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癌日記:3月30日(金)・予約診療

昨日3月30日(金)は診療予約の日。予約が10時半なので9時半過ぎに家を車で出る。この日の富山国際学院への出勤は病院の後で午後からにする。コンビニにより讀賣・日経など。博文堂書店さんで今月分の支払い&予約。「枕上・車上・厠上」でしたっけ、1・2・3月と入院中ずいぶん本を読んで、博文堂さんへの支払いも久しぶりに多かった。反動でもないのでしょうが、自宅ではあまり読書欲がわかないでいる。今月の博文堂さんへの注文では、橋本武『<銀の匙>の国語授業』(岩波ジュニア新書)、高橋誠『受験数学-難問の四千年をたどる』(岩波科学ライブラリー)、『患者必携 がんになったら手にとるガイド』(学研)、葉室麟『秋月記』(角川文庫)などを注文しました。

車を病院の駐車場に入れる。10時過ぎ、受付後、外科外来へ。別のところで採血・検尿。採血時、ナースに「ずいぶん手が冷たい」って言われた。そうなんですね、病気になっていろいろ自分のカラダについて明確に自覚することが増えているのですが、「手が冷たい」ってのもそう。「手が冷たい人は心が温かい」なんて昔言ったような気がしますが(照)、どうなんだろう。
待ち時間、新聞2紙。他に、『銀の匙』(ワイド版 岩波文庫)、この日に博文堂で買った『東京ぴあ 2013』。
讀賣。「トピック」は唐十郎。「記者ノート」、鈴木嘉一「生まれ変わった『本の学校』」。
日経。「文化往来」は「仁左衛門、宮城と東京で『癒やし』の公演。連載小説・安部龍太郎「等伯」は423回。単行本になったら読みたい。
11時過ぎ、血圧(81-55、脈拍82。相変わらず最高血圧が低い)・体重(50.0kg。着衣でこうだから退院後3kgくらいは減った計算。シスプラチンによる食欲減退の影響)。

11時半、主治医のTドクによる診療。Tドクは、手術の執刀医としても主治医としても僕の現状・経過についてとても喜ばしい状況ととらえている。彼、医者として嬉しいとも。彼は僕の中学高校の同期生でもあるので、個人的にもある程度の感慨も伴うのかもしれない。ま、そのくらいはプロとして許されるのでは(患者差別に当たらないと思うが)。患者側としても医者の安心感・落ち着いた態度は救いである。たとえどうしようもない病状になっても患者にわかる言葉で語ってもらえば、まあ患者としてはなんとか対応できるんじゃないだろうか。←そうエラソーなことを言っててもいざとなるとどうなるか自信はないが。
血液検査の結果では、白血球数(基準値3.5~9.0)は4.3、血小板数(同150~360)は236。基準値から外れるのは尿素窒素(同8.0~22.0)で僕は23.7。これは食欲不振関連とのこと。今回の血液検査の判定には間に合わなかったが、3月7日時点での腫瘍マーカーもOK。
主治医の判断では、僕は抗癌剤TS1がよく効いている患者。もう一つの抗癌剤シスプラチンは体内に蓄積し(TS1は排出される)、個人差があるがその蓄積許容量を考えると前回5回目で今は使用限度かと思う。この後のいざという時に備えて、シスプラチンを限界一杯に使うのではなく6回目以降への余裕を持たせておきたい。従って抗癌剤の次回は、4月12日(木)からTS1の9クール目を開始し3週間服用・3週間休薬とし、シスプラチンは使わない
胃全摘仲間のTさんが前言ってらっしゃったのでTドクに訊いてみた、「ポカリスエットっていいのですか」。Tドク曰く、「抗癌剤は腎機能を低下させるので、ポカリスエットはその対策として効果がある」とのことだった。

昼食は病院の食堂で。おかずを選べるので、鮭塩焼き+煮豆+トリの3品にした。御飯・味噌汁なし。490円也。ありがたいことに久しぶりに完食できた! この病院、僕はかれこれ通算80日くらい入院しているが、今まで思いつかなかった-入院中、ここの食堂でおかずを買えるのではないか。次からそうしよう。

病院を出て薬局。病院の支払いは、3月23日~25日の2泊3日の入院が1970円(なぜかわからないがずいぶん安い、シスプラチンも使っているのですが)、この日が1020円で安く済んだのですが、薬局は25900円でした。薬剤師の方に訊いたら、TS1がやはり高く21日分の点数が6825点、お金の計算は6825×10×3割負担で20475円。今回の薬、TS1以外には、腸閉塞用の漢方薬・大建中湯、消化系のゴクミシン・タフマック・酸化マグネシウム、前立腺肥大のフリバス・ベシケア、造血在のフェロチームで、後発医薬品(ジェネリック)も入っています。
次回の予約診療は5月10日(木)11時半から。主治医のTドク、これで定年退職で4月からは木曜出勤になるそうです。4月は、実に久しぶりに「病院行かずの月」になりそうです。

この日の富山市は最高気温21℃。前3日間が15℃前後でこの日ですから、すっかり春日和、なんでしょうね。週末にはタイヤ交換も。
午後1時頃、富山国際学院に出勤。4時過ぎまで仕事。
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by tiaokumura | 2012-03-31 11:05 | 癌日記 | Comments(0)

レスタリさん、介護福祉士国家試験に合格

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経済連携協定(EPA)に基づいて来日し、魚津市の施設で働いてきたインドネシア人のレスタリ・ラハイユさんが28日、介護福祉士の国家試験に合格した。異国の地で3年間、日本語を学び、介護の研修を続けた苦労が実り、職員と共に吉報を喜んだ。
朝日新聞富山版2012年3月29日付より、アップした写真も同)

皆さんはご存知でしょうか、EPAに基づきインドネシア人・フィリピン人の看護師候補者・介護福祉士候補者の方々が来日され、日本各地の病院・施設で研修しながら国家試験合格・資格取得を目指してらっしゃることを。
レスタリ・ラハイユさん(愛称「タリさん」)はスマトラ島のご出身。2008年に来日され、2009年1月から魚津(うおづ)市にある特別養護老人ホーム「新川ヴィーラ」で実務を学びながら介護福祉士国家試験合格を目指してこられた。ご縁があって富山国際学院が日本語研修に参加させていただき僕も3回ほど代講で授業を担当した。
タリさんは、今年1月末の筆記試験に合格、今月4日の実技試験の結果が昨日発表になり、みごと難関を突破されました。日本人を含む全体の合格率は63.9%(かなり厳しいですよね)、インドネシア人・フィリピン人は95人受験36人合格(合格率は37.9%)でした。試験内容は異なりますが、同じ頃あった看護師国家試験のインドネシア人・フィリピン人の合格率は約11%でした。

タリさんの合格はきわめて喜ばしいことですが、このプロジェクト、課題・問題点はまだまだ抱えたままでもある。僕が思いつくだけでも、①外務省・経済産業省・厚生労働省の「縦割り行政」の弊害、②日本語教育専門家が当初から加わっていないことによる日本語教育の出遅れ、③受け入れ施設側の大きな負担、④そして何よりも候補者たちのさまざまな不安・不安定、⑤現場で「外国人」を受け入れるにあたってどんな能力を必要とするのか(専門能力・日本語力)がはっきりしていない、⑥ボランティアあるいはボランチ精神への依存し過ぎ などなど。
このあとも候補者の来日はある。彼ら・彼女らに限らず、「外国人」が夢と希望を抱いて来日し、日本に失望して挫折して失意を抱いて(最悪の場合は「反日感情」)帰国、ということがないように願いたい。日本国・日本人がこのままじゃ立ち行かないのは明らかな時代状況ですもんね。

タリさん、合格おめでとうございました!
これからのご活躍を期待しています。
後輩たちのご指導もよろしくお願いします。
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by tiaokumura | 2012-03-29 08:34 | 日本語教育 | Comments(0)

癌日記:シスプラチン入院・2泊3日~承前~

3月25日(日)
午前5時半起床。朝食前に網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』読了。
朝食、全粥+おかず2品+牛乳。シスプラチンの副作用でしょうね、昨日の夕食までは通常の食欲不振だったのですが、朝食に向かおうと部屋を出る前から食欲一層の減退。案の定、全粥(はいつも完食)以外の病院食はトータルで4割くらいは食べられていたのが2割くらいにダウンした。とほほ。
1F売店で新聞5紙(朝日・讀賣・日経・毎日・北日本)。日曜日の新聞はずいぶん読み応えがある。昔は「読書欄」は月曜日だったがいつの間にか各紙日曜日に移動。日曜日の新聞の楽しみの一つである。
朝日。安井孝之「韓国ベストセラー 『挫折の時代』若者癒やす」。金蘭都(キム・ナンド)ソウル大学教授『つらいから青春だ』が韓国ベストセラーで、2月に中国で出版、26日に日本、さらには今年中に台湾・タイ・ブラジル・イタリア・オランダなどで出版される。
讀賣。垣添忠生(日本対がん協会会長)「がん対策の世界的成果 重粒子線治療」。肺がん・肝がん・前立腺がんなどに有効。「・・・周囲の健常な細胞をあまり傷つけることなく、がん細胞をたたくことが出来る。」。ただし「先進医療なので、患者の負担は300万円を超す高額」。矢田民也「イライラするテレビ」、全く同感。
日経。コラム「春秋」では「中国のレストランでウェートレスに注文する際、なんと呼び掛けるか」。僕もネイティブのだれかから教わったことがあるが、同志→小姐→服務員→美女、といった変遷がある。日本語じゃ「すみませ~ん」あたりで片付くわけで簡単^^。「市場の心理学<上>」、「VIX(ビックス)指数」別名「恐怖指数」。宮川匡司「詩人・歌人に喪失感 吉本隆明氏の追悼相次ぐ」。「現代詩手帖」5月号が「ほぼ全ページを吉本隆明追悼特集にあてる」そうです。宮川は、僕が当ブログの吉本追悼記事で引用した「ちひさな群への挨拶」を引用している。
毎日。ふだんめったに読まない毎日新聞だが入院時には日曜辺りに買っている。加藤陽子(東京大学教授)「政治家の気迫伝わるか 大震災 国の記録」。「今週の本棚」。①川本三郎・評 平岡敏夫『佐幕派の文学史』。平岡は僕が20代で卒論の北村透谷に取り組んでいた頃、色川大吉らと並んで目を通していた。②渡辺保・選「この人・この3冊」は吉本隆明。吉本は「先ずものの本質をつかむこと、既成概念にとらわれずに広い視野をもつこと」を教えてくれた。吉本は「体で思想を書いた」「少なくとも私は、思想は筆で書くものではないということを教わった」。③藤森照信・評 佐々木睦『漢字の魔力-漢字の国のアリス』。この本は日経も取り上げている。④荒川洋治・評 山本健吉『芭蕉全発句』。僕は購入済み。角川ソフィア文庫には『芭蕉全句集』があり、こちらは季語別配列。山本本は年代順。⑤「日曜くらぶ」に大竹昭子「日和下駄とスニーカー 荷風の結婚(その二)」。荷風と母・恆と愛人(後に妻)八重次。
北日本。1面「新 富山大橋が開通」、38面にも。

9時半、Yドク回診。右下腹部に設置したポートの注射針を抜く。主治医のTドクの定年退職後にはYドクにお世話になりそうなのでその旨申し上げたら、まだその話は聞いていないとのこと。余計なことを言ったか。Yドクは豪放磊落な感じのドクターで、お世話の有無に関わらず頼りにしたいドクター。笑い声が豪快。
おやつ、プリン。
11時過ぎ、退院準備(着替え・荷物整理)。Kナース、血圧・体温。次回診療予約は3月30日(金)10:30~、採血あり。
昼食の後、12時半に病院を出る。日曜なので支払いはできない。後日請求書が郵送されてくる。帰宅途中、コンビニで食パン+牛乳購入。病院を出たときは雨だったが帰宅時は晴れ。吉兆か(嘘爆)。

今回の2泊3日の入院中、以下の3冊読了。
上野創『がんと向き合って』(2007年4月30日第1刷 朝日文庫 500円+税)
尾田栄一郎 解説・内田樹『ONE PIECE STRONG WORDS 上巻』(2011年3月14日第1刷 集英社新書ヴィジュアル版 760円+税)
網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』(2011年8月30日第17刷 ちくま学芸文庫 1200円+税)

内田が上掲書の解説を『昭和残侠伝』から説き起こしているのでビックリした。

夜、TV。BS朝日「片岡仁左衛門の魅力~いまをみつめて~」(9:00~)。仁左衛門、孝夫の時からのファンです。声・顔・姿、三拍子揃った名優。上方歌舞伎不振・東京進出・大病・三男なのに仁左衛門襲名などいろいろあった。丁寧な作りの番組だった。NHK-Eテレ「N響アワー」(9:00~)が最終回なので、CMのとき、ちょっとチャンネルを変えた。「N響アワー」はおしゃべりが多すぎた。
仁左衛門のあと、NHK-Eテレ「吉本隆明語る-沈黙から芸術まで」にチャンネルシフト。この番組は再放送でかつてオンタイムで見ている。追悼番組になるのでしょうね。

~この項、完~
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by tiaokumura | 2012-03-28 08:37 | 癌日記 | Comments(0)

事業報告書等提出で県庁に

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勤務先の富山国際学院は、3月1日・2日の茶の湯、5日・6日の卒業試験、14日の学習発表会、15日の卒業式、23日・進級試験と続き、24日から4月8日まで春休み。とは云え、年度末なのでなにかと仕事がある。まして、組織トップなのに癌のため今年はまだ半分も出勤していない(しかも出勤日も時間は10時~4時)身としては、春休みはご奉公^^の大事な時期。このままじゃ給料泥棒(大汗)ですもんね。ただまぁ専任の二人が病弱なわが身をかばってくれて、春休み中は僕を含めて3人で3日ずつ休みをとる体制にしてくれましたが。
3月25日(日)に2泊3日のシスプラチン入院が終わり、翌26日(月)は2011年度教員会議、大切な締めの会議。午前10時開始、午前は専任報告→各担当クラス総括→研究発表(今回は2本)。昼食は五万石のおいしいお弁当(選んだ僕としてはそのつもり^^)。午後は新年度各担当クラス打ち合わせ。残念ながら僕はまだ体力・気力がクラス授業担当の自信がなく(恥)、年度当初は担当なし。体力の面では、立ったまま靴下が履けない・学院の階段2Fまでやっと(教員室は4Fでエレベーターなし)といった体たらく。気力も、学生のエネルギーを吸収して授業をやっていける自信がない。授業力もめっちゃ落ちてるでしょうね、自分。富山国際学院の2011年度は教員12名体制でしたが、新年度はSさんが大学教官のご主人がEUに留学され随行で一年間こちらは休業。他に育児休業中だったMさんがご主人の転職で東京に引越しになり退職。2012年度は11名体制でのスタートになります。幸いうちはスタッフに恵まれ定着率もいい。しかも11名中10名が日本語教育能力検定試験合格済み。この間日本語教育振興協会の調査を見ていたら、日本語学校教員の検定合格者は約4分の1になってたから、うちのような地方のミニ日本語学校にこんなに合格者がいるなんて珍しいのではないだろうか。もっとも合格は日本語教師としての「スタート」にしか過ぎないのだけど。ワークシェアリングなんて言葉が定着する前から、うちは(日本語学校全般もそうだろうが)、自然にそうなっている。女性(とりわけ主婦)にとっては働きやすい環境にあるのじゃないかなあ、うちは。今回癌患者になって僕自身が「ワークシェアリング」を実感している。

今日3月27日昼過ぎ、富山県庁に。
2005年に富山国際学院は特定非営利活動法人(NPO法人)に組織替え。爾来僕は「理事長」職。富山県のNPO1号は確か惣万佳代子さんの「このゆびとーまれ」で阪井由佳子さんの「にぎやか」も早くにNPOになってらっしゃるはず。富山県は富山型デイケアサービスのNPOが多い感じ。うちは200番目くらいかなぁ、NPOになったのは。今は400くらいあるのかしら、NPOは。他にこちらは県の認定は不要なのだろうけどNGOも、川渕映子さんとかうちのスタッフの宮田妙子さんとかの組織がある。うちはまだNPOらしい取組が希少だが(恥)、今の時代、NPO・NGOの果たす役割は大きいでしょうね。
NPOは年に1回、特定非営利活動促進法第29条第1項及び第2項並びに同法第44条第2項の規定で(法律!)事業報告書などを富山県に提出する義務がある。提出書類は、「前事業年度の事業報告書[2部]・前事業年度の財産目録[2部]・前事業年度の貸借対照表[2部]・前事業年度の収支計算書[2部]・前事業年度の役員名簿[2部]・前事業年度の社員のうち10人以上の者の氏名(法人にあっては、その名称及び代表者の氏名)及び住所又は居所を記載した書面[2部]」です。提出書類は県庁のHPで公開されます。
昨年「県立学校課」訪問以来の富山県庁。富山市内、昨朝はちょっと雪がありましたが、今日は最高気温16℃とか。春。アップした写真は富山県庁正面。なかなか貫禄のある建物です。かつて奥村学習塾を主宰してた頃、県立高校合格発表を見に(全部の高校の合格名簿が県庁内で見られる)20年くらい通ったのですが、いっつも迷子になった。僕のような方向音痴には伏魔殿みたいな構造^^。今回もしっかり(激爆)迷子になりました。昼食は県庁内食堂で。定食490円(ただしごはん抜きにしてもらった)、やっぱり無理でした、おかず2品の3割・味噌汁の2割がやっと。食膳を下げて洗い場の方に「病気で食欲がなくて」と謝った。
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by tiaokumura | 2012-03-27 12:25 | NPO | Comments(0)

癌日記:シスプラチン入院・2泊3日~承前~

3月24日(土)
午前4時、目が覚める。そのまま起きていることにする。読書、少しTV。
6時、ナース。体温・血圧。
7時半過ぎ、朝食。全粥+味噌汁+おかず1品+納豆+牛乳。今回は激食欲不振(抗癌剤シスプラチンの後はそうなることが必至)対策として、ゆで新ジャガを数個持参。食事ごとに電子レンジで温めている(電子レンジは食堂にあり自由に使える。冷蔵庫はベッド横にあり、プリペイドカードで使える)。全粥には、いか塩辛・しば漬け・ごはんですよ!などのトッピング^^。
朝食後、1Fに降り10分100円のPC利用。ブログチェック・メールチェック。その後1F売店で朝日・讀賣・日経・北日本(地元紙)とお菓子購入(もともと間食はあまりしないほうだが、癌患者になってからはお菓子も食欲不振時に利用している。お菓子についてちょっぴり詳しくなったかも^^)。

朝日。緒方貞子(JICA理事長)「海外援助の未来 すべての人へ視界広げよ」。今後の海外支援で「カギになるのは、インクルーシブ(包括性)という概念・・・格差を出さない、どこかを置き去りにしない、すべての人を対象にする・・・」。インクルーシブはinclusiveか。また「中東などの途上国への日本の原発輸出について」「自分の国でうまくできなかったものを、外に持っていっていいものだろうか。」。正論。緒方は今月末で退任。「知遊自在」は「不条理を抱きしめて~震災と哲学③弱いからこそ剛より柔」。「震災後に取り戻すべきは『剛』の個人ではなく、『柔』の人間関係だろう」。
讀賣。「昭和時代第2部 戦後転換期(1965年~79年)第1回昭和40年」。水俣病、沖縄返還、不況と角福、ベ平連・全共闘、三島由紀夫、中国の文革。僕は昭和40(1965)年4月に東京教育大学に入学した。6月の日韓基本条約の反対デモ(過激なそれではなくフランスデモだったような気がする)に参加した。10月に朝永振一郎、ノーベル賞受賞。確か朝永は前か元の東京教育大学学長。学内に垂れ幕が下がったような記憶がある。この年4月に三島が『憂国』を映画化。僕はATG(アート・シアター・ギルド)で観た。
日経。「ブリジストン美術館が60周年記念展 近代絵画の名品を一堂に」。「あなたに見せたい絵があります。」展は3月31日~6月24日。日経・北陸版「七輪の表面に長谷川等伯の代表作デザイン」。マルマン工業(石川県七尾市)が「松林図屏風」をあしらった七輪「松林図七輪」を発売。「文化面」、「人間の英知回復を-石牟礼道子さんに聞く 心の叫び、水俣に福島に」。

朝食後の薬(朝食前は大建中湯)。いつものゴクミシン・フリバス・酸化マグネシウムの他に、抗癌剤のTS1を2錠。抗癌剤シスプラチン対策のイメンド2錠(シスプラチン投与2日目に服用)は昨日・今日だけ。
9:40、Yドク回診。「点滴の関係で排尿量は多いほうがいいが、現状、あまり気にしなくていい」。
10時のおやつ、クッキー+野菜ジュース。
昼前、Iナース、体温・血圧。体重53.7kg(点滴太り・お茶太りか)。
昼食。全粥+おかず3品+牛乳。
1時頃、主治医のTドク来。土曜もお仕事なんですね。一陣の風^^のように来たりて去っていかれたが、「腎機能のため点滴をもう1本増やす」とのこと。
2時、下着着替え。今回は2泊3日なので入浴はなしにした。点滴してると入浴ってけっこうメンドーなんですね。
3時のおやつ、テルミールミニ(バナナ味)。
4時過ぎ、点滴アセトキープ。
6時、富山大学時代のクラスメート、ミッキー・さやえんどう・とちじがお見舞いに。
夕食、全粥+おかず3品+デザート。

疲れてたのでしょうか、9時前に就寝。BSプレミアム「東京スカイツリー AtoZ」は見逃した。

尾田栄一郎 解説・内田樹『ONE PIECE STRONG WORDS 上巻』(集英社新書ヴィジュアル版)読了。恥ずかしながら「ONE PIECE」についてはほとんど知らない。本書が初めてのONE PIECE体験。

~続く~
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by tiaokumura | 2012-03-26 19:10 | 癌日記 | Comments(0)

癌日記:シスプラチン入院・2泊3日

3月23日(金)
午前6時起床。本日は通算7回目・今年に入って4回目の入院。「7回目」ともなると慣れたもので^^、準備は30分ほどで済ませられる。今回は2泊3日のショートステイってこともあるので準備は簡単。随伴本の選択にちょっと悩んだ程度か。本は結局(*は読みさし、刊行日・定価は省略)、
*羽場久美子『グローバル時代のアジア地域統合 日米中関係とTPPのゆくえ』(岩波ブックレット)、世阿弥 小西甚一・編訳『風姿花伝・花鏡』(タチバナ教養文庫)、中勘助『銀の匙』(ワイド版岩波文庫)、尾田栄一郎 解説・内田樹『ONE PIECE SRTONG WORDS 上巻』(集英社新書ヴィジュアル版)、*上野創『がんと向き合って』(朝日文庫)、*網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』(ちくま学芸文庫)、NHKテレビ『トラッドジャパン 2012年4月号』(NHK出版)
の7冊にした。入院中に何冊か並行して読むので(あまりいい癖じゃないかも^^)ジャンルが異なる本で揃えたほうがよい。2泊3日にしては多すぎたか。『銀の匙』は初回ではないのですが、ワイド版で読むのは初めて。今月の岩波ジュニア新書で橋本武『<銀の匙>の国語授業』が出ますね。買うつもりです。『トラッド ジャパン』は今期初めて購入。NHKは今期から英語番組の基準にCEFRを採用してますが『トラッド~』はB1レベルです。

8:15、車で家を出る。途中コンビニにより、讀賣・日経購入。病院での待ち時間の間読む。
讀賣。小川後楽(小川流煎茶家元)「喫茶つれづれ 司馬遼太郎氏と祇園で」。「茶道としての煎茶は、江戸後期から尊皇攘夷思想、王政復古をその精神の核にして、維新の志士たちに親しまれていました。」。観世清和(能楽観世流宗家)談「能面は語る 髪の乱れで示す女心」。「父の先代宗家からは、謡本の詞章の行間を読め、と厳しく仕込まれました。」。もう1つ観世流記事。「600年の時超え『阿古屋松』 世阿弥の自筆本 観世清和が『初演』」。後シテは塩竈明神。上演は4月27・29日、国立能楽堂で。医療ルネサンス「がんと共生時代 闘病体験看護に生かす」。癌を患った経験のある看護師が「サバイバーナースの会『ぴあナース』」(那覇市)の研修会に参加。「ぴあ」は日本語教育でも使っている用語です。
日経。「エンジン部品など車関連インドネシアで増強 住友電工、新工場を建設 総投資額は50億円」。

8:40、病院の駐車場に車を停める。もうこの時間9割方埋まっている。受付を済ませ外科受付へ。9:30、採血・検尿。10:20、血圧(93-64、脈拍72)・体重(51.4kg。着衣で測ったから実際の体重は50kgくらいか)・体温(36.4度)。
10:30~10:50、主治医Tドクによる診察。血液検査の結果など経過はほぼ順調とのこと。白血球OK、腫瘍マーカーもほとんど基準値範囲内に収まっている。主治医のTドクは、偶然なんですが、僕の中学・高校の同期生。クラスが一緒になったことはないし、言葉を交わしたこともほとんどなかった。で、彼この3月で65歳定年。外科医って激務なんでしょうね、病院に残る道はいくらでもあったんもでしょうが、嘱託?に。この病院では木曜日勤務とか。「これからもよろしくお願いします」と言っておいた。後任の外科医の補充はなしとのこと。入院した時などはYドクがご担当になるか。
11:10頃、病室が空き、迎えのナースに伴われて413室へ。4Fでこの部屋が一番広い。これで3回目になるかなあ、この部屋は。前回と比べて一部改装し、洋服棚がしつらえてあった。
12時前、イメンドカプセル125g服用。「化学療法薬を投与する前1時間~1時間30分前に服用」するのがこれ。
昼食。全粥(Tドクにリクエストした)・おかず3品・牛乳。
12時半過ぎ、Yドク来室。右下腹部のポートに注射針を刺し、点滴準備。
Sナース・Kナース来室、12:35点滴開始。まずは吐き気止めから。
12:55、ランダ100mg+Ns500mℓ、260/Hで約2時間。「ランダ」はシスプラチンの同義語になるのでしょうね。
3時のおやつはテルミールミニ(麦茶味)。
Tドク、来室。次回通院は3月30日(金)に。抗癌剤TS1はこれからも続けるが、抗癌剤シスプラチンを今後も続けるか(今回が5回目になる)はその時に決めることに。シスプラチンは体の負担が大きいのである。
15:15、ソルデム3A500mℓ。吐き気止め。
16:50、ソリューゲン500 mℓ。これで本日分の点滴終了(のはずだった)。
夕食。全粥+汁物+おかず2品+デザート。シスプラチンの副作用(僕の場合食欲が激減。吐き気や脱毛などその他の副作用はほとんどないのが幸いだが)はまだ出て来ず、割と食べられた。
夕食後の薬(夕食前に腸閉塞に効くツムラの大建中湯)服用。抗癌剤TS1・25mg2錠、消化系のゴクミシン錠・タフマック・酸化マグネシウム、前立腺肥大のフェロチーム・フリバス。寝る前には造血剤のフェロチーム錠も。

BS朝日「フェルメール・光の王国~芸術と科学が出会うとき~」(6:30~)。福岡伸一(フェルメールに関する著書あり。哲ちゃんにプレゼントしてもらって読んだ。「つぶだち」)の企画によるフェルメール全作品「リ・クリエイト」(350年前の状態を再現。再創造=リ・クリエイト)。協力者として、修復家・森直義、廣済堂・印刷技術者、キャンバス職人、音楽家・久石譲ら。「フェルメール・センター銀座」で「Sense of the Light フェルメール&エッシャー」展が開かれるそうです。ちょっと観てみたい気も。

上野創『がんと向き合って』、読了。

いつしか寝ていて10時半頃、ナースの声で目が覚める。血圧・体温。今日の僕は排尿量(点滴中は尿を溜める)がどうも少ないみたい。むくみチェック、体重計を持ってきて体重測定も。52.9kgで今朝と比べてもずいぶん増えている。やや異常。ナース曰く、Tドクと相談してみる。主治医のTドクと連絡がとれたんでしょうね、11時半頃からソリューゲン点滴再開。

~続く~
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by tiaokumura | 2012-03-25 18:54 | 癌日記 | Comments(0)

富山大学生時代の同級生が見舞いに

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(3月25日午後・記入)
アップした写真、左からさやえんどう(栃木出身)・とちじ(富山出身)・ボク(ひげっち・富山出身)・ミッキー(福井出身)。ご存じない方には共通点が「?」なメンバーかもしれませんね。4人は、2008年3月富山大学人文学部言語学コース同期卒業生です。僕は2006年4月に富山大学人文学部言語学コース3年次に編入。さやえんどう・ミッキー・ひげっち、それにけんけん(神奈川出身)の4人は編入同期になる。僕の富山大学生時代については、当ブログ右のカテゴリ「僕は大学3年生」「僕は大学4年生」「卒業論文」にあれこれ記事が入っています。還暦間近(僕は1946年10月生まれ)な編入生で周囲はとまどったかもしれませんが、幸い師友に恵まれ2年で卒業できました。当時は奥村学習塾を主宰し富山国際学院(非常勤講師)にも勤めていたので、富山大学との三立^^は決してラクではなかったのでしょうが、今では懐かしい思い出です。末期癌患者になった今の身としては、「ああ、いい時期に編入したものだ」と思う。今じゃ無理ですもんね。
写真中のとちじ・ミッキー・僕の3人は富山で就職したが、さやえんどうは首都圏で就職。お互い大学卒業後は一度も会ってなかった。それが今回富山に来て、ミッキーから「夕食でも一緒にいかが?」のメールが来た。「会いたいけど入院中だ」と返事したら、「見舞いに行きたい」との返信。まあ、入院中とはいえ体調は人に見られたくない状態じゃないし、何と言ってもさやえんどうとはそんなに会えそうにないので「どうぞ、ぜひ」と返信した。
3月24日(土)午後6時頃、3人が病室に。30分ほど大学時代・近況などおしゃべり。再会を約して別れる。

「永遠」って言葉を使うのはいかがな状況のわが身だが(照)
さやえんどう・とちじ・ミッキー、
お見舞いありがとう!
永遠の友情に感謝!

友だちって、いくつになってもいいもんだ。
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by tiaokumura | 2012-03-24 18:32 | 癌日記 | Comments(2)

今年初の名古屋出張

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昨日3月21日は昨年12月16日以来・今年初の名古屋出張だった。
午前8:15、家を車で出る。途中給油。皆さんのところはいかがですか、いつも利用しているガソリンスタンド、158円/ℓでした。地方住まいにはガソリンは必需品で少々値段が高くっても買わざるを得ない物品ですが、ここのところ値上がり傾向なんですよね。どこまで上がるんでしょうね、イラン問題もあるし。
富山国際学院に駐車して富山駅北口まで歩く。以前の健康体のときは15分もあれば充分な距離なんですが、癌の後は20分以上かかるようになった。大相撲などのスポーツで「心技体」とか云いますが、今の自分、心技体三面どれも低下してるんでしょうね。
前回の名古屋出張、行きはひだで帰りはしらさぎだったんですが、今回は往復ともしらさぎ利用。車中、まず讀賣新聞・日本経済新聞。讀賣、「中高生100人、中国に招待 被災4県から」。宋慶齢基金会(北京)が3月28日~4月4日の8日間、福島・宮城・岩手・茨城4県の中高校生約100人を招待。梅屋庄吉の曾孫の小坂文乃さんも同行するそうです。日経、「日本車、東南アで増産」。日産がインドネシアで「既存工場を拡張し14年に年25万台体制を構築」。「2億3千万人の人口を抱え経済成長も著しいインドネシアは『同国内での生産・販売が中心』(日産のカルロス・ゴーン社長)」。この間、佐藤百合『経済大国インドネシア』(中公新書)を読んだが、インドネシアは日本がもっともっと関係を深めたい国である。今はEPAくらいですもんね。
今回の出張の随伴本は、
蛇蔵&海野凪子『日本人の知らない日本語 3』(メディアファクトリー)
上野創『がんと向き合って』(朝日文庫)
羽場久美子『グローバル時代のアジア地域統合 日米中関係とTPPのゆくえ』(岩波ブックレット)
の3冊。『日本人の~』はシリーズ3冊目でこれで完結のようです。ドラマにもなりましたよね。『がんと~』、今回癌患者になって何冊か癌関係の本を読んだ/読んでいる。近世以前はともかく日本には「病気文学」「病人文学」とでも称せるジャンルがある。子規・兆民がそうだし、堀辰雄『風立ちぬ』や北條民雄などもそうだろう。上野は朝日新聞記者、20代で癌患者に。『グローバル~』、ボクのような経済音痴にも読みやすい本。ジャパンパッシング、日本だけが置き去りにならないようにしないと。
米原で新幹線に乗り換え。12:15頃、名古屋到着。

大名古屋ビルヂングの12Fで1時から会議。ビル「ヂ」ングは三菱系でしたっけ。この大名古屋ビル(アップした写真が名古屋駅前から撮ったもの)、まもなく改築だそうです。
東海北陸地区約40校の日本語学校から各1人ずつ出席しての会議。1時間半くらいは各校の意見交換。その後名古屋入国管理局の統括審査官を交えての会議。今年7月9日から、外国人登録証が廃止され「在留カード」になる。それに伴う混乱がいろいろ予想され、日本語学校としてもうまく対処していかなければならない。多文化共生社会が叫ばれて久しいが、「在留カード」が日本在住の「外国人」にとってよいシステムになるといいのですが。

5時前会議終了。JR名古屋駅構内にある高島屋デパ地下でパン+惣菜2品購入。しらさぎ乗車。疲れもあったのか食欲がなく、せっかく買ったパン・惣菜、食べきれず。普通の人には超美味なんでしょうけどね。
米原を過ぎたあたりからうつらうつら。9時半頃富山駅着。学院まで歩く元気がなく、駅前からタクシー利用。700円也^^。学院に停めてあった車で帰宅。
次回の名古屋出張は6月中旬、名古屋入管に10月生の申請で。
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by tiaokumura | 2012-03-22 19:10 | 僕は学院長3年生 | Comments(0)

CARTA2012年陽春号

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歴史群像4月号別冊
CARTA2012年陽春号
2012年3月16日発売
648円+税
Gakken

これはこれは実に便利な本が出たものです。定価(680円)も実に手ごろ。僕はこの本、たとえ1200円でも買ったでしょうね。お薦め本です。
本誌、まず第一特集「日本美術入門」。
矢島新(やじま・あらた1960-。跡見学園女子大学教授)は本誌で初めて知った方ですが、実に行き届いた解説です。全体の監修も彼です。
通史をいくつかに区分し見開き2ページに年表・資料でまとめてある。順に飛鳥・白鳳・奈良(天平)時代「仏教美術の幕開けと極み」→平安時代「和様化と古典文化の完成」→鎌倉・南北朝・室町時代「リアリズムの台頭と水墨画の発展」→桃山時代・江戸時代初期「天下人の権威を映す造形」→江戸時代中期~後期「日本美術の熟成時代」。
Lectureが全部で18あり、特徴ある時代の美術について矢島のわかりやすい説明がある。例えば、1「崇高な様式を持つ日本の初期仏教美術」(釈迦三尊像、救世観音像など)、4「密教伝来の影響による情念の神仏」(如意輪観音坐像、薬師如来立像など)、9「室町水墨画の個性豊かな絵師たち」(雪舟、雪村など)、11「等伯と永徳、桃山二大絵師の現存代表作」(唐獅子図屏風、松林図屏風)、14「光琳と若冲-装飾と表現のあわい」(燕子花図屏風、動植綵絵・群鶏図)、18「浮世絵黄金時代-驚異の洗練度」(春信、写楽、国芳、北斎)など。
COLUMNが3つあり、「仏像ができるまで」「日本画ができるまで」「浮世絵版画ができるまで」。今までの本でこういうところに触れた本は、管見にしてなかったような気がする。
本誌の「日本美術入門」にはさまざまなアイディアが織り込まれ、今までありそうでなかった切り口の本です。本誌を読めば、日本美術の基本基礎が過不足なく押さえられます。
更に本誌では、
⑤明日3月20日から始まる「ボストン美術館 日本美術の至宝展」も。曽我蕭白「雲龍図」、長谷川等伯「龍虎図屏風」、快慶「弥勒菩薩立像」、「平治物語絵巻」など、海外流出していなければどれも「国宝」扱いでしょうね。6月20日までの同展(東京国立博物館・平成館)、ぜひ観覧したいものです。朝日新聞が主催なのですが、朝日新聞、あんまり宣伝してないような気がしますが、どうなんでしょうね。
本誌、他には
⑥第二特集として日本の名城と桜2012「春の弘前城」。弘前城は弘前藩津軽氏10万石の居城で、「弘前さくらまつり」は4月23日~5月5日だそうです。
更に、
⑦別冊付録として「城郭のひみつ」が綴じ込み。僕は「城」にはほとんど興味ないんですが、城ファンには必携でしょうね。

日本美術に少しでも関心がある方は、ぜひ手元に1冊置いておきたいすばらしい本です。
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by tiaokumura | 2012-03-19 08:40 | 美術 | Comments(2)

映画『サウダーヂSAUDADE』(富田克也監督)

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サウダーヂSAUDADE
リーフレットより:
土方、移民、HIPHOP
地方都市・甲府の真実とは!?

監督:富田克也
製作:空族 『サウダーヂ』製作委員会
共同脚本:相澤虎之助 富田克也
プロデューサー:伊達浩太朗 富田智美
出演:鷹野毅 田我流(でんがりゅう) 伊藤仁 デニス・オリヴェイラ・浜津 ディーチャイ・パウイーナ 工藤千枝 尾崎(崎は正しくは「石ヘンに右は﨑のツクリ」)愛 中島朋人 野口雄介

フォルツァ総曲輪5周年」企画の一つ、映画『サウダーヂSAUDADE』を3月17日(土)に観た。正直申し上げて「よくわからない」映画である。その理由としては、①3時間近い長尺の映画であること(長さがマイナスになっている)、②私の耳のせいか録音のせいか(おそらく前者なのだろうけど)台詞がよく聴き取れないこと、③いくつかの物語が錯綜してわかりにくいこと、④SAUDADEが象徴することが映画の中でどこまで実現しているのかわかりにくいこと などが挙げられる。
物語の中心は(たぶん)2つ。1つは土方・堀精司(鷹野毅)で彼はタイパブのミャオ(ディーチャイ・パウイーナ)とタイで暮すことを夢見ている。もう1つはHIPHOP・天野猛(田我流)で映画終盤、彼は弟からもらったナイフでスモールパークのデニス(デニス・オリヴェイラ・浜津)を刺す。

パンフレット所収の「記者会見」から富田克也監督の発言を2箇所引用(同パンフp18)。
・・・かつては経済大国であった日本が今ではその面影も無くなりつつあります。ヨーロッパでは移民の問題で悲しい事件が沢山起こっていますが、日本はそういうことの語られる事の無い場所だと思っているかと、日本人もそう思っていると思いますが、事実はそうではなくて、僕自身も知らなかった事があって、一年間のリサーチを通していろんな方々と出会い、こういうタイやフィリピンや韓国人、ブラジル人という移民の方々を描かずして、日本という国を描く事は出来ないという、そういうことです。
僕たちはずっと『サウダーヂ』で描かれている山梨県を舞台に映画を撮り続けてきました。それは出身地であるという事もありますが、それよりも社会の中にある人々が生きる中にあらゆる問題、人々が普段目を逸らそうとするもの、見ないようにしようとするものをあえて映画で描く。そして自分たちがそのようなところに住んでいるというところを改めて見直す機会にすると言いますか、僕たちがこれまで見て来た映画にそういうところを教わって来たので、僕たちもそういう映画作りをします。

映画『サウダーヂSAUDADE』の公式HPはこちら
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by tiaokumura | 2012-03-18 11:40 | 映画 | Comments(6)