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『11.25自決の日』+『海燕ホテル・ブルー』+若松孝二・井浦新「舞台挨拶」

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9月29日(土)、NHKBSで『梅ちゃん先生』の最終週を観る。11時過ぎに家を出て、市電2本を乗り継ぎ、城川原→富山駅北口、富山駅→西町。今日のお目当ては総曲輪(そうがわ)通りのフォルツァ総曲輪である、映画『11.25自決の日』(予定時刻12:00~14:10)、映画『海燕ホテル・ブルー』(同14:20~15:45)、そして若松孝二・井浦新、舞台挨拶(同15:45~16:30)。
僕は開場の11:45に若干遅れて着き、行列が整理番号順に入場しているところだった。既に番号が40番台に入っていて、僕の前売券の番号は14でその旨申し出たらすぐ入場させてくれた。フォルツァ総曲輪がこんなに込んでいるのを見るのは初めて。富山にもこんなに若松ファン・若松映画支持者がいたんですね。驚いたことに女性客や若い方が多い。

11.25自決の日
監督・企画・製作 若松孝二
企画協力 鈴木邦男
脚本 掛川正幸 若松孝二
キャスト
井浦新(三島由紀夫) 満島真之介(森田必勝) 寺島しのぶ(平岡瑤子) 岩間天嗣(古賀浩靖) 水上竜士(山本舜勝) タモト清嵐(山口二矢) 他
11.25に向かう三島の思想・行動が、山口二矢や二・二六や寸又峡や全共闘やハイジャックなども織り込みながら丹念に描かれる。サウナで三島は行動を共にする縦の会の4人(森田必勝・古賀浩靖・小賀正義・小川正洋)に説く。
おれたちがやろうとしていることは、なんの効果もないかもしれない。人によっては、狂っている、と、言うだろう。しかし、おれは、孤立を恐れない。これは、いわば、絶望からの出発だ。世間の支持を期待するような、そんな思想の磨き方では、もうダメなんだ
三島由紀夫(みしま・ゆきお1925-70)の辞世の句は
益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜
散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐
森田必勝(もりた・まさかつ1946-70)の辞世の句は
今日にかけてかねて誓ひし我が胸の思ひを知るは野分のみかは
森田役の俳優を見ていてビックリ。彼、『梅ちゃん先生』に出てました。

海燕ホテル・ブルー
監督・製作・企画 若松孝二
原作 船戸与一『海燕ホテル・ブルー』
脚本 若松孝二 黒沢久子
音楽 ジム・オルーク
キャスト
片山瞳(梨花) 地曳豪(藤堂幸男) 井浦新(富谷正和) 大西信満(警官) 他
正直ようわからん映画です(汗)。女によって破滅の道を歩む男たちの物語、ってことでしょうか。最後のシーンで、それまで無言だった梨花は初めて口を開き「愚かな人たち!」と叫ぶ。そして最後、全裸になった梨花は観音像の中に溶け込んでいく。映像はなんとなく60年代を連想させる。余計なことですが^^片山瞳はボクシングでロンドンを目指した芸人に似てます。

若松孝二・井浦新、舞台挨拶
普通の舞台挨拶と違って、2人のトーク及び会場からの質問。
若松は11.25のことはシナリオを執筆中に知ったそうです。そして、三島は右翼、自分は左翼だったので「あの馬鹿。ざまあ見ろ」と思ったそうです。三島の映画化には『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の体験がある。映画化にあたっては井浦に「そっくりさん」になる必要はないと演技指導。できあがった映画では三島が降り立ったように思われるほど井浦の演技はすばらしい。森田役の満島真之介は初めはまるっきり下手糞だったが、最後はすばらしい仕上げになった。
若松は井浦と寺島しのぶを役者として高く評価してました。
この映画、森田の描き方に若松の想いが込められているのでしょうね。

アップした写真サイン会で。ミーハーなもんで^^両映画の公式本2冊に若松孝二(わかまつ・こうじ1936-)監督・井浦新(いうら・あらた1974-。『実録・連合赤軍~』では坂口弘役)さんにサインしてもらい握手もしてもらいました(照)。ブログに載せること、お二人の了解済みです。
サイン会の長蛇の列に並んでて驚いた。女性8:男性2ってな割合。女性の半数以上は20代・30代。

富山駅近くの「串遊」で夕食。初めての店。焼串砂肝・熊本馬串・氷見牛、先付け(ささみ)、グラスワイン(カルロロッシ白)。

(10月1日・追記)
アショーカさん情報(9月30日コメント)によると、井浦新さんはNHK大河ドラマ『平清盛』崇徳院役だったそうです。
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by tiaokumura | 2012-09-30 09:37 | 映画 | Comments(4)

9月28日、名古屋出張

9月28日(金)、名古屋出張。名古屋は今年3回目になるか。
8時半、富山国際学院の駐車場に車を停めて富山駅北口まで歩く。北口のコンビニで讀賣・日経・おにぎり・お茶。
今回持参の本は2冊。
安部龍太郎『等伯 上』(日本経済新聞出版社)
植草甚一『植草甚一コラージュ日記』(平凡社ライブラリー)
安部『等伯』は日経に連載していた。単行本になったら読みたいと思っていた。僕は歴史小説・時代小説はほとんど読まないので間違っているかもしれないが、長谷川等伯が主人公・主要登場人物になる小説は初めてじゃないだろうか。上巻、能登・京はもとより富山・福井も舞台になっている。信春(等伯)は狩野永徳「二十四孝図屏風」の郭巨(かくきょ)の場面を観て
ああ、私は今まで何をしてきたのだ)
信春は絵の世界の厳しさと奥深さを突き付けられ、心の中を冷たい風が吹き抜けていくような無力感にとらわれた。
(p28)
1960年代後半~70年代、僕はJ.Jおじさんのファンだった。「ワンダーランド」は1973年6月創刊(10月号から「宝島」に)。本書は1976年1月1日~7月31日の「コラージュ日記」。丁寧な注もついている。年譜・索引も重宝。この頃植草は67歳だったんですね。まもなく自分は(生きていれば)その年齢になるのだが、植草の精力的な活動にはただただ感嘆平服するばかり。

しらさぎ6号、富山発9:09。米原で新幹線に乗り換え。しらさぎのままで名古屋に入るのも米原から新幹線利用も料金は同じなんですね。12時半前、名古屋着。今回の出張目的の「東海北陸地区維持会員入管研修会」の会場の「愛知県産業労働センター」に入る。
13:10~1時間半弱、各校の意見発表(東海北陸地区には40余の日本語学校があるはずだがが34校が出席)。僕はコミッション(仲介手数料)のことを話す。当ブログの読者には何のことやらおわかりにくいでしょうが、学生を紹介するエージェントが世界各国にありその紹介手数料がここ数年実に高騰し続けているんですね。レストランのチップと同じでそれぞれに商習慣が異なるのでコミッションそのものを僕は否定しませんが、それが5万・10万・20万などとなると、うちみたいな弱小日本語学校はそんな世界にはお手上げ・不参戦。だからといって、自由経済の日本なので、日本語学校が紳士協定なんて結べないし。コミッションは日本語学校だけでなく、大学も(全部が全部ではありませんが)かなり払っている。
14:30~15:50、名古屋入管の統括を招いて説明・質疑応答。今回の統括は女性だった。女性の統括は僕は初めて。知的で頭の回転の速そうな方だった。
5時前、会議終了。

名古屋駅構内にあるTakashimayaのデパ地下で夕食惣菜購入。黒毛和牛ローストビーフサラダ(525円)、本ずわいがにのクリームコロッケ(280円)&小海老のフライ(432円)、焼鳥ナンコツ塩焼き&焼鳥皮塩焼き(2本で420円)。ゼータクな「夕食」になったが、「食べられそうなもの」優先なので少々値が張ってもOKなのである、今の自分は。
しらさぎ13号、名古屋発17:48。北陸三県には日本語学校が4校ある。各校1名ずつ会議に出席していて、帰りは一緒に「しらさぎ宴会」^^なのだが、僕はノン・アルコール。断酒してるわけではないのですが、アルコールが飲みたい気分(体調)にほとんどならない。不思議なものである。タバコも同様。コーヒーもそうだったがこの間「とやま国際センター」に行ったとき、コーヒーが出され久しぶりにコーヒーが飲めた。コンビニで買ったカフェオレも飲めた。
しらさぎ宴会4人衆^^は佐藤さん(福井市の大原キャリアビジネス外語専門学校)・沓水さん(金沢市の専門学校アリス学園)・蒋さん(射水市の富山情報ビジネス専門学校。富山国際学院の2期生でもある)、それに僕。うち以外の3校はみんな専門学校内に日本語学科があるタイプの日本語学校。

9時半過ぎ富山着。疲れてたので北口から学院までタクシー。学院に停めていた車を運転して帰宅。

年内の出張は、10月30日・31日に京都、12月20日に名古屋の2回を予定。
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by tiaokumura | 2012-09-29 08:02 | 僕は学院長4年生 | Comments(0)

アンディ・ウイリアムズさん、ご逝去

アンディ・ウイリアムズさんが2012年9月25日に亡くなられた。84歳。彼は僕らの青春時代を彩ってくれた歌手である。僕が彼の名前(歌声)を初めて知ったのは映画『ティファニーで朝食を』の主題歌『ムーン・リバー』だった。映画中ではオードリー・ヘプバーンが歌ってましたね。彼にはオリジナル曲もあったのだろうが、映画主題歌・スタンダードナンバーにヒット曲が多い。『ある愛の詩』『ゴッドファーザー愛のテーマ』『酒とバラの日々』『ホワイト・クリスマス』『シャレード』『モア』『いそしぎ』『恋はみずいろ』『アメイジング・グレイス』などなど。
YouTubeには彼の歌がいくつも入っているが、ここでは歌詞入りの『ある愛の詩』を選んだ。僕にとってAndy Williams(1927-2012)は、豊かな声量でゆったりと歌う大人の「『愛』の歌手」である。
Andy Williamsさんのご冥福をお祈り申し上げます。

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by tiaokumura | 2012-09-28 07:13 | 追悼 | Comments(0)

「いま子どもたちは 日本を生きる・豊田編」(朝日新聞)

今年7月のブログ記事で朝日新聞の連載「いま子どもたちは 日本を生きる・新宿編」を紹介したが(こちら)、今回は、
愛知県豊田市周辺には日系ブラジル人ら多くの外国人が働く。親の労働事情の影響を受けながら学んでいる子どもたちの「今」を紹介する。
ということで始まった「いま子どもたちは 日本を生きる・豊田編」のご紹介。朝日新聞で2012年9月13日(木)~9月26日(木)の全10回の連載でした。

連載各回の見出しと、登場する「外国につながる子ども」の名前・年齢・国(国籍とは限らない)は以下の通り。
第1回 毎日二つの学校行き来
ロドリゲス・ツヨシさん(13歳。ブラジル) ゼイン・アル・アビデンさん(18歳。パキスタン)
第2回 学習支援教室で基礎固め
ロドリゲス・ツヨシさん(13歳。ブラジル)
第3回 お母さんの夢、かなえたい
森木・レイシェル・メイさん(17歳。フィリピン)
第4回 もらえなかった卒業証書
シルバ・カイケさん(18歳。ブラジル)
第5回 部活のバドミントンで賞状
シルバ・カイケさん(18歳。ブラジル) 堀井ハミレスさん(16歳。ブラジル)
第6回 手探りで中卒認定に合格
武島ウゴ幸雄さん(20歳。ブラジル)
第7回 進学体験、後輩に伝える
武島ウゴ幸雄さん(20歳。ブラジル)
第8回 ラマダン中も受験勉強
ゼイン・アル・アビデンさん(18歳。パキスタン)
第9回 「善」の文字、自分の名前に
ゼイン・アル・アビデンさん(18歳。パキスタン)
第10回 夢あきらめず、米に留学
末次カリナさん(21歳。ブラジル)


富山県内にも米田哲雄先生の「勉強お助け隊」、青木由香さんの「アレッセ高岡」など「外国につながる子どもたち」の学習支援をするボランティアグループがあるが、本連載ではNPO法人「トルシーダ」(ホームページはこちら。トルシーダはポルトガル語の「応援」)が出てくる。トルシーダは愛知県保見団地に教室を設けている。保見団地は日本語教育関係者なら知らない人がないくらいに有名な団地。「住民約8千人の半数が外国人で、その9割以上をブラジル人が占めている」(連載第1回)。

この連載はweb上の朝日新聞のサイトにもアップされているようですが、読むためには会員登録が必要なようです。

本連載中に地元紙の北日本新聞9月18日付で「定住外国人増加 日本語学びやすい環境を」という社説。
地域社会や教育機関、行政が連携し、生活のあらゆる場面で外国人が日本語への理解を深めていける総合的な取り組みを強めたい。
という提言。記事中に
県内で特徴的なのは「日本語指導が必要な外国人児童・生徒」の割合が、首都圏を除いた地方の中では際立って高いという点だ。
との記述も。
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by tiaokumura | 2012-09-26 06:41 | 日本語教育 | Comments(0)

国際交流フェスタin海王丸パーク

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今朝(9月23日)のKNBテレビ(地元TV局。日テレ系)「落語でNPO」で富山国際学院のスタッフの宮田妙子さんが立ち上げたNGO「ダイバーシティーとやま」が紹介されていた。同番組(11:10~11:25)は、本職がアナウンサーの人が落語家になり県内NPOの活動を紹介する番組で、先日富山国際学院も取材を受けたNPO法人F-site企画の番組です。番組では、富山にはNPOが300余あること、「このゆびとーまれ」「天神地区活性化協議会」「こどものその」などの活動が紹介され、最後のほうで「ダイバーシティーとやま」代表の宮田さんのインタビュー。富山国際学院は同番組の10月7日に登場する予定です。

宮田さんが関わっているイベントの一つが「国際交流フェスタin海王丸パーク」。先日、その主催団体の公益財団法人伏木富山港・海王丸財団から案内及びちらしが学院に送られてきた。案内文によると、
・・・このイベントは、海の玄関口としての富山新港のシンボルでもある海王丸パークへの来場者と、県内在住の外国人の方々との交流を図ることにより、海王丸パークの一層の賑わいづくりを推進することを目的としております。
とのことです。宮田さんからの提案で、学院も同イベントの「協力」に名を連ねさせていただいています。以下、同イベントのご案内。詳細等は公益財団法人伏木富山港・海王丸財団のホームページ(こちら)でご確認を。

国際交流フェスタin海王丸パーク
日時:10月6日(土)・7日(日)・8日(月・祝日) 午前10時~午後4時
会場:海王丸パーク
主催:公益財団法人伏木富山港・海王丸財団
共催:射水市民国際交流協会
後援:富山県 射水市 公益財団法人とやま国際センター
入場無料
協力:NGOダイバーシティとやま 富山国際学院
主なイベント:
遊具&ゲーム(電動ミニSL 自走バギーカー ふあふあムズムズ 射的 アンパンマン輪投げゲーム 他)
外国人と触れ合おう!ワールドカフェ「ちがいを活かす多文化共生」
インターナショナルフードフェス(トルコ・ブラジル・韓国・イタリア・インド・インドネシア・日本・スペイン・中国料理)
カッター・セイリング教室
親子工作教室
こども船長服写真館
ワールドフリーマーケット
インターナショナルストリートミュージック
「ザ・ホタルイカ」ライブ
海王丸 総帆展帆

余計なこと^^ですが、ちらしで気になったことが一つ。例えば「インターナショナルストリートミュージック」を
Innta-Nasyonaru Sutori-To My-Jitku
など、いくつかのイベントをローマ字日本語で表記してますが、こんな変なローマ字日本語、だれが読めるんだろうか&だれに必要なんだろうか。
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by tiaokumura | 2012-09-23 13:08 | NPO | Comments(0)

観世流富山松友会 六十周年記念秋季能楽大会

観世流富山松友会松下覚会長から六十周年記念秋季能楽大会のご案内をいただいた。松下会長の文面より引用。
・・・観世流富山松友会は、昭和27年11月に発足以来、おかげ様で今年で60年目を迎えることとなりました。/つきましては、来る10月14日(日)に富山能楽堂において「六十周年記念秋季能楽大会」と題して記念の大会を開催することになりましたので、ご案内申し上げます。・・・
プログラムの松下会長「ご挨拶」より引用。
・・・今「六十周年記念秋季能楽大会」では、会員の出演による素謡六番、仕舞七番、舞囃子六番、番囃子一番の発表と、大阪より当会指導顧問の小西弘通師をはじめ諸先生方をお招きして、独鼓、番外仕舞をご披露いただきます。/また、今回特別に、囃子方の先生に依るワークショップ「能楽の囃子について」も企画いたしました。ぜひこの機会にお楽しみいただければ幸いに存じます。・・・

以下、プログラムより。演者は割愛。
―県民芸術文化祭二〇一二-
第六十一回富山県芸術祭主催行事
観世流 富山松友会 六十周年記念秋季能楽大会
とき:平成24年10月14日(日) 午前9時30分始
ところ:富山能楽堂
入場無料
番組:
素謡 土蜘蛛 清経
仕舞 羽衣・キリ 蝉丸・道行 芦刈・キリ
素謡 野宮 松風
仕舞 花月・キリ 善界 松虫・キリ 阿漕
(午後12時頃)
特別企画 「囃子コンサート・ワークショップ」能楽の囃子について
独鼓 天鼓
舞囃子 葛城 胡蝶 山姥
素謡  鉢木
舞囃子 難波 杜若・恋之舞 安宅・五段
素謡 遊行柳
番囃子 船弁慶
番外仕舞 菊慈童 善知鳥
(終了予定 午後4時30分頃)

僕の「能楽」は川田有紀子師(観世流華川会)に習ってるのですが、『鶴亀』素謡が終わり、『橋弁慶』素謡をちょこっとかじり、『高砂』の仕舞が終りかけで、一年余ストップしたままです。体力が回復したらまたお稽古を再開したいのですが、どうなることやら・・・。
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by tiaokumura | 2012-09-21 07:30 | 謡を習う | Comments(0)

地元TV局の取材を受けた

中国遼寧省瀋陽には出張でかれこれ10回近く訪れているだろうか。僕は、海外出張ではどこの国・地域でも「食べる」ことには興味があるが、観光にはほとんど興味がない。瀋陽もそうだったが、反日デモが盛んになりだした頃だったか、ある年の出張で「観光」ではないが九•一八历史博物馆(九一八歴史博物館)に行ってみたいと思った。瀋陽の遼寧飯店(旧大和ホテル)での入学選考試験を終えて、タクシーで博物館へ。残念ながら閉館時刻を過ぎての到着で中には入れなかった。建物は外装が日めくりカレンダー状の9月18日などの文字の入った建築物。庭には忠魂碑(だったか)や神社の鳥居が横倒しになっていた。中に寄進者でしょうね「富山」の文字も。建物中央上部の江沢民の「勿忘九・一八」(「リメンバー9.18」でしょうね)の金色の彫刻も印象深かった。江沢民時代から「愛国教育」はより強くなった。

9月18日、三連休明けの富山国際学院で数学補習の準備をしていたら、地元の民放TVのYさんから電話が入る。Yさんは同局のアナウンサーで東日本大震災の時に取材で来校された。今回の取材は、尖閣問題について中国人留学生に話を聞きたいとのこと。微妙な問題であるだけに一瞬迷ったが、学生が日本語を使ういい機会でもあるので了解した。午前A組の学生から、Yさんのご希望の中国人留学生男女各1名をピックアップ。
午前の授業が終る12時半にYさん他2名のTVクルーご来校。Yさんによる学生2人(Mさん・Sさん)へのインタビュー。僕は別に監視^^する必要もないので教員室で待機。20分ほどでインタビューが終る。これで取材は終りかと思ったら、Yさんは僕にもインタビューしたいとのこと。こういうの慣れていないので緊張しながら少し話す。

午後6:15からのニュースを見る。番組冒頭が今回の取材関連のニュースだった。尖閣周辺の中国船の映像の後、中国に進出している富山県内企業が101社・253営業所あることに触れる。それに関連して環日本海経済交流センター長の話。チャイナリスクでしょうね。その後がうちの留学生2人のインタビューだった。2人もそうだが中国では「尖閣は中華人民共和国固有の領土」と教育されている。2人には、今回の尖閣問題で家族や友人が在日の不安をメールなどで連絡してくるようだが、「日本はとても安全です」と返事しているそうだ。スマホの時代なんですね、2人が中国のニュースをケータイでチェックしている画像も放送された。二人の後に僕のインタビュー(照)。画面いっぱいに自分の顔が写って「ジジイだなぁ」と思った(激爆)。テロップに「新入生がやってくるかと心配 周囲が引き止めたりしないか」。富山国際学院は4月と10月に語学留学生を迎え入れてますが、今回の尖閣問題で10月新入生が来日しない恐れがあることを話した。中国のネットでは日本に関するさまざまなデタラメが流れているようで、それを見た親や友人から「あんな怖い日本なんかには行くな」とか「小日本に留学するなんて中国人民の恥だ」などと言われて留学に萎縮しなきゃいいのですが。東日本大震災のときは学生を一堂に集めて「心配しないで。みんなの命はどんなことをしてでも必ず守る」と言って安全・安心を訴えた。まだ9月中旬で日はありますが、10月9日が学院の新入生クラスのスタートです。今回は、中国と連絡して新入生に安心して来日するように呼びかけようかと思っている。
TVニュース番組の尖閣ネタ、6:20で終った。たった5分だったが見応えがあった。

民主主義・資本主義・自由平等で育った我々戦後派日本人、社会主義・愛国主義・中華思想で育った中国人。お互いに「固有の領土」と主張しあう間は「領土問題は存在しない」ということになる。今回のことはどこに落としどころ(着陸点)が見出せるか五里霧中であるが、両国政府の賢明なる判断が望まれる。
北方領土・竹島・尖閣。三者三様ですが、共通して言えることは、日本の国際的地位の低下、外交能力の劣化です。
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by tiaokumura | 2012-09-19 07:53 | 僕は学院長4年生 | Comments(2)

癌日記:9月17日、抗癌剤TS-1、13クール目開始

僕の抗癌剤TS-1の服用は2011年7月15日が最初。TS-1にも何種類かあるようですが、僕のはカプセル剤でだいだいと白の半々。これを朝食後・夕食後の2回、各回2カプセル服用。
TS-1服薬記録」から拾うと、
1クール目:2011年7月15日~28日(2週服薬・1週休薬)
2クール目:8月5日~18日(2週服薬・2週休薬)
3クール目:9月2日~16日(2週服薬・2週休薬)
4クール目:9月30日~10月14日(2週服薬・2週休薬)
5クール目:10月28日~11月10日(2週服薬・2週休薬)
6クール目:11月25日~12月8日(2週服薬・3週休薬)
7クール目:12月30日~2012年1月13日(2週服薬・5週休薬)
8クール目:2月18日・19日、3月16日~28日(腸閉塞で入院。不規則に)
9クール目:4月12日~5月2日(3週服薬・2週休薬)
10クール目:5月17日~6月6日(3週服薬・2週休薬)
11クール目:6月22日~7月21日(4週服薬・2週休薬)
12クール目:8月4日~9月2日(4週服薬・2週休薬)
ということになる。
そして13クール目は9月17日~10月14日が服薬期間。
この間シスプラチンは7月22日(1クール目)、9月9日(3クール目)、11月4日(5クール目)、1月6日(7クール目)、3月23日(8クール目)の5回。体への負担が大きいからでしょうね、5回目やってから半年近くシスプラチンは打っていません。
TS-1の副作用には「熱が出る」「のどが痛む」「口内炎ができる」「発疹・手足の皮膚炎」「尿に血が混じる」などいろいろあるみたいですが、幸い僕は副作用あまりない。「からだがだるい」「しびれ」「食欲がない」「目のかすみ」「顔や手足などがむくむ」といったあたり。これとて、どこまでが抗癌剤によるのか、どこからが加齢(エイジング)によるのか、不分別なところもありますが(激爆)。一時期便秘で困ったこともありますが、今はほぼ快便そして快眠。あと快食となりゃぁしめたもんですが。食事には相変わらず困っています。
末期癌患者としては13クールまで来られたのは喜んでいいことなんでしょうね。
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by tiaokumura | 2012-09-17 16:01 | 癌日記 | Comments(0)

越中万葉朗唱

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(9月17日午前・記)
9月15日(土)の一番の目的は「高志の国文学館開館記念事業 越中万葉朗唱の夕べ」に参加すること。午後2時前受付を済ませる。男子更衣室で古代衣裳に着替える。アップした写真、すっかり万葉人気分になってる自分っす(照)。今回の自分、ずいぶん早い順番で6番目。3時前、トップグループ5人(1人欠席)、舞台裏にて待つ。高岡市にあるかたかご幼稚園の園児のパフォーマンスの後、巻十七・3947から朗唱開始。ドキドキする間もなく^^自分の番。ステージに立つ。

富山市犬島から参りました、奥村隆信、65歳、日本語教師です。よろしくお願いします。
巻十七3962
大君の 任けのまにまに ますらをの 心振り起こし あしひきの 山坂越えて 天ざかる 鄙に下り来 息だにも いまだ休めず 年月も いくらもあらぬに うつせみの 世の人なれば うち靡き 床に臥い伏し 痛けくし 日に異に増さる
たらちねの 母の命の 大船の ゆくらゆくらに 下恋に いつかも来むと 待たすらむ 心寂しく
はしきよし 妻の命も 明け来れば 門に寄り立ち 衣手を 折り返しつつ 夕されば 床打ち払ひ ぬばたまの 黒髪敷きて いつしかと 嘆かすらむそ
妹も兄も 若き子どもは をちこちに 騒き泣くらむ
玉桙の 道をた遠み 間使ひも 遺るよしもなし 思ほしき 言伝て遣らず 恋ふるにし 心は燃えぬ
たまきはる 命惜しけど 為むすべの たどきを知らに かくしてや 荒し男すらに 嘆き伏せらむ
ありがとうございました。

4日ほど前にいただいたコピー(『越中万葉百科』笠間書院、が出典か)を拡大してあれこれ書き込み、自分用の台本?を作った。長歌は(五・七)×n+七。その辺のリズムを押さえ、内容からいくつかに分けて朗唱。他の人のを聞いていると、ずいぶんうまいもんです。節をつけた、本来の意味での朗唱が多い。高岡市は万葉集朗唱を毎年やっているので手馴れたもんなんでしょうね、高岡市からの参加者はほとんどみな上手。出演者、富山大学附属・芝園中学・富山第一高校など児童学生の団体参加もあった。
5時前に文学館を引き揚げる。この後馬場あき子(ばば・あきこ1928-)や中西進(なかにし・すすむ1929-)らの朗唱もあった。

この日はあちこち回ってけっこう疲れた。西町から高志の国文学館まではタクシーを利用してしまった。馬場あき子も聞きたかったのだけど・・・。高志の国文学館から市電電停まで歩く。県庁前→新富町、市電。CiC裏手で夕食用のお店を探す。一人で入って食べきれそうなお店が条件。迷ってたら雨が降り出し、けっきょく「秋吉」に。初めての店。グラスワイン白を注文したら、置いてないということで秋吉赤ワインのミニボトル。焼鳥は砂肝と皮を塩で。各5本ずつだった。ワインは半分ほど残したが焼鳥はなんとか完食。

富山駅北口に出てポートラム。午後7時前帰宅。9月15日(土)は長い一日だった。
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by tiaokumura | 2012-09-15 14:32 | 富山 | Comments(2)

高志の国文学館

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(9月17日午前・記)
9月15日(土)外出の最後の目的地は「高志の国文学館」。「高志」は万葉仮名でしょう、「こし」=越、越中。知事公舎跡を利用して今年開館した。館長は当初辺見じゅんが予定されていたが、彼女の急逝により中西進が館長に。アップした写真は入口の大伴家持(おおともの・やかもち養老2(718)年-延暦4(785)年)像で。
常設展を鑑賞。富山県ゆかりの作家、三島霜川(みしま・そうせん明治9-昭和9)、小寺菊子(こでら・きくこ明治12-昭和31)、岩倉政治(いわくら・まさじ明治36-平成12)、源氏鶏太(げんじ・けいた明治45-昭和60)、堀田善衞(ほった・よしえ大正7-平成10)、辺見じゅん(へんみ・じゅん昭和14-平成23)らのコーナー。梅原北明はなかったか。ここは文学館ではあるが、藤子不二雄A(Aは正しくはAに○。ふじこ・ふじお・エー昭和9-)・山根青鬼(やまね・あおおに昭和10-)ら漫画・アニメのコーナーも併設。他に、富山県ゆかりの書籍で構成された壁、読書が楽しめるライブラリーコーナーなども。
開館記念企画展は、「『大伴家持と越中万葉』-風土とこだまする家持の心」。「家持の歌の世界」「家持の人物像」の2部構成。家持は天平18(746)年越中国に国守として赴任、天平勝宝3(751)年に離任。万葉集全20巻4516首中、巻16・17・18・19に「越中万葉」(家持及び周辺の人々によって詠まれた歌+越中に伝わる民謡)が337首入っている。
立山、二上山、布勢水海、奈古の浦など、雄大で美しくかつ厳しくもある越中の風土や四季折々の自然は、家持に都とは異なる新鮮な感動をあたえ、家持は越中に関わる二二三首にのぼる優れた歌を詠んでいます。家持は、『万葉集』全二十巻の中に四七三首を残したといわれており、その約半数が越中で詠まれたことから、越中時代に独創的な歌の境地を深め、歌人として成長したと考えられています。(「大伴家持と越中万葉」パンフレットより。P8)
家持が越中で詠んだ歌から5首引用。
世間(よのなか)は 数なきものか 春花の 散りの乱(まが)ひに 死ぬべき思へば  巻十七・3963
立山(たちやま)に 降り置ける雪を 常夏(とこなつ)に 見れども飽かず 神(かむ)からならし  巻十七・4001
東風(あゆのかぜ) いたく吹くらし 奈呉(なご)の海人(あま)の 釣する小舟(をぶね) 漕ぎ隠る見ゆ  巻十七・4017
春の苑(その) 紅(くれない)にほふ 桃の花 下照(したで)る道に 出(い)で立つ少女(おとめ) 巻十九・4139
物部(もののふ)の 八十少女(やそおとめ)らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花  巻十九・4143
(「大伴家持と越中万葉」パンフレットより引歌)

(参考)
北日本新聞社編集局『越中文学館』(北日本新聞社。発行・2008年10月17日)
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by tiaokumura | 2012-09-15 14:06 | 富山 | Comments(0)