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言の葉つれづれ:2017年春

谷川俊太郎「大岡信を送る 二〇一七年卯月」
本当はヒトの言葉で君を送りたくない/砂浜に寄せては返す波音で/風にそよぐ木々の葉音で/君を送りたい//声と文字に別れを告げて/君はあっさりと意味を後にした/朝露と腐葉土と星々と月の/ヒトの言葉よりも豊かな無言//今朝のこの青空の下で君を送ろう/散り初(そ)める桜の花びらとともに/褪(あ)せない少女の記憶とともに//君を春の寝床に誘(いざな)うものに/その名を知らずに/安んじて君を託そう//
大岡信「木馬」
日の落ちかかる空の彼方(かなた)/私はさびしい木馬を見た/幻のように浮かびながら/木馬は空を渡っていった//やさしいひとよ 窓をしめて/私の髪を撫(な)でておくれ/木馬のような私の心を/その金の輪のてのひらに/つないでおくれ/手錠のように//
三浦雅士
学者に深い敬意を払っていたが、学者であろうとしたことはなかった。詩が文学と芸術の中心にあると確信していた。何ごとにも強い好奇心を持ったが、好奇心を持つ自分自身というものに一番の好奇心を持っていた。・・・講演のなかで「私は物知らずですから」と再々述べていたが、謙遜ではない。知りたいことが、味わいたいことが、増えていく一方だったのだ。
大岡の身近に接して強烈に教えられたことは、人間にとってはその人格こそが最大の作品だということである。大岡は他者の人柄を、批評するよりも先に愛した。愛するに足る人柄を求め続けた。大岡の詩と批評の原型はそこにあったのだと、私は思う。
村上春樹
僕にとってリズムとメロディーとサウンドは、書く上でとても大切なことです。
僕は自分も翻訳者だから、翻訳の力を信じています。・・・もちろん、翻訳を通して失われるものはある。でももしそれがよい物語なら、翻訳されたとしてもエッセンスは失われずに残るはずです。
僕の小説は二つの世界で構成されることが多い。片方が地上、もう片方が地下というように。
上林千恵子
私たち自身が、外国人に頼らないと社会が回らない現実をもっと知り、認める必要があるでしょう。
田村太郎
門戸を開けば、人がわっと押し寄せると心配されたのは、もう20年以上前の話です。生活支援政策を充実させなければ、だれも日本には来なくなります。
外国人に偏見があった人でも、○○さんと固有名詞でつながると意識が変わる例を、私は数多く見てきました。
改めるべきは、外国人を単に安い労働力としてみなす発想です。外国人とともに育った世代では、日本社会の一員として外国人を迎え入れることに抵抗感のない人が増えていくでしょう。
ジミー・キンメル
ハリウッドは国籍で差別しません。年齢と体重は差別がありますが。
(メリル・ストリープに)すてきなドレスですね? イバンカですか?
石牟礼道子
『苦海浄土』・・・誰に頼んでもらえるとも思わず、一人で闘うつもりで書きました。「もだえなりて、加勢せんば(もだえることしかできなくても加勢しなければ)」という気持ちでした。
「病まん人の分まで、わたしどもが、うち背負うてゆく」。そう語った患者さんのことばが忘れられません。みなの暮らしが豊かになる代償として、苦しみをその身に引き受けなさった。それが私でなかったのは、たまたまのことではないでしょうか。
佐藤幹夫
朝起きたときにきょうも一日数学をやるぞと思っているようでは、ものにならない。数学を考えながらいつの間にか眠り、目覚めた時にはすでに数学の世界に入っていないといけない。
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by tiaokumura | 2017-04-22 13:31 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ:2017年第1回

野見山暁治
かなり逡巡したが、やはりやってきた10年ぶりのパリ。10日間の短い旅とはいえ、95歳、なにが起きても、おかしくはない。
こうして、さっきから溢れる一条の光に目をやっていると、自分というものが戻ってきたような気分にひたる。どこに行っていたのだろう。
目に見える景色が変わらなければ、時間は止まったままだ。
ぼくのパリの記憶は、30代のころにさかのぼる。・・・ピカソとジャコメッティの2人展。・・・ジャコメッティをよく見かけた。・・・ジャコメッティに「歩く人」という作品がある。針金みたいな細い両脚が、前後に大きく開いた、ただそれだけ。・・・奇妙だなあと、ぼくは見るたびに思う。
・・・あの当時、ぼくも含めてエトランゼ(外国人)はこの国にあこがれ、倣おうとした。ぼくらを抱きこませる力が、この国にはあった。
井上八千代
私共、四世八千代については何もようせなんだんです。それで岩波さんから言うてもろうたときに、せっかくやさかい、祖母のことを書いてみたらどうやろか、というお話になりました。
仁左衛門さんにはその本に序文を寄せていただき、ほんまにありがたいことと思ております。
世の中の変化には仕方のないとこがありますけれども、それに引きずられすぎてもいけない。歌舞伎にしても京舞にしても、その芸能が育まれた土地のしきたり、風土は大切にせんなん、と大袈裟なようですけど感じております。
福岡伸一
レイ・カーツワイルの予言。・・・これを彼は特異点(シンギュラリティ)と命名した。・・・人間の知能は、ビッグデータから最適解を選んだり、フローチャートを進んだりするアルゴリズムなんかじゃない。もっと同時・散発的で、不合理なジャンプや結合によってなされる。あんまり生命をなめてかからないほうがいいよ。
井手英策
・・・消費税の再増税に向け、2%の使途を財政再建から生活保障に切り替え、受益者を大胆に増やしてみてはどうか。・・・次の増税への道が切り拓かれれば財政の歴史は変わる。分断社会と財政危機を終わらせる。今こそ新しいリベラルの出番だ。
小熊英二
右派ポピュリズムの支持者は誰か。それは古い様式に固執し、その維持のためには人権など二の次と考える人である。他者と自分の人権を尊重し、変化を受け入れること。それによってこそ、健全な社会と健全な経済が創られるはずだ。
Donald Trump
Happy New Year to all, including to my many enemies and those who have fought me and lost so badly they just don't know what to do. Love!
ことわざ?生活の知恵?
貸して不仲になるよりも いつもニコニコ現金払い
春夏冬 二升五合
子供𠮟叱るな来た道じゃ 老人笑うな行く道じゃ
カルロス・ゴーン
グローバル化の時代に大切なこととは何か。私は迷わず「アイデンティティーを失わずに多様性を受け入れることだ」と答えるだろう。
南原繁
世を容れず 世に容れられざる 吾なれば ひたすら真理に 仕へむと思ひし
川上弘美
手で確かめられる範囲のことを、ていねいに大切におこなっていくだけではだめなのではないか、という不安がきざすのは、世界を把握するのがとても難しくなっているからではないでしょうか。
渡辺和子
つらかったことを肥やしにして花を咲かせます。
でも咲けない日はあります。そんな日は静かに根を下へ下へおろします。
猪木武徳
最近は国家間の経済格差は縮まったものの、上っ面の成長ばかり追い求める風潮が広がり、各国の国内格差が広がってしまった。
高橋幸枝
あらゆる不幸は人と比べることから始まる。
カーネル・サンダース
65歳までに手に入れたことを結集すれば新しいスタートが切れる。
さび付くよりすり切れる方がましだよ。じっとしていてさび付くより身を粉にしている方が好きなんだ。
新井紀子
私がやめても世界の企業や研究者はAIの研究をやめはしない。ならば、AIの可能性と限界をきちんと見極め、対策を取ろうではないか。AIには弱点がある。それは彼らが「まるで意味がわかっていない」ということだ。
逆に言えば、意味を理解しなくても理解できる仕事は遠からずAIに奪われる。みなさんは、どうか『意味』を理解する人になってください。それが『ロボットは東大に入れるか』を通じてわかった、AIによって不幸にならない、唯一の道だから。
Muhammad Ali
I ain’t got no quarrel with them Viet Cong.
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by tiaokumura | 2017-02-05 13:29 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ:2016年最後篇

昨日は久しぶりに夜遅くまでTVを観た。BSで、文化大革命のドキュメンタリーを観て、そのあと10時からBSプレミアムで「名盤ドキュメント」。矢野顕子『JAPANESE GIRL』。のん(能年玲奈が改名)や坂本美雨や細野晴臣も出演。宇多田ヒカル『First Love』(1999年)は勤務先の台湾人女子留学生に教えてもらったが、あの時矢野の『JAPANESE GIRL』を思い出していた。どちらも衝撃的なアルバム。B面4曲目の「丘を越えて」は「へぇ~」でした。あがた森魚(「赤色エレジー」)が参加。『JAPANESE GIRL』はあがたの『日本少年』のアンサー盤みたいなとこもあったんでしょうね。発表から2016年で40年になる。
今夜9時からBSでボブ・ディラン。ぜひ観たい。
以下、今年最後の「言の葉つれづれ」です。

新井紀子
効率良い暗記より、意味を深く理解でき、推論できる教育こそが、AI時代の学校や家庭で必要です。自らの実体験に基づいて想像力を働かせ、未知の世界をより深くイメージできる力です。・・・実体験に基づいた論理的な推論力がないと、AIを超えることはできません。・・・人間はリアルな実体験を積み、深く推論できる力を伸ばすことが重要だと思います。
福岡伸一
進化論が生命観としてすばらしいのは・・・生命が常に動的なものだという真実を指摘したところにある。我々ヒトは・・・これまでずっと変化し、これからも変化しつづける生命の、未完成な一形態として、永遠の現在進行形にあるものだ。
平川克美
我々の世代は年収500万円は見込めた。しかし今の若い人は大会社にでも入らないと300万円確保も難しい。だったら300万円でやっていく方向を探るしかない。
これからは、少しずつ不満を分け合うという意味の「ルーズ・ルーズ」という生き方にシフトしないといけない。なかなか共感は得られないかもしれませんが、「ルーズ・ルーズ」と言い続ける人がいると、やがてスタンダードになっていくのではないかと思っています。
橋下徹
ポピュリズムという言葉で自分たちと異なる価値観の政治を批判するのは間違っています。それは自分の考え以外は間違っていると言っているだけ。民主政治の本質は大衆迎合です。重要なのは、社会の課題を解決する力。
マイケル・ブース
世界から孤立した200年余りの月日が、日本文化を特別で独特なものへと発展させたのだ。
世界と「接*」こそすれ、ほとんど「接*」することなく、己の道をたどり続けている国。この半世紀こそ西洋の影響が色濃いと言えるが、日本人はそれを取り込んでは、自らの文化に合わせて調整してきた。
・・・なぜ、外国人は増え続け、日本文化への関心も高まる一方なのか? それは、みなこの国の特異性に魅せられているからだ。神道、ポケモン、Jポップに**、懐石料理。そして日本*のキットカットに。・・・日本人の食に対する執念やクレイジーな情熱、最前線の食ネタへの無邪気な興奮-。これらこそが、世界でもっとも目が離せない、興味深い文化の生命線となっているとは言えそうだ。
(注)小池都知事じゃありませんが^^メモの自分の字が読み取れなくて。「*」はその部分です(汗)。
ヒラリー・クリントン
善きことを行うことに倦まず、心を失うことがなければ、季節がまた巡りきて、なすべき仕事がある。
柳澤桂子
今生は病む身に耐えて生き抜こう後生は白い椿になりたい
渋谷陽一
スターというのは普通の人の不幸の総和であり、その不幸の象徴がなくなることによって世間の人が幸せになるのであればスターそのものは殺されてしかるべきだという、いかにもデビッド・ボウイらしいメッセージだ。
星新一
いまや寓話の復興が私の目標である。
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by tiaokumura | 2016-12-24 10:44 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ・2016年秋篇

山田太一
科学技術が奇跡的な変化を見せる一方で、政治も含めて、人間がひどく感情的になっている。とても不安な時代なんです。
すぐに判断したことで正しいことは少ない。後悔したことのほうがとても多いです。
人間には人間の生きていく速度がある。きれいな言葉も注意したほうがいい。・・・その渦中では興奮して、センチメンタリズムが動員されますが、だんだんウソになっちゃうんです。
萩本欽一
僕がテレビでやったのは少なくとも不幸でない。「不幸は放っておけないぞ」って部分。
武満徹
病は自然が人間に示す友愛の徴だ。随って何よりもまず謙虚に接しなければならない。
広井良典
日本人の死生観は3層構造です。表面は「死んだら無である」という近代的、科学的見方。2層目にあたるのが、仏教やキリスト教といった普遍宗教です。そして一番下の層が、自然の中のスピリチュアリティ。
フレッシュサラ川」ベスト3
「言ったよね?」 初めて聞いた でも言えず
報・連・相 徹底すると 迷惑そう
飲み会の 座席一つで 大会議
高橋和巳
天国はなくていい。地獄もまた虚妄にすぎない。地獄の門前にいて、その門より阻まれてあること、それは地獄でも天国でもない場所に人間の世界をつくるための絶好の条件であろう。
武藤武司
思い出と喧嘩したって勝てっこねえよ。
内館牧子
散り際千金
西郷南洲隆盛「示外甥政直」
一貫唯唯諾 従来鉄石肝 貧居生傑士 勲業顕多難 耐雪梅花麗 経霜楓葉丹 如能識天意 豈敢自謀安
三島邦弘
読者に未知との出会いを提供できれば、一人ひとりがタフな思考力を身につけられます。それはまた、最適解ばかりで失敗がなく、それゆえに、もろく流れやすい社会の歯止めにもなるのではないか。本は、そんな力を秘めているのだと信じています。
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by tiaokumura | 2016-11-12 14:29 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ:秋来ぬと・・・(2016年8月)

ドグミド・ソソルバルム
自分の好きなところから離れると、人間として魂が無くなってしまう。
喜多條忠
物書きを目指していた僕は、傷つき、戦い、挫折することでしか良いものは書けないと思った。だから、彼女の優しさに埋没してしまうようなら、何も書けなくなる、それが怖かったのです。
中島敬二
Know・Howは大切だが、それ以上に大切なものはKnow・Whatである。
末盛千枝子
時間はかかるけれど、あきらめずにいれば、いつしか困難を乗り越え、強くなっていることに気づく。苦しかったことも、今の自分の一部なんですよね。
イナカ川柳
ジャスコ裏畑・老人・地平線 気がつけば隣の嫁は外国人 無農薬作るオヤジは酒びたり 議員さん親戚5人が立候補 ラブホテル潰れた後にケアハウス
白鵬
強い人が大関になる。横綱は宿命だ。
宮本直治
人生において、病気になったという事実は変えることはできませんが、病気になった意味を変えることはできると信じています。
オリビエ・ロワ
今の現象はイスラム教徒の過激化でなく、過激派のイスラム化だ。
筒井清忠
結局人の仕事は若い時に与えられたものを一生かけて解くということなのかとこのごろふと思う。
大槻文蔵
稽古を十二分にして自信をもって舞台に臨み、それでいて謙虚であること。それでも舞台はいい時も悪い時もある。
片岡仁左衛門
ああ、これで東京ではもう主役として出し物ができなくなる。これからは、主役の役者に請われるような脇役を目指そう。
野村万作
出来上がった作品をなぞるだけでなく、ひとつひとつつくり上げる。古きを尊び過去を背負いながら、時代の価値観とともに現在を歩き、未来に向かわなければ芸術は死滅する。
世阿弥
稽古は強かれ 情識はなかれ
閑吟集
昨日は今日の古へ 今日は明日の昔
渡辺白泉
戦場へ手ゆき足ゆき胴ゆけり 
戦争が廊下の奥に立つてゐた
金子兜太
霧の車窓を広島馳せ過ぐ女声を挙げ
朝蟬よ若者逝きて何の国ぞ
スティーヴン・キング
世の中に愚問がひとつある。口に出せない質問だ。

ここ富山も連日暑いですが、立秋の日には「風の音にぞ」ってか風に涼しさを感じたことも。
残暑お見舞い申し上げます
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by tiaokumura | 2016-08-14 07:50 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ@2016年5月編

ゴールデン・ウイーク、今日で終わりますね。皆さんはいかが過ごされましたか。僕はラ・フォル・ジュルネ金沢に3日間通った。次回の県外は5月17日(火)の東京。勤務先の富山国際学院のスタッフに了解取っての平日休み^^。これじゃ、夏のボーナスなんてもらえんかも。
最近のTVから話題を。ここ数年テレビがお笑い芸人とアイドルと旅ばっかみたくなってますが、それでも前期高齢者^^けっこうTV見てます。「とと姉ちゃん」、花森・大橋だそうだってことで、割と見てます。高畑充希(なんて読むんでしょうね。漢字って考えてみると不思議。「読め」なくってもいい。記号)、彼女、いかにも朝ドラ主人公な女優です。「とと姉ちゃん」、松岡のファブリーズCMでの共演者が出てきてビックリ。平岩紙って人のようです。吉田羊ってNHK朝ドラから人気が出たと思いますが、平岩もやがてブレークするんかも。僕が朝ドラこんなに見るの、「あまちゃん」以来です。脇役にピエール瀧も。他にも豪華共演者陣です。先週は新聞記事で牧野富太郎の名も。「とと姉ちゃん」、出勤時間の関係でBSで見ることが多い。
TVでは「トットてれび」もここまでの2回とも見てます。満島ひかり(みつしま・ひかり1985-)が黒柳徹子役。彼女、朝ドラ「おひさま」で知った。5年前になる。彼女の弟、若松孝二監督の映画(井浦新が三島由紀夫役)で盾の会の一員になってた。彼、朝ドラの「梅ちゃん先生」にも出てた。満島は満州を扱ったTVドラマ「開拓者たち」で主演。来年公開予定の映画「愚行録」(石川慶監督)に妻夫木聡と共演とか。「トットてれび」、ミムラが向田邦子、中村獅童が渥美清、吉田鋼太郎が森繁久弥、黒柳本人が駄菓子屋主人など。
BSでは「古畑任三郎」が再放送中です。犯人役が豪華。確かイチローも。

言の葉つれづれ」です。
長堀慶
明らかに心と体はつながっていて、特にがんという病気は体の病気ですが、見えない心とつながっていて、その思いを反映しているのではとさえ感じます。その思いによって病状の進み方も治り方も違う。そういったことを実感しています。
村上春樹
歳を取っていいことってそんなにないかと思うんだけど、若い時には見えなかったものが見えてくるとか、わからなかったことがわかってくるとか、そういうのって嬉しいですよね。一歩後ろに引けるようになって、前よりも全体像が明確に把握できるようになる。あるいは一歩前に出られるようになって、これまで気がつかなかった細部にはっと気づくことになる。それこそが年齢を重ねる喜びかもしれないですね。そういうのって、人生でひとつ得をしたようなホクホクした気持ちになれます。
鷲田清一
今は学問が時代とどのように密通し、社会の中でどのような位置を占めるのかの厳しい自己照査なしに、学問は学問として成り立ちえない。
藤堂高虎
長居は悪事のもとゐなり
綾小路きみまろ
前に進まなければ足跡はできない。やって後悔するか、やらずに後悔するか。私はやって後悔したい。
ガンディー(M.K.Gandhi)
現代社会に巣食う7つの大罪とは・・・。理念なき政治 労働なき富 良識なき快楽 貢献なき知識 道徳なき商業 人間性なき科学 献身なき信仰
良きことはカタツムリのように、ゆっくりと進む。利己的な悪しきことには、翼が生えている。家を建てるには時間がかかるが、それを破壊するのは、一瞬のことであるように。
AKIYOSHI TOSHIKO
You can’t win. But you can try.
押井守
戦術的勝利は、戦略的敗戦を覆さない。

5月17日(火)は、早朝新宿着→東京駅で朝食→若冲展→伊勢屋でタンメン→カラヴァッジョ展→国芳国貞展→山河ノスタルジア、の予定です。予定、いくつ実現できるかなあ。夕食、どうするかなあ。高速バス、新宿に最近できたバスターミナルです。片道7200円。

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by tiaokumura | 2016-05-08 13:54 | 言の葉つれづれ | Comments(6)

言の葉つれづれ:2016年厳寒編(下)

ご当地もそうでしょうか、日本全国各地、。こちら富山も雪、雪、雪で、ごくごく稀に青空が見える。明日月曜日、富山国際学院、休校にすべきか否か、判断に迷うことになりそうです。月曜日の休校の是非、できれば今晩中に、もし難しかったら明日早朝7時までには判断下そうと思います。まずは午前クラス(9時~12時半)について。午後クラス(1時~4時半)は月曜出勤してからになるか。
昨日、F県N市の日本語学校に手入れ。同校在籍語学留学生の週28時間就労オーバー。今朝、I.C.NAGOYAの丸山茂樹先生にその件でメールしたら、先生は海外でした。帰国は26日とか。かの地は暖かいんでしょうね、たぶん。

前記事に続く記事「言の葉つれづれ」です。

山折哲雄
原始的な命をいとわない争いが新しい装いをまとって出てきた。
文明の二つの主軸は宗教と民族だ。その衝突が絡み合って、貧困、差別、紛争などを生み出している。
日本人の意識は・・・縄文的な世界観、農耕社会的な世界観、近代的な社会観と重層化されている。・・・戦争や災害などの危機には右の3層構造の価値観を随時引き出して柔軟に対応してきた。
人間を評価する基準は「知性」「含羞(がんしゅう)」「やくざ性」の三つがあると考えている。
藻谷浩介
人口増加で経済発展してきた「量の拡大」の時代から、人口減少しても衰退しない「質の向上」の時代へと、かじを切り替えなければならない。
福岡伸一
・・・音楽とは人間が自らの外部に作った生命のレファレンスなのだ。音楽は文字通り、生命のメトロノームなのである。
杉本彰子
痛みや悲しみを知る人ほど、優しい。そういう人がもっと弱い人に頼られて、必要とされる喜びを感じ強くなるんです。
池田香代子
あと3年で70歳です。年を取っていいところは、怖いものなしになる、どこにも所属していませんしね。小さいけれど、社会全体の中での役割があると思っています。
種田山頭火
このみちや いくたりゆきし われはけふゆく
デビッド・アトキンソン
国宝は原形をとどめているからこそ国宝です。元の姿をできるだけ守っているからこそ尊重され、非合理なところに意味があります。そこに合理性を持ち込むのは自己矛盾でしょう。(「歓喜院の日本産漆)のことから)
辺見庸
コンフォーミズム(大勢順応主義)の傾向はますます、きつくなってきている。だから場違いなことを試みるってことこそ大事なんじゃないかな。
ダニエル・デ・トーレス
うわさを確かめた経験や、偏見を改めた経験は、他者を拒否する方向に社会が一気に流れ始めた時に、立ち止まってみる力にはなると思うのです。
つまるところは、社会にどれだけ多様性をもたせることができるか、ということなのではないでしょうか。社会が多様であることに肯定的な個人が増えれば、多様性も裏打ちされていきます。異なる背景や価値観を持つ人たちと接するなかで、自分自身を豊かにしていく。これは、グローバリゼーションの時代に生きるすべての人たちにとっての新たな挑戦なのだと思います。

今朝の讀賣新聞、「日本語学校 不法就労助長」の記事。これ、昨日、TVニュースで知りました。実質的経営者・学院理事長・同副理事長が入管難民法違反容疑で逮捕。こないだの「爆買い」の中国人経営者の留学生・バイト時間オーバーに続く悪いニュース。上述のように、海外出張中の丸山茂樹先生にもメールでF県N市の「事件」、伝えておきました。
海外出張といえば、僕は癌になって以降、海外、行ってません。死ぬまでに、できれば西安・福州・瀋陽・カトマンズ・ハノイ・バンコク・上海・ペキンなど再訪したい。日本語教育学会世界大会で行った台北も。妻と二人、個人旅行で行ったパリにも・・・。
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by tiaokumura | 2016-01-24 12:36 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ:2016年厳寒編(上)

朝日新聞、かつて大岡信「折々の歌」、人気でした。今は鷲田清一「折々のことば」でしょうか。大岡の「詩歌」もそうでしたが、「ことば」の新聞連載なんて(しかもどちらも「一面」)世界中を見渡しても絶無でしょうね。この間、ポール・ニザンの「僕は20歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。」が引用されていました。
当ブログのカテゴリー「言の葉つれづれ」、手帳にずいぶんたまってて、2回に分けて載せます。

松浦静山
勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし
室井佑月
権力者たちは弱い者同士がたたき合う構図を作るのがうまい。たとえば、生活保護者をたたく低所得者みたいに。
奥田愛基
人間は皆ひとりで生きるしかなくて孤独だけど、ひとりじゃ生きられない。そんな自分やあなたが個人として認められ、一緒に生きることを支える仕組みが、民主主義じゃないですか。
西岡津世志
自分の決断が正しいと信じ続けているうちは、失敗じゃない。
井上ひさし
難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことをまじめに書くこと。
クレイトン・クリステンセン
イノベーションの敵はファイナンスである。 
久保田万太郎
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり
パンにバタたっぷりつけて春惜しむ
宮武外骨
威武に屈せず、富貴に淫せず、ユスリもやらずハッタリもせず、天下独特の癇癪(かんしゃく)を経(たていと)とし色気を緯(よこいと)とす。過激にして愛嬌あり。
柳井正
企画経営では明確な目標が大事だ。目標は高くてもイメージを持てばクリアできる。自分は超楽観主義で超現実主義だ。理想主義ともいえるだろう。未来を明るくするには、綿密な計画と準備が必要だ。
日本の良さは公益を大事にすることだ。これは強みであり弱みでもある。自分は超楽観主義のために足をすくわれるかもしれないが、超楽観主義でなければ生き残れないのも事実だ。経営に関しては実践がすべてだ。勉強よりもまず実践が大切だ。
王岩(訳)
菜花金黄染大地 月上東天日沈西
菜の花や月は東に日は西に
宮間あや
女子サッカーをブームではなく、文化にしたい。
山田満知子
人生は間違うことが多いものです。でも大切なのは、振り返った時に悔いのない選択をいかにできるか。
村井純
多様性があるからこそ、イノベーションが起きる。
南場智子
日本が新しい可能性を手に入れるには、「答えは一つ」という教育と決別すべきなのです。
樹木希林宝島社広告「死ぬときぐらい/好きにさせてよ」)
人は必ず死ぬというのに/長生きを叶える技術ばかりが進化して/なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。/死を疎むことなく、死を焦ることもなく。/ひとつひとつの欲を手放して、/身じまいをしていきたいと思うのです。/人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。/それが、私の最後の欲なのです。
デービッド・アトキンソン
これからは満足度を高め、リピーター確保と単価向上をできるかの勝負だ。
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by tiaokumura | 2016-01-23 16:18 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ:2015初冬編

今朝、富山大学生時代(60歳前後)の級友・ミッキーから女の子誕生のケータイメール着信。メールに曰く
昨日、パパになりました。女の子、2934gでした。名前はまだこれからです。
と(一部引用)。ミッキーは福井出身で、お母さんはブロガーです。先ほどミッキーの母上(ミッキーの結婚式でお会いしてます)のブログを訪問すると、載ってました、金沢でお孫さん誕生の記事。
ミッキーの女児がやがて大人になるころには僕は生きていない(このブログも消えてる?)かと思うと、いささかの感慨も覚えますが、でも、こうやって人間の生きる営みは次々と受け継がれ続いていくのでしょうね。願わくば、憎悪と負の連鎖が果てしない世界でありませんように。

職業柄(「日本語教師」やってます、自分)、「新語・流行語大賞」、興味あります。今年度の僕は富山国際学院A組(中上級レベル)を担当してて、大賞発表前、先月の授業で取り上げました、これ。学生(中国・ネパール)の中には僕よりよく知っている学生も。「結果にコメットする」もよく知られていた。「ノミネート50」にはカタカナ語が多いですが、僕がよくわからないのも「ラブライバー」「アゴクイ」「ドラゲナイ」「ラッスンゴレライ」「-バームーン」「ミニマリスト」「フレミネー」とたくさんあった。日本語教師たる者、これらのカタカナ語、説明できなきゃなんないのでしょうかねぇ。皆さまはご存知ですか、ここに挙げたカタカナ語。
12月1日、年間大賞が発表された。朝日新聞記事2本、A組の授業で使いました。「爆買い」は予想通りでしたが「トリプルスリー」が年間大賞は意外でした。絶対に「五郎丸」か「ルーティン」だと思ってた。「爆買い」、中国人が日本で何を買っているのか、リスト、僕、あります。A組の授業で使う予定です。ランキング、どこまで「当てる」でしょうね、学生たち。

前置きが長くなりましたが(大汗^^)、さて、今年最後の「言の葉つれづれ」です。
樋野興夫
ダメなところを認めれば、何ができるかわかる。
60代になって自分のことばかり考えていたら恥と思え。
自分の人生には期待しない。人生から期待されていると考える。
「なぜか」はわからなくても、「どうすればいいか」はわかる。
病気になっても病人ではない。
天野伊佐子
足を運びデモの「空気」に触れて、生前の夫(天野祐吉)の言葉が、ようやくわかった気がしています。
空気は、窒素と酸素と”ことば”で出来ていると思う。粋のいいヤジには、権力や権威がふりかざされて呼吸しにくくなっている状況を、パッと切りひらく働きがある。学生たちの”ことば”は、国会でのやりとりを見てアップアップと呼吸困難になりかけていたわたしたちに、新鮮な空気と希望を送りこんでくれたように思う。
上野千鶴子
正しさへの嫌悪感を「ミニマズム」と言います。正しさで闘った人がとことん敗北したのが70年代。40年経ってようやく、「デモができる社会」になった。ミニマズムに代わる世代が現れているのだと思います。
澤功
重要なのは文化や習慣の違いを無理やり乗り越えることではありません。違いは違いとして、そのまま認め、受け入れる。そう腹をくくれば世界が広がりました。
山本昌
一生懸命投げる、しつこく投げる、あきらめずに投げる。
田中角栄
初めに結論を言え。理由は3つまでだ。この世に3つでまとめきれない大事はない。
世の中は白と黒ばかりではない。グレーゾーンが一番広い。真理は常に「中間」にある。
やれ!責任はワシが負う!以上

人は会うべき時に会うべき人と出会う。
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by tiaokumura | 2015-12-06 11:32 | 言の葉つれづれ | Comments(0)

言の葉つれづれ:2015年初秋編

不定期ですがこの「言の葉つれづれ」カテゴリー、年に数本の投稿記事です。僕が出会った「言葉」のご紹介記事。本当は出典も明記すべきなのでしょうが、省略ご容赦を。発表者の肩書も(これは意図的ですが)書きません。「言の葉つれづれ」は、新聞・本・雑誌・ネットなどからの引用が多いかなあ。

中井久夫
戦争が「過程」であるのに対して、平和は無際限に続く有為転変の「状態」である。だから、非常にわかりにくく、目にみえにくく、心に訴える力が弱い。
明石康
退屈するほどの平和は、世界にはほとんどないことを知ることが大切だ。
きたやまおさむ
私の座右の銘ですが、多くの心理的な問題は時間が解決するんです。時の語源は「解き」だという説がありますが、焦ると未来は時間的に解けてこないものです。・・・時間の流れに身を任せていれば、いつか「解き」が解けてくる。
又吉直樹
僕の安易な想定を現実は簡単に越えて行く。そんな現実を越える表現を目指したい。
徳川夢声
ともかくも平和めでたし秋灯(あきともし)
山本一郎
今、世論はSNS抜きに語れないが、そこに貼り付いてしまう人も多数生まれた。
鮑彤
結局、いまの共産党は庶民を信用していないのだと思います。信用していないから、恐れてその口をふさごうとする。その恐れによって言論やイデオロギー統制が生まれ、結果的に、ものの見方をゆがめてしまっているのです。
政府が庶民を信じれば、庶民は政府を信じます。共産党が真に恐れなければならないことは、庶民から信用されなくなることです。党にとって最も危険なことは、庶民に批判されることではなく、批判も含めた庶民の声に耳を傾けなくなることなのです。
鶴見俊輔
「俺は人を殺した、人を殺すのは悪い」と一息で言えるような人間になりたい。

We are a minority, but a great minority. そこに希望を見いだし、運動の継続を考えていく。
Proverb
The road to Hell is paved with good intentions.
井上史雄
(アクセントの)平板化はことばの経済にかなう。東京アクセントは単純化に向かっている。
清宮克幸
向こう50年、この勝利は語り継がれる。世界は日本ラグビーを認めただろう。対戦相手として危険な国だと。日本人は至る所で「おめでとう」と祝福されているだろう。感動したと。
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by tiaokumura | 2015-09-21 14:44 | 言の葉つれづれ | Comments(0)