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2011年という年

大晦日。今年もあと7時間強。
僕は例年この日に一年間のあれやこれやを振り返るのだが、今年は2つのことしか思い浮かばない。

3月11日、東北地方太平洋沖地震(後に「東日本大震災」の統一名称に)。僕はあの日は富山国際学院に出勤していた。帰宅後、不安なままにTVを観る。翌日は、3月15日の卒業式に備えて散髪。床屋でもおびただしい量の地震被害ニュース。3月14日、学院の学習発表会の席でスタッフ・学院生に呼びかけ、黙祷・義捐金。募金は1週間くらいかかると見ていたのだが、目の前で学院生が次々と募金する姿に驚きもし感動もした。地震発生後数日して、震災後なかなか連絡がつかなかった岩手県一関市在住の姪家族にようやく連絡がつく。余震が続くようだが一家ご無事で安心。仙台から学院生を頼って避難してきた日本語学校生の一時預かり。そして、4月10日、NGOアジア子どもの夢(川渕映子代表)のボランティアバスで宮城県石巻市入り。震災後1か月近く経っていたが、あの日見た光景はいまも脳裏に刻まれている。市内2箇所で支援物資配布&炊き出し。石巻市民の逞しさ・明るさに、こちらが逆に元気・勇気をもらった。被災地ボランティアは初めてだったので最初は緊張し自己規制していたが、慣れるに従って「富山がダメになったら助けに来てね」などと軽口も叩けるようになった。バスが出発するとき、ちょっと涙ぐんでた。
皆さんもそうでしょうね、僕は「福島原発人災さえなければ」という想いが強い。何年・何十年・何世代へと影響が残る。いろいろあるが、除染が一番大きな問題でしょうね。国の借金が1000兆円に達しようという財政でどれだけの除染が可能なんだろう。リーダーシップ・責任体制に欠ける政権下で効果ある除染は望めるのだろうか。福島の子どもの「しょうらい、がんになりませんように」という訴えに政治はぜひ応えてほしい。

5月下旬、長期間の食欲低下とそれに伴う体重激減があり検査。6月、胃癌ステージⅣ(末期癌)の診断。診断が下された時、「たぶん癌だろう」という思いは検査前からあったのだが「え~いきなり末期かよ」と心の中で呟いた。6月20日入院、27日手術(胃・膵臓・脾臓摘出)。
手術から約半年経ちました。12月30日から化学療法7クール目に入りました。僕の化学療法は、抗癌剤のTS1を2週間服用+2週間休薬のペースです(6クール目は3週間の休薬だった)。今クールではシスプラチンも併用するので(シスプラチンはこれで3回目になる)、年明けの5日に入院し6日にシスプラチン点滴注射。
末期癌になって「死」は避けることのできないテーマになった。もちろん誰でも100%死ぬのだけど、5年生存率10%台の自分は「一般人」とは別の死生観にならざるをえないのでしょうね。ただ統計上の数字は一個人にはそれほど積極的にも深刻にも反映しない。「死ぬか生きるか」の2者択一、オールorナッシングですもんね。
抗癌剤の副作用は人によってさまざまな現れ方をするみたいですが、僕の場合、比較的軽症かも。今は食欲不振・味覚異常、それに最近ちょっと口内炎気味。髪にも影響があるような気もしますが、これは副作用というより老化のほうでしょうね^^。副作用と老化、微妙に絡み合っとるかも、自分の場合。
皆さまにはいろいろご心配をおかけしておりますが、癌のほうはこのまま越年。来年も同じような化学療法を行い、そのうち転移・再発などで手術もあるのかなあ。
2人に1人が癌になり、3人に1人が癌で死ぬ時代だとか。癌と闘っている人もいますが、自分の場合は闘うというよりは「癌と生きる」「癌を生きる」のほうかも。やがてどう心境の変化が訪れるかはわからないが、今は「なるようにしかならない」という境地です。

2012年の年賀状、出そうか辞めるか迷ってたのですが出すことにしました。今夜この後、文面を決め、印刷し宛名書き。元旦に投函できればいいのですが。

人間の営みや喜怒哀楽とは無関係に、自然は時は移ろい変わっていきます。
皆さま どうぞ良いお年を
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by tiaokumura | 2011-12-31 16:43 | このブログのこと | Comments(2)

2011年・今年の人(The Person of the Year2011)

昨日12月29日が当ブログ開設6周年でした。
2005年9月に勤務先の富山国際学院NPO法人に認可され、当時の学院長の岸井みつよさんから「これを機会にパンフレットとホームページをリニューアルしたら」とのご提案。パンフレットのほうは高才弘さん(コーズ)に作成していただきました。ホームページのほうは、確か柳原正年大人(社会人大楽塾)のご紹介で能登貴史さん(PCTOOL)にご指導いただくことに。専任の大岩さん・柳川さんと非常勤講師の僕が、婦中町にある能登さんのPCTOOLに5日間通った。とはいうものの、僕はねっからのメカ音痴で(恥)その上にその頃は学院生のOさんの交通事故処理がトラブってたもので、HPの作成のほうは大岩さん・柳川さんにお任せだった。HP講習終了日だったか、能登さんが「今ブログってのが流行ってておもしろい。3人やってみたら」と言われた。メカ音痴の僕でも簡単にできるとのことで、2005年12月29日にめでたく?ブログ「日本語教師・奥村隆信 ひとり語り」を開設。当時も今も本名で発信してるブログは少数派かもしれない。

さて、今日は当ブログ4回目になる「今年の人The Person of the Year」の発表です。
日本:澤穂希さま(さわ・ほまれ1978-)
World :late Mr. Steven Paul Jobs(故スティーブン・ポール・ジョブズ1955-2011)
いつもは「表彰状」も作るのですが、今年は書くだけの気力に欠けるので「なし」ということにさせてください。でもおそらく衆目の一致する人選じゃないかと思います。

なお過去3回は
2008年(記事はこちら)は
日本:上野由岐子さま(1982年生まれ)
World:Mr. Usain Bolt(b.1986)
2009年(記事はこちら)は
日本:菊池雄星君(1991年生まれ)
World:Ms. Susan Magdalane Boyle(b.1961)
2010年(記事はこちら)は
日本:はやぶさ君(2003年5月9日13時29分25秒~2010年6月13日22時51分)
World:No Pertinent Person
でした。
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by tiaokumura | 2011-12-30 15:32 | このブログのこと | Comments(0)

最近の日本語教育書から

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明日12月29日が当ブログ開設6周年になります。飽きっぽい性格の自分、よう続いたもんです、6年も。当ブログご訪問者の中には日本語教師や日本語教師予備軍の人も何割かいらっしゃるでしょうね。ブログつながりのご縁です。そういう方々の中で最近、「いろは」さんが難関の日本語教育能力検定試験に合格され、「あや」さんが日本語を教え始められる、といった嬉しいニュースがありました。
本日の記事は、最近の日本語教育関連の出版物からのご紹介。「月刊 日本語」が季刊になる、某日本語教育書大手書店大阪営業所が閉鎖、学会誌「日本語教育」刊行回数減、そして何よりも福島原発人災にともなう「日本」「日本留学」忌避、といった「暗い」ニュースの多い2011年でしたが、日本語教育関連刊行図書は充実していた印象です。以下簡単な書誌と*に奥村一言付きでご紹介。

石黒圭・編著 安部達雄 新城直樹 有田佳代子 植松容子 渋谷実希 志村ゆかり 筒井千絵・著
会話の授業を楽しくする コミュニケーションのための クラス活動40
2011年10月5日 初版第1刷
スリーエーネットワーク 1800円+税
*対象は「初球後半から上級」。至れり尽くせりのきめ細かい作りの本で、こういう本があると教師はずいぶんラクしてしまいそうなのがかえって心配。「日本語を教えない」「言わないことは教えない」「ストラテジーを可視化する」という編著者たちの3本柱をよく理解した上で使うべきでしょうね。

奥田純子・監修 竹田悦子 久次優子 丸山友子 八塚祥江 尾上正紀 矢田まり子・編著
読む力 中級
2011年6月8日 第1刷
くろしお出版 1600円+税
*神戸の日本語学校「コミュニカ学院」発の読解教科書。数年前に面識を得た奥田純子先生は僕が尊敬する日本語教師のお一人。年に1回会えるかどうかですが、互いにヘヴィースモーカーで喫煙室でダベることが多かった^^。本書の一番の特徴は「この課で身につけるスキル(スキル表)」でしょうね。また、タスクを「言語タスク」「認知タスク」の2つに分けてあるのも従来の読解教材になかったところ。

横溝紳一郎
日本語教師のためのTIPS77 ①クラスルーム運営
2011年10月23日 初版第1刷
くろしお出版 1300円+税
*シリーズ「日本語教師のためのTIPS77」の1冊目。教師は、どの職場でもそうなのだろうが、経験の長短と授業力とは比例しない。ベテランでもダメな教師はいるし、新米教師でもすばらしい授業力の持ち主もいる。本書、全77項目で例えば「困った学習者に真正面から向かい合おう」「支援者としての教師について考えてみよう」など。なお、類書というか先行する名著に丸山敬介『経験の浅い日本語教師の問題点の研究』(1990年5月第1刷。創拓社)がある。

阪田雪子・監修 遠藤織江・編集主幹 にほんごの会企業組合・編集
新訂 日本語を学ぶ人の辞典 英語・中国語 訳つき
2011年3月10日 新訂第1刷(1995年3月10日 初版第1刷)
新潮社 3800円+税
*日本語学習者向けの、ということは日本語非母語話者をよく理解した上で作られた、そんな辞書として『日本語を学ぶ人の辞典 英語・中国語 訳つき』は、僕が思うベスト1で学習者にもよく推薦していた。その「新訂」ということで期待大に購入したが、正直言ってガッカリ。「常用漢字表(2010年11月改訂)に対応」が売りのようだが、それだけで「新訂」とはこれいかに。精査してないが、初版から16年の語彙変化を反映していない「新訂」のような感じである。

西口光一・監修 澤田幸子 武田みゆき 福塚枝里 三輪香織・著
日本語おしゃべりのたね 第2版
2011年10月12日 第2版第1刷(2006年7月3日 初版第1刷)
スリーエーネットワーク 1600円+税
*「地域の日本語教室で学ぶ外国人学習者とそのパートナーである日本語ボランティアが、楽しくおしゃべりしながらお互いのことを知ったり、日本語のことばや言い方を学んだりするためのテキスト」(「このテキストを使ってくださるみなさんへ」より)。最近の日本語教育書の一つの潮流は、地域発・ボランティア向け。本書もそういう流れの中の1冊だが、もちろん日本語学校等でも生かせる教材である。

友松悦子・福島佐知・中村かおり
新完全マスター 文法 日本語能力試験N2
2011年9月15日 第2刷(2011年7月20日 初版第1刷)
スリーエーネットワーク 1200円+税
田代ひとみ・中村則子・初鹿野阿れ・清水知子・福岡理恵子
新完全マスター 読解 日本語能力試験N2
2011年8月23日 初版第1刷
スリーエーネットワーク 1400円+税
*「日本語能力試験」がリニューアルした中で100冊くらい対策本が出ただろうか。どの出版社もビジネスチャンスとばかりいろんなシリーズを出してるんでしょうね。今年は僕は病気もあって日本語能力試験対策にはあまり関わっていなく、対策本の使い勝手などスタッフに聞いてみたい。管見の中でこのシリーズがベストのような気がする。値段も手ごろ。来年1月のプライベートレッスン、この2冊使用予定です。

嶋田和子・監修 できる日本語教材プロジェクト・著
できる日本語 初級 本冊
2011年4月7日 初版
アルク 3400円+税
嶋田和子監修 できる日本語教材プロジェクト・著
できる日本語 わたしの文法ノート
2011年8月25日 初版第1刷
凡人社 1000円+税
*日本語教育界で今年一番話題になった本は本書『できる日本語』でしょうね。日本語メイン教科書の歴史は1980年代末から大ざっぱに『日本語の基礎』→『新 日本語の基礎』→『みんなの日本語』→『大地』となるのだが、そこに一石を投じた形になる。嶋田先生とは数年前に面識を得た。同世代になるのだが、いつお会いしてもエネルギッシュで明るい方で、いつも「元気」をもらっている。本書はその嶋田先生の「イーストウエスト日本語学校」+凡人社+アルクのコラボでもあるみたい。周辺教材も徐々に刊行のようだが、既刊『わたしの文法ノート』は、せっかく野心的な本冊なのになんだか従来通りの文法練習帳のような気がする。
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by tiaokumura | 2011-12-28 10:43 | 日本語教育 | Comments(6)

富山県教育委員会・県立学校課「外国籍を有する生徒及び保護者の高校進学説明会」

12月18日(日)午前、富山県教育委員会・県立学校課「外国籍を有する生徒及び保護者の高校進学説明会」に参加。
3年前、勤務先の富山国際学院でふと気づいたら高校進学適齢期の子供が学ぶケースが増えており、いささか焦って2008年12月14日(日)に「外国籍の子どものための進学相談会」を行った。当時は県内にそのような試みがなく、自分なりにあれこれ考えて実施した。そのときのことは2008年12月14日付の記事こちらをご参照。あれから3年、ようやくこういうのが実現したかと思うといささか感無量。もちろんその間にあって米田哲雄先生(勉強お助け隊)・山﨑けい子先生(富山大学人文学部)・青木由香さん(アレッセ高岡)らのご尽力大なのであるが。
9時半過ぎ、県民会館着。ここは駐車スペースが少なく催し物によっては満車になることが多い。ただ土日祝日だったか、隣の富山県庁の駐車場が開放されるので今回はそちらに駐車。
受付。10時過ぎに開始。開会の挨拶→説明→質疑応答→個別相談の順。「説明」では高校進学の意義、県立高校の制度・入学のしくみなどが、資料「外国籍の人のための とやまの高校進学ガイド」に沿って説明。通訳(あとで聞いたところでは県教委が東京でプロを探したそうである)はウルドゥー語・ポルトガル語・中国語・タガログ語・英語で、資料も同じく5か国語ヴァージョンが用意されていた。
紹介してくださる方があって県教委を訪問した際に応対してくださった坪池先生(県立学校課)もご出席で、お礼・情報交換など。

柳原正年大人(社会人大楽塾)の集まりで何度かお会いしている木下晶先生は、高校長を歴任された後、この4月から県立学校課長職に。先生は僕の出身高校の名物数学教師・木下周一先生の息子さんになられる。ご縁とは不思議なもんですね。今回、3年ぶりくらいでお会いしました。木下先生は多芸多才な方でいろんな分野でご活躍。12月18日は明治期の富山のお雇い外国人の本の翻訳の話を聞かせていただいた。僕は面識はないのですが、2009年3月26日に亡くなられた高成玲子先生(たかなり・れいこ1946-2009。富山国際大学教授)の遺稿に、富山のお雇い外国人の本の途中までの翻訳があったそうです。それで、高成先生のご遺志を継ぎ木下先生たちのグループ(「富山ハ雲会」か)が翻訳中。メンバーには僕の東京教育大学時代の同級生の山下富雄君の名もあった。翻訳の出版、束見本くらいの段階に来てるのでしょうか、翻訳本を見せていただきましたが、おしゃれな装丁で実に丁寧な註が多数あり、パラパラとめくってみただけですが、1日も早い出版が待たれる本です。
「富山のお雇い外国人」とはC.L.ブラウネル(Clarance Ludlow Brownell)で、「本」は『日本の心』(原題The Heart of Japan。1902年刊)です。高成先生のご研究の一端はweb上のこちら「富山県お雇い外国人教師C.L.ブラウネルの研究」で窺い知ることができます。同論文にはニューヨークタイムズのブラウネル訃報記事もあります。
木下先生からは富山県中学校長会『進路のしおり』他をいただいた。

12月18日は何年ぶりかで堀江節子さん(もえ編集室)にも会えた。彼女も多芸多才というか活動範囲が広い方。僕が彼女に初めて会ったのは今から20年以上前になるかなあ、英語の公開講座で一緒に勉強した。その後、彼女はDVやNGOなどに携わり、当ブログでは彼女の本の1冊総曲輪物語』(桂書房)を紹介しています。堀江さんは今回の「外国籍を有する生徒及び保護者の高校進学説明会」はフィリピンの子どものことで参加されたとのこと。

今回の「外国籍を有する生徒及び保護者の高校進学説明会」、本人・保護者など40人くらいの参加だったろうか。12月18日付の北日本新聞によると17日(土)に高岡市で行われた同会は「ブラジルを中心に中国、フィリピンなどの38人が参加」とのことだった。
残念なことに、今回の説明会はこれで終わりで来年度以降はやらないとのこと。できれば毎年10月頃に受験学年を対象に「説明会」を行ってほしいものだが。
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by tiaokumura | 2011-12-25 16:56 | 富山 | Comments(0)

末期癌、その後

名古屋出張前日の12月15日(木)、予約していた病院へ。今回は腹部造影CT(コンピューター断層撮影)検査が主。当日、朝食抜き。
8時過ぎ病院に着く。いつもはこの時間でも駐車場が込んでいるのだが、この日は曜日の関係か病院入口近くに駐車スペースが見つかった。受付を済ませて少し待ったらCT検査の案内。部屋に入る。血液検査のための採血。前回もそうだったが、自分、採血、けっこう看護師泣かせなんですね。なかなか血が出てこない。そういう自分っての、つい最近まで知らなかった。なんとか4本ほど試験官?に取れたみたい。CT検査について簡単な説明。同意書も必要なんですね、この検査。ベッドに横たわる。機械は東芝製みたい。ヨード造影剤注射。CT検査は5分ほどで終了。
外科で待つ。立川談志『談志楽屋噺』(文春文庫)を読み耽る。こういう本、出てたんですね。先日紀伊國屋書店で山田風太郎の『人間臨終図巻3』(徳間文庫)と一緒に買いました。談志師はいろいろな冠で呼ばれますが、僕のような田舎者には「江戸っ子」ってのが一番ぴったりする。江戸っ子の粋・反逆を体現した噺家であった。もう談志師のような噺家は出てこないでしょうね。
待ってる間に血圧・体重測定。血圧は99-67(脈拍70)で久しぶりに100近い最高血圧。いい兆候なんでしょうね、これ。体重が56.3kgもあったので驚く。着衣で測定とは云え、51kgがやっとだったんですもんね、2週間ほど前は。念のために体重計に乗りなおして測ったが同じだった。裸体でも53kgくらいには行くのでしょうね。体重増加もいい兆候か。
10時頃、主治医のTドクCT検査の結果の説明。胸腔大動脈とかの横にリンパ節が見られるのが気になるとのこと。すぐ癌化でもないみたいだが。他は今のところ不安材料はなし。血液検査結果では赤血球数(基準値4.20~5.60。以下同じ)が2.74、Hb濃度(13.5~17.5)が8.6、ヘマクリット値(41.0~52.0)が26.5が不安材料。また血清鉄(57~160)が、今回初めて指摘されたが11月8日に282でべらぼうに高く今回は逆に23ととても低い。貧血なんですね。血清鉄、薬服用で改善することに。腫瘍マーカーのほうは、この日の結果はまだ出なくて11月25日の結果になるが、CEA(0.0~5.0)が2.1、CA19-9(0~37)が10、α-フェトプロティン定量(~10.0)が6.4と、まあこれは目下の化学療法が効果が出ているという評価になるみたい。
Tドクの話では僕のような胃癌末期患者の場合、TS1+シスプラチンが最大公約数的な効果が得られるとのことでした。セカンドオピニオンもちらっと頭をよぎったが、今は引き続きTドクに従うのがベストでしょうね。この日の結論として、抗癌剤7クール目を12月30日(金)に開始。これまではTS1を2週間服用・2週間休薬のペースだったのが、6クール目は休薬期間が3週間に。TS1と併用するシスプラチンのほうは、体に負担が大きいとのことで毎クールには併用せず、これまでの6クール中で2回注入したのだが、あと2回注入で中止することに。7クール目ではTS1服用から8日目(この日数は従来通り)にシスプラチン。従って、年明け1月5日(木)に入院し(その日には腎機能検査も)6日(金)にシスプラチン、7日退院という日程に。
この日の外来診療費は保険前で4,1720円、負担額(負担割合30%)1,2520円。CT検査になるのでしょうね、「画像診断」が3314点でした。薬は保険前5,7040円、負担額1,7110円。TS1が4500点。他は従来の消化剤・前立腺肥大に加えて、今回から血清鉄のための「フェロミア錠50mg」(1日1回寝る前服用)ってのがニューフェース。

勤務先の富山国際学院、12月は平日のほぼ午前10時~午後4時と出勤しました。7月~11月は「疾病手当金」ってぇのを「全国健康保険協会」からもらってました。これって、給料まるごともらえるのではなく、11月分は17,3400円でした。大卒初任給に及びませんが^^、でもまあありがたい話です。世の中には病気で失業したり、非正規雇用で病気=無給の人も多いのですから。

12月14日付朝日新聞の広告特集で「肺がん市民公開講座」。福岡正博近畿大学名誉教授の話によれば
がんとは、細胞が体全体の調和を無視して無秩序に増え続ける(増殖)病気で、そのような異常な細胞を「がん細胞」といいます。がん細胞は、正常な組織の中に侵入する(浸潤)、血管やリンパ管を通って体のあらゆる場所に定着する(転移)といった特徴があり、がんの治療においては、この増殖・浸潤・転移のいずれかを抑え込むことを目標とします。
とのことです。肺がんの治療には外科手術・放射線療法・化学(薬物)療法・分子標的治療があるそうです。僕の場合(今のところ肺がんはありませんが)も似たような治療になるんでしょうね。
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by tiaokumura | 2011-12-23 16:22 | 癌日記 | Comments(2)

名古屋出張

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(12月17日午後・記)
勤務先の富山国際学院では、4月と10月に留学生を受け入れている。入学希望者が留学ビザを得るためには名古屋入国管理局の認定が必要となる。4月生希望の場合、前年の12月中旬に申請書類などけっこうな量の資料を用意して名古屋入管に申請する。結果は翌年2月末に判明し、認定されれば出身本国でビザを申請し、ビザ取得後来日し富山国際学院に入学-これが大まかな流れ。
12月16日(金)、2012年4月生の申請で名古屋出張。学院長としての重要な仕事の一つになるでしょうね、名古屋入管申請出張は。2011年10月生の申請は6月27日(月)だったのですが、発癌による入院で高木けい子さんに代行していただいた。入院先で高木さんと書類チェックしたのも今は懐かしい思い出^^。
僕の今年の名古屋出張は、3月29日、5月17・18日、9月27日に次いで4回目になるでしょうか。例年よりちょっと少ないかも。

12月16日(金)午前8時家を車で出る。この日富山の最高気温は5℃とかで1月下旬の寒さ。富山国際学院に車を停め、富山駅北口まで歩く。キャリーバッグ+ショルダーバッグと荷物が多いのに加え、すっかり体力が落ちた末期癌患者(照)のせいで、駅まで以前なら10分くらいで歩けたものを今は倍の20分かかる。途中信号が6箇所くらいあるのですが赤だとホッとするていたらく^^。
駅窓口で切符購入、駅構内売店で讀賣・日経など購入。9時前に富山駅ホームへ。ホームで電車を待ってたら妙齢の中国人美女の熱い視線。背後をふりかえっても誰もおらず、彼女の視線が僕に向けられたのは間違いない。「すわ、逆ナンパか」と一瞬喜んだが(嘘爆)、彼女「先生、奥村先生ですよね」とのたまう。学院での教え子だった。自分、もともと記憶アホで塾生(25年ほど学習塾をやってた)も学院生も、名前と顔が一致するのはおそらく1割もおらんかも。ダメ教師です。で、こういうときはもうプライドも見栄も捨てて相手に聞く。「えーっとごめん、名前、忘れた。誰だったっけ」と。僕の場合、顔は覚えているケースが比較的多い。今回の彼女、2002年卒業のKさんだった。彼女、卒業後は富山市立外国語専門学校に進学し、現在は営業職。この日名古屋に行きセントレアから上海へ。1週間ほど帰国とのことだった。
9:09富山発「しらさぎ6号」。途中福井駅から、福井にある日本語学校の佐藤さん乗車。佐藤さんは中国語が堪能で教師としても学生募集でもきわめて有能な方。3年ほど前に会議で初めてお目にかかり、ときどきしらさぎ同乗。
米原で佐藤さんと新幹線に乗り換え。Kさんはそのまま名古屋駅に。新幹線に乗り換えると(新幹線料金は不要)20分ほど早く名古屋先着なんですね。名古屋駅構内の「驛釜きしめん」で昼食。味噌仕立ての牡蛎きしめん、880円。ここのきしめんお気に入りなんですが、やはり癌の影響か、少し残してしまった。
あおなみ線に乗り「名古屋競馬場前」下車、徒歩2分の名古屋入管へ。受付を済ませ申請終了まで1時間くらい過ごす。待機中、顔見知りも数人。蒋さん(富山情報ビジネス専門学校。学院の2期生)も申請で入管に。
申請を終わり、上にアップした写真を入管1Fで佐藤さんに撮っていただく。名古屋入管にはこれまでいつもスーツ姿で来てたのですが、この日はタートルネック・ジャケット・チノパン・厚手のコートといった黒ずくめのファッションだった。寒いんで厚着。名古屋はさほど寒くなかったけど風が強かった。
佐藤さんと名古屋駅で別れる。少し買い物など。ジュンク堂書店・ビックカメラ・東急ハンズ・ヴィレッジヴァンガードなど富山にないお店にも行ってみたかったのですが、なんだか疲れてしんどい感じで、やめにした。

いつもは5時台のしらさぎに乗るのですが、この日は15:48名古屋発の「しらさぎ11号」に乗車。こんなに早い時間に名古屋を後にするのは初めてです。車中、疲れてたのと暖房が弱いせいもあってコートをしっかり着て半眠半休みたいな状態で約3時間半を過ごす。今回の同伴本は、立川談志『談志楽屋噺』(中公文庫)・向田邦子『向田邦子全対談』(文春文庫)・山田風太郎『人間臨終図巻3』(徳間文庫)だったのですが、JR往復車中ほとんど読まなかった。
しらさぎ、雪のためでしょうか、4分ほどの遅れで7時半過ぎに富山着。富山駅から学院まで歩く元気がなく(恥)、タクシーで学院まで。学院で停めてた車に乗り換え帰宅。

次回の名古屋出張は4月下旬頃になるかなあ。
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by tiaokumura | 2011-12-16 14:37 | 僕は学院長3年生 | Comments(4)

外国につながる子供たちの高校受験(富山県の場合)

米田哲雄先生(勉強お助け隊)は、その日本語教育における経歴・見識とも私なぞが足元にも及ばない持ち主である。米田先生は、原和子先生(ゆうゆう)・中山美幸さん(富山YMCA)・折田真一先生(富山情報ビジネス専門学校)・青木由香さん(アレッセ高岡)といった方々と並んで富山県内で私が尊敬し信頼する日本語教師であり、私にとっての貴重なメンターでもある。偶然ですが高校の大先輩でもある。
その米田先生が山﨑けい子先生(富山大学人文学部准教授)とともに代表である「外国につながる子供を考える会」が、今年6月1日に富山県知事・富山県教育委員会あてに「外国につながる子供の高校入試特別措置に関する要望」を提出、私も名簿の末席に名を連ねさせていただいた。要望書の効果もあったのでしょうね、今年度の富山県行政当局に新しい動きが3つありました。その内、入試問題にふりがなを付ける件に関しては当ブログ2011年10月21日付「県立高入試問題にふりがな」で既報ですが、それも含めて3つ、以下に記録しておきます。以下の情報はいずれも公開されているものですが、僕は専ら米田先生を通じて情報入手いたしました。この場をお借りして米田先生に感謝の念を表明させていただきます。

①富山県・平成23年度9月補正予算案より
一般会計総額105億74百万円の補正中「Ⅳ『元気とやま』づくりの推進」の「教育・文化の振興」に「外国人生徒高校進学啓発事業」3240千円を計上。「本県在住の外国人生徒の保護者等に対し高校進学の必要性等を啓発」とのことで、具体的には「パンフレット等の作成」「DVDの作成」「説明会の開催」。
②外国籍を有する者への県立高等学校受検上の配慮について
趣旨:日本語を読む能力にハンディがある外国籍を有する者で、県立高等学校を志願する者に対して外国人特別措置を実施する
対象生徒:志願時において入国後6年以内の外国籍を有する者
特別措置の内容:すべての県立高校(定時制の課程単位制後期を除く)において、入学者選抜学力検査問題中に使用している漢字にふりがなを付す。ただし、設問の都合上、ふりがなを付さない場合もある。
開始時期:平成24年度入学者選抜より実施
③富山県教育委員会「外国人のための高校入試説明会
外国籍を有する生徒やその保護者向けに、高校進学の意義や高校入学選抜の制度について母語で解説を行う
対象:小学校高学年・中学生などの子供と保護者
日程:12月17日(土)10時~11時半 高岡ウイング・ウイング1F・交流スペース
    12月18日(日)10時~11時半 富山県民会館7F・701号室
中国語・ポルトガル語・タガログ語・ウルドゥ語・英語での質疑に対応

「外国につながる子供」の高校進学にわずかばかりですが関わりのある者としては、まだまだ課題が多いにしても県教委の動きは一歩前進と捉えられるでしょうね。僕は12月18日の県民会館での説明会に参加予定です。僕は「対象外」ですが入室禁止にはならないと思いますが^^。
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by tiaokumura | 2011-12-13 19:54 | 富山 | Comments(0)

映画『ジョン・レノン、ニューヨーク』

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(12月11日午後・記)
単なる老化のせいか抗癌剤の副作用かあるいは他の要因か、ここのところ体調も不良で気力もイマイチな日が多い。寒さが身に染み、勤務先(エレベーターはない)の階段4階に上るのもやっとこさ^^。そんな日々、映画『ジョン・レノン、ニューヨーク』を観た。朝日新聞富山版に月に何回かフォルツァ総曲輪の上映映画が佐伯龍蔵またはCR・ミールの名で紹介記事が出るのだが(お2人は30代かなあ。どちらも名文章家で毎回楽しみに読んでいる)、12月2日付「ジョンの季節がやってくる(CR・ミール)」でこの映画のことを知った。

ジョン・レノン、ニューヨーク』(原題LENNONYC
2010年 アメリカ 英語 115分
監督・脚本・製作:マイケル・エプスタイン
特別協力:オノ・ヨーコ
製作総指揮:スタンリー・バックタール マイケル・コール スーザン・レイシー
製作:ジェシカ・レヴィン スーザン・レイシー 
撮影:マイケル・チン
主なキャスト:ジョン・レノン オノ・ヨーコ エルトン・ジョン ジャック・ダグラス ボブ・グルーエン ジョン・シンクレア レオン・ワイルズ メイ・バン
映画中の主な楽曲:ウーマン・イズ・ザ・ニガー・オブ・ザ・ワールド イマジン ジェラス・ガイ 心の壁、愛の橋 心のしとねは何処 キス・キス・キス ハッピー・クリスマス(戦争は終わった) スタンド・バイ・ミー

ドキュメンタリー映画あるいは伝記映画。映画は吉兆のすしを注文するジョンの音声から始まり、1970年代のヨーコとのニューヨークでの音楽活動・平和運動、ヨーコから離れてのLAでの活動、やがてNYに戻りヨーコとよりを戻し「主夫」の生活・音楽活動再開そして1980年12月8日、といったジョン・レノンの人生を、貴重な音源や映像・インタビューで丹念に綴る。ヨーコは「悪女」と非難された時期もあったが、こうした映画できちんと観ると、二人がいかに強く結ばれた「戦友」であったかが確認できる。もっと言うとジョンのほうがヨーコをより強く必要としていた。
Imagineのリリースから40年、ジョンの死から31年。時のうつろいと云うものは不純な要素を削ぎ落としピュアなものだけを残すものなのだろうか。あるいは現在が過去を解釈し再構成し未来へと課題を提示するものなのだろうか。2011年12月、Happy Christmasが巷に流れる季節である。今年は特別な想いでこの曲を聴く人が多いでしょうね。

そうさ、これこそが本当のクリスマスなんだ。
みんなはこれまでにいったい何をしてきたんだろうね、
でも、みんながうまくできなかったこれまでの年は終わり、
今まさにここにちゃんとした新しい年がやってきた、
そんなわけで、本当のクリスマスなのさ、今。
みんなが楽しめるといいね、
君に近しい人もそうじゃなくって大切な人も、
お年寄りも若い人も、
みんなみんな楽しめるといいね。(奥村私訳)

PS
ジョン・レノンについて当ブログでは
2006年2月12日付・2008年12月8日付・2009年12月9日付・2010年12月8日付
などでも触れています。
PSs
この映画のDVDはキングレコードから発売。4179円(税込)。
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by tiaokumura | 2011-12-10 12:10 | 映画 | Comments(4)

食事会@牛心

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(12月4日午後・記)
アップした写真、手前が高橋さん、後ろが粕谷さん。3人は富山大学人文学部言語学コース2008年3月卒業の同期。友だちっていいもので、僕の入院中にもお見舞いにきてくださいました。当ブログ2011年7月26日付「暑中お見舞い申し上げます」に今回の写真と同じ3人の写真付き記事あり。あれから4か月以上経ち、僕の表情もかなりよくなってるかなあ。
今回、抗癌剤の影響で日々の食事に悩む僕を気遣い、粕谷さん・高橋さんに食事会を催してもらった。普通なら「飲み会」なんでしょうが、僕は思いっきり飲めない体調で今回はノン・アルコール。自宅では半月ほど前にコンビニで購入したボジョレー・ヌーヴォーを晩酌で微量嗜んでいます。外でのお酒はもう半年以上ご無沙汰です。
12月3日(土)午後6時、牛心で待ち合わせ。このお店、入院中に見たTVで知った店。富山県水墨美術館の向かいにある。退院したら行きたいと思っていて、今回の食事会の店としてリクエスト。高橋さんは1時間くらい遅れるってことで粕谷さんと二人で始める。粕谷さんは富山国際学院での同僚でもあり、話題は仕事のことに。僕はワガママな男で勤務時間以外に仕事の話をするのは嫌い&苦手なんですが^^、この夜は今粕谷さんが取り組んでいるシャッフル授業の話など、専ら聞き役であったが、粕谷さんの熱い話を楽しく拝聴した。
7時前高橋さん来店。牛心は焼肉店。この夜は、
飛騨牛 上カルビ(A5級)、上タン塩、飛騨牛 ホルモン、飛騨牛 レバー、ビーフシチュー
宮崎地鶏(塩)、富山県産トントロ、イカ(ゲソ)、エビ、あらびきウィンナ、牛心サラダ
などを食べ、飲み物は
ウーロン茶、カルピス
を飲み、〆には
サムゲタンスープ
デザートには
ジェラード(能登栗)
をいただきました。雰囲気(食事仲間・店)がよかったんでしょうね、末期癌の我ながらよう食べました。
勘定の段になってビックリ。3人で2万円弱だったんですが、高橋さんと粕谷さんとで支払うと言うではないか。せっかくのお申し出、僕は1000円だけ出してあとは遠慮なく甘えることにしました。図々しかったかも(照)。

高橋さん・粕谷さん、ご馳走様でした!
次回は新年会を兼ねてフレンチを奥村のおごりで^^

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by tiaokumura | 2011-12-03 20:25 | 美味録11年 | Comments(6)