<   2012年 06月 ( 19 )   > この月の画像一覧

名古屋ボストン美術館

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(7月1日午後・記)
6月29日(金)、午前11時半頃、津から名古屋に戻る。昼食をどこで食べようかJR名古屋駅構内の案内板を見ていて、一昨年の夏に台北で食べた小籠包の店「鼎泰豊DinTaiFung」(正しくは店名は繁体字表記)を見つけた。前夜遠藤さんたちと会食した「寅福」と同じビルの同じ階。このフロアには有名店がいくつも入ってるみたい。店の外の椅子で待つこと20分、入店。周りを見渡してビックリ。客の9割以上が女性客! 台北では欧米系が目立った店だった印象だが、こういうお店って日本人女性に大人気なんでしょうね。どのくらい食べられるか不安だったが、小籠包3種盛り(豚肉・ホタテ・蟹みそ各2個)1050円、海老豚肉入りワンタンスープ630円を注文。アルコールはやめておいた(照)。幸いなことにお料理2品ともは完食できた。このくらいの分量が今の僕の限界かも。そうは思いつつ^^デザートに杏仁豆腐315円。「デザートは別腹」(激爆)。

腹ごしらえを済ませ、名古屋ボストン美術館へ。名古屋駅で女子高生に「金山に行きたいのですがどのホームですか」と聞く。JK嬢、わからないようで「たぶん、こちら」と言ったのを信じ乗った電車、反対だった! 特急で「岩倉」というところまでノンストップ。15分くらいは走ったか。岩倉で降り名古屋方面行きに乗り換え。この電車、名古屋を通りその次に金山に停車。
金山駅からすぐに名古屋ボストン美術館がある。名古屋とボストン美術館はどんな縁なんでしょうね。
名古屋ボストン美術館
ボストン美術館 日本美術の至宝

東京展と異なり、名古屋は前期(6月23日~9月17日)・後期(9月29日~12月9日)の2期に分けての開催。後期も観に来たいのですが、どうなることか。
前期は約40点展示。「吉備大臣入唐絵巻」は東京では人波でなかなか観られなかったが、名古屋ではゆっくり観られた。しかし「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」のほうは列に並び順に観ていく形で時間がかかった。それでも東京ほどではなく(東京は十重二十重^^の人ごみだった)、間近でじっくり観られた。
前期展、「法華堂根本曼荼羅図」、「馬頭観音菩薩像」、等伯「竜虎図屏風」、若冲「十六羅漢図」、蕭白「雲龍図」など。
後期は光琳「松島図屏風」、若冲「鸚鵡図」など。総入れ替え、ただし蕭白「雲龍図」は前後期とも展示。
僕のようなド素人には、若冲も蕭白も辻惟雄の「発見」に拠るところ大でしょうね。10月27日(土)には記念講演会
辻惟雄「ボストン美術館の曽我蕭白」
があります。

JR名古屋駅構内のTakashimayaB1F(デパチカ)で帰りのしらさぎ車中で食べる夕食を購入。「北海道産生ハムのさっぱりサラダ」「本ずわい蟹のクリームコロッケ」「かぼちゃのポタージュ」「おにぎり(焼きたらこ)」。
名古屋始発15:48しらさぎ11号。富山着19:29。富山駅北口から富山国際学院まで歩き、駐車場に停めてた車に乗り帰宅。
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by tiaokumura | 2012-06-29 14:38 | 美術 | Comments(0)

三重県立美術館

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(7月1日午後・記)
今回の名古屋出張は遠藤さんたちとの食事会があるので1泊した。JR名古屋駅太閤通口から徒歩5分ほどのナゴヤグランドホテルに投宿。6月29日(金)午前6時半起床。入浴などの後、1Fでお粥朝食。お粥と佃煮はほぼ8割以上食べられたが、漬物・赤出しなどはかなり残してしまった。
8時過ぎ、チェックアウト。家に宅配でキャリーバッグを送る。この前の東京旅行で家宛の宅配荷物に往復切符がポケットに入ったままのシャツを入れるという大失敗をしているので、今回は念には念を入れ^^荷物をチェック。ってぇも大した荷物じゃないのだけど^^。

今回はせっかく名古屋に泊まるので、翌日は名古屋ボストン美術館での美術鑑賞を予定した。この間まで東京でやっていた展覧会が名古屋に巡回してるんですね。そしてそれとは別に三重県立美術館で蕭白をやっていて、調べてみると名古屋から津までは1時間くらいで行けそうなので、足を伸ばすことにした。
三重県に入るのはたぶん生まれて初めてでしょうね。三重県はなじみが薄い。伊勢神宮、芭蕉のふるさと伊賀、珍しい一字の県庁所在地「津」、マラソン瀬古の四日市くらいか。そうそう、ひょんなことがきっかけでお付き合させていただいている関西学院大学教授の寺本益英先生が確か三重県ご出身。
名古屋って近鉄もあるんですね、知らなかった。名古屋から8:10の近鉄名古屋本線の特急に乗り、桑名―四日市―白子―津。約50分、1850円。津駅西口を出て上り坂道を歩くこと約15分、三重県立美術館に着く。
蕭白と三重県って「?」でしたが、蕭白は「伊勢地方を遊歴し、当地に多くの作品と逸話を遺し」(展覧会リーフレットより)たんですね。蕭白人気は、彼の「怪醜」、イマドキの言葉で言えば「きもカワ」に拠るんでしょうか。本展覧会のタイトルは
開館30周年記念 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち
同展覧会は会期が6月2日~7月8日で、期間中3回の展示変え。僕が観たのは3期目に当たる。蕭白は「柳下鬼女図屏風」「寒山拾得図」「竹林七賢図襖」「山水図押絵貼屏風」「虎渓三笑図」など、若冲は「旭日松鶴図」「雷神図」「関羽図」など、大雅は「渓上高隠図」など、蕪村「寒山拾得図」、応挙「秋月雪峡図屏風」など。出品目録記載から拾うと、三重県立美術館蔵の蕭白作品は12点になる。
三重県立美術館所蔵の西洋絵画のコレクションも観られた。ルオー「キリスト磔刑」、ルドン「アレゴリー」、ムリーリョ「アレクサンドリアの聖カタリナ」、他にゴヤ、ミロ、デュフィ、モネ、ルノワールなど。
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by tiaokumura | 2012-06-29 09:19 | 美術 | Comments(6)

名古屋出張

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(7月1日午前・記)
勤務先の日本語学校・富山国際学院は1年に2回、4月と10月に語学留学生を受け入れている。入学には名古屋入国管理局(名古屋入管)の認定が必要で、入学時のそれぞれ約4か月前に名古屋入管に申請をしている。6月28日(木)、2012年度10月生の申請で名古屋出張。今回は行きはひだ、帰りはしらさぎを利用した。
今回の旅のお供本は、
村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他の短編』(新潮文庫)
井波律子『論語入門』(岩波新書)
丸谷才一『快楽としての読書[日本篇]』(ちくま文庫)
先日の牧野成一先生の研修会で牧野先生がプリンストン大学の日本語授業で村上春樹「蛍」を使っていらっしゃることを知り、後日購入。「蛍」は後の「ノルウェイの森」につながる短編でしょうね。福岡伸一がフェルメールで「つぶだち」という言葉を使ってて彼の独創かと思ってたが、「めくらやなぎと眠る女」に「種子のつぶだち」(p129)が出ていた。
井波『論語~』、「第1章 孔子の人となり」「第2章 考え方の原点」まで読む。「憤りを発して食を忘れ、楽しんで以て憂いを忘れ、老いの将に至らんとするを知らざる」「位無きを患えず、立つ所以を患う。己を知る莫きを患えず、知らる可きを為すを求むる也」「徳は孤ならず、必ず鄰り有り」。中国ドラマ『恕の人―孔子伝』(BS日テレ)も佳境に入っている。
当代第一の書評家・丸谷は同文庫から「[世界篇]」も出ているがチンプンカンプンなので^^こちらだけ購入。須賀敦子『ミラノ 霧の風景』、辻邦生『背教者ユリアヌス』、橋本進吉『古代国語の音韻について』、和田誠『倫敦巴里』、村上春樹『スプートニクの恋人』など、とりあえずは読んだことのある本の丸谷書評を耽読する。

高山本線ワイドビューひだ6号、8時始発富山駅発車。グリーン車・自由席・指定席の3両編成。高山駅で増両連結。富山県内は速星・越中八尾・猪谷と停車し、岐阜県では飛騨古川・高山・下呂・美濃太田・岐阜と止まる。岐阜で進行方向が変わり、名古屋には12時過ぎに到着。富山―名古屋、北陸本線のしらさぎより30分ほど時間が多くかかるか。
昼食、「どえりゃぁ亭」か「驛釜きしめん」で「きしめん」をとも思ったが食べ切れるかどうか不安だったので、名古屋駅構内の「MERMAID CAFÉ」にする。クロワッサン・クロックムッシュとオレンジジュース。
あおなみ線に乗り名古屋競馬場前下車、名古屋入国管理局に1時前に着く。2階の受付で番号札を取る。僕は160番で、128番が進行中。今回の入管申請には2時間半くらいかかった。申請書類に訂正があって、でもそれは今までちゃんと通っていたことで、そのことを確認しても「直してください」との係官の言で、それが今回2時間半もかかった原因。名古屋入管の間違いじゃぁないのだろうけど、狐につままれたような感じ。「お上のなさることに・・・」(森鷗外「最後の一句」)かも(激爆)。

今回の出張の楽しみが夜の食事会。午後5時にJR名古屋駅・金の時計で待ち合わせ。
アップした写真、右手前から反時計周りで、遠藤さん・野田さん・僕・丸山校長。
6年ほど前になるか。I.C.NAGOYAの丸山校長から、富山国際学院の当時の学院長の岸井さんにTELがあった。「今度、留学生を対象にした『アジア人財』というプロジェクトが始まるのだが、その北陸地区を担当しないか」という内容だった。岸井さんから相談を受け、僕(当時は非常勤講師)、「やってみたい」と意思表示。ビジネス日本語や就職活動(就活)関係は始めての経験だった。その後も丸山校長にはさまざまにご指導いただいている。そのアジア人財で出会ったのが遠藤さん野田さん。いわば「戦友」。お2人は東海地区ご担当だった。野田さんが僕より2つ年上で、遠藤さんは僕と同年生まれ。今回の出張が決まったとき、遠藤さんにTELして食事会を提案。6月28日の夜、遠藤さんが選んだ「寅福」(JR名古屋セントラルタワーズプラザ12F)で楽しく食事会。アルコール、僕はこの一年ほとんど口にしていないのですが、当夜は生ビール小をチビリチビリ^^。関鯵の姿造りなどをいただく。「大かまどで炊くおいしいご飯」が売りの店のようですが、ご飯は食べなかった。

8時過ぎ、ナゴヤグランドホテルにチェックイン。
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by tiaokumura | 2012-06-28 19:27 | 僕は学院長4年生 | Comments(0)

野田尚史・編『日本語教育のためのコミュニケーション研究』(くろしお出版)

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野田尚史(のだ・ひさし1956-。国立国語研究所教授)編
日本語教育のためのコミュニケーション研究
2012年5月26日第1刷
くろしお出版
2400円+税

本書の構成。巻頭に野田尚史「日本語教育に必要なコミュニケーション研究」、第1部「母語話者の日本語コミュニケーション」には宇佐美まゆみ「母語話者には意識できない日本語会話のコミュニケーション」など3本、第2部「非母語話者の日本語コミュニケーション」には迫田久美子「非母語話者の日本語コミュニケーションの工夫」など3本、第3部「日本語のコミュニケーション教育」には嶋田和子「日本語教師に求められるコミュニケーション教育能力」など3本。執筆者各自の「あとがき」、「索引」、「著者紹介」を付す。

野田尚史「日本語教育に必要なコミュニケーション研究」(pp1-20)より引用を交えながら紹介。
これまでの日本語教科書は「コミュニケーション能力の育成を目的として掲げてい」ても「実際にはコミュニケーション能力より日本語の構造や体系を教え」(p1)るものだった。それは「言語の構造や体系を明らかにすることを目的とした伝統的な言語学的な研究の論理をそのまま日本語教育に持ち込んだから」(p2)である。これからの日本語教育には「日本語を使う状況から出発し、その状況でどんな能力が必要かを考えて教育内容を決めなければならない」(p4)。コミュニケーションの教育に必要な研究には「文法中心主義からの脱却」「純粋な日本語能力以外の重視」(p9)が求められる。
嶋田和子「日本語教師に求められるコミュニケーション教育能力」(pp187-206)より引用を交えながら紹介。
「文型至上主義」「教科書至上主義」が日本語教師の思考を停止させている(p189)。また、「教師主導型授業」(p192)もコミュニケーション教育には弊害である。教師には、学習者の「側に付き添う案内人」として「教師側の話を最小限に抑え、学習者が会話に参加する機会を最大限に増やす」(p193)役割が求められる。また「教室も1つのコミュニティ」(p194)であり、教師と学習者が「共に学ぶ場」(p195)として捉えなければならない。
本書の主張を一言で言うなら、「日本語教育をコミュニケーション重視のものにするには、その目的に合わせた研究が必要だ!」(帯より)。私のように「研究」とは無縁な者(嶋田が言うようにそれではダメなのだが。僕は嶋田の言う「勘・経験・記憶に頼る教師」だろうなぁ)にも示唆されることが多い本書である。野田尚史・編『コミュニケーションのための日本語教育文法』(2005年。くろしお出版)との併読をお勧めする。

3つ前の記事でも書いたが野田尚史『はじめての人の日本語文法』(1991年3月第1刷。くろしお出版)は僕が日本語教師になったきっかけの本である。先生のご著書を読み始めたのは20年以上前だが、僕が憧れの野田先生に初めてお会いしたのは数年前の日本語教育振興協会(日振協)の講師としての先生である。その後先生のプロジェクトに短期間であるが参加させていただいた。先日終了した朝日新聞「ニッポン人・脈・記 日本語の海へ」の第15回に野田先生がご登場です。先生はこの春、大阪府立大学から国立国語研究所へご転出。
嶋田和子先生との初対面は、数年前の日本語教育学会主催の日本語教師研修だっただろうか。いつお会いしても元気な方で、僕のようなネクラ教師にはまぶしい存在。6月8日に東京教育大学時代のサークル仲間と新大塚で食事会をした。郡場典子さん(英文科)と話してて、嶋田先生と郡場さんが都立西高校の同級生&友人だということがわかってビックリ。世の中、狭いもんです(It’s a small world!)。嶋田先生は、最近話題の教科書『できる日本語』作成の中心メンバー。近著に監修『「できる日本語」準拠 漢字たまご』(2012年6月25日初版第1刷。凡人社)がある。嶋田先生は今春、イーストウエスト日本語学校を退職され、アクラス日本語教育研究所を立ち上げられた。
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by tiaokumura | 2012-06-24 15:35 | 日本語教育 | Comments(0)

末期癌、その後

6月14日は病院の予約診療日。午前11時予約なので10時半頃に病院に入る。
採血&検尿。採血、8本もあった。看護師に「いつも採血、大変みたい」って事前に申し出る。自分、血管が細いのか採血、看護師泣かせなんですね。ただ、今回は2回目でうまく血脈?に針が刺さったみたく、割と順調に採血できました。
外科で待つ。今回は村上春樹『1Q84』(新潮文庫)の「5」を持参。結局診察は予約時間より大幅に遅れ12時半くらいになったので、『1Q84』を持参したのは大正解だった。イライラせんで済んだんですもんね。村上作品はいくつか映画になってるでしょうが、『1Q84』が映画化されたら青豆は誰がやるんでしょうね。
診察順番が近くなる頃に、血圧・体重測定。血圧は96-63で、まずまずかなあ。脈拍77。体重は55.8kg。着衣での測定ですが、これもまあまあかなあ。東京旅行でおいしいものをあれこれ食べて来ましたが、体重に変化はなし。ここんところだいたい55kg前後です。いつか60kg台に達したら体力もだいぶついてきたってことになるのでしょうが。
主治医のT医師による診察。T医師はこの春に定年になり、週1回、木曜の勤務のようである。彼、患者が多いのでしょうね、予約時間より大幅に遅れての診察。僕は1~3月は入院が多かったが、4月・5月・6月と月1回の通院ペース。T医師によれば、癌のその後はほぼ順調。抗癌剤のTS-1、今度は11クール目に入るのだが、4週間服用(これまでは3週間服用が多かった)・2週間休薬でどうかということで、了承した。シスプラチンは今クールもなしに。
病院支払い5400円。薬局支払い29730円。薬局で手持ちの現金が足りなくて(病院はカードが使えるが、薬局は現金払いのみでカードは使えない)5000円借りた(恥)。次回来た時の支払いで構わないそうです。僕の薬は腸閉塞対策の「ツムラ大建中湯」など8種類なんですが、TS-1がダントツで高い。28日分で9100点。9100×10円×3割で27300円。

6月22日(金)TS-1、11クール目開始。次回診察は7月26日(木)
胃・膵臓・脾臓全摘、肝臓3分の1摘出の手術からまもなく一周年。自分、癌患者統計「5年生存率」の「1年生存」クリアーってことになるのでしょうね。統計数値はどうであれ、1個人にはオールorナッシングなんだけど。
6月22日の朝日新聞「若くしてがん 寄り添う」。AYA(Adolescents and Young Adults)、「15~29歳でがんになった人を指す」(同記事)。「病気のせいで思ったように将来の選択ができず、苦悩を抱えがち」。彼ら・彼女らと比べると、自分は実に恵まれていると言えるでしょうね。
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by tiaokumura | 2012-06-23 07:51 | 癌日記 | Comments(2)

TVドラマ『恕の人―孔子伝』(BS日テレ)

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今期のTV、ドラマが不振のようですが、皆さんは何かご覧になっていますか。僕はBS日テレの『恕の人―孔子伝』をよく観ています。このドラマ、放映時間がはっきりしないのですが、どうやら月・火曜日6時から放送で、野球中継(日本テレビ系なのでジャイアンツ戦)があるとなくなるようです。同ドラマ、ネットの公式サイトはこちら
韓流って言葉はすっかり定着しましたが、華流・漢流ってどうなんでしょう。このドラマは中国のTVドラマ、いわば華流・漢流ドラマです。別のチャンネルですが中国ドラマ『三国志』も放映中ですよね。本ドラマの監督・プロデューサーはハン・ガン、脚本はハン・ガン、ジョン・ジンジン、スイ・ドン。出演俳優は、孔子がウインストン・チャオ(趙文宣)、顔回はいしだ壱成、子路はチャオ・ジュン、子貢はロー・ガーリョン、南子夫人がイ・ジョンヒョンなど。ウインストン・チャオ(孫文俳優でもある)は台湾、いしだは日本、チャオ・ジュンは中国(本土)、ロー・ガーリョンは香港、イ・ジョンヒョンは韓国と、アジアの才能が結集したドラマでもある。いしだ壱成はかつてのトレンディ俳優。スキャンダルか何かで日本の芸能界では干されていたんでしょうね。それが中国本土に渡り、僕なんかには窺い知れぬほどの苦労を重ね、顔回役を射止めた。好演です。いしだの中国での仕事探し、いつだったかTVでやってました。『恕の人―孔子伝』は吹替えドラマで、顔回はいしだが吹替え(当たり前なのかもしれないけど^^)。
『恕の人―孔子伝』は全部で35話で、今日6月18日(月)は第24話「陳国へ」。時に悩み時には怒る人間・孔子、直情径行の武闘派で失敗を犯しながらも憎めない子路、孔子に最も愛されたであろう生真面目な顔回、頭脳明晰かつ商才に長け孔子一行のピンチを何度も救う子貢-2500年前、孔子と弟子たちの生き方がリアルに感じられるドラマです。
『恕の人―孔子伝』の公式サイトの「ストーリー」から引用。
今から2500年前、春秋時代末―――諸侯が戦いを繰り広げ、戦火はますます激しくなる時代。
現在の山東省西南部にあたる魯の国。父を亡くし、母と共に暮らす少年・孔子は、伝統的な祭儀の様を真似するなど、昔の周の時代の礼節を取り入れて、人が安心して穏やかに暮らせる世界を作り上げる夢を持っていた。
青年になった孔子は、馬の世話役など下積みをしながら読書に励む。36歳になり、三大貴族の三桓氏の一つである孟孫氏に見いだされた孔子は、魯の為に制度改革を提案するが、反対にあい、自ら斉の国に移動する。
隣国・斉では、君主には気に入られるが、些細なことがきっかけで宰相に嫌われたため、再び、魯に戻る。
魯で私塾を開いた孔子は、52歳になり大抜擢され、理想の国に向けて大いに力を発揮する。しかし、斉の陰謀に魯の君主や三桓氏が引っ掛かり、失望した孔子は再び魯を脱出し、14年間の亡命生活を余儀なくされる。
68歳になり、魯に帰った孔子は、73歳までの生涯を弟子の育成に専念し、「論語」に代表される、現代にまで影響を与える儒教の教えを広め続けた。

孔子を「恕の人」と捉えるのは日本ではなじみがないですよね(いや、それは僕だけか)。鎌田正・米山寅太郎『漢語林』(昭和62年4月1日初版。大修館書店)の「恕」の「解字」によると、「恕」は「形声。心+如。音符の如は、古文では女、しなやかな女の意味。しなやかな心、おもいやり・ゆるすの意味を表す。」(p364下段)。

アップした写真の本、
銭寧・著、松岡亮・訳『聖人・孔子の生涯』(2011年12月1日第2刷―2005年8月第1刷。東洋書院。1900円+税)
井波律子『論語入門』(2012年5月22日第1刷。岩波新書。800円+税)
金谷治・訳注『論語』(2009年7月2日第19刷―1963年7月第1刷、1999年11月改訳第1刷。岩波文庫。800円+税)
です。今、「論語・孔子」がマイブームかも(照)。『論語』って自分、完読しとらんのですね(恥)。この機会に通読しようと思っています。
①はドラマの原作本。当ブログではあまり「悪口」は書きたくないのですが、この本、ひどい翻訳。翻訳者は日本人名ですが、日本語ネイティブじゃないのでは。僕が「ひどい翻訳」と思うほんの1例。
孔子が荒野の中で勝手気ままに一夜歩いて、感覚的には南行していた。/先にひとかたまりの麦畑を歩いて越え、片足は高く、もう一方の足は低くなり、泥がつき水をかぶった。(同書p139下段。/は改段落)
②の井波律子(いなみ・りつこ1944-。富山県出身)の本は何冊か持ってます。本書、『論語』から146条を選び「孔子の人となり」「考えかたの原点」「弟子たちとの交わり」「孔子の素顔」の4章に分類・収録(同書pⅰ)。
③、『論語』諸本ある中でこの本を選びました。原文・読み下し・現代語訳で構成。金谷の「子曰」の読み下しは「子の曰(のたま)わく」です。本書「語句索引」によると「恕」は1箇所だけです。
子貢問うて曰わく、一言にして以て終身これを行なうべき者ありや。子の曰わく、其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ。(p214)
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by tiaokumura | 2012-06-18 07:26 | このブログのこと | Comments(0)

牧野成一先生「読むプロフィシェンシーとは?」

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(6月17日朝・記)
今から20年ほど前、世の中に日本語教育なるものが存在することを知り、職業としての日本語教師を目指していた頃に出会った3冊の本がある。それら3冊の本との出会いが僕を「日本語教師」に導いてくれたと言っても過言ではない。それら3冊は、
野田尚史『はじめての人の日本語文法』(1991年。くろしお出版)
丸山敬介『経験の浅い日本語教師の問題点の研究』(1990年。創拓社)
そして
牧野成一・畑佐由紀子『読解:拡大文節の認知』(1990年。荒竹出版)
である。
昨日6月16日(土)牧野成一先生の研修会を受けに金沢に行ってきた。
今回は初めて高速バスで富山→金沢。富山国際学院の同僚の粕谷謙治さんと富山駅南口で待ち合わせ、8時発のバスに乗り込む。富山市民国際交流協会日南田美幸さんも同じバスだった。バスは所要時間約1時間で900円。JRが富山―金沢950円だから50円安い。車中、讀賣・日経。讀賣「昭和時代 第2部 戦後転換期(1965年~79年)」は第11回「若者たちの反乱(下)」。東京教育大学のこともちょっと出ていた。道浦母都子(みちうら・もとこ1947-)の歌が4首引用されていた。その内2首。
ガス弾の匂い残れる黒髪を洗い梳かして君に逢いにゆく
今だれしも俯くひとりひとりなれわれらがわれに変わりゆく秋
今朝(6月17日)の朝日新聞朝刊の書評、大道寺将司(だいどうじ・まさし1948-)の句集が取り上げられていますね。

9時過ぎ、バスは金沢駅に到着。会場のリファーレに向かう。駅から徒歩8分くらい。
当記事タイトルの「読むプロフィシェンシーとは?」は研修会申し込み時点でのタイトル。当日のレジュメタイトルは
ACTFL Proficiency Guidelines ・・・Reading(2012年版)の基準と、それによる読みテスト開発の可能性について
(財)石川県国際交流協会主催の「日本語講師スキルアップ塾」の「平成24年度第1回テーマ別研修会」ということになります。
牧野成一先生プリンストン大学東洋学部教授(今年ご退官だそうです)。先生はPrinston In Kanazawa(PII)プログラムでほぼ毎年のように金沢をご訪問され、その折にこうして研修会の講師も。今年はPIIは20周年。50名の学生が2か月間金沢で日本語研修。日本語学習時間は120時間。こういうプログラムが成立するのは、もちろん牧野先生のご尽力大なのでしょうが、それを受け入れられる金沢の「文化力」があればこそでしょうね。これだけ大規模で(ホームステイもある)長い期間のプログラム、富山じゃ無理でしょうね。

研修会は9:30~12:30。9時半前、先生がご入室。ツカツカと僕の座席(前から三列目)にいらっしゃって呼びかけられたのでビックリ。僕なんかは記憶力アホなほうだが、高名な牧野先生、よくぞボクなんかのことを覚えていらっしゃるものだ。「末期癌が見つかって昨年は受講できませんでした」と申し上げると深刻な表情になり慰めの言葉も。余計なことを言ってしまったかとちょっぴり後悔もしたが、今のボクは癌については割とさっさとカミングアウトしてます^^。もちろん誰に対してでもなく、話しても大丈夫な人(と僕が思う人)を選んでますが。
研修会前半は、ACTFLの新基準について。ACTFL・CEFR・日能試、アチーブメントテストとプロフィシェンシーテスト、会話と対話、読み技能、ACTFL新設の超超級(DISTINGUISHED)など。後半は、読み教育、翻訳など、そして牧野先生の「読みテスト」試作版について。
12:30過ぎに終了。その後質問タイム。僕も漢字のこと・段落とparagraphの違いの2点について質問させていただいた。先生は、お人柄なんでしょうね、どんな質問にも丁寧に答えてくださった。
アップした写真、ブログに載せるご許可を得て撮りました。こういう写真をおねだりするのはミーハーおくむら(照)の面目躍如かも(激爆)。写真左は富山国際学院同僚の粕谷さん。

金沢駅で金沢にある日本語学校アリス学園の沓水ご夫妻・道上さんと待ち合わせ。駅構内の八兆屋で昼食。
駅の土産店でごりの佃煮と和菓子購入。
2時半頃、金沢発のJRで富山へ。
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by tiaokumura | 2012-06-16 13:24 | 日本語教育 | Comments(6)

ブリヂストン美術館

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(6月15日朝・記)
6月10日(日)午後2時前、東京駅。帰りの「とき(17:12東京発)」まで時間があるので、ブリヂストン美術館へ行くことに。八重洲口から徒歩15分くらい。ほんとはもっと近いんでしょうが、歩くのがきつい病人^^にはけっこうな距離だった。日本橋三丁目の祭礼らしくみこしも。

あなたに見せたい絵があります。ブリヂストン美術館開館60周年記念
シニア料金600円で入れた。ラッキー^^。ブリヂストン美術館は初めて。企業人の作った(コレクションも)美術館の白眉は、東のブリヂストン、西の大原でしょうね。出光にしてもサントリーにしてもかつての財界人は美術(や文化一般)にも造詣が深かった。今は資生堂か堤くらいでしょうか。
ブリヂストン美術館(実際には「石橋美術館」のコレクションなのでしょうが)といえば僕は一番が青木繁(あおき・しげる1882-1911)。本展覧会で「海の幸」と他に「天平時代」「大穴牟知命」「わだつみのいろこの宮」「自画像」「海景(布良の海)」の6点が観られました(「天平時代」と「海景(布良の海)」が石橋財団ブリヂストン美術館蔵、他は石橋美術館蔵)。
本展覧会はテーマ別の展示。1章から順に「自画像」(レンブラント「帽子と襟巻を着けた暗い顔のレンブラント」など)、「肖像画」(劉生「麗子像」など)、「ヌード」(ルノワール「すわる水浴の女」など)、「モデル」(マティス「青い胴着の女」など)、「レジャー」(ルオー「ピエロ」など)、「物語」(ルオー「郊外のキリスト」など。青木の作品4点がこちらに展示)、「山」(セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」など)、「川」(ユトリロ「サン=ドニ運河」など)、「海」(マティス「コリウール」)、「静物」(ゴーガン「馬の頭部のある静物」など)、「現代美術」(カンディンスキー「二本の線」など)。膨大で充実したコレクション。

東京駅に戻りしばし休息。
17:12とき乗車。初めての体験なんですが、乗車したら僕の指定席が利用禁止になっている!結局別の車両に用意してもらいました。こういうことってあるんですねぇ。越後湯沢で乗り換え、20:46富山駅着。
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by tiaokumura | 2012-06-10 14:41 | 美術 | Comments(2)

夏目亭@神楽坂

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(6月15日朝・記)
6月10日(日)、北斎展を観終わって、半蔵門線・三越前→大手町、大手町で東西線に乗り換え飯田橋。皆さんご存知でしたか。最近、神楽坂が人気スポットになっているんですね。江戸伝統の花街情緒と、意外にもフランス・パリのエスプリが感じられる街ってことのようです。
今回の2泊3日の東京旅行の最後の食事は、神楽坂にある夏目亭で。飯田橋駅からすぐに神楽坂通りが伸びる。角に不二家のペコちゃん人形があったので懐かしくって頭を叩きました(激爆)。10分ほど歩いて右手に入り芸者新道(いかにも花街ならではの通り名ですね)に夏目亭。ちょっとわかりにくい(僕が方向音痴だからかもしれませんが)、隠れ家的なお店です。
ご常連はアラカルトから選ぶのかもしれませんが、僕は2種類あるランチセットメニューから選ぶ。前菜(モルタデッラ+たっぷりの野菜)・ポタージュ(芋の味+スパイシー)・メイン(魚にした。的鯛のポワレ)・デザート(シャーベット)・飲み物(紅茶にした)、ワインは白をグラスで。
アップした写真、オーナーシェフ(なんでしょうね)の夏目さんと。ブログやってて一緒の写真が撮りたいとおねだり^^したら、快くご承知いただきました。夏目さんは僕より2歳年上。ネット情報によると、以前は藤村俊二の「オヒョイズ」でシェフ、2011年10月17日にこちらで夏目亭(Chez Natsume)をオープンとのこと。使用食材は、野菜は築地の御厨から、魚は京泊(長崎)から、肉は山形牛・米沢牛で「米の娘ぶた」。

神楽坂通りを散策。横浜や神戸の元町みたいに、両側にびっしりお店が並ぶ。今回はメインストリートのみの散策だったのですが、路地を入るとまた一興なのでしょうね。「菓匠 静閑院」で和菓子を4つ購入。
白洲正子に「神楽坂散歩」があります。写真家・高梨豊を案内人にしての神楽坂散歩。『鶴川日記』(PHP文芸文庫)に所収。
東西線・神楽坂駅から地下鉄に乗り、東京駅へ。
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by tiaokumura | 2012-06-10 13:06 | 美味録12年 | Comments(0)

北斎展@三井記念美術館

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(6月14日朝・記)
ボストン美術館もそうだがホノルル美術館も日本美術コレクションでは白眉の美術館。6月10日(日)朝は、
三井記念美術館
ホノルル美術館所蔵 「北斎展」葛飾北斎生誕250周年記念

を鑑賞。
三井記念美術館は初体験で、三越本店の裏手にある。ビル内、名門三井ならではのシックな雰囲気。会場は三井本館7F。
こんなに大量に葛飾北斎(かつしか・ほくさい1760-1849)を観るのは初めて。本展覧会は前期・後期の2期に分かれ、僕が観たのは後期(5月15日~6月17日)。前期(4月14日~5月13日)も観るべきだったでしょうね。前期には冨嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」、假名手本忠臣蔵の「八段目」、北斎漫画の「二・三・五・七・十編」などが展示されたようです。
展示室は7室。この内展示室3は小堀遠州「消息」など茶道関係5品の展示。
展示室1・2、冨嶽三十六景から「東都浅草本願寺」など12点。展示室4では冨嶽三十六景の「東海道金谷ノ不二」など10点。そして初めて観るのですが「諸国名橋奇覧」シリーズから5点。中に「飛越の堺つりはし」、飛は飛騨、越はもちろん越中=富山です。「百人一首うはかゑとき」(「宇波か恵とき」など表記何種かあり)なんてシリーズも北斎にはあったんですね。家持や小町や定家などの横大判錦絵。展示室5は、シリーズ「詩哥写真鏡」「諸国瀧廻り」「琉球八景」から。北斎は沖縄には行ってなく、絵を参考に「琉球八景」を制作したようです。展示室6は役者絵5点、展示室7は『北斎漫画』など。

会場に
三重県立美術館 曽我蕭白と京の画家たち
のリーフレットがありました。会期は6月2日から7月8日まで。蕭白は「群仙図屏風」「寒山拾得図屏風」、若冲は「旭日松鶴図」など。名古屋から三重って近いんでしょうか。近ければ6月28日の名古屋出張で寄ってみようかと・・・。
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by tiaokumura | 2012-06-10 10:50 | 美術 | Comments(0)