんだ。朝起きたら(5時ころ)、虫が這っててちょっと困った。土地柄でしょうね、午前6時に音楽(初めて聞く曲。利賀にゆかりの曲か)がけっこうな音量で流れた。有線を使ったのかも。
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by tiaokumura | 2015-08-22 18:56 | 富山 | Comments(2)

一年ぶりの利賀

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(8月29日午後・記)
SCOTの会員になっているので、シーズン情報は7月上旬に郵便で届く。7月11日受付開始。なかなか電話が通じなくっていささか焦ったが、なんとか
SCOT創立50周年 利賀に拠点を移して40年
SCOT SUMMER SEAZON 2015

希望通りに手配を済ました。今回は、
8月22日(土)
11時 連絡バス(富山駅北口→利賀芸術公園)500円
14時 リア王
20時 世界の果てからこんにちは
宿泊 グルメ館横テント 1泊1000円(シェラフ・マットレス付き)
8月23日(日)
8時半~ 朝食@グルメ館 500円
10時半 鈴木忠志トーク
14時 トロイアの女
18時 シンデレラ
20時 からたち日記由来
宿泊 グルメ館横テント 1泊1000円(シェラフ・マットレス付き)
8月24日(月)
7:16 町営バス(利賀芸術公園→JR越中八尾駅)
がキープできた。去年は民宿伯だったか。今年はお金がないので(いつもそうだけど^^)、いい年こいて、じゃけんど「テント泊」にした。大丈夫なんか、自分(激爆)。テントは自分で設営せんでもいいとのこと。

8月22日(土)、ポートラムで富山駅。北口にバスが待機。
出発が遅れて、『リア王』に間に合うか心配したが、大丈夫だった。
『リア王』@新利賀山房
構成・演出:鈴木忠志
原作:ウィリアム・シェイクスピア
出演:
リア王:ゲッツ・アルグス ゴネリル:ビョン・ユージン リーガン:周燕燕 コーディーリア:イ・ウンヨン エドガー:石川治雄 エドモンド:カメロン・スティール 他
(奥村)僕は、鈴木の『リア王』は15年ほど前に富山県民会館で観たのが1回目で、その後何度も見ているが、今回のドイツ語・韓国語・中国語・イタリア語・日本語の5カ国語版は初めて。多言語で演じてて、台詞のタイミングって、リズムでつかんでるんでしょうか。これも「劇的言語」のなせるわざなのかもしれません。

アップした写真、リア王のあとの遅い昼食。岩魚塩焼き+缶ビール。
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by tiaokumura | 2015-08-22 16:25 | 富山 | Comments(0)

2015年8月22日 藤圭子さん、三回忌

1969年9月、岩手県一関市生まれの18歳の少女・阿部純子が鮮烈なデビューを飾った。同じ時に、歌がうまい女の子なら和田アキ子が、美少女ならカルメン・マキが、時代の象徴ならピーターが現れたが、阿部純子=藤圭子は、歌のうまさも美少女性も時代の象徴も全て兼ね備えていたところが、多くの他の同時代の歌手たちと異なっていた。彼女の歌う『新宿の女』は、その詞(みずの稔・石坂まさを)には寺山修司『時には母のない子のように』にはない怨みが、そのメロディー(石坂まさを)にはいずみたく『いいじゃないの幸せならば』とは異なる暗さが込められていた。詞も曲も、そして何よりも歌手本人が、僕たち一般大衆の心の奥深くを撃った。
デビュー曲『新宿の女』に続く『女のブルース』(1970年2月。作詞・石坂まさを、作曲・猪俣公章)で20週+17週という37週連続1位。そして、もし彼女の曲1曲となると僕はこれを選びたい『圭子の夢は夜開く』の第3弾(1970年4月。作詞・石坂まさを、作曲・曽根幸明。B面は『東京流れもの』)も大ヒット、第4弾『命預けます』(1970年10月。作詞・作曲・石坂まさを)も留まるところを知らぬ勢いでのヒット連発となった。あの頃は、どこでも藤圭子の歌が聞かれたものである。だが、「演歌の星を背負った宿命の少女」(売り出し時のキャッチコピー)はやがて時代に合わなくなる。「歌は世に連れ」は確かだが、いかに藤圭子ワールドとはいえ、「世は歌に連れ」はせいぜい錯覚どまりなんでしょうね。藤圭子の紅白出場は1976年の5回目が最後だった。最後のシングルヒットは『京都から博多まで』(1972年1月。作詞・阿久悠、作曲・猪俣公章)でしょうか。
2013年8月22日は木曜日で、僕は、富山国際学院での勤務中に、ネットのニュースサイトでその朝の藤圭子の西新宿での自死を知った。その後の報道にスキャンダラスなものも少しはあったが、全体に彼女を温かく受け入れるような報道態度だったのは、イマドキのメディアでは珍しかったかもしれない。50代・60代の、藤圭子に青春を彩ってもらったスタッフがマスメディア業界に残っていたからかもしれない。宇多田ヒカルの母へのコメントもすばらしかった。
(以上、当ブログ・2014年8月22日付「藤圭子さん、1周忌」再掲。ただし、一部改)

YouTube、著作権の関係か、藤圭子、いいのが見つからない。「藤圭子 伝説の名曲」にしました。網走番外地(カヴァー)、新宿の女、東京流れもの(競作)、命預けます、圭子の夢は夜開く の5曲です。藤圭子の『みだれ髪』カヴァーもアップしたかった。
なお、当ブログ、2013年夏の藤圭子追悼記事はこちらです。

明日8月22日、新宿で藤圭子追悼の集いもきっとあることでしょうね。

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by tiaokumura | 2015-08-21 13:50 | 追悼 | Comments(2)

余秀华《穿过大半个中国去睡你》(YouTube)


穿过大半个中国去睡你
其实,睡你和被你睡是差不多的,无非是
两具肉体碰撞的力,无非是这力催开的花朵
无非是这花朵虚拟出的春天让我们误以为生命被重新打开
大半个中国,什么都在发生:火山在喷,河流在枯
一些不被关心的政治犯和流民
一路在枪口的麋鹿和丹顶鹤
我是穿过枪林弹雨去睡你
我是把无数的黑夜摁进一个黎明去睡你
我是无数个我奔跑成一个我去睡你
当然我也会被一些蝴蝶带入歧途
把一些赞美当成春天
把一个和横店类似的村庄当成故乡
而它们
都是我去睡你必不可少的理由

奥村:こちらのサイトに余秀华(余秀華)の詩13編が収録されています。彼女の略歴・写真もあり。
(追記)この詩についての解説の日本語版は、例えばこちら

(2015年8月20日・追記)
朝日新聞2015年8月5日付・東アジアの窓「『あなたを寝に行く』中国席巻 農村女性の詩、ネットで拡散」に、張競・明治大学教授による上掲詩の日本語訳が載っています。タイトル及び冒頭3行分、以下に引用させていただく。
中国の大半を通り抜けてあなたを寝に行く
実を言うと、あなたを寝ることとあなたに寝られることはそう変わらない、
いずれも二つの肉体が衝突する力、この力が押し開いた花である
いずれもこの花が作りだした疑似の春は命が新たに打ち開かれたと誤解させたことだ

(以下略)
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by tiaokumura | 2015-08-17 07:05 | 中文日记 | Comments(0)

C組 E組 D組

戦後70年。昨日は『日本のいちばん長い日』を観た(前記事)。今朝の天声人語、『日本のいちばん長い日』を観る母と男の子の話から展開していた。女の子だったらもっと良かったでしょうね。
敗戦を終戦と偽って70年
ありがたや 戦後戦後で70年
(注)ありがたし①ありがたい②めったにない
戦争を知らない子どもたち 我もまた
戦後70年 この後 明治150年
(注)1960年代に「戦後20年か明治100年か」って論の立て方があった。
子や孫が「戦前」と語る歳月か
(注)「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」(安倍晋三首相)
議員諸氏 戦場に赴く 夏幻
本土基地化 あるいは 沖縄独立か
殺されず 殺させられず 殺さずと
平和ボケ さはさりながら かき氷

富山国際学院生は8月15日を挟む約2週間、夏休み。今のところ、何も僕のケータイにTELもメールも異常を告げるものはない。学院生、僕のケータイ番号、登録しているはず。「何もない」っての安心してていいのかどうか、不明。僕が知らないところで何が起こっているか。中国・韓国に帰国中もいれば、東京などに出かけている学生、アルバイト中の学生などなど。夏の恋、もいるでしょうね。各クラスで出された宿題、みんなちゃんとやってるかな^^。
学院長としては学院生の名前と顔の一致(さらには彼・彼女の日本語力)を知っているって、基本的な責務でしょうね。だが残念ながら、自分、学院生の名前と顔が一致するのは15人くらいしかいない(大恥)。記憶力の衰えもあるんでしょうが、その現状を少しでも打破すべく、毎年、担当クラス以外の授業もやるようにしている。以前は45分×4とフルに担当もできていたが、今年度上半期は、自らの体力・授業力を考え、1・2限の45分×2だけにさせてもらった。上半期の僕は水曜日・A組、金曜日・B組で、担当していないのはC・D・Eの3クラス。担任にお願いして担当日を設定していただく。事前に各クラス学生に「私の好きな漢字」を宿題に課した。

7月27日(月)C組。このクラス、中国中心で、1人だけ韓国。教師・学生の自己紹介→宿題チェック→ディクテーション→『大地』39課。たぶん国内外での初級教科書、『みんなの日本語』が7割、『大地』が1割5分、その他ってシェアでしょうか。その他には『できる日本語』『標準日本語』など。僕が日本語教師になった約4半世紀前には^^『みんなの日本語』も『大地』もなく、『しん にほんごのきそ』ができた時代だった。他には『日本語初歩』『JFE』『JBP』などだったかなあ。隔絶の感。
8月3日(月)E組。上半期5クラス中、最も多国籍。ネパール・韓国・タイ・パキスタン。自己紹介→宿題チェック→『みんなの日本語』26課。このクラス、『みんなの日本語Ⅰ』が終わったばかり。授業、語彙コントロール、あれこれ。「好きな漢字」で挙がったのは「海・母・町・家・金・水・雨・車・本」だった。それぞれの選んだ理由、おもしろかった。非漢字圏出身者の漢字習得って、日本語教育の最大の課題の一つなのですが、漢字習得のヒント、こういうところにもあるかも。
8月4日(火)、残った最後のクラスD組。ここ、ベトナムだけのクラス。母語が1つだけのクラス、上半期、ここだけです。自己紹介→宿題チェック→『みんなの日本語』34課。最初、全員そろわず、その後、出入りもあり。「好きな漢字」、考えてこなかった強者^^もおって、その場で書いてもらう。学生と教師って「共犯関係」みたいなとこあって^^、なんか、こういう時って、ちょっとドキドキ。僕の日本語教師人生、ごまかしたり手を抜くことも多くなっているが、こうして修羅場に自らを置くことによって、学ぶことも多々あるでしょうね。後で聞いたら寝てた学生もおったってことで、焦った(激爆)。

3クラスやってみたが、名前と顔が一致する学生は数人増えただけだった(大汗)。でもまあ何もせんで逃げてるよりは良かったかも。
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by tiaokumura | 2015-08-16 11:22 | 僕は学院長7年生 | Comments(0)

原田眞人監督『日本のいちばん長い日』

f0030155_16201154.jpg原田眞人監督『日本のいちばん長い日』
2015年 日本 日本語
戦後70年を迎える今だからこそ、伝えたい-
日本の未来を信じた人々、
1945年8月15日の知られざる真実。
脚本・監督:原田眞人
原作:半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』(文春文庫)
撮影:柴主高秀
美術:原田哲男
音楽:富貴晴美
キャスト:
役所広司(阿南惟幾・陸軍大臣) 山﨑努(鈴木貫太郎・総理大臣) 本木雅弘(今上陛下) 堤真一(迫水久常・内閣書記官長) 松阪桃李(畑中健二・陸軍少佐) 他
公式サイト:こちら

映画冒頭、1945年4月5日、小磯内閣が総辞職し、海軍大将・鈴木貫太郎に組閣の大命。高齢を理由に固辞する鈴木に天皇は「頼むから、どうか気持ちを曲げて承知してもらいたい」と懇願する。難航する組閣。とりわけ陸軍大臣を誰にするか。鈴木は長く侍従武官を務め陸軍内でも信望の厚い阿南惟幾に依頼する。御前会議、ポツダム宣言、2度の原爆、ソ連の参戦、玉音放送録音、陸軍将校の蹶起・反乱。そして、8月15日正午、玉音放送。その日の早朝、阿南は割腹し首を切り自決。58歳。一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル・・・神州不滅ヲ確信シツツ
この間、TVで柄本明の下村宏・情報局総裁で玉音放送ドラマがありました。見応えがあった。こちらの映画は「天皇・鈴木・阿南」の3人を核とした人間ドラマでしょうね。この映画の試写会を観た立花隆は『文藝春秋』2015年9月号で
部分部分で努力の跡は認めるものの、全体としてイマイチだった。役者・・・本木雅弘の昭和天皇と松坂桃李の青年将校は疑問続出だ。(p77)
となかなか手厳しい。僕はほとんど飽きずに観終りましたが。立花も触れていますがこの映画、リメイクでもある。僕は前作、観ていません。前作は、岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』(1967年)。原作・大宅壮一『日本のいちばん長い日』、鈴木・笠智衆、阿南・三船敏郎。
この映画、8月8日に全国公開だったようですが、富山はなぜか8月15日(土)が初日。僕は、初日の第1回目、自宅から車で約40分のファボーレ東宝で観ました。ここ、前回来たときは窓口でチケット購入だったような気がするのですが、今回は自動券売機、設置。こういうの苦手なんですが、なんとかシニア1100円、購入。でも、座席はほとんど売り切れで最前列A-8に。観客9割以上の入りでした。

(注)アップした写真、映画パンフ。横長なのでこうなってしまいました。中央が天皇、左手前、鈴木・阿南。不敬罪にならなきゃいいのですが^^。
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by tiaokumura | 2015-08-15 16:20 | 映画 | Comments(0)