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シラノ・ド・ベルジュラック@野外劇場

f0030155_2217017.jpg(9月2日朝・記)
シラノ・ド・ベルジュラック
演出:鈴木忠志
原作:エドモン・ロスタン
出演:
竹森陽一(喬三(シラノ)) 藤本康宏(クリスチャン) 木山はるか(ロクサアヌ) 他
花火師:
前田徹 高橋保雄 高橋光久 須藤優 他

シラノは文武両道の達人だが醜い顔の持ち主。従妹のロクサアヌを恋うるが、己の容貌の醜さゆえそれを打ち明けることができない。一方のロクサアヌは、そんなシラノの心も知らずただ彼を兄のように思うだけでその恋心はイケメンのクリスチャンに向かう。クリスチャンはといえば、こちらは腕が立つ美男子なれど、心と発話にいささか問題があり、恋の告白も恋文も武骨タイプ。お馴染みエドモン・ロスタンの『シラノ・ド・ベルジュラック』の鈴木版。『シラノ~』は確かかつての新国劇でも「白野弁十郎」とかで上演されたはず。
鈴木の演劇の特徴の一つなんでしょうね、『シラノ~』も、シラノ部分と喬三部分の入れ子構造になっている。
『シラノ~』、僕は100番。1~100から入場で(野外劇場)、今年からでしょうか、舞台すぐに桟敷席が設けられ、僕は図々しくも^^その2列目中央に陣取りました。最前列には中国人たち。今年も世界各国から演劇人・観客が集ってた利賀です。鈴木のあいさつのあと、華々しい花火で開演。
アップした写真、最期までロクサアヌに心情を打ち明けられぬままこの世を去ったシラノが、やがて起き上がり舞台奥手へと傘をかざして立ち去るところ。よく写っていませんが、クライマックスともいえるでしょうね。今回の「SCOT SUMMER SEASON 2014 & 第1回利賀アジア芸術祭」のリーフレットにも、この場面の写真が使われていました。
俳優陣、竹森、藤本、嶌森皓祐、佐藤ジョンソンあき、齊藤真紀らが、この日の『トロイア』と『シラノ』の両方に出演している。ハードでしょうね、身体さばきや発声。鈴木メソッドによるトレーニングの粋なんでしょうけど。外国人の日本語なまり、いささか気になった。こういうの、なれなきゃなんないのかなあ。
劇のあと、鈴木さんのあいさつ。そのあと、石井富山県知事、磯崎新さんらのあいさつと、鏡割り。僕も日本酒少しいただきました。
10時発のバスが出発予定が遅れて10時半に。富山駅北口12時過ぎに着。僕は「ホテル富山国際学院」^^で1泊。
今回の僕の利賀は、鈴木25年ぶりの新演出『トロイアの女』と、花火劇『シラノ・ド・ベルジュラック』。来年はどうなるかなあ。
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by tiaokumura | 2014-08-30 22:17 | 富山 | Comments(0)

トロイアの女@利賀大山房

f0030155_158130.jpg(8月31日夜・記)
トロイアの女
原作:エウリピデス
演出:鈴木忠志
出演:
齊藤真紀(老婆/ヘカベ/カッサンドラ) 佐藤ジョンソンあき(少女/アンドロマケ) 藤本康宏(地蔵菩薩/神アポロン) 竹森陽一(廃車の男) 他

今回は『からたち日記由来』も観たかったが、『トロイアの女』『シラノ・ド・ベルジュラック』の2作品にした。
グルメ館で待ってたらアンケート依頼された。地元の方なんでしょうね、富山大学経済学大学院生の作成した用紙をご持参。地域活性のための研究のようでした。お礼に和紙のしおりをいただく。
橋を渡り、利賀大山房へ。少し温かく時折涼しさを含む川風が心地よい。ひとり・独りがいいような、さびしいような^^。利賀大山房、去年こけら落しの企画を観ました。アップした写真、まだ来客がない時間に写す。

トロイアの女』、僕は今回が初めて。初演は岩波ホール(高野悦子・支配人)早稲田小劇場が一般に広く知られるようになった記念すべき劇でしょうね。鈴木の発言によれば(今公演パンフレット中の、「『トロイアの女』で試みたこと」―1974年『トロイアの女』初演の演出ノートより」、より引用)、「この戯曲をとりあげて試みたいことが二つほど」あり、一つは
西洋の戯曲を日本人が演じ、西洋人の演劇の物まねではないものを創る場合に、どんな問題が発生するか見極め、それを解決したい
ということ。俳優は白石加代子、嶌森皓祐、観世寿夫、市原悦子らだった。この日の上演の後の「鈴木忠志Q&A」で彼が言っていたが、「夢幻能の構造を借りて歌舞伎スタイルも取り入れた」鈴木34歳の演出は大成功だった。もう一つの試みは、『トロイアの女』をとりあげた理由になり、
この戯曲がギリシャ悲劇には珍しく、劇的なストーリーが希薄である
こと。34歳の鈴木は自らを
私は、確実に訪れるだろうけれども、まったく未知で予測のつかない人生を待ち、想像する人間のいる状況ほど、劇的なものはないと思っている演劇人
と規定しています。

今公演、「1階席77」。1~100から入場で、前から3列目中央の席をゲットしました^^。
上演後、「鈴木忠志Q&A」。会場からの質問に鈴木が答える形式。会場からは(5人が質問)①東京の演劇状況をどう思うか、②利賀での活動について、③「地蔵菩薩」の意味、④「廃車」の演出意図、⑤宗教のこと、⑥鈴木演劇における歌謡曲、⑦多言語での演劇について ⑧下北沢演劇活動のこと、などの質問。
⑥「流行歌以上の人生はない」とのことでした^^。⑦、日本語教師としても興味ある回答。中国語・ドイツ語・日本語・英語での劇の場合を例に、「劇の言語は、意味だけではなく、あるいは意味に依存することなく、リズム・音色・呼吸などによっても構成され、俳優は体で台詞を覚える」といったような意味の回答でした。鈴木メソッドって、ユニバーサルなんでしょうね。
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by tiaokumura | 2014-08-30 15:08 | 富山 | Comments(0)

1年ぶりの利賀

f0030155_13435336.jpg(8月31日午後・記)
これで7回目くらいになるだろうか、利賀行きは。そのうち1回だけ、ネパール大使ご夫妻を招いてのパーティー(ネパールのツクチェ村と利賀はいわゆる「姉妹都市」の関係)に招かれての利賀入り。当時の富山国際学院生が僕を推薦してくれたみたく、招待状が届いた。光栄なことでした。で、残りの利賀は、SCOT観劇。今年は
SCOT SUMMER SEASON 2014 & 第1回利賀アジア芸術祭
で、開催期間は8月22日(金)~9月3日(水)。8月30日(土)に、富山駅北口発着の送迎バスが出るということで、その日の2演目を選んだ。
8月30日(土)午前11時過ぎ、バス発車。利用者で多いのはシニアだが、20代も3割くらいいて、バスは満員。最後部に陣取る。バス車中で読むべく今回持参したのは、この間届いた日本語教育学会「日本語教育」の最新号の巻頭論文、
野田尚史「やさしい日本語」から「ユニバーサルな日本語コミュニケーション」へ-母語話者が日本語を使うときの問題として-
「やさしい日本語」って今の日本語教育のキーワードの一つなんですが、本論文、まさに「目からウロコ」。勤務先の富山国際学院でこの論文の勉強会、しようかなって思ってます。

バスは途中「道の駅 たいら」でトイレ休憩のあと、利賀芸術公園前に1時過ぎに到着。中村橋を渡って、会場内の受付テントで受付。去年から観劇料が「ご随意に」ってことになり、今年もいくら包むか迷ったのですが「×000円」を2つにしました。自分、年齢からいうともっと払うべきなんかも・・・。1年前にもお会いした村川いづみさんがご休憩中。村川さんは「イタリア美術セミナー」を主宰されていて、それでご縁に。村川さんに僕の病気のことも案じていただき、恐縮。
去年までなかったような気がするが、今回、「利賀芸術公園―グルメ館」のシャトルバスあり。中村橋前から乗車。グルメ館には今まで芸術公園から百瀬川沿いに歩いて通ってたんですが、今年は体力、自信なく、ありがたいシャトルバスである。
グルメ館の前で昼食。バス車中から狙ってた^^「岩魚塩焼き」。500円なり。もっと熱々で「はふはふ」云いながら食せたらもっと良かったのですが、まあおいしく味わいました。アップした写真、スタッフの方に撮っていただいた。おいしかったのでもう1尾、食べました。2尾食べておいてよかった。夕食時に食べようとしてたんですが、売り切れでした。去年もそうだったかも。準備する量、難しいんでしょうね。
時間があるのでグルメ館内で休憩、利賀の野菜販売あり。トマト100円を岩塩(他にしょうゆ・塩の選択)で食べました。もっと冷えてればとも思いましたが、美味。
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by tiaokumura | 2014-08-30 13:43 | 美味録2014 | Comments(0)

「イタイイタイ病」関連本、関連イベント

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NPO関係のイベントでお知り合いになった向井嘉之さん(ジャーナリスト)から先月2回、お手紙をいただいた。向井さんは「イタイイタイ病を語り継ぐ会」を設立、その代表でもある。
向井さんからご案内いただいた2件について、以下に情報展開。

畑明郎(滋賀環境問題研究所所長)
向井嘉之(ジャーナリスト)
『イタイイタイ病とフクシマ』これまでの100年 これからの100年
福島第1原発事故はあらためて指摘するまでもないが、この国における最大の公害である。イタイイタイ病をはじめとする四大公害と福島原発事故の相似形は、いのちより経済が、そして人々の息づかいが聞こえる地域より国が優先される時代であってはならないと主張する。本書の出発点はそこにある。
イタイイタイ病は終わっていない。そしてフクシマは始まったばかりだ。これまでの100年とこれからの100年を考えるキーワードは「人間の尊厳」である。
半世紀にわたって、イタイイタイ病を見つめてきた科学者とジャーナリストが今、フクシマへ直言する。
(本書刊行リーフレットより引用)
1800円+税
梧桐書院

イタイイタイ病を語り継ぐ会 設立記念シンポジウム
『イタイイタイ病 これから語り継ぐこと』
2013年12月、イタイイタイ病は歴史的な節目を迎えました。被害者住民団体と原因企業が「全面解決」の合意書に調印しましたが、イタイイタイ病は終わったわけではありません。
イタイイタイ病100年の歴史とはなんだったのか、これからイタイイタイ病の何を伝えていくべきなのか、37年間、イタイイタイ病住民運動の先頭に立って闘い続けた小松義久氏の次女・小松雅子さんは父の背に何を見てきたのか、イタイイタイ病のこれからを語り合いたいと思います。多くの方のご参加をお待ちしております。
(シンポジウム案内リーフレットより引用)
日時:2014年8月30日(土)14:00~16:00
会場:富山県教育文化会館
主催:イタイイタイ病を語り継ぐ会
記念講演:
小松雅子(富山県立イタイイタイ病資料館語り部)「父・小松義久を語る」
パネルディスカッション:
パネラー 小松雅子 青島惠子(荻野病院院長) 雨宮洋美(富山大学経済学部准教授)
コーディネーター 向井嘉之

8月24日(日)の朝日新聞「読書」欄に、宮本憲一『戦後日本公害史論』(岩波書店)の書評(諸冨徹)、出てましたね。
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by tiaokumura | 2014-08-26 08:48 | 富山 | Comments(0)

藤圭子さん、1周忌

1969年9月、岩手県一関市生まれの18歳の少女・阿部純子が鮮烈なデビューを飾る。同じ時に、歌がうまい女の子なら和田アキ子が、美少女ならカルメン・マキが、時代の象徴ならピーターが現れたが、阿部純子=藤圭子は、歌のうまさも美少女性も時代の表象も全て兼ね備えていたところが、多くの他の同時代の歌手たちと異なっていた。彼女の歌う『新宿の女』は、その詞(みずの稔・石坂まさを)には寺山修司『時には母のない子のように』にはない怨みが、そのメロディー(石坂まさを)にはいずみたく『いいじゃないの幸せならば』とは異なる暗さが込められていた。詞も曲も、そして何よりも歌手が、僕たち一般大衆の心の奥深くを撃った。
『新宿の女』に続く『女のブルース』(1970年2月。作詞・石坂まさを、作曲・猪俣公章)で20週+17週という37週連続1位。そして、もし彼女の曲1曲となると僕はこれを選びたい『圭子の夢は夜開く』の第3弾(1970年4月。作詞・石坂まさを、作曲・曽根幸明。B面は『東京流れ者』)も大ヒット、第4弾『命預けます』(1970年10月。作詞・作曲・石坂まさを)も留まるところを知らぬ勢いでのヒット連発となった。あの頃は、どこでも藤圭子の歌が聞かれたものである。だが、「演歌の星を背負った宿命の少女」(売り出し時のキャッチコピー)はやがて時代に合わなくなる。「歌は世に連れ」は確かだが、いかに藤圭子ワールドとはいえ、「世は歌に連れ」はせいぜい錯覚どまりなんでしょうね。藤圭子の紅白出場は1976年の5回目が最後だった。最後のシングルヒットは『京都から博多まで』(1972年1月。作詞・阿久悠、作曲・猪俣公章)。

2013年8月22日は木曜日で、今日と同じように暑かった。僕は、富山国際学院での勤務中に、ネットのニュースサイトでその朝の藤圭子の自死を知った。その後の報道にスキャンダラスなものも少しはあったが、全体に彼女を温かく受け入れるような報道態度だったのは、イマドキのメディアでは珍しかったかもしれない。50代・60代の、藤圭子に青春を彩ってもらったスタッフが業界に残っていたからかもしれない。宇多田ヒカルの母へのコメントもすばらしかった。

YouTubeは以前と比べて規制が厳しくなったんでしょうか。「これは」という藤圭子の歌唱がありません。『圭子の夢は夜開く』を貼りたかったのですが、残念ながらリンクなしの記事にします。今夜、夜空を見ながらアカペラで歌って藤圭子さんを偲びましょうか(照)。
今夜は天界では藤圭子ショーでしょう。石坂まさを阿久悠といった「うるさ方」も彼女の歌に酔い痴れることでしょう。

当ブログの関連記事に1年前の「藤圭子さん、ご逝去」あり。こちら

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by tiaokumura | 2014-08-22 19:10 | 追悼 | Comments(2)

風の盆 深奥の心をさぐる@高志の国文学館

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文学館 企画展
風の盆 深奥の心をさぐる
9月初めの3日間、富山市八尾町で開催される「おわら風の盆」。
広く日本人の心をひきつけてやまないおわら風の盆の発展の歴史には、「文学」が重要な役割をはたしてきました。
本企画展では、文学者たちが残したおわら節の歌詞や、おわら風の盆を語る文学作品を通じて、深く風土に根ざしたおわら風の盆の文学の魅力に迫ります。

(展覧会ちらしより引用)
会場:高志の国文学館
会期:~10月6日
観覧料:一般400円 大学生300円 高校生以下無料
協力:富山市八尾おわら資料館 富山県民謡越中八尾おわら保存会 越中八尾観光協会
公式サイト:こちら

思い出いくつか。
①八尾町福島にMおばの家があった。幼少年時、そこを何度か訪れた。養蚕家で蚕棚があり、庭には鶏、家の箪笥には古切手・古銭が。どこまで定かか判然としないが、夜道を崖伝いに温泉に連れて行ってもらった記憶もある。
②速星町のKおじ夫妻には子供のころから可愛がってもらった。中学の修学旅行では、当時はカメラは貴重だったんでしょうね、家にはなく、Kおじご愛用のカメラを貸していただいた。Kおじが松本勘玄のことで新聞インタビューされている記事を読み、おじのすばらしい一面を知った。勘玄は越後瞽女を通じて胡弓に出会い、おわらに胡弓を取り入れた。
③MおばもKおじ夫妻も今は故人。婦負郡(ねいぐん)だった八尾も速星も今は「富山市」に編入された。
④15年ほど前、妻の親友のKさんに誘われて、前夜祭の八尾を訪れた。伯育男さんの玄関先で、伯さんの胡弓練習を聞かせていただいた。何事にも代えがたい体験であった。
⑤何年か前、川田有紀子先生の観世流華川会の催しで「風の盆」を観た。ものすごい人出に圧倒されたが、貴重な一時であった。
年来の希望-9月4日の午前1時ころに八尾にいたいと思う。地方も踊り手も自分たちだけの「おわら」に没頭できる時間帯。行ってみたいが、一人では心ぼそい年齢になった(恥)、誰か誘ってくださらんものか。

本企画展、「序章 おわら 風と水のまちへ(おわら風の盆と文学との関係を知るための導入部分)」「第1章 文士たちのまなざし(八尾を訪れた文学者・芸術家たちが残した歌詞や文章等を紹介)」「第2章 織りなす情の世界(おわら風の盆を題材にした戯曲・小説・漫画等を紹介)」という構成。入ってすぐ、エンナカの水音。
伯育男さん関連の展示。「おわら風の盆~名盤編~」がヘッドフォンで聴ける。2曲目に江尻豊治、3曲目に伯育男。「古いレコード等の音源からの復刻・集成盤」だそうです。もう一つ、「伯育男氏愛用の胡弓」。白檀で「弓と駒は伯氏手づくり」とのこと。
川崎順二の郷土愛、小杉放庵の文芸、若柳吉三郎の洗練-今日の「風の盆」伝承に、3人の果たした役割は絶大でしょうね。3人のつながりもよくわかる展示です。「若しや来るかと窓押しあけて見れば立山オワラ雪ばかり」(小杉放庵「八尾四季」)。
高橋治は地元の人から「これまでせいぜい3万人だった観光客が、あんたのせいで30万人になった。27万人連れて行ってくれ」って冗談まじりに言われたそうです。今年は月・火・水なのでいくらか入り客が減りそうですが、八尾を訪れた人がみんな「風の盆」の力に引かれることは、もうこの時代、ないでしょうね。

企画イベントもいくつか。「風吹ジュン×国井雅比古」のトークイベントもよさそうですが、僕はバスツアーに申し込みました。9月27日が楽しみです。

本展覧会、パンフレットも展示リストもない。学芸員の怠慢か力不足でしょうね。著作権や予算の問題もあるのでしょうが、残念です。「展示リスト」ぐらい、PC使えるわけですから、作成はそんなに難しいと思わないのですが。

「八尾おわら風の盆」「利賀SCOT」「富山県立近代美術館」が僕の考える「富山3大文化」。この間、近代美術館で「成田亨展」を観た。8月30日には利賀で「トロイアの女」「シラノ・ド・ベルジュラック」を観ます。
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by tiaokumura | 2014-08-16 14:20 | 富山 | Comments(2)

『富山探検ガイドマップ』(桂書房)

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富山インターネット市民塾 富山探検4次元マップサークル・編
富山探検ガイドマップ
―Toyama Tanken Guide Map- 富山の町歩き Discover the brand new Toyama
市民塾・富山探検4次元マップサークルは、富山の過去・現在・未来を学び情報発信しようと結成しました。富山は日本一豊かな町です。しかし町のどこにも「何もないちゃ」と言われる少しマイナーな町です。でも富山にも見所がたくさんあります。本誌は、町歩きを通じて富山の魅力を再発見してもらいたいという気持ちで編集しました。3年かかりましたが、編集にはメンバーの方々に得意分野で参加頂きました。このマップを通じて、富山に暮らしている楽しさを体感しましょう。(本書「編集後記」より引用)
2014年8月12日 初版
桂書房
1000円+税

ここ1、2年、僕が楽しませていただいているのが「サイエンスカフェ」と「ブラ富山」。これら2つのイベントは関連ありませんが、僕の中ではリンクしています。
「ブラ富山」ってのは、誰かによると「ぶらタモリ」からの命名じゃないかということです。どうなんでしょう、そのあたり、同番組を見ていない僕には何とも。命名のいわれはともかく、癌サバイバーの僕が興味を持ったイベントがこの「富山の町を歩く」という、参加型のイベント。本書はそこから生まれた本です。メンバーの方々の熱意が伝わる本です。地元の桂書房(勝山敏一社長)からの出版。
上に引用した「編集後記」、「(M.H)」の署名入りで、この方は堀宗夫さん(編集責任者)でしょうね。富山の町歩きの際、いつも先導され、僕たちにいろんなことを教えてくださっています。
本書の中で僕が体験済みは「越中富山十万石を歩く」「滝廉太郎と松川を歩く」「鼬川と湧水を歩く」「富山町の歴史を歩く」あたりかなあ。「鱒寿司を食べ歩く」「立山道を歩く」「富山と忠臣蔵」などの記事もあります。「大正14年の富山を歩く」には「大正一四年 大日本職業別明細図之内 富山県富山市掲載一覧」の表も。僕の高校時代の教科書取扱い指定店は確か「瀬川書店」だったのですが、「書籍文房具商」として載っています。総曲輪町には同業として他に「遠藤新聞店」「江尻書店」「万年堂本店」も。竹久夢二ゆかりのカフェ「オララ」はこの頃あったのかなあ。
巻末には「富山町名の由来」も。「地名は歴史の記憶庫」(←って誰かが言っていそうですが)、読み耽られるコーナーです。僕は富山にUターンして3年ほど五番町で働いていたのですが、ここ、「江戸時代から現在に続く町名」(p77)だそうです。
この時期、富山に里帰りの方々も多数おありかと。本書、ぜひ購ってお持ち帰りを。
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by tiaokumura | 2014-08-14 14:46 | | Comments(2)

良い上司、悪い上司、普通の上司

2週間ほど前、知人の女性と話していて、「僕、最近、部下って信頼しても信用しない、じゃないかなぁって思う」って言ったら、彼女も同感だと言った。彼女は僕とは異業界だが「管理職」にある。部下を信頼することはもちろん大切だが、単純に「信用」してると、上司は手痛い目に遭う←と、僕は思うのだが。
勤務先の富山国際学院で僕は学院長6年目を過ごしている。小学6年生って職歴でしょうか^^。フラットな組織を目指している(&実践中)ので、「上司」という感覚とはほとんど無縁のはずだが、それでも「ああ、自分は上司なんだな」って思うことが、とりわけ対外的な場面で、ときどきある。
本記事のタイトル「良い上司、悪い上司、普通の上司」、かつての萩本欽一の人気TV番組のコーナー名から。あれ、「良い子、悪い子、普通の子」だったか。
以下、「良」は「良い上司」、「悪」は「悪い上司」、「普」は「普通の上司」です。この記事、深刻に受け止められると困るので、軽く読み過ごしていただければ幸甚です。

良:部下にはしごをかけて上らせてくれて降りるまで見守ってくれる。
悪:部下をはしごをかけて上らせておいて、はしごを外す。
普:部下にはしごをかけて上らせてくれる。

良:部下はしっかり報連相を実行。
悪:部下は報連相の何たるかも教えてもらっていない。
普:日ごろから部下に報連相を徹底。

良:部下のロールモデルである。
悪:部下の反面教師である。
普:部下にとって「将来、自分がなりたい上司」の一人である。

良:「鈴木君、10月25日の富山自動車からの外注の件、その後どこまで進んだ? 」
悪:「鈴木君、あの日のあそことの例の件、その後どうなった?」
普:「鈴木君、富山自動車の外注の件、報告、まだだけど」

良:「中村さん、君が淹れてくれるお茶を飲むと、疲れが吹っ飛ぶんだよ。いつもありがとう」
悪:「中村君、女の子なんだから、お茶ぐらい淹れてよ」
普:「中村さん、お手すきの時でいいから、お茶淹れてもらえる?」

良:wordやexcelのわからないところを自学自習する。
悪:wordやexcelがファッッションのことかと部下に聞く。
普:wordやexcelのわからないところを部下に聞く。

良:セクハラやパワハラに気をつける。
悪:同性・異性構わずセクハラを気にせず、パワハラは部下のためと思っている。
普:セクハラに特に気をつけている。

良:「佐藤さん、クライアントとの交渉がうまくいったのは、君のガンバリのおかげだよ」
悪:「佐藤さん、君も仕事が何ぞやってこと、少しわかってきたのかもなあ」
普:「佐藤さん、ラッキーだったね。このツキを逃さないようにね」

良:部下の失敗は自分のリードミス、部下の手柄は部下本人の功績。
悪:部下の失敗は本人が悪く、部下の功績は横取りする。
普:部下の失敗では部下を慰め挽回のチャンスを与え、部下の成功はともに喜ぶ。

良:部下の人事査定が客観的にできる。
悪:主観的な人事査定なのに数字の裏付けがあるとして客観的だと主張する。
普:部下の人事査定に苦手意識がある。できればしたくない。

良:部下の結婚式に招待され、披露宴の盛り上げ役をこなす。
悪:部下の結婚式が上司に秘密裏に行われる。
普:部下の結婚式に招待され、主賓挨拶を頼まれる。

良:上司の左遷に対して部下たちが会社に反旗を翻す。
悪:左遷なるも部下から「ご栄転おめでとうございます」と表向きひっそりと送り出される。
普:部下たちはこれは上司の左遷だという表情を表す。

良:給料が自分の仕事に見合っていると思っている。
悪:自分の仕事に対して給料が安いのではないかと思っている。
普:自分の仕事に対して給料が高いのではないかと危惧している。

良:家族から「良い上司」と思われている。
悪:家族から「良い上司」と思われている。
普:家族から「普通の上司」と思われている。

良:定年退職したら、趣味に没頭したい。
悪:定年退職しても、やることがない。
普:定年退職に備えて、生きがいを見つけようとしている。

良:定年退職日、部下たちから花束をもらい、慰労会を催してもらう。
悪:定年退職日、ひっそりと職場を去る。部下たちは当夜、皆で打ち上げ会を盛大に催し「万歳三唱!」。
普:定年退職日、部下から花束をもらう。
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by tiaokumura | 2014-08-12 15:17 | 職業としての日本語教師 | Comments(2)

川豊でうなぎを食す

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アップした写真、左から「やんまー」、僕、「敬ちゃん」。中学時代の親友。高校は敬ちゃんと僕は同じで、やんまーは富山中部。高校卒業後は、敬ちゃんは仙台に、やんまーは京都に、僕は東京にと3人とも故郷を離れた。数年前、当ブログが交友復活のきっかけになり、中学ミニ同期会などで会う関係に。
7月31日付「癌日記:千百余日 生かされて聴く 蝉の声」を読んだやんまーが、僕の体調を気遣ってケータイメールをくれた。それで僕の方から「うなぎかビヤガーデン、いかが」と誘ったら、彼、快く応じてくれ、敬ちゃんもお仲間に。本当は「われらがマドンナ」タニグチさんもメンバーにと思ったのだが、彼女、会食の日がお孫さんとの立山登山と重なるそうで、不参加(泣)。
8月11日(月)11時、富山市中心街のFERIO1階のスターバックスで待ち合わせ。やんまーと僕は偶然、富山駅前でセントラム乗車が同じだった。11時半前、敬ちゃんご推薦の「川豊」へ。ここ、人気店なんでしょうね、開店前に早くも2組・約10人が並ぶ。入店。「竹」と生ビール中。ご飯は3割くらい残しましたが(「少なめに」とオーダーしたのですが)、後はほぼ完食。自分、うなぎなんて年に1回くらいしか外食できないご身分ですが、こうして親友と食せて満足。「川豊」は富山で何本かの指に入るうなぎ名店でしょうね。おいしかった。富山は茹でてから焼くって聞きましたが、ここ、そうなんでしょうか。いずれにしても柔らかく、タレもほどよい甘さでした。
食事のあと、まだ話し足りなかったので、FERIO1階の「雷鳥」に。ここは僕たちの高校生の頃に開店した歴史ある喫茶店。「有機栽培珈琲」550円。
やんまーも敬ちゃんも金融業界で有能なビジネスパーソンだった。あれやこれやの話を聞くのはとても楽しかった。癌サバイバー^^の僕も気遣ってくれた。友達って、いくつになってもいいもんです^^。
次回の再会を約して(来年になりそうです)、2時頃、解散。
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by tiaokumura | 2014-08-11 11:52 | 美味録2014 | Comments(0)

「成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点」@富山県立近代美術館

f0030155_15158.jpg成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点
成田亨(なりたとおる/1929-2002、青森県出身)は、独自の半抽象彫刻の道を切り拓き新制作展で活躍、気鋭の彫刻家として脚光を浴びました。その一方、美大在学中の『ゴジラ』制作参加をきっかけに特撮の世界へ飛び込み、1960年代後半には初期ウルトラシリーズのヒーローや怪獣、特撮セットなどのデザインを手がけます。そこには、彼の芸術家としての造形感覚や同時代モダンアートのエッセンスが注ぎ込まれていました。それゆえ、成田の怪獣デザインは半世紀ちかく経つ現在でも色あせない魅力を放ち、幅広い世代に親しまれています。本展では、青森県立美術館所蔵のウルトラシリーズデザイン原画をはじめ、作家本人が手元に遺した彫刻・絵画作品、未公開の怪獣原画や、成田考案の特殊撮影セット再現など、多彩な展示で成田の芸術活動の全貌を紹介します。(公式サイトより引用)
会場:富山県立近代美術館
会期:~8月31日(日)
観覧料(当日券):一般・1000円 大学生・700円 他・無料
公式サイト:こちら

8月10日(日)、前々から行きたいと思っていた「成田亨展」に行ってきた。夏休み中・帰省中でしょうか、親子連れ多数。子どもたちの歓声も聞こえる展覧会です。
『鉄腕アトム』の連載開始が1951年=僕は5歳?、東宝映画『ゴジラ』第1作の公開が1954年=僕は小学3年生?、だから、僕はアトム・ゴジラ世代と言うことになろうか。一方、『ウルトラマン』の場合は、TBS系で放送が開始されたのは1966年7月17日=僕は大学2年生、僕はほとんど「ウルトラマン」見てないでしょうね。今回の展覧会では「ウルトラマン世代」の40代・50代の姿も多く見られた。彼ら・彼女らは展示作品にもいろいろな思い入れがあるんでしょうね、いろいろ感想を語り合う姿も。会場に入ってまもなく「奥村さんですよね。サイエンスカフェのスタッフです」って声をかけられてビックリ。彼女もウルトラマン世代のお一人のようです。
ゴジラ」成立に田中友幸・本多猪四郎・円谷英二・伊福部昭の4人の功績が大きかったように、「ウルトラマン」成立にあたっては金城哲夫・円谷一・成田亨の力が大きかったでしょうね。とはいうものの、僕自身は成田のことは、地元紙の北日本新聞が本展覧会を企画するまで全く知らなかった。皆さんはいかがでしょう。
北日本新聞社は今年130周年ということで、「北日本新聞創刊130周年記念」展覧会がこれ。力が入ってるんでしょうね、同紙に関連記事、多数。連載「ウルトラの引力」は(以下、回・タイトル・見出し)①ヒーロー誕生・微笑する美の象徴、②左手のやけど・消えないトラウマ、③純粋芸術・2人の師に育まれ、④怪獣・愛される芸術作品、⑤メカデザイン・戦争体験が下地に、⑥進歩・彫刻で現代社会批判、⑦集大成・鬼に自身を重ねる。連載第3回で「自分はジャコメッティの兄弟弟子」という成田発言。本展覧会、会場入ってすぐのところに、アルベルト・ジャコメッティ『裸婦立像』が展示。北日本新聞の別の連載「異形の創作譜」では(以下、回・見出し・成田作品)、①人間の理想像見いだす・「真実と正義と美の化身」、②のぞき見するのは誰・「ヌードとダダ」、③「本当に飛ぶ」戦闘機・「ウルトラホーク1号」、④ヒーローの面影なく・「ベムラー(ウルトラマン)初稿」、⑤モデル顔負けの”小顔”・「レッドキング」、⑥力と動きを抽出・「唄」、⑦孤独の物語を象徴・「カネゴン」、⑧バルタン星人を洗練・「メバ 跳躍像」、⑨ダダをほうふつ・「エイッチドバ中佐」、⑩おしゃれなヒーロー・「ネクスト(A案)」、⑪角と顔が一体化・「宇輪」、⑫いびつさと優美さ・「タイトル不詳」。連載以外では村上隆へのインタビューなども掲載。
1階全体をたっぷりとった展覧会、構成は「初期作品 1950-60年代」「ウルトラQ 1966年」「ウルトラマン 1966-67年」「ウルトラセブン 1967-68年」「マイティジャック 1968年」「ヒューマン 1972年」「バンキッド 1976年」「マヤラー/Uジン 実現しなかった企画案1 1970年代」「特撮美術」「1970-90年代の絵画・彫刻」「未発表怪獣 1984-87年頃」「MU/ネクスト 実現しなかった企画案2 1989年+1990年代」「日本・東洋のモンスター1980-90年代」。
成田と富山の縁はどこにあるのか知りませんが、本展覧会、この後成田の故郷・青森に巡回のようです。
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by tiaokumura | 2014-08-10 15:01 | 美術 | Comments(0)