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暑中お見舞い申し上げます

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僕は地元の富山大学言語学コースに3年次編入学し59~61歳と大学生でした(照)。そのときの同期生が今日見舞いに来てくれた。アップした写真、中央が高橋さん(高橋さんは社会人入学で1年次から。僕よりすごい)、右が粕谷さん(粕谷さんは編入同期。今は富山国際学院で同僚)。千羽鶴は勤務先の富山国際学院から入院直後にいただいた。学生・スタッフで折ってくれたんでしょうね。ありがたいことです。実はボク、日本語教師なんですが、千羽鶴、よう折れません(大恥)。
入院してからはじめての写真(Yナースに撮っていただいた)、ずいぶん変わり果てた姿^^に思われるかもしれませんが、かなり回復しています。あとは抗がん剤の副作用の食欲不振が目下の悩みの種ですが、近日中に試験外泊も考えています。それ次第では退院も視野に。今日家人が干しカレイを差し入れ。うまかったぁ。確か田中冬二に干しガレイの詩があったはず。舞台は生地(いくじ)だったかなぁ。
遠花火がん患者にも届きけり
現し世が夢幻の癌の夏
体内に邪悪が潜む夏の宵
夏の夜寄る辺なき身に抱き枕
葬列のイメージしきり夏深更
夏涼し 人の情けに ただ感謝

当ブログの昨年7月の記事を見ると、上旬に京都、下旬に台北に行ってる。元気だったんですねぇ。中学ミニ同期会・高校同期会にも参加。今にして思えば参加しておいてよかった。これからはなかなか無理ですもんね、こういうのへの参加。ロシアのビクトリアクラブの子供たちの日本語講座もこのころやってて、碓井千春先生の和菓子教室、僕、ちょっと手伝ってます。映画は『カラヴァッジョ』を観ている。
一年前と全く異なる本年7月。記事更新もままならぬ日々ですが、当ブログを引き続きご愛読いただけましたら幸甚です。

猛暑を過ごされておられる皆様と異なり
冷房の効いた病院で過ごしている小生より
謹んで暑中お見舞い申し上げます
節電の夏、熱中症にご注意を
被災地の皆様に一日も早く「当たり前の生活」がもどられますように
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by tiaokumura | 2011-07-26 14:42 | 癌日記 | Comments(34)

7月22日(金)、シスプラチン開始

6月20日(月)に入院しているので、これで入院生活は1ヶ月以上経ったことになります。6月27日(月)に手術し、7月15日(金)から抗がん剤の「ティーエスワン配合カプセルT25」を朝・夕食後に25mg×2cap服用。今朝の血液検査で白血球が3200ぐらいで、主治医のTドクもちょっと迷ったようですが(3500以上が望ましい)、予定通りTS1服用8日目にあたる今日7月22日(金)からシスプラチン開始。通常のネオパレス1の点滴スタンドに追加です。

午前9時ころイメンドカプセル125mg服用。これは吐き気や嘔吐を抑える薬です。その後、デキサートを点滴注射で約30分。
11時少し前、「抗がん剤(白金製剤)」の点滴注射開始。これが一般名「シスプラチン」で僕のような癌患者に効果がありそうで、副作用としては吐き気・下痢・発熱など。昼食をはさんで約2時間。
昼食が心配だったのですが、意外といつもより多めに食べられました。そんなにすぐ副作用が出るもんじゃないんでしょうね^^。副作用と言えば、僕のような素人考えでは副作用があったほうが癌細胞に効果が出てるんだと思ってたんですが、薬剤師の方に聞くとそうでもないみたい。副作用なしで癌細胞に効いてる場合も充分あるそうです。
1時からソリューゲンFとプリンベランの点滴注射。前者は吐き気止め、後者は水分補給。1.5時間で終了。Bドクから水分をとって尿をたくさん出すようにと指示されているので、点滴中にコップ5杯くらいの水も飲みました。最後に再びソリューゲンFで1.5時間。午後4時過ぎ終了。
午前9時から午後4時まで約7時間で、シスプラチン関係、完了。この後副作用がどの程度出るか。特になければ、僕の場合
TS1を2週服用・1週休み、TS1服用8日目にシスプラチン
といった3週1クールの抗がん剤(化学療法)になりそうです。退院後はシスプラチンは通院して1日がかりになるんでしょうね。

被災地にももちろん癌患者の方々がおられるでしょうね。政府の無能力・無策により生存権さえ脅かされている彼の地で、癌患者の方々は1日1日をどのようにお過ごしなんでしょうね。僕のような手術・治療・ケアを受けておられるのでしょうか。

生きる意味問はるる夏を過ごしをり
思ひきや 点滴スタンド 夏の供
かくなれどもう二夏も生きばやな
夏の花 生老病死 うつしけり
生き生きて夏 死に至るは どの季節

(7月23日朝・追記)
掲出の五七五の第1句目、下五を「過ごしけり」から「過ごしをり」に変えました。
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by tiaokumura | 2011-07-22 16:54 | 癌日記 | Comments(4)

なでしこジャパン、金メダル

すっごい。
2回先行され、2回追いつき
PK戦で決着! GKの海堀、好セーブ。
MVP・得点王に澤選手。

前記事で「金メダル無理」なんて書いた不明をお詫びしたい。
ドイツ戦・スウェーデン戦、そしてアメリカ戦と
すばらしい戦いでした。
月並ですが
勇気と感動をありがとう!
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by tiaokumura | 2011-07-18 06:22 | このブログのこと | Comments(6)

今日から抗がん剤開始

入院先の病院の外科は「基本的には、個々の患者さんに対し主治医1名を決め、その他の外科医師全員が担当医として5人チーム体制」(「病院報」14号)とのことです。僕の場合、Tドク(専門は食道・胃)が主治医、Bドク(肝臓・脾臓など)、Yドク(大腸)、Kドクの4人体制。「チーム・オクムラ」みたいなもんでしょうね(照)。毎朝9時台に回診があり、5人が交代あるいは複数で病室を訪問。

7月13日(水)、主治医のTドクから説明。身内5人、ナース1名同席。
①手術は、胃・膵臓・脾臓を全摘出、肝臓は30%くらい切除。胃がんは12.5×9.5cm、肝転移は1箇所だった。手術は「上出来」(Tドク)、術後も順調。ただしステージⅣの胃がんなのは変わらぬ事実で、明るい展望もあるが、5年生存率は10~20%。
②今回見送った大腸がんについては、半年後くらいに手術。
③化学療法の段階へ。胃がん患者には、TS1・シスプラチン・タキサン系が効果が認められる。

14日夕方、Tドク来室。15日からTS1服用へ。8日目の22日にシスプラチン(注射)。順調なら月末あたりに退院へ。

15日、朝食後TS1服用。だいだいと白のカプセルで25mgを2錠。夕食後も同量服用。僕の場合、2週間飲み1週間休むというペース(1クール)。服用8日目にシスプラチン(点滴注射)。
「服用の手びき」(大鵬薬品工業)によると、がんの治療法は、手術療法、放射線療法、薬物療法、緩和ケアの4つに大別される。「薬物療法」の中には、抗がん剤治療(化学療法)・内分泌療法・分子標的療法がある。TS1の副作用としては、白血球減少・貧血・食欲不振・口内炎など。がん細胞だけやっつけるなんて今の医学では不可能でしょうから、正常な細胞にも影響が出ての副作用ってしかたがないんでしょうね。

退院話も出ましたが、退院イコール仕事復帰ってわけにはいかないでしょうね。体力・食生活が不安。今週から約2週間ぶりに勤務先の富山国際学院への定期TEL再開。高木けい子さんらスタッフのおかげで、僕がおらんでも順調にいってるみたいでちょー安心^^。

   手術後3回目の入浴
わが姿 理科室標本 夏日射す
バスタブで屈葬真似てる夏の風呂
ゆらゆらり 骨皮筋右衛門 散文の夏

なでしこジャパン、すっごいですね。金メダルは無理でしょうが、月曜早朝の決勝戦、TV見そうです。偶然ですがここの病院のレストラン、なでしこ、です。
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by tiaokumura | 2011-07-15 16:09 | 癌日記 | Comments(4)

癌はやっぱり金喰い病

江国滋は1997(平成9)年2月6日に食道癌が見つかり、2月21日に築地がんセンターに入院。同年8月10日に永眠。
江国『おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒』(新潮文庫)には、「会計からの請求書」も出てくる。4月14日(月)の再手術日に出てくる「平成9.3.1~3.31」の請求書(同書pp191-192)によれば、「合計」が3190470円、「保険診療外金額」が1023000円で、「今回請求額」は1715330円。5月12日(月)の「平成9.4.1~4.30」の請求書(pp273-274)の場合、合計が1564420円・保険診療外金額が990000円で、「今回請求額」は1294630円。「保険診療外金額」というのは「特別室料」のことのようです。江国は国民保険で7割負担(今は違う?)。彼は僕と違って高額所得者なのだろうが、
金が湯水のように出てゆく。・・・先のことを考えると暗澹たる思い。(p273)

さて僕の場合。江国から約15年、医療技術の進歩は目覚しいでしょうから、江国以上の治療を僕は受けているのでしょうね。
入院先の病院は月末締めで10日請求。勤務先の富山国際学院も月末締め10日給料。出入りの違いはあるけど同じで覚えやすい^^。7月10日は日曜だったので11日(月)に事務の方が請求書を病室に持参。
大きいのは「手術」でしょうね、141929点。次いでDPC包括ってのが39728点、麻酔18715点など。「保険」合計が2063770円、「保険(食事・生活)」合計が12522円、「保険外負担」(5日間くらいいた個室料金の差額かも)が16892円。「負担額」(実際に僕が払うお金)は「保険」分が98068円、「保険(食事・生活)」が4420円、「保険外負担」が16892円の計119380円。待ってても値切ってもらえるもんじゃないから^^、即日VISAで支払いました。クレジットカード、使えるんですね。

正岡子規にもお金の話が出てくる。当時の子規の収入は、陸の日本新聞社から40円、ホトトギスから10円の計50円(『仰臥漫録』角川ソフィア文庫)。同書9月30日の記事に当月の払いが32円72銭3厘とある(p95)。内訳は家賃6円50銭、魚(さしみ)6円15銭など。業病はもうどうしようもない段階だったんでしょうね、医者代・薬代はあがっていない。

癌って金喰い病なんでしょうね。日本人の国民病ともいえそうな癌だけど、抗がん剤にしても保険適用外が多いみたい。あまりにも癌が多様すぎて、治療法も定まらず抗がん剤の効果もはっきりしないからでしょうか。子供のころ「丸山ワクチン」が話題になってましたが、今はどうなんでしょうね。
同室者によると抗がん剤、お金が続かないとか。金の切れ目が命の切れ目、余命は金次第、なんてこと、癌患者の場合は深刻なんでしょうね。最後は個人の経済力・死生観・価値観に帰するのだろうが、ビンボー人の自分、あんまり無駄金使いたくない、ってとこかなぁ今は。

(注)
江国の国は正しくは口+或。
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by tiaokumura | 2011-07-12 16:35 | 癌日記 | Comments(12)

近況ご報告

6月20日(月)に入院しているので、これで3回目の週末@病院ということになります。日の経つのは意外と早いんかも。
術後あれこれ
6月27日(月)手術。7月1日、痛み止めの管、尿の管、外れる。おしめからパンツへ。
今大切なこと。「よくかんで少しずつゆっくり食べる」「腸の運動のためによく歩く」
入浴は7月5日に術後初、ナースの介助つきで。今日9日、一人で入浴。
術後、腸がはってきつかった。6日朝、坐薬2つ使い、午前10時ころ術後初のお通じ。下腹部がずいぶんすっきり軽くなった。
服用薬は朝1種、毎食後3種。抗がん剤はまだ。
部屋
手術はOP2で。OPはopereationでしょうか。同日、ICU泊、翌日より個室。7月5日よりもとの4人部屋に。
食事
6月26日朝、手術前最後の食事(「最期」にならんでよかった^^)。7月2日朝~流動食→4日朝~3分粥→7日朝~7分粥→9日朝~全粥。
お粥さんはもともと好きだからでしょうね、まあまあ食べています。もっと塩味があってトッピングもあったらいいんだけんど^^。おかずはまだなかなか完食ってまではいかない。
Bドクによると、食欲というものは、時間の経過+胃+血糖、が関与しているそうです。3つの内の胃がない僕の場合、フツーにしてたんじゃ食欲なんて出てこないでしょうネ。胃は復元も移植もできない臓器でしょうから、残りの人生、これでやっていくしかありません。
読書
子規など数冊並行読み。シリーズ・はじめての文学『川上弘美』(文藝春秋)、窪薗晴夫『数字とことばの不思議な話』(岩波ジュニア新書)、読了。
テレビ
地上波5局でBSはNHK2局のみなのでテレビはあまり見ていない。家にいるときよりちょっと多い程度かなぁ。BSプレミアム『ケネディ家の人々』(The Kennedys)がおもしろかった。1回45分のドラマで2回分ずつ4夜連続で放映。マリリン・モンローの描き方がひどいように思ったが、真相はまぁあのあたりかも。
五七五
半夏生 ナースの二の腕 なまめけり
  おならがバロメーター
梅雨空に放屁三発、I Did It!
窓枠が切り取っている真夏日や
  出アフリカならぬ出病院
われもまた ホモサピエンス せみを聴く
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by tiaokumura | 2011-07-09 16:30 | 癌日記 | Comments(18)