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経済ビジネス3書

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バカなことを考え付く宰相もいるもんだ
というのが僕の率直な感想です。
昨日の麻生首相発表、2兆円の財源で世帯収入に関係なく、1世帯4人家族で試算して6万円をくださるそうである。
金持ちは「そんなお金いらんのに」と嘯くだろうし、困窮母子家庭は「それだけでも助かるけど、もっといただきたい。6万円は給食費・子どもの冬物衣料・2年ぶりにラーメン屋さんでの親子4人での外食・子どもの進学費用の積み立てなど、あっと言う間に消えてしまいます」と感謝しつつも悲痛な叫びを上げるのではないでしょうか。年収400万円以上世帯は国からの「生活支援定額給付金」はいらないことにしましょう。2兆円は年収400万円未満(とりわけ年収200万円以下)の世帯にその分を回すことにすべきではないでしょうか。
麻生お坊ちゃま首相は「全治3年」(本当にそうなのだろうか)の診断はできても、庶民感情は理解できていないのだろう。一流ホテルのバーで高級酒飲むのが悪いとは言いませんが(お坊ちゃまにはお似合いなのだから)、「6万円ずつバラまけば自民党に投票してくれるだろう」などという幻想は抱かないほうがいい。「3年後の消費税率アップ」については条件付で僕は賛成します。英断だと思う。ただ、「3年後=麻生首相」なんて保証は全くないんですよね^^。首相はとにかく甘い考えはやめたほうがいい。ここは一番、「株価9500円台、1USドル=100円」になったら総選挙を実施します、と、それこそ「マニフェスト」(ロードマップでもある)を宣言したほうが良かったのではないかと僕は思う。それが公明党や野党、我々国民にとって一番わかりやすい。福田降ろしに成功した公明党、麻生太郎に「誰のおかげで首相になれたんだ」と恫喝まがいの言辞を弄したそうですが(共同通信配信)、彼が総選挙実施の環境を明言すれば、「四方八方めでたしめでたし」なのではないだろうか。
思えば今の日本に「政治家」はいない。後藤田正晴・野中広務が「日本の最後の政治家」だったのだと僕は思います。かつて「三角大福中」と呼ばれた時代、自民党は多士済々であった。野党第1党の民主党は都市部では人気があるみたいですが、どうなんでしょう。旧田中派憎しみたいな豪腕・選挙上手・壊し屋小沢をいつまでも党首として担いで将来はあるのだろうか。市民運動家としてはそれなりの実績があったのかもしれないが、菅は国政能力はあるのだろうか。麻生と同じくらいお坊ちゃま鳩山はひ弱そう。民主党は「自民党がここまで日本をめちゃくちゃにし、2代続けて政権投げ出しをした。今度は私たちに政権を担当させてください」と訴えているようだが、外交・9条・福祉・財源・消費税などについて責任ある説明ができるのだろうか。そもそも旧田中派から旧社会党まで寄り集まって、国の基本政策に共通認識が構築できるのだろうか。
再び言いたい、思えば今の日本に「政治家」はいない

ここ1年ほど、仕事の必要に迫られて経済・ビジネス関係の本を読むことが多い。40年ほど前に僕が通っていた大学は「マルクス経済学」が主流だったし、僕の大学生時代は「『産学協同』なんてナンセンス!」って時代だった。従ってボクは資本主義経済の基本も企業の取り組みもほとんど無知なままで生きてきた(恥)。ここ1年ほどに読んでみた経済・ビジネス書、わけのわからんのにもぶち当たりましたが(爆)、読みやすい・わかりやすい本にも出合えました。先日博文堂さんから届いた本が写真の3冊。

日本経済新聞出版社編『日本経済新聞の読み方』
2008年4月17日 1版1刷
日本経済新聞出版社
952円+税

日本経済新聞社編『論点解説 日経TEST-あなたの経済知力を磨く-』
2008年6月2日 1版1刷
日本経済新聞出版社
1700円+税

金子勝 アンドリュー・デウィット『世界金融危機』
2008年10月22日 第4刷(第1刷は2008年10月7日)
岩波書店(岩波ブックレット)
480円+税

①、日経新聞初心者の僕にはありがたい本です。章立ては、「『経済ニュース』この1年」、「オンもオフもバッチリ! タイプ別新聞活用法」、「1面記事からお役立ちコラムまで! 徹底解剖・日本経済新聞」、「金融・業界動向、景気、物価-ここだけ読めばプロフェッショナル」です。初心者としては「索引」か「ミニ・キーワード集」がついてたらありがたかったかなと思いますが、定価から言ってそこまでは要求できないのでしょうね。
②、日経TEST(Test of Economic Sense & Thinking)対策本。同テストは、第1回が9月21日に実施済みで、来年からは毎年春と秋に実施予定だそうです。理系学生はともかく、文系学生の就職にも活用していただきたいものです、同テスト。受験資格の要件がないので、僕も5年くらい勉強して受験しスコア400点(1000点満点)取りたい。全くの「夢」ですが^^。
③、タイムリーな本。同書によれば「信用収縮は終わっていない」(p.28)、「世界的なインフレのもとで、世界的同時不況がやってくる。」(p.33)、「私たちは、いま未知のリスクに直面している。(略)社会崩壊の危機をはらんでいる。(略)(その危機を)たとえ回避できないとしても、そのリスクをできるだけ軽減するために、あらゆる努力をしなければならない。それは私たち自身のためであると同時に、将来この社会を担う若い世代のためでもあるからだ。」(p.71)。
それにしても、(まぜっかえすわけではないのですが)世界中には優秀な資本主義経済学者が山のようにいるはずなのに、今回の状況を予測でき警告できた学者はいないのだろうか。あるいは「金融工学」などと言う、我々素人には「恐るべき」としか言いようがない経済学範疇が誕生した時点で、もはや歯止めが効かなくなったのだろうか。「金融工学」は資本主義経済の鬼子なのだろうか。あるいは「経済学」は「善意とボランティに満ちた無菌状態の資本主義経済」を理想のモデルと想定しそこに立脚した学問なので、今回の金融危機に対しては何の責任もないのだろうか。あるいは「アカデミズム」は、「実務家」が引き起こした金融危機には無力でありnot guiltyなのだろうか。
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by tiaokumura | 2008-10-31 19:49 | | Comments(0)

三ヶ月ぶりの白山茶屋

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(10月29日夜・記)
昨日10月28日、金沢での仕事の帰り、久しぶりに白山茶屋に寄った。7月29日以来なので3か月ぶりということになる。
ここのところ北陸は急激に寒い日に突入してる感じで、入店まずお燗を頼む。勧められたのは「」。燗酒を口に含み転がし味わいつつ、メニューを見て今夜の肴・菜をあれこれ思案する。ぶり大根が食べたかったが売り切れ。お目当ての焼魚も切れていてあじ塩焼にする。ふくらぎ刺身牛カルビ炒め鳥皮焼。おでんは魚すりみ・竹の子・いとこんにゃく。この3種、おでん定番タネじゃないかもしれませんが、僕は好きなんです。ひょっとして皆様の地方にはないおでんタネかもしれませんね。
店内のNHKTV、歌謡番組放映中。演歌のようですが、幸い歌手の歌声は聞えなくって助かった。「一人わびしく夕食中」に演歌なんて聞きたくありませんもんね。場末の飲み屋さんで「昭和枯れすすき」(「この俺を捨てろ なぜこんなに好きよ」)や「カスバの女」(「ここは地の果てアルジェリア」)や「おんなの宿」(「わざと遅らす時計の針は 女心の」)ならいいですけど。意外かもしれませんがボクは「ド演歌@場末の飲み屋」がサイコーにしっくり似合う男なんっす(照)。
もう少しお酒を飲みたい気分で、何がいいか聞いたら、今度は「」を勧められた。お腹ももう少しを要求しているので、白山鍋カニゾウスイを頼む。でも、注文し過ぎた。酒、飲みきれなかったし、料理も食べ切れなかった(どだい、鍋+雑炊ってアホな組み合わせですよね^^)。いつもは残すことはしない自分なんですが、昨夜は酒・料理、少しずつ残してしまいました。ごめんなさい、酒の神様、食べ物の神様、白山茶屋様。
1日500円ずつを1週間貯めてこの夜の軍資金にしたのですが、300円オーヴァーでした。

写真、手前が白山鍋で、奥のメニューには菊姫10銘柄が掲載されています。

今回で5回目になるでしょうか、白山茶屋@金沢都ホテルB1F。次回はいつになるかなぁ。来年、かもしれない。
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by tiaokumura | 2008-10-28 20:20 | 美味録08年 | Comments(0)

Yves Montand - Les feuilles Mortes (A capella)


Les feuilles mortes
Paroles deJacques PRÉVERT
Musique deJoseph KOSMA
Chanté parYve MONTAND
C’est une chanson qui nous resemble
Toi tu m’aimais et je t’aimais
Et nous vivions tous deux ensemble
toi qui m’amais moi qui t’aimais
Mais la vie sépare ceux qui s’aiment tout doucement
sans faire de bruit
Et la mer efface sur le sable les pas des amants désunis
枯葉
作詞ジャック・プレヴェール 作曲ジョゼフ・コズマ 歌イヴ・モンタン
それは僕たちによく似た歌
君は僕を愛し 僕は君を愛し
そして僕たちはいっしょに暮らした
僕を愛した君 君を愛した僕
でも そんな暮らしも、愛し合う二人を切り裂いてしまった、
音を立てることもなく
そして今 海は消し去る 砂の上に残されていた二人の足跡を
奥村私訳

の名曲と言えばこの『枯葉』。ジャズのスタンダードにもなっているので、そちらでもよく聞きますよね。1946年(ボクが生れた年だ!)の映画Les Portes de la nuit(マルセル・カルネ監督。邦題『夜の門』)の主題歌として、当時20代半ばのイヴ・モンタン(Yve Montand1921-91)によって歌われた。エディット・ピアフジュリエット・グレコはもちろん、セルジュ・ゲンスブール(3人目の奥さん^^がジェーン・バーキン)も歌ってます。
YouTube、ジャズ・ヴァージョンも含めていくつも「枯葉」があります。モンタン若き日の映像もありましたが、結局これを選びました。モンタン60代後半でしょうか。11月9日が彼の命日です。日本風に言えば「枯葉忌」と呼んでもいいかもしれませんね。西行が「その如月の望月の頃」を願ったように、モンタンも枯葉の季節に生を終えたいと思ってたのかどうか。

シャンソンなんて知らないよ」って方もどうぞこのエスプリに満ちた映像をご堪能ください。
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by tiaokumura | 2008-10-26 18:29 | 音楽 | Comments(4)

北國新聞社論説委員会・編集局編『ほくりく20世紀列伝』(全3巻)

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今日10月25日は臨時の金沢日。例によって、読売・日経をJR富山駅で購入。僕は家では朝日・北日本なんです。
「円急騰90円台」「株終値7649円」(読売
「銀行保有株 買い取り再開」「円急騰 一時90円台 欧州市場」「日経平均 7649円に急落」(日経
昨日のブログで1USドル=94円台なんてのんきなことを書きましたが、とんでもなかった。円高・株安どこまで進むのでしょうか。週明けに株価反発はあるでしょうが、その後は乱高下しながら「ひょっとして」なんて株価出現もあるのでしょうか。
金沢で優秀な若手ビジネスマンと少し雑談。話題はどうしても金融不安とその実体経済への影響に。僕なりに彼の言葉をまとめれば、①経営者は1ドル=70円台を想定して対策を考えていかざるをえない状況、②日本の「失われた10年」の経験は、構造的な問題に根差している現今のUSAの打開策にはなりえない、③国家危機を乗り越えるためにアメリカがドル増刷に踏み込めば恐るべきインフレがアメリカを襲い、基軸通貨としてのドル信用が完全失墜する、といったところでしょうか。下世話な言い方になりますが、アメリカ合衆国が自分可愛さの余り自国のみの救済策に走り、今日のグローバル経済をめちゃくちゃにしないように願いたい。
2010年就職戦線。これから半年余りの内に「内定」といきたいところですが、ここ数年の「売り手市場」とはうってかわって厳しい冷え込みとなりそうです。各企業の採用担当者にしても戦略見直しで眠れない日もありそう。いや、学部4年生・修士2年・博士課程修了で2009年4月の「入社式」待ちの学生たちにしても不安は大きいでしょうね。最悪の場合「採用取消」だって有り得る。

10月14日の金沢日、時間があったので金沢駅構内のうつのみや書店に立寄った。そのとき購ったのが『ほくりく20世紀列伝 下巻』。今日残りの2巻も買いました。写真はその全3巻。
北國新聞社論説委員会・編集局編
ほくりく20世紀列伝
上巻 2007年12月20日第1刷
中巻 2007年12月20日第1刷
下巻 2007年12月20日第1刷
時鐘舎(時鐘舎新書)
各巻 857円+税
北國新聞社は石川県の地方紙。上巻の佐伯彰一「波乱万丈の生きざまに喝采」から一部引用。
嬉しいことに「北國新聞」が「人物列伝」シリーズの連載にのり出し、この程、めでたく完結に達した。二十世紀回顧の意味もこめて、石川、富山両県を中心に北陸の目ざましい役割を果たした各界の人物を取り上げて、まことにイキのいい読物に仕立ててくれ、毎回「こんどは誰が?」と楽しみでならなかった。(上巻p.2)
ちなみに佐伯は富山県出身。

ここでジャンル別に本書の登場人物をご紹介します。ただし、全部で約80人の中から僕が知っている人物のみのリストです。また、ジャンルは編集者によるものではなく僕が恣意により分けたもの(複数のジャンルにまたがる人物も1ジャンルに入れた)です。その2点をご了解ください。
政治 米澤紋三郎 岡田啓介 林銑十郎 永井柳太郎 松村謙三 林家亀次郎 益谷秀次 佐伯宗義 辻政信
経済 安田善次郎 浅野総一郎 大谷米太郎 河合良成 馬場はる 山田昌作 水野豊造 井村徳二 荒井三郎 吉田忠雄
学術 高峰譲吉 藤岡作太郎 西田幾多郎 中谷宇吉郎
文学 徳田秋声 泉鏡花 室生犀星 中西悟堂 島田清次郎 中野重治 深田久弥 高見順 源氏鶏太 角川源義
芸術(美術・建築・演劇) 石崎光よう(「よう」は王ヘン+搖のツクリ) 中川一政 松田権六 山崎覚太郎 谷口五郎 宮本三郎 宇野重吉 鴨居玲
ジャーナリズム 三宅雪嶺 桐生悠々
宗教 鈴木大拙 暁烏敏 花山信勝 戸田城聖 
スポーツ 第23代木村庄之助 大島鎌吉
このリストで最も特異なのは「宗教」でしょうね。大拙は禅、暁烏は真宗大谷派、花山は真宗本願寺派で東條らの教誨師、戸田は創価学会第2代会長。

天保9年生れの安田善次郎(安田財閥創始者)から昭和3年生れの鴨居玲(洋画家)までをカヴァーした本書。地方紙ならではの、地元に根差した企画・きめ細かい取材力・コンパクトにまとめ上げた筆力、「おみごと!」と申し上げたい。
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by tiaokumura | 2008-10-25 20:16 | 富山 | Comments(0)

新入生歓迎会

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今日10月24日は10月新入生歓迎会。新入生と言っても就学生の定員60人の小さな日本語学校なので、今回は5人の募集枠しかなく、中国4人・韓国1人が入学。
9時半、富山国際学院に集合。就学生・短期留学生・聴講生・教師が2台のバスに分乗してファミリーパークへ。ファミリーパークってのは、富山市郊外にある動物園。動物園と言えば旭山動物園が有名ですが、ここファミリーパークも職員の方々のさまざまな努力でずいぶん人気が出てきている。以前は冬場は閉めていたのを無料開放したり、いろんな企画で客を呼び込んだり。こういう企業努力、うちも見習わないといけませんね。
学院から30分ほどでファミリーパークに着く。10班に分かれて園内探索。学生の中には動物を見るたびに食欲を催しとる輩もいました(激爆)。オオカミ、キリン、トラ、サル、イノシシなど。カタカナの勉強にはなったかな(爆)。
12時頃、新入生自己紹介・先輩の歓迎の辞などのあと、班ごとのテーブルでバーベキュー。実はBBQっても、大変なんですね。僕は仏教徒(浄土真宗)なんですが、学院には、イスラム教徒・ヒンズー教徒・キリスト教徒と、世界の主な宗教、一通り揃っている。それは嬉しいことなんですが、宗教上の食べ物タブーがあるのが悩ましい。同僚の柳川さんのアイディアで今回はがメインのBBQに。他にキャベツ・もやし・ヤキソバ・人参・キノコなど。ワイワイガヤガヤ、楽しい食事。
今日はあいにくの雨。雨男・雨女多いのかも、うちんとこ^^。予定していたゲームは中止。それでも学院生たち、中学生たちとバレーボールしたり、小学1年生と交流したり、元気いっぱいでした。学院の先輩も後輩も、富山に自分たちの確たる居場所があるってことで、この先に待ち受けている多くの困難に立ち向かえる勇気が持てたことでしょうね。
進む円高。9月下旬に海外出張したときは確か1USドル=107円くらいだったのが、今日あたりは94円台に突入。人民元・ルピー・ウォン・タカ・ルーブルなど学院生の母国の通貨はいろいろですが、母国からの仕送りを考えると、(対自国通貨)円安になったほうが彼ら・彼女らにとってはありがたいことでしょうね。

1時半頃、記念撮影。ボク、まだ学院生の3割くらいしか名前と顔を覚えとらんので(恥)、できあがった写真を利用してできるだけ早く覚えたい。
本日の写真は「富山国際学院の写真館」にアップ予定。ご興味がある方はどうぞご覧ください。

2時半頃、学院に帰る。今度こうしてほとんど全員が集まるのは3月卒業式前日の「学習発表会」ってことになります。
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by tiaokumura | 2008-10-24 13:15 | 日本語教育 | Comments(5)

名古屋モーニング

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(10月23日夜・記)
昨日、名古屋出張
丸山茂樹先生(I.C.NAGOYA)が座長を務められている中部地区の日本語学校の研修会。名古屋入管からも出席する会合で、富山国際学院にとって重要な会合の一つ。この研修会に僕が出席するのは2回目になります。研修会は1時~5時なので、せっかくだからもう一つ名古屋で打ち合わせをしようと思った。その打ち合わせ、諸般の事情で午前10時開始にアレンジした。6時半に富山駅を出発すれば間に合うだろうと思ったのですが、世の中そんな甘いもんやおまへん(爆)。5:03しらさぎ2号に乗らないと(名古屋着8:50)間に合わない。前夜、脳内目覚まし時計を午前4時にセットし、それでも心配なので本物の目覚まし時計も同じ時間にセットして布団に入る。ところがこういう時に限ってなかなか寝付けないもんなんですよね。11時、12時、眠れない。1時頃、ようやくうとうと。3時頃トイレに起きる(照)。ええ~い、このまま起きていてやろうか、とも思ったのですが、そうすると寝不足(僕、小人なんで、寝不足・空腹は、やっとでさえ悪い頭の回転が更に悪くなるんです^^)になってしまうので無理やり布団にもぐりこむ。で、起きたのが4:10。目覚まし時計、鳴らなかった(泣)。セットのしかたまずかったんですね。がばっと起き洗面→前夜用意しておいたスーツに着替え→同じく前夜に用意しておいたカバンを持ち→車に乗る。富山国際学院に車を置き、富山駅北口へ。ところが、時間が早すぎて北口は入れない。南口に回る。4:40、富山駅南口にすっくと立つオクムラくんの姿があった(爆)。起きてから30分後。自己新記録っす(激爆)。

車中、日経・読売。両紙とも取り上げていた、国立国語研究所「『病院の言葉』委員会(医師や言語学者で構成)による「医療用語の言い換え」を興味深く読む。
小松あたりで夜が明ける。長浜、琵琶湖東岸を走るので右手に琵琶湖になるのですが、湖はぼんやりとしか見えなかった。車内から見る光景さまざまな中で、今回は休耕田が気になった。食料自給率を高めるためには日本国内の耕地拡大が必須。減反政策・農業従事者不足で生じたのでしょうね、休耕田・荒れた田畑があちこちで見られる。もったいない。今、農政の大転換が必要。魅力ある農業にしなければならない。自立自活できる農業、農業従事人口を増やすこと。日本人が中国産に不安を抱かざるを得ないのだから、国内農業振興は絶対必要なんですよね。それとも、カネに任せて中国・東南アジアなどに「日本輸出向け限定農場」なんてぇのを作りますか。
米原で進行方向が変わり、座席を方向転換。午前9時前、JR名古屋駅到着。

僕の場合、自分が未熟だからでしょうね、「仕事」にしんどさ・おっくうさがつきまとうことが多い。で自分なりに考えて、しんどく&おっくうな仕事には、何か「楽しみ」も付随させるようにしています。今回の「楽しみ」は「名古屋モーニング」。ここ1年で8回目になるでしょうか名古屋出張、いまだに「名古屋モーニング」経験なかった。有名ですよね、「名古屋モーニング」。ヴォリュームがすごいという評判。
写真、名古屋駅近くの「メルヘン名古屋店」(「メルヘン」なんてまるでボクに似合わん店名^^)のサンドモーニングセット。サンドウィッチ(ハム・きゅうり)、ゆで卵、フルーツサラダ(トマト、キュウリ、キャベツ)、オレンジ、コーヒーゼリー。「野菜サラダ」の間違いじゃないの?ってぇのはともかく、噂で聞いていたジャンボなモーニングセットではありませんよね。これで480円(安いような気がします)。同店のモーニングセット(トースト、ゆで卵、サラダ、デザート)は430円。6:30~11:00がモーニングタイム。次にチャンスがあったら「本物^^」の名古屋モーニングに出会いたいものです。

10:00~11:45、打ち合わせ。昼食は丸山先生ときしめんを食べる。1:00~4:40、研修会。夕食は名古屋駅構内の「ひさだ屋」。サイコロステーキ(飛騨牛)+お食事セット(ごはん・みそ汁・小鉢・お漬物)+エビス生。
名古屋発18:22ひかり→米原・米原発19:00しらさぎ→富山着21:30。車中、岩波新書『外国語習得の科学』。

次回の名古屋出張は12月中旬になるでしょうか。
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by tiaokumura | 2008-10-22 09:07 | 美味録08年 | Comments(0)

イタリア美術セミナー(2)ジュリアーノ・デルペーロさんと

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10月19日午前11時過ぎ車で家を出て、この3月まで2年間通いなれた^^富山大学五福キャンパスへの道を走る。途中昼食を取り、12時前には大学構内に駐車。人間発達科学棟で少し待つと、ジュリアーノ・デルペーロさん、村川いづみさん、シスター・ネリーナの3人現る。あいさつもそこそこに、イタリア美術セミナー準備。これで4回目になるでしょうか、僕は「イタリア美術セミナー」のボランティア要員。受付のセッティング、資料類の折り込み、街路樹のポスター貼りをした後、12時半頃から1F外で誘導係。受講者に案内をする。どんなセリフ^^がいいか試行錯誤した末、
「イタリア美術セミナーにおいでですか。右側エレベーターで上がって4階です。」
といったあたりに落ち着いた。
イタリア美術セミナー」は、イタリア・美術・聖書のいずれか(あるいは複数)に関心がある方が受講されるのでしょうね。僕、いろんなセミナーや教室に参加してていつも思うのですが、それぞれの受講生グループには「共通点」があるものなんですね。例えば英語教室と中国語教室、イタリア関係とフランス関係、水泳とエアロビクスなどを比べると、その参加者がそれぞれに特徴付けられる。特に参加女性に顕著。今回の「イタリア美術セミナー」で言えば、40代・50代のファッションセンスがあって上品で知的な方が多い。あ、他はそういう方がいないってんじゃありませんよ(汗)。最大公約数的な捉え方です。

村川いづみさんが主宰しジュリアーノ・デルペーロさんが講師の「イタリア美術セミナー」、今回で8回目。毎回テーマは異なりますが、僕風に簡単に言えば、西洋美術の聖書・キリスト教教義に基づく「絵解き」。こちらは仏教になりますが、富山には「立山曼荼羅」絵解きがあります。キリスト教を知らずに西洋思想・文学・美術ってわからないもので、僕のようなキリスト教の素養がない者には、こういうセミナーは貴重です。
イコン」の話も出た。「イコン」と言うとロシアですが、ジュリアーノさんによると、イコンは古代エジプト・ミイラに源を発するそうです。知りませんでした。「イコン」が20世紀後半にPCの「アイコン」につながるのは、「イコン」の歴史を思うとおもしろい気がします。なお、あまり知られていないのですが、富山県にはイコンコレクションで日本屈指の西田美術館があります。
もう一つ、ジュリアーノさんのお話で、「ジョット展」が東郷青児美術館で開かれているそうです。11月1日午前10時に同美術館に行けば、ジュリアーノさんの解説つきの「ジョット展」ツアーに参加できます。

後片付けを終わり、ジュリアーノさんとこうして記念撮影。Europe meets Asiaですね^^。ジュリアーノさんにCD「朝の祈り」をいただき恐縮。CDに彼のサインももらいました(照)。出勤時の車中で聞いてみよう。
「また来年よろしくお願いします」とジュリアーノさんや村川さんとあいさつして富山大学構内の駐車場に向う。
今年もあと70日余なんですね。今年は「地球の夢コンサート」「国際交流フェスティバル」「イタリア美術セミナー」、計3つのぷちボラをしました。年内にもう一つ、富山国際学院B組の学生とボランティアをしたいと思っていますが、どうなることか。
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by tiaokumura | 2008-10-19 16:47 | 美術 | Comments(0)

イタリア美術セミナー(1)資料類

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富山県は1年間の日照時間全国最下位クラスだというのを以前聞いて、意外に思う反面、「確かに言われてみるとそうかな」とも思った。1日の最高気温が25℃を割る10月中旬あたり、そんな「暗い」(爆)富山にも青空が広がるいいお天気の日があります。朝から快晴ですがすがしかった今日、僕がぷちボラをやっている「イタリア美術セミナー」が開かれました。
第8回イタリア美術セミナー
ジョットの世界
講師 ジュリアーノ・デルペーロ
会場 富山大学人間発達科学部4F141講義室


写真は当日の資料から。
写真下、ジョット、スクロヴェーニ礼拝堂、聖書。
写真上(カラー)、スクロヴェーニ礼拝堂のアーチ型天井と4つの側面壁、スクロヴェーニ礼拝堂の右壁(「主イエス・キリストの物語」より4点)、『東方三人博士』をテーマにした世界の美術品。
他に、(白黒で)スクロヴェーニ礼拝堂・右側面の壁・左側面の壁、「天の父」に関する聖書引用、そして10月31日(金)に富山二番町教会で行われる古楽器アンサンブルの夕べ「バロックの花束」ちらし。

ジョット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone1267?-1337)がスクロヴェーニ礼拝堂の壁画に携わったのは1302-05、彼の30代後半。『神曲』のダンテ(Dante Alighieri1265-1321)はジョットの友人であり、壁画の「最後の審判」にはジョットとダンテと思われる人物も描かれている。(以上、当日の資料を基に)
フレスコって「新鮮な」という意味のイタリア語なんですね。知りませんでした。英語のfreshなんでしょうね。以下、資料より引用。
フレスコ(fresco)は「新鮮な」を意味するイタリア語。(略)壁に漆喰を塗り、その漆喰がまだ「フレスコ」である状態で、つまり生乾きの間に水または石灰水で溶いた顔料で描く技法。(略)古くはラスコーの壁画なども洞窟内の炭酸カルシウムが壁画の保存効果を高めた「天然のフレスコ画」現象と言うこともできる。
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by tiaokumura | 2008-10-19 12:30 | 美術 | Comments(0)

最近読んでいる本から

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ハノイのノイバイ(NoiBai)国際空港でバンコク便の搭乗待ちの間、『内田百閒』(文庫版・ちくま日本文学)を読んでいた。内田百閒(1889-1971)って外国の土地で読むのにピッタリなんですね、僕の錯覚かもしれませんが。カトマンズでもバンコクでもこの本、広げました。赤瀬川原平がこの文庫本の解説で書いているように、百閒の作品は「宇宙人の私小説」で、それで地球上のあちこちで読めるのかもしれない。昔読んだ時は気づかなかったのですが、「餓鬼道肴蔬目録」(pp.325-332)に「富山ノますノ早鮨」が出ているのを発見して、単純に嬉しかった(照)。
僕は「文体」が好きだとその作家(writer)も好きになるみたいです。森鴎外・永井荷風・森有正・村上春樹・須賀敦子・川上弘美らが好きなのは、その文体によるところ大。ここで「文体」というのは、書き出しや改行、長文と短文の組み合わせ具合、読点の打ち方、接続詞や副詞の使い方、丁寧体と普通体の按配、表記法(漢字・かな・カナのバランスが主)、文末表現、時制(過去・非過去)などを指していて、要するに作家(文章表現者)の息遣いが僕の呼吸のリズムと合ったとき、「ああ、今読書中なんだなあ」と実感する。百閒も、再発見ですが、好きな作家になりそう。

ところで、このブログのカテゴリー「本」、8月8日『教育立国フィンランド流 教師の育て方』を最後に記事を書いてませんでした。これ、単にうっかりしてただけで、約70日間、本を読んでいなかったわけではありません(汗)。
久々のカテゴリー「本」投稿、最近読んでいる本の中から5冊ご紹介します。

白井恭弘『外国語学習の科学-第二言語習得論とは何か』(岩波新書 2008年9月19日第1刷 700円+税)
外国語学習に成功する人、しない人-第二言語習得論への招待』(岩波科学ライブラリー 2004年)が好評だった著者の、同書より更に一般向けに書いたのが本書。「本書の目的は、第二言語習得研究の成果を一般向けにわかりやすく伝えることです。・・・これまでの研究の結果、様々なことが明らかになっており、どんな外国語学習法がより効果的か、またどんな人が外国語学習に成功するか、といった問題に対しても、ある程度の答えが出るところまできているのです。それを社会に還元することは重要なことだと思います。」(「プロローグ)
著者が言うように本書は外国語学習について「学習者の立場」「教育者としての観点」の「二つの観点から考察している」(「プロローグ」)。僕の場合、日本語教師としても外国語学習者としても知ることが多く示唆に富んだ本です。でも、英語・フランス語・ドイツ語・韓国語・中国語・ブラジルポルトガル語・ネパール語・・・これまでいくつも勉強しようと取り組んだ外国語、ひっとつもモノにならないってぇのは、ボクはよっぽど「語学音痴」なんでしょうね(恥)。

高橋幸春『日系人の歴史を知ろう』(岩波ジュニア新書 2008年9月19日第1刷 780円+税)
今年は日本人ブラジル移民100周年ですが、「日系人の歴史」について僕が知ることは少ない。「笠戸丸」「勝ち組・負け組」、あとは棄民政策とでも言える悲惨な歴史、あるいはコーヒー農園のことくらいでしょうか。僕は以前日系ブラジル人研修生の日本語授業を担当したことがあり、彼女らから富山県出身移民による「第3アリアンサ」の話を聞いたことがある。
著者はサンパウロで「パウリスタ新聞」の記者として働き日系三世の女性と結婚、1978年に日本に帰国。本書では、第二章~第六章前半で「日系人の歴史」をたどり、第一章・第六章後半では、群馬県大泉町・愛知県保見団地など日系ブラジル人の集住地について現状をルポし分析し提言する。
1990年の入管法改定に伴う日系人の「環流」。著者は言う。
日系人が大量に日本に入国し、日系人と日本人との間で、さまざまなトラブルや混乱が起きました。そのほとんどが日系人に対する日本人の無知からきているように、私には感じられました。(p.26)
私たちは今、彼ら(日系人-奥村注)との間に壁をつくるのか、あるいは信頼の関係を築くのか、どちらの道を選択するのか、その狭間に生きているのではないでしょうか。(p.181)

坂口安吾『堕落論・日本文化私観 他二十二篇』(岩波文庫 2008年9月17日第1刷 700円+税)
坂口安吾(1906-55)がこうして岩波文庫に収められるのはいささか意外。僕、10代の頃は太宰のピュアな含羞のほうが安吾の過激な挑発より上に感じたものですが、さて現時点で考えるとどうなんでしょう。太宰の作品の多くは永遠に(広義の)青春文学に閉じ込められているけど、安吾の発言は「戦後」という特異な時代にとどまらない射程距離を持っているように思う。少なくとも今の僕は、太宰をもう一度読もうという気にはならない。
安吾は「堕落論」(僕が生れる約半年前に発表された)で、特攻隊・天皇制・武士道・自由・戦争未亡人など、バッタバッタと薙ぎ倒した末に以下のように結ぶ。
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。そして人の如くに日本も亦堕ちることが必要であろう。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。(pp.239-240)
安吾は『桜の森の満開の下・白痴 他12篇』も岩波文庫に入ります。

坂本一男・監修『すし手帳』(東京書籍 2008年9月3日第1刷 1400円+税)
富山は地物の魚が新鮮で安くておいしいので、わが家では、月に数回お刺身を、年に数回お寿司を食べます。「なんとゼータクな!」って批判出そうですけど、富山じゃ別にゼータクじゃなく「日常」(地産地消)なんです、そういうの。富山県は「回転寿司」だって、そんじょそこらの都道府県の寿司屋よりうまい(って噂です。僕は「まわるもの」が苦手なんで^^「回転寿司」はこれまでの人生で3回くらいしか経験がない)。
本書は「すし通必携」と銘打ってますが、ボクのような寿司素人にも重宝。「今日の代表的な握りずしとそのタネを旬や産地などとともに紹介しています」(「はじめに」)。例えば「しろえび」の記述は、「市場に流通するほどの漁獲があるのは、世界でも富山だけ」「身を何匹分も一緒に軍艦にのせて、上にちょんと下ろし生姜をあしらう」「白い透明な身はほのかな甘さを閉じ込めてすがすがしく、まるで季節そのものを味わうかのよう」など(p.81)。富山関係は他に「ホタルイカ」「エッチュウバイガイ」「ブリ」など。本書のすし撮影協力は日本橋人形町の「あき」だそうです。
こういう本を読んで通ぶる人がきっといますが、それだけはやめましょうね、ご同輩^^。

小林英夫『BRICsの底力』(ちくま新書 2008年8月10日第1刷 720円+税)
ブラジル・ロシア・インド・中国4カ国の頭文字4文字だから24通りの組み合わせが可能ですが、BRICが一番収まりがよかったんでしょうね。これら4つの国に共通するのは①資源大国であること、②アメリカとは一定の距離を置いていること、③インフラや金融が未整備・不充分であること、あたりでしょうか。4カ国中のインド・中国は政治経済軍事上の利害関係ありそうですが、他はお互いにそれはあまりなさそう。また、ブラジル以外は国内外に民族問題を抱えており、ロシア・中国の場合は頑強そうに見える現政治体制が21世紀のどの時点で綻びるかが注目される。
著者の本書執筆のきっかけは、2004から05年にかけての韓国滞在中に本屋でBRICs関連の書籍が山積みされているのを見たことだそうです(pp209-210)。中国がアフリカや東南アジアなどで着々と地歩を築きつつあるのは周知の事実ですが、韓国がBRICsへの経済進出を積極的に展開していたとは、僕は全く知りませんでした。日本、大丈夫なんでしょうかねぇ。
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by tiaokumura | 2008-10-18 20:18 | | Comments(2)

サブプライムローンは本当に「悪」だったのだろうか?

僕は経済学については全く無知でなんだかよくわからないのですが、タイトルの件について投稿します。僕の結論は、
1)サブプライムローンそれ自体は悪ではなかった
ということ。そして、来(きた)る総選挙では
2)赤字国債は断固として発行しない
3)消費税率5%を漸次アップし10年以内に15%にする
という主張をする政治家であれば、与党・野党を問わず投票したい
ということです。
こんな発言をすると、このブログ、たちまち「炎上」かもしれませんね^^。

1)について。
サブプライムローン」は、アメリカの低所得者にとって「救世主」のようなものだったのではないだろうか。住宅が持て、ひょっとしたら利回りや転売で子どもの教育費や栄養のある食料の購入ができる-そんな思いだった庶民が多かったと思うのです。資本主義経済下にあって「(個人の努力や善意とはほとんど無関係な)絶対的な不平等」は必然である。そうした中で、「富の再配分」とまではいかなくとも、資本主義国家が「社会権」のような社会主義的な考えを取り入れ、資本主義市場が低所得家庭のために有効な金融商品を開発することは、大いに必要なことである。そのように考えていくと「サブプライムローン=悪」説は成り立たないように思ったのです。確かに「サブプライムローン」が「第2次世界恐慌」と後世に位置づけられるような世界経済危機のトリガー(引き金)になったのは間違いない。だが、そのことと「サブプライムローン=悪」とは同義ではない。
あんた、何が言いたいのかわからない」ってイライラされとるかもしれませんが、今しばらくご辛抱を^^。

僕は「サブプライムローン」に金儲けのチャンスとばかり群がった「ハゲタカ」が悪いと言いたいのです。きゃつらは「1万ドルのサブプライムローンを買えば、1万5千ドル、2万ドル・・・となっていく」という点に気づいた。その点がサブプライムローンに内在する欠点だったのかもしれないが、いかなる金融商品だって完璧はあり得ない。サブプライムローンを責めることはできないと思う(このあたり、僕には断言する自信はありませんが)。で、最初に気づいたハゲタカが少数な内であればまだ良かったのですが、ハゲタカはハゲタカを呼び、たちまちの内に燎原の火の如く「マネーゲーマー」が参戦した。あの輩は原油・穀物などでもマネーゲームに走り、原油・穀物といった「実の世界」(実体経済)を「マネー」という「虚」の世界でメチャクチャに破壊した。ミヒャエル・エンデ(Michael Ende1929-95。邦訳『モモ』『はてしない物語』など)がかつて「マネー」と「お金」を区別しているのですが、僕がこの文脈で使っている「マネー」はエンデの言う「マネー」で「お金」(こちらは「虚」ではない。私たちが毎日のつましい生活を維持していくのに使っているお金の謂いです)ではない。
ヴァーチャルな世界はいつかは崩壊する。虚の世界で「だれが最後のババを引くか」の瞬間(臨界点)が訪れたとき、一挙に「第2次世界恐慌」になった(と僕は思う)。
アメリカ議会が政府案を1回目に否決したのは議員たちの正しい選択だったと思う。「マネーゲーマー」たちを救うためになんで自分たちの税金を使うんだ、という選挙民の意思を、議員たちは無視することはできなかった。結局公的資金導入ということになったみたいですが、今後資金の使い道・使い方についてはアメリカ国民の厳しい監視の目が光ることでしょうね。
山一證券の時、野沢社長(当時)が記者会見で「社員は悪くありません」と涙ながらに訴えていた光景がいまだに忘れられません。あの時野沢社長を冷笑する向きもありましたが、僕はあれこそトップに立つ者の「最後のご奉公」だと思った。翻って今回公的資金を導入してもらう金融トップに「野沢社長」はいるのだろうか。「アメリカ版 失われた10年」を迎え、「アメリカの悪しき商習慣」(儲かればいい)は沈静化するのだろうか。アメリカ中心だった金融は多極化(=危険分散)するのだろうか。00年代(naughties)はひどい時代だったけど人間の叡智によってその危機を脱却できた、と歴史書に書かれるようになるのだろうか。

思えばアダム・スミス(Adam Smith1723-90。邦訳『国富論』)が「神の見えざる手」を想定したように、資本主義経済は「善意ある意思」に基づいて運営され、「悪意ある介入」(例えば優良な株式会社に目をつけ、そこを乗っ取ろうとして株価操作する輩。あるいは1億ドル使っても1億5万ドル儲かれば投資価値があると嘯く戦略家など)はないという仮定、いわば「無菌状態」で資本主義が最高状態にあると見做した。そして、そこから不確定要素がどの程度あるかに応じて最高状態からの逸脱範囲を許容してきたのではないだろうか。原初資本主義経済から21世紀資本主義経済を眺めると、果たしてこれが同じ「資本主義経済」なのかと思えるだろう。
「歴史に学ぶ」とは言っても「第1次世界恐慌」はほとんど参考にならない。バックグラウンドが異なるのだ。あの時は、アメリカは「ニューディール政策」、英仏は「ブロック経済」で窮地を脱し、ソ連は「社会主義国家」だったので世界恐慌の波を受けることはなかった。日独伊は「ファシズム・侵略戦争」を生き残る道に選んだ。
今、「グローバル化」、と言っても「アメリカ化」(世界がアメリカの価値基準に従わざるを得ない)なのだけど、こうして「グローバル化」になって、ある国はかつての「ブロック経済」のように内向きになって乗り切ろうとするかもしれない。中国はどう動くのだろう。いずれにしても「第2次世界恐慌→第3次世界大戦」というロードマップだけは実現しないでほしい。

以上、全然的外れな論かもしれないが、ふとこのように思った。

株安は銀行の企業への貸し渋り、企業の設備投資減・人件費削減をもたらし、円高は日本の輸出産業の衰退につながる。そして結局は庶民が泣くことになる。僕の場合、「バブル」とは全く無縁で(高級ワインも美女との合コンも別荘も、その他な~んも無関係だった^^)、逆にそのおかげで「失われた10年」もなんとか生き抜いてこられた。多くの人が僕と同じでしょうね。今回、驚きかつ腹が立ったのが、日経の「日本国民1人あたり200万円の資産目減り」って記事。ワシ、もともとそんな資産ないもんね。勝手に平均して1人あたりなんか出してほしくない。1億円目減りした1人と、僕のような者1万人くらいを合計して平均したらそうなるんじゃないだろうか(この計算式、自信なし^^)。「平均」の怖さ・いい加減さ。そのあたりから考えを展開し導いた結論が2)3)です。
2)3)については、また改めて投稿します。
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by tiaokumura | 2008-10-16 21:06 | Comments(2)