カテゴリ:美味録09年( 7 )

ひもはやくれ われにがうりき めうがあり

朝6時半。自室から庭に降り立ち、みょうがが植わっている一画に向かう。腰をかがめ、食べ頃のみょうがを5つ6つと摘む。隣家からラジオ体操が流れる。
台所の流し台でみょうがの泥土を丁寧に落す。小皿に盛りラップをかけ、食せられるまでの半日間、冷蔵庫でお休みいただく。午後5時半、おもむろにグラスを取り出し冷凍庫に収める。夕食前は、ちょっと忙しい。みょうがを冷蔵庫から取り出し、柳刃で縦4つに切り分ける。切れ味が鈍い包丁だとみょうがの細胞がぐにゃぐにゃになる懼れあり。二皿に取り分けて食卓自席右手に。一皿には味噌を添え、一皿には鰹節をかける。程よく冷えたグラスを冷凍庫から取り出し、食卓の自席左手に置く。
わが家の夕食は午後6時過ぎ。口をあけてから冷蔵庫で保管している『強力』(ごうりき。鳥取県琴浦町の地酒。畏友宮崎健二君からいただく)を、グラスにとくとくと注ぐ。今宵の酒の肴はみょうが(とブリかま塩焼き)。味噌で食べ、あるいは鰹節・醤油で食べる。さくさくとした食感、口中に広がる爽やかさ、かすかに鼻孔をくすぐる芳香。このようにみょうががいただけるのは、そのような年齢に達したという証しならん。

富山県大山町にはみょうが寿しという佳品がありますが、みょうがは脇役食材でしょうね。みそ汁の具、薬味、味噌漬け、天ぷらなど。みょうがもそうですが、いちじく・なつめ・ぐみ・うど・ざくろ・くり・たらのめなども、加齢とともにおいしくいただける里の幸・山の幸。舌も「本卦還り」するものなのかもしれません。
大学のキャンパスの最寄り駅は地下鉄茗荷谷駅でした。何年間も利用してたのですが、あの当時はみょうがのことなんかほとんど連想しなかった。若かったんでしょうね。茗荷「谷」とは大仰なと思うが^^、かつてあの一帯は茗荷の群生地だったのかもしれない。近くに小石川植物園がありました(今もあるはず)。

みょうがって「食べると馬鹿になる」とかいう俗説のせいか、あるいは音の響きが悪いのか、詩歌類に取り上げられることがほとんどないですよね。こういうときに頼りになる林望『旬菜膳語』(2008年10月。岩波書店)にも見当たらないようです。同書で発見(僕が知らなかっただけかもしれない)。「芭蕉が元禄七年八月十五夜の折に、伊賀の庵で振舞をした時の、芭蕉自筆の献立が残って」(同書p.195)いて、同書に引用されている。それを見ると、吸物の中に「めうが」が出てきます(吸物のメインは「しめじ」)。芭蕉は同年10月12日(1694年11月28日)に没していますから、林が書くように「このキノコ尽しの献立(木くらげ・しめじ・松茸など-奥村)の風流は、なにやら物悲しく身に染みるよう」(p.197)です。芭蕉翁を想う時、富山県民としては少々胸が痛む。元禄二年七月中旬(西暦1689年8月下旬)に担籠(たご)の藤波を観に行こうとした芭蕉(46歳)なのですが、「一夜の宿かすものあるまじ」と越中人某に言い脅されたのですね。奈古・二上山・岩瀬野は訪れたのですが(『曽良随行日記』)、「翁、気色不勝」(同)はあながち暑さのせいばかりではなかったのかもしれない。まあ翁の急逝までそれから5年3か月ありますから、越中人某には何の罪もありませんが。「早稲の香や分け入る右は有磯海(わせのかやわけいるみぎはありそうみ)」。有磯海も万葉以来の歌枕です。

ひょっとして芭蕉にみょうがの句がないかネットで調べてみましたが、見つかりませんでした。ご存知の方、ご教示を。
芭蕉翁になり代わって(嘘爆)、駄1句。
ひもはやくれわれにがうりきめうがあり(日もはや暮れ われに「強力」「みょうが」あり)
調子に乗って^^もう駄1句。
あきのよひひんやりとろりいなたひめ(秋の宵 ひんやりとろり 稲田姫)
稲田姫(いなたひめ)』は鳥取県米子市の地酒。『強力』と同じく宮崎健二君よりいただいた。「あきのゑひ」(秋の酔い)でもいいかも(激爆)。

庭のみょうが、今日の午後刈り取りました。来夏にまたみょうがが食せるまでの辛抱です。おいしいものをいただくには「待つ」ってのも義務です。旬あってこその食ですよね。
夕食を終え、再び庭に降り立つ。虫の音、風のそよぎ-富山もすっかり秋の風情。今週土曜日は伊賀も東京(江戸)も平泉も大垣も大阪(大坂)も、そして富山も十五夜。
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by tiaokumura | 2009-09-27 19:51 | 美味録09年 | Comments(6)

続・持つべきものは友なり

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当ブログ記事に何度かご登場していただいている宮崎健二君(現在「がんぴ舎」社長)とは、1965(昭和40)年4月、僕が進学した大学の同じ専攻のクラスで出会った。爾来44年のお付き合いを願っているので、僕のこれまで生きてきた期間のおよそ7割を占めている計算になります。小林秀雄が青山二郎を評して「青山は天才だ、俺たちは秀才だが」とのたまったそうだが、それに倣って^^申せば「宮崎は天才以上だ、ワシは馬鹿だけど」とでもなろうか。こと改めて宮崎君についてここであれこれ述べるのはやめにして、一つだけ宮崎君と僕の「友情」エピソードを述べる。先日観たNHKドラマ『白洲次郎』中、戦災で焼け出された河上徹太郎夫妻が白洲次郎・正子宅(武相荘)に2年間居候する場面がありました。実は僕も、もちろん戦災ではありませんが浮世の不義理を重ねて(恥)住むとことてもなく、当時東京都東久留米市だったかに住んでいた宮崎君のところに居候させていただいた。ぐうたら男の僕は「居候3杯目はそっと出し」のヤドカリマナーも心得ず、1か月も経たないうちに追い出されてしまいましたが(激爆)。でも、宮崎君や哲ちゃん(当ブログのご常連)といった大学以来の友人、あるいはあれやこれやの人生往来で出会った男友達・女友達に、多くを学び裨益されたことを思い、感謝の念で一杯です。確かに自分はアホな人間なのですが、でも、そんな自分を承知の上で友達付き合いしてもらっている。

宮崎君から昨日、彼の地元の鳥取県のお酒が送られてきました。アップした写真左が「強力(ごうりき)」、右が「稲田姫(いなたひめ)」です。哲ちゃんならどういうお酒か説明できると思いますが、日本酒オンチなボクには化粧箱入りで送られてきた2酒に書かれている情報の引用だけでご勘弁いただきたい。
強力」は大谷酒造(鳥取県琴浦町。横綱琴桜って確か鳥取県出身じゃなかったでしたっけ)の純米吟醸。ラベルには、酵母は「協会9号」、原料米品種が「強力85%・山田錦15%」、精米歩合50%、日本酒度(+)5.5などの情報があり、杜氏氏名には曽田宏(出雲杜氏)とあります。
稲田姫」は稲田本店(鳥取県米子市)の純米大吟醸。命名の由来は出雲神話からのようです。「強力」ほど情報は得られないのですが、精米歩合38%とあります。ナポレオンのようなすりガラスボトル入りです。

宮崎健二君、ありがとう! 君がメールでご指摘のように、確かに僕は学生時代より酒が強くなった。日本酒の味わいなどわからぬ自分、ガブ飲みなどせず毎晩少しずついただきます。

ゼロ年代の初め頃だったか、朝日新聞だと記憶するが、鳥取の女性蔵人の西本恵美さんの言葉に感動し、今でも手帳にメモして折に触れ読み返している。西本恵美さんのその後は何も存じ上げないが、以下に西本さんの言葉を引用して当記事を終えたい。
自分の仕事は何百年も先人たちが続けてきたことのつなぎに過ぎない。悪い時代もあれば良い時代もある。そして良い時代が自分の時代でなくてもいい」。
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by tiaokumura | 2009-09-25 18:13 | 美味録09年 | Comments(0)

ひら井@近江町市場

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9月12日(土)、田中よね先生「『みんなの日本語中級Ⅰ』を使って教える」@リファーレ(金沢)を受講してきた。

勤務先の富山国際学院からは僕を入れて5人も受講。内の1人の粕谷謙治さんと午前8時に富山駅南口改札で待ち合わせ。8:06発の金沢行き普通電車に乗る。粕谷さんとは富山大学編入同期で2年間同級生(粕谷さんは卒業後同大学の大学院に進学)。そんなこともあって共通の話題も多く、車中あれやこれや雑談。日本語教師としての女性の有能さを否定するものではないが、富山国際学院15人のスタッフ中で男性は彼と僕だけなので、彼とはセクハラやパワハラを気にせず割と気楽に馬鹿っ話もできる。僕の数少ない富山での男友達ですね。ってえも、もちろん日本語教育のことも金沢までの約70分の車中、少しは話題にしましたよ(汗)。

金沢駅東口から歩いて約8分、会場のリファーレに入る。
今回の研修は、『みんなの日本語』(初級の定番中の定番教科書。スリーエーネットワーク)の待望の中級編が出たってことで、約65名もの受講生。受付で、いつもここでの研修会は1000円払ってるので今回もそうだと思って払おうとしたら、「無料」とのこと。ラッキー♪ 
教室内は既に大勢が着席済み。空席がなかなか見つからず、最前列が空いていたので粕谷さんと並んで座る。田中よね先生(『みんなの日本語』『みんなの日本語中級Ⅰ』の共同執筆者のお一人)が既に講師席にいらっしゃったので、名刺を差し出して初対面のご挨拶。こういうの、自分、ここ数年で場慣れしてきたかも(嘘爆)。前日の金曜日に富山国際学院をご訪問いただいたスリーエーネットワーク立部さんもいらっしゃったので、こちらにもご挨拶。
9時半から12時半までの研修。田中先生は関西ご出身だからでしょうね(大阪のお生まれとのこと)、サービス精神に満ちた内容の研修でした。一方的なレクチャーではなく、受講生同士でロールプレーさせたり、あれこれ質問を投げかけて考えさせたり。いつもは無口な僕(照)も何回か自分の考えや疑問を口に出すことができました。
『みんなの日本語中級Ⅰ』は今年度担当するクラスでの使用予定はありませんが、教科書分析・補助教材作り・Can-Do-Statementsなど少しずつ準備していこうと思う。

終了後、田中先生にお礼を申し上げて会場を後にする。粕谷さんを誘って近江町市場へ。築地の場外市場みたいなところです、近江町市場は。土曜日とあって観光客などで賑わっていた。「行列のできているお店でお昼を食べよう」ってことで、市場の中ほどにある「ひら井」に並ぶ。並んだ時点では15人目くらいだったでしょうか。並ぶこと約20分、店内に誘導される。うなぎの寝床みたいな縦長(戸のあつらえからいけば横長?)のお店。
海鮮丼(2000円)、生ビール(中)2杯、それに茶豆をいただく。今回の研修が無料で1000円儲かった?ので、思い切って大奮発した昼食でした(激爆)。
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by tiaokumura | 2009-09-12 13:06 | 美味録09年 | Comments(0)

安記@横浜中華街

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(8月14日午後・記)
8月11日午前、そごう横浜店でビュフェ展を観たあと、みなとみらい線で元町中華街駅に。
横浜で2泊もして中華街で一食もしないって変ですよね^^。この日の昼食は中華街で摂ることにした。「横浜中華街 街道指南」ってマップを広げて、どこにするか物色。この地図(発行は横浜中華街発展会協同組合。無料)中の「中華料理」リストは、広東・北京・上海・四川などの料理種別が店名の横に色分けアイコンで表示され、更に薬膳・点心・粥・火鍋なども表示。横浜中華街の全中華料理店を網羅してはいないのでしょうが、とても便利です。AED設置店も一目瞭然です。
横浜中華街に数ある中華料理店の中から今回選んだのは「安記」。僕、中華粥大好きなんですね。中国出張ではいつも朝食で中華粥食べるのが楽しみです。同地図中で「粥」アイコンがあるお店は、「好々亭」「馬さんの店 龍仙」「謝甜記 貮号店」「六鳳居」と「安記」の5店。意外と少ない感じですね。「粥」を謳ってない店でも粥は置いてるのでしょうけど、わからない店に入るよりは「安記」が料金も高くなくおいしそうで家庭的だと思って(店名からだけでそう判断するのだから、ボクって優秀な姓名判断家かもしれん^^)選びました。関帝廟通りと中華街大通りを結ぶ小路・香港路にあり、前回の横浜旅行で入った「山東」から近い。こじんまりとしたお店で(20人くらいでいっぱいになりそうなお店)、予想通り^^「料金も高くなくおいしくて家庭的」でした。平日昼のせいか、4割程度の客の入り。
テーブルについてまずは生ビール。せっかくだから青島ビールとか雪花ビールとかにしとくべきだったか。メニューに中国ビール、あったようななかったような。ザーサイのお通し、レバ皿・シュウマイ・ラーメン、そしてエビ粥、生ビール2杯。お料理は、地図では広東料理と書いてありましたが、日本人向けにアレンジした味付けでした。そういうのは、それはそれでおいしかった。

50代半ば頃だったかなぁ、どうも自分は話し上手になるのは無理と自覚。で、それなら「聞き上手」になればいいと開眼^^。いや、開き直ったってぇのが正しいかも。「聞き上手」になるストラテジー、2つ気をつけています。「あいづちや応答詞を過不足なく織り込む」「相手その人ならではの話題を選ぶ」。
もう一つ。実父は7人?きょうだいの唯一の男で、地主の息子。弁も立つ人で、戦前は花柳界でもずいぶんモテたそうな。既に故人で存命者も少ないので詳しくは聞かずじまいですが。そんな実父のDNAを受け継いだか、ボクもご幼少のみぎりから^^女性にモテています。ってぇも僕の場合は主におばあちゃん層です(激爆)。妙齢の女性にはとんとご縁がありませぬ(恥)。僕って「人畜無害男」で、60代以上の女性は安心して僕といろんな話ができるんでしょうね。そういうとき、お相手が80歳以上なら別ですが、「おばあさん」とは呼ばず「おかあさん」という呼称を使うのも僕の作戦^^です。
で、何が書きたいのか(大汗)。「安記」でも、ただおいしいものを食べているだけじゃつまんないので、お店の女主人・そのお母さんともおしゃべりをした。福建省出身の安一族写真のお母さんで4代目とかです。横浜生まれ・横浜育ちで、祖先の故郷に行きたいとは思わないとのこと。そういうもんなんでしょうかねぇ。「日本で差別や偏見などいやな目にも遭ってこられたのでは」と水を向けると、「まぁそういうこともなかったわけでもないけど、それでもここが私のふるさと、安心して住める街」といったお返事。日本人の中には「ガイジンなんか、みんな母国に帰ればいい」と思っている方もいますが、「日本」という国はこのおかあさん達のようなたくさんの「外国人」によって築き上げられ支えられているのは、紛れもない事実です。朝日新聞でときおり「在日華人」シリーズを連載してますが、あれはどちらかと言うと「ニューカマー」物語。ニューカマーもオールドカマーも、外国人との共生ってこの5年くらいがヤマでしょうね。日本にまだ魅力が残っている間が勝負です。そこに失敗すると日本は「世界の孤児」「非常識国家」「落陽帝国」になっちゃうでしょうね。
写真上の棚には、やはり横浜中華街ですねぇ、関帝が祀ってあります。なぜか観音様も。お客さんにいただいたそうです。時計の下には「元祖粥店 安記」。

「安記」で昼食後、地下鉄で横浜に出て東海道線に乗り換えて東京。地震のため東海道新幹線のダイヤが大いに乱れ、駅構内はずいぶんな人。何とかっていうカリントウを購うための行列もあった。家に「塩ひよこ」「塩豆大福」「貝新の佃煮」の土産購入。栄松堂書店で村上春樹『沈黙』購入。この本、全国学校図書館協議会から出てる「集団読書テキスト」シリーズの1冊です。僕は「ウエッジ文庫」も最近初めて知りましたが(恥)、この「集団読書テキスト」も初めて知った。選択眼がよく、構成もみごとで、定価も中高校生向きです。帰宅してから数冊、博文堂さんに注文しました。中学生・高校生がこういう本をどんどん読んでくれるとすばらしいでしょうね。
東京駅構内は、JR東日本の戦略なんでしょうね、土産店・飲食店・専門店などがたくさんあって賑わっている。旅慣れない僕にも充分楽しめました。構内の「フェアリーケーキフェア グランスタ店」でコーヒー、フレッシュバニラ(カップケーキ)。その後、上越新幹線乗り場に移動。
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by tiaokumura | 2009-08-11 12:52 | 美味録09年 | Comments(2)

ひとりタイタニック?

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(8月13日夜・記)
横浜は楽しみの多い街です。田舎者なんで全然ヨコハマは似合わん男なんですが(汗)、僕は童謡『赤い靴』以来の横浜好きです。「今で~は 青い目に なっ~ちゃっ~て~♪」なんてありえない話ですが(激爆)、あの「西洋憧憬」にも似た曲、聞く度に思い出す度にジーンと来ます。山下公園に赤い靴の銅像あるんですよね。
さて、横浜2日目・8月10日夕食は、清水の舞台から飛び降りる気持ちで^^のMarine Rouge。ホテルから徒歩3分、午後6時半過ぎに氷川丸の横の窓口。事前にTELで予約済みでした。ドレスコードもないとのことで、普段着に毛の生えたようなお気楽ファッション^^。午後7時前乗船。ディナーは2FのCerezo。12テーブルくらいでしょうか、カップル・家族連れ・若者集団など。途中「ピア赤レンガ」で何組か乗って来ました。
出港前に飲み物(別料金)注文。こういう場ではカッコよくシャンペンをポンッなんでしょうが、お財布が(激爆)。で、生ビールにしました。「ノルウェーサーモンの薄切り、香草ソース キャビア添え」をいただく。慣れないフォーク・スプーン使いに四苦八苦(汗)。次はいつお目にかかれるかわからぬ「キャビア」、一粒も残すまじと必死でした^^。「桃の冷製スープ」が運ばれた頃に出港。銅鑼か汽笛はあったのかなかったのか、不明。生ビールの次は「グラスワイン(白)」。ハーフボトルもあったんですが、2時間も船に乗るのは初体験で船酔いが心配だったので(懐具合はもっと心配ですが^^)、グラスワインに留めた。「真鯛のポワレ、トマトとパセリソース カリカリゴボウ添え」→「国産牛ロースのエシャロットとシャンピニオンのデュクセル パブリック包み、柚子胡椒風味のソース」と進む。室内中央テーブルだったんですが、窓が大きいのであちこちの景色、充分楽しめました。
ボクは1日40本のヘヴィースモーカーなんで(恥)、デザートの前に2Fデッキで喫煙。戻ったら、「パンナコッタと一口ケーキ 季節のフルーツ盛り」「コーヒー」がテーブルに置かれていた。コーヒーお代わり。別料金でした(汗)。

船に乗ったら一度やってみたかったことがある。それは「タイタニック」。たぶん誰でもそうなんじゃないでしょうか(ん、そんなアホなこと思いつかないか)。で、今回、いい年こいたジジイがタイタニックやってみました。富山国際学院の日本語授業でもタイタニックの話になると、これやってみる。ほぼ万国共通ジェスチャーかもしれません、このシーン。もう一つ、漂流中のディカプリオが板切れから顔を出して彼女と語るシーンも僕の得意ネタです(照)。映画『タイタニック』をご覧になってない方には「何のこっちゃ?」でしょうね。
写真、3Fスカイデッキで「タイタニック」ごっこ^^してるところです。本当は船の舳先でなんでしょうが、それは危険。逆光なんで顔が見えないのが幸いですね(爆)。

午後9時、120分のMarine Rouge(rougeっても船体は白でした。ロゴマークは赤)ディナーを終え、山下公園乗船場に着く。心配だった船酔いもなく贅沢で楽しい一夜でした。
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by tiaokumura | 2009-08-10 20:08 | 美味録09年 | Comments(6)

宮崎健二君と@割烹たけし(金沢)

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(5月25日夜・記)
つらつらカレンダーを眺めてて^^いささかわびしくなった。今月は昨日までに土日休日が11日あるんですが、な・な~んと、その内5日以上も富山国際学院に出勤しているではないか。ヒト科エッチュウ属ナマケモノ種に分類されるボク^^は、働くのはあまり好きじゃないっていうワガママ者。それがなぜ? あれやこれややるべきことを溜めこんでしまって、でも風呂敷残業はいやで、かくなった次第。これまでも家に仕事を持ち帰ったことは何回もあったのですが、今年度になってそういうのはなんだか「けじめ」がなし崩しになるように思い、よほどの緊急事態以外は持ち帰らぬことにした。その分は勤務先に平日以外も出勤して処理することにしたんですね。どっちがいいんでしょうねぇ、風呂敷残業休日出勤。どっちもどっち、でしょうね(爆)。そのうち「風呂敷残業+休日出勤」が至極当たり前になったら・・・ゾーっですね。ボクは責任感が弱く(恥)テキトーに息抜きしながら仕事をやるタイプなんで、幸い「過労死」とは無縁ですが。
ビジネスパーソンはそれぞれに自分に合った仕事術を身につけていらっしゃるでしょうね。僕の場合、仕事術と読書術は一脈通じるところがある。「多読」と同じでいくつかの仕事を並行してやる。例えば、A・B・C・D4つの仕事があった場合、Aに飽いたら(あるいはAが袋小路に陥ったら)Bで気分転換を図る。その際優先順位ももちろん考えます。その日の安全牌がCだったら、Cで勢いをつけておいて重い仕事Aに挑んだりもする。あと半年後に締切なのだけど、それがかなりしんどい(作業量も重要度も大な)仕事だった場合、グランドデザインを作っておいて部分部分をちょこちょこっとやる、なんて取り組み方もしています。「外部に相手がある仕事」はほどよい緊張感を持ってやる、ってなことも意識しています。どなたもそうでしょうが、仕事をこなす中でちょっとしたコツが蓄積していくんでしょうね。

土日休日出勤しても能率がいいってぇもんでもありませんが、一昨日土曜日も午前9時過ぎ出勤。書類つくりや外国とのメールやりとりなど。1時頃、車は学院の駐車場に置き、徒歩で富山駅に向う。駅近くのマリエで鱒寿しを購う。鱒寿しは全国的には×(特に名を秘す^^)がブランドになってますが、僕はあまり好きじゃなく、大切な人へのお土産には×以外のメーカーのものを買うようにしています。マリエの1Fに4つのメーカー?が入っていて、そこで今回の手土産2つを買いました。僕が向うは金沢。
サンダーバードを降りて金沢駅の改札口を出たら、目の前の看板に宣伝がありました!
全国和紙ちぎり絵サークル 第14回全国展(金沢)
金沢駅からバスに乗り片町下車。ここで方向音痴の本領発揮で(激爆)、宿泊予約してたホテル、違うところに行ってしまった。ネットで通常8000円のところ5500円ってのを見つけ、それは「アパホテル」なのですが、僕は本当は<金沢中央>を予約してたのに<金沢片町>に行っちゃったんですね(大恥)。フロントで地図をもらって、元来た道を取って返す^^。
アパホテル、これが通常8000円かってくらいチョー狭シングル。でもまぁこんなもんなんでしょうね。ここはもう20年以上前か、実に濃い^^女社長が広告塔になった宣伝活動で有名になったホテルチェーンです。最近ではアパグループCEOのご主人が、例の田母神論文で名?を馳せましたよね。ホテルの部屋にCEOの著書と田母神論文所収の懸賞論文集がありました。

ホテルを出て香林坊を右折して更に広坂を右折。開館以来人気沸騰の「金沢21世紀美術館」の隣りにお目当ての「金沢歌劇座」発見。中に入ろうとしたら、前庭に宮崎健二君。さらに純子夫人も。2003年京都以来6年ぶりの再会。ボク、かぶってた帽子や服・ひげがよかったんでしょうね、純子夫人に「オシャレ~」と褒められ、ちょっと舞い上がっちゃいました(照)。
スタッフの皆さんお揃いのTシャツ姿。5時閉館ということで急ぎ足で30分ほど観賞。入口に純子夫人のご挨拶のパネル。ちぎり絵の生みの親の亀井健三さん(1918-2002。Wikipediaにご紹介があります)の言葉も併記し、「ちぎり絵の歴史と今」「ちぎり絵作者のちぎり絵創作に込める想い」が簡にして要を得た文章で綴られている。著作権もあるので^^引用は避けます。館内、一番目に純子夫人の作品。二番目にお姉さまの理愛子さんの作品。その次が、会場で名刺交換もした矢野伸明さんの作品。3作品が「本部」で以下各地(残念ながら富山ともう1県だけまだサークルがないそうです)が続く。300点を超える大規模展である。矢野さんはちぎり絵の次世代を背負って立つ方のようです。
僕が「ネットで見てたらちぎり絵のことを『絵のようだ』って書いてた人がいた。言ってる本人は『褒めことば』のつもりだろうけど、失礼だよね」って言ったら、宮崎君も矢野さんも「そうだ」と首肯してくれた。うまいたとえじゃないけど、富士山を見て「絵葉書と同じだ」と言うようなもんじゃないかしらん。「ちぎり絵」は「ちぎり絵」なのであって、油絵や日本画と同列の芸術なのである。それの傍証にしかならないだろうけど、写真で見る「ちぎり絵」はまるで迫力がない。どんなに写真技術が発達してもオリジナルと写真じゃ雲泥の差。ちぎり絵の立体感が写真じゃぁ平面に落とし込まれてしまう。

スタッフミーティングを終えた宮崎君と今夜の食事処を目指す。
宮崎君がちぎり絵の京都サークルの方に教えてもらったお店。ビックリしたのだけど、その京都の方は、このブログをご存知だそうな。
片町から犀川大橋を渡らず右折。川沿いのやや坂道を歩いて約10分。右手に白っぽい小ぶりの洋館風の建物。「割烹たけし」。
カウンターに陣取る。右奥にお座敷があるのかもしれない。
まずは生ビール(中)。付き出しはネギとイカの和え物。哲ちゃんご推奨の菊姫は置いてない店で(残念)、日榮や立山や菊正宗など。女将さんのなまえを取った「さちこオリジナル」・ご主人の名の「たけしオリジナル」・「加賀鳶」などいただく。
前菜は鯛のかぶと寿しなど数種盛合せ。お造りはかんぱち・シロエビなど。そして「出ました~」って感じで「のど黒」焼物。「のど黒」、金沢通いをするようになって初めて知った魚。ムツの仲間なんでしょうね。のどが黒いから「のど黒」。単純明快なネーミングです^^。それが目ん玉が飛び出るくらいの高値の魚。丸ごとだとベラボーな値段なんですね。もちろんそんなん食したことありません。今夜は切り身でご登場。もちろんおいしいですが、なんでそんなに高いんだとちと反発したくなる程度の旨さ。「(筍饅頭+鯛)×あんかけ」が来て、酢の物は毛ガニ。コースで予約してたんでしょうね、他にも何品かあって〆は焼きおにぎりでデザートも。
6年ぶりの宮崎君との再会&飲食。昔から疑問に思ってたことなんかを尋ねたりした。7割宮崎・3割僕ってな歓談だったでしょうか。友だちっていいもんです。長く会わずにいてもすぐ会話ができる。利害関係がないってのもいいのでしょうね。それに掲出の写真にあるように二人とも既にジジイ(爆)。彼は実生活でも「おじいちゃん」です。矢野さんが娘婿で、展覧会会場にあった矢野さんの作品は男の子を描いたものですが、その男の子こそ宮崎君のお孫さんなんでしょうね、きっと。
「割烹たけし」ではつい調子に乗って哲ちゃんにもTELしてしまった。8時過ぎにお店を出る。京都サークルの方、もしこのブログご覧になってたら、御礼申し上げます。あなたのおかげで楽しい夕べを過ごせました! 宮崎君があなたからいただいたお食事券、使わせていただきました!
アパホテルにスターバックスが入っていて、そこで二人してデミタスコーヒー。宮崎君に頼んで「紅葉狩」少しやってもらった。観世流の大成本、ボク、持参してたんです^^。
その後別れる。部屋にもどって『遥かなる絆』最終回を観ようと思ってたのに、僕はいつしか眠り込んでて・・・起きてあわててチャンネルをつけたらもう『会社の星』の時間だった!

宮崎君、土曜日は久しぶりに会えて嬉しかった。
次回はボクが遺影でキミが弔辞読みなんてことにならぬよう(激爆)、無理せず生きていこうと思います。また再会できる日があることを願ってます。
純子夫人・矢野さま、次回は同席していただけると嬉しいです。
今夜は打ち上げで明日は搬出でしょうか。全国展、ご盛況おめでとうございました。皆様、お疲れ様でした!
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by tiaokumura | 2009-05-23 17:50 | 美味録09年 | Comments(0)

寺本益英先生(関西学院大学教授)を囲んで@えび三郎

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(1月18日夜・記)
1月16日(金)、申請取次者講習会大阪出張。B組の授業は岸井さんが代行。
午前6時12分のサンダーバードで富山発。例の如く富山駅で讀賣・日経を購い車中読み耽る。小松あたりで2紙読み終え、今回の旅の友『内村剛介ロングインタビュー』(恵雅堂出版)を取り出し京都あたりまで読み耽る。
JR大阪9時半過ぎ到着。で、既にこのブログで何度もカミングアウト^^してるように「方向音痴」なボク、地下鉄四つ橋線を見つけるまでに30分近くかかってしまった(恥)。JRと私鉄って、大阪、仲が悪いんじゃないだろうか。自社線の案内はしっかりしてるけど、他社線はほとんど案内なし。東京はそうじゃないような気がする。JR池袋駅の場合、西武池袋線も東武東上線も地下鉄丸の内線も、ほとんど迷わずに行けるように案内表示多数。JR大阪駅って構内が複雑過ぎるんでしょうね、きっと。JR大阪と梅田駅だってわかりにくいし。3回くらい人に聞いてようやく四つ橋線にたどり着く。始発駅が西梅田(東梅田?)、なんかややこしい路線。こう書いてくると僕が四つ橋線初体験に思われるかもしれませんが、実は2度目。昨年、吉兆で昼食のあとモディリアーニ展行きでこの路線利用してるのです。ま、要するにボクが方向音痴なだけなんでしょうね、四つ橋線なかなか見つからなんだんは。
肥後橋下車。事前にネットで調べておいたので講習会場の「大阪YMCA国際文化センター」は迷わずにたどり着けた。
10時半から16時半まで講習。この講習を受講すると「申請取次者」って資格が得られる。富山国際学院ではその資格、高木さんしか持っておらず、僕が有資格者になっておけば、高木さんの事務量が軽減できるってのが受講の理由です。
昼食をはさんで約5時間の座学、早起きもしたので途中でお眠になっちゃいました(爆)。

今回の出張の一番の楽しみは寺本益英先生・実弟との夕食会。JR大阪駅中央改札口で5時半待ち合わせ。
寺本益英先生は関西学院大学経済学部教授。このブログに何度もご登場いただいている方。実弟は、これまたこのブログで「のぶ」のHNでしばしばコメントをもらっている。寺本先生は、実弟を通じてお近づきになりました。
「のぶ」さんのセッティングで夕食は伊勢海老料理専門店「えび三郎」。JR大阪駅から近いんでしょうが、なかなか見つからず、あちこち歩いて食事前のいい運動になりました^^。HEPナビオってぇビルの6階。
えび三郎」は、沖縄産の伊勢海老を食べさせるお店のようです。まずは生ビール。お料理はコースになってるんでしょうね、まずは付出し、そして伊勢海老活造り舟盛りが運ばれて来ていささか度肝を抜かれた。伊勢海老なんてこれまでの人生で数えるほどしか食してませんもんね、ボク。それが舟盛りでご登場^^。おいしいってぇより、餓鬼状態で(恥)パクつきました(爆)。そのあとは順不同で(記憶アホなんで間違いもあるかもしれませんが、もらって来たお店のパンフに拠る)、サラダ・伊勢海老甲羅揚げ・伊勢海ウニ焼・伊勢海老茶碗蒸し・伊勢海老赤出し・和風小鉢・海老寿司・メロン。まだ何かあったかもしれない。強いて一番おいしかったものを挙げるとすると、やはり伊勢海老活造りになるでしょうね。
もちろん食ってばかりじゃなく(汗)、食べるよりもっと楽しい寺本先生とのおしゃべり。寺本先生に昨年はお会いしていないので、一昨年夏以来でこれが3回目。昨今の経済危機・関西学院大学のこと・先生のプライベートなことなどをお聞きしました。僕も尋ねられるままにいろいろなことを話す。
食後、お店の前で撮った写真が上の写真です。
「えび三郎」の次に関学OBがオーナーの「英國屋」で、コーヒー・シフォンケーキ、そしておしゃべり。寺本先生は翌日飛行機で宮崎入りされ講演会をご予定。ブログを拝見してても超ご多忙な寺本先生にこうしてお付き合いいただき、楽しく有意義な大阪の夜を過ごすことができました。
寺本先生、ありがとうございました。のぶさんもありがとう。

20時56分大阪始発サンダーバード49号に乗り、富山0時過ぎ着。富山駅北口から歩いて富山国際学院に。学院に停めておいた車に乗り帰宅。
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by tiaokumura | 2009-01-16 19:36 | 美味録09年 | Comments(0)