カテゴリ:美味録08年( 10 )

三ヶ月ぶりの白山茶屋

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(10月29日夜・記)
昨日10月28日、金沢での仕事の帰り、久しぶりに白山茶屋に寄った。7月29日以来なので3か月ぶりということになる。
ここのところ北陸は急激に寒い日に突入してる感じで、入店まずお燗を頼む。勧められたのは「」。燗酒を口に含み転がし味わいつつ、メニューを見て今夜の肴・菜をあれこれ思案する。ぶり大根が食べたかったが売り切れ。お目当ての焼魚も切れていてあじ塩焼にする。ふくらぎ刺身牛カルビ炒め鳥皮焼。おでんは魚すりみ・竹の子・いとこんにゃく。この3種、おでん定番タネじゃないかもしれませんが、僕は好きなんです。ひょっとして皆様の地方にはないおでんタネかもしれませんね。
店内のNHKTV、歌謡番組放映中。演歌のようですが、幸い歌手の歌声は聞えなくって助かった。「一人わびしく夕食中」に演歌なんて聞きたくありませんもんね。場末の飲み屋さんで「昭和枯れすすき」(「この俺を捨てろ なぜこんなに好きよ」)や「カスバの女」(「ここは地の果てアルジェリア」)や「おんなの宿」(「わざと遅らす時計の針は 女心の」)ならいいですけど。意外かもしれませんがボクは「ド演歌@場末の飲み屋」がサイコーにしっくり似合う男なんっす(照)。
もう少しお酒を飲みたい気分で、何がいいか聞いたら、今度は「」を勧められた。お腹ももう少しを要求しているので、白山鍋カニゾウスイを頼む。でも、注文し過ぎた。酒、飲みきれなかったし、料理も食べ切れなかった(どだい、鍋+雑炊ってアホな組み合わせですよね^^)。いつもは残すことはしない自分なんですが、昨夜は酒・料理、少しずつ残してしまいました。ごめんなさい、酒の神様、食べ物の神様、白山茶屋様。
1日500円ずつを1週間貯めてこの夜の軍資金にしたのですが、300円オーヴァーでした。

写真、手前が白山鍋で、奥のメニューには菊姫10銘柄が掲載されています。

今回で5回目になるでしょうか、白山茶屋@金沢都ホテルB1F。次回はいつになるかなぁ。来年、かもしれない。
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by tiaokumura | 2008-10-28 20:20 | 美味録08年 | Comments(0)

名古屋モーニング

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(10月23日夜・記)
昨日、名古屋出張
丸山茂樹先生(I.C.NAGOYA)が座長を務められている中部地区の日本語学校の研修会。名古屋入管からも出席する会合で、富山国際学院にとって重要な会合の一つ。この研修会に僕が出席するのは2回目になります。研修会は1時~5時なので、せっかくだからもう一つ名古屋で打ち合わせをしようと思った。その打ち合わせ、諸般の事情で午前10時開始にアレンジした。6時半に富山駅を出発すれば間に合うだろうと思ったのですが、世の中そんな甘いもんやおまへん(爆)。5:03しらさぎ2号に乗らないと(名古屋着8:50)間に合わない。前夜、脳内目覚まし時計を午前4時にセットし、それでも心配なので本物の目覚まし時計も同じ時間にセットして布団に入る。ところがこういう時に限ってなかなか寝付けないもんなんですよね。11時、12時、眠れない。1時頃、ようやくうとうと。3時頃トイレに起きる(照)。ええ~い、このまま起きていてやろうか、とも思ったのですが、そうすると寝不足(僕、小人なんで、寝不足・空腹は、やっとでさえ悪い頭の回転が更に悪くなるんです^^)になってしまうので無理やり布団にもぐりこむ。で、起きたのが4:10。目覚まし時計、鳴らなかった(泣)。セットのしかたまずかったんですね。がばっと起き洗面→前夜用意しておいたスーツに着替え→同じく前夜に用意しておいたカバンを持ち→車に乗る。富山国際学院に車を置き、富山駅北口へ。ところが、時間が早すぎて北口は入れない。南口に回る。4:40、富山駅南口にすっくと立つオクムラくんの姿があった(爆)。起きてから30分後。自己新記録っす(激爆)。

車中、日経・読売。両紙とも取り上げていた、国立国語研究所「『病院の言葉』委員会(医師や言語学者で構成)による「医療用語の言い換え」を興味深く読む。
小松あたりで夜が明ける。長浜、琵琶湖東岸を走るので右手に琵琶湖になるのですが、湖はぼんやりとしか見えなかった。車内から見る光景さまざまな中で、今回は休耕田が気になった。食料自給率を高めるためには日本国内の耕地拡大が必須。減反政策・農業従事者不足で生じたのでしょうね、休耕田・荒れた田畑があちこちで見られる。もったいない。今、農政の大転換が必要。魅力ある農業にしなければならない。自立自活できる農業、農業従事人口を増やすこと。日本人が中国産に不安を抱かざるを得ないのだから、国内農業振興は絶対必要なんですよね。それとも、カネに任せて中国・東南アジアなどに「日本輸出向け限定農場」なんてぇのを作りますか。
米原で進行方向が変わり、座席を方向転換。午前9時前、JR名古屋駅到着。

僕の場合、自分が未熟だからでしょうね、「仕事」にしんどさ・おっくうさがつきまとうことが多い。で自分なりに考えて、しんどく&おっくうな仕事には、何か「楽しみ」も付随させるようにしています。今回の「楽しみ」は「名古屋モーニング」。ここ1年で8回目になるでしょうか名古屋出張、いまだに「名古屋モーニング」経験なかった。有名ですよね、「名古屋モーニング」。ヴォリュームがすごいという評判。
写真、名古屋駅近くの「メルヘン名古屋店」(「メルヘン」なんてまるでボクに似合わん店名^^)のサンドモーニングセット。サンドウィッチ(ハム・きゅうり)、ゆで卵、フルーツサラダ(トマト、キュウリ、キャベツ)、オレンジ、コーヒーゼリー。「野菜サラダ」の間違いじゃないの?ってぇのはともかく、噂で聞いていたジャンボなモーニングセットではありませんよね。これで480円(安いような気がします)。同店のモーニングセット(トースト、ゆで卵、サラダ、デザート)は430円。6:30~11:00がモーニングタイム。次にチャンスがあったら「本物^^」の名古屋モーニングに出会いたいものです。

10:00~11:45、打ち合わせ。昼食は丸山先生ときしめんを食べる。1:00~4:40、研修会。夕食は名古屋駅構内の「ひさだ屋」。サイコロステーキ(飛騨牛)+お食事セット(ごはん・みそ汁・小鉢・お漬物)+エビス生。
名古屋発18:22ひかり→米原・米原発19:00しらさぎ→富山着21:30。車中、岩波新書『外国語習得の科学』。

次回の名古屋出張は12月中旬になるでしょうか。
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by tiaokumura | 2008-10-22 09:07 | 美味録08年 | Comments(0)

モディリアーニ展、GRACIANIなど(後編)

9月6日(土)午後3時過ぎ、モディリアーニ展会場の国立国際美術館を後にする。梅田までぶらぶら歩いて30分くらいなのかもしれないが、ちょっと疲れ気味なので、美術館を出て、たぶん淀川なんでしょうか、肥後橋を渡り、地下鉄の肥後橋駅に。富山では中吊り広告のある電車に乗れる機会が少ない。目的地が都会の旅では、電車に乗って車内広告を見るのも楽しみの一つ。今回は、モディリアーニ展以外に、シャガール、コロー、佐伯祐三の展覧会の中吊り広告を目にした。もし3つの中でどれが観たいかと言われれば、僕の場合は佐伯祐三でしょうね。
今年はあと「フェルメール展」が観たい。10年以内に日本でまたフェルメール展があるかどうか疑問で、ひょっとして日本でこれだけまとまった作品が観られるのは最初で最後になるかもしれないと思う。日本の経済力や美術マーケットの地位は衰退する一方だろう。アジアでこれだけのフェルメールが次に観られるのは、ひょっとして北京か上海、デリーあたりになるのではなかろうか。中国人は今はフェルメールにはほとんど関心がないだろうけど、やがて成金趣味が増え、かつての日本がそうであったように札束にモノを言わせて欧米美術コレクションに走るかもしれない。フェルメールがオランダやその他現在の所有地から流出するなんてことも、ひょっとしたら30年・50年のスパンでありそうですよね。数多くの美術品が、戦火をくぐり、個人に秘蔵され、倉庫の片隅に埃をかぶって眠り、美術史上無視され続け、などといったそれぞれの運命を辿ってきたことでしょうね。さもあらばあれ、願わくば、私たち一般大衆のために広く公開されんことを。
美術鑑賞は僕の数少ない趣味の一つ。ただ残りの人生で、この美術館に行きたい・この企画展があったら行きたい、ってのはごく限られている。大原美術館は一昨年だったか行ったので、これからぜひ行きたい美術館は「岐阜県美術館」。ここはルドンのコレクションでは日本一。20代の一時期、ルドンが一番好きだった。最後にルドンを観たのは2000年にオルセー美術館でだったか。岐阜県美術館は、そのホームページによると油彩画・石板画・デッサンなど約250点収蔵だそうです。来年から年に2回以上は名古屋入管に行くので、その行き帰りに岐阜県美術館に立ち寄ってみたい。

西梅田からJR大阪。JR神戸線に乗って住吉下車。住吉から六甲ライナーに乗り、今回の宿泊ホテルへ。
ホテルプラザ神戸
僕はベストリザーブを利用することのほうが多いのですが、今回は楽天で予約。六甲ライナーでアイランドセンター下車。そこから歩いて5分くらいにあるホテル。フロントでチェックイン。
今回の旅の目的の一つは「モディリアーニ展」で、もう一つは「六甲ガーデンテラスの夜景」でした。先日の朝日新聞に載ってたのですが、「アスパラクラブ」会員にネットで「行きたい夜景スポット」アンケートを取った。断トツ1位が「函館山」(11308人)。そして、「東京タワー」(3603人)を押さえて2位が「六甲ガーデンテラス」(3660人)だったのです。ちなみに4位以下10位までは、「六本木ヒルズ・東京シティビュー」「レインボーブリッジ」「摩耶山・掬星台」「横浜ランドマークタワー」「小樽運河」「稲佐山」「神戸ポートタワー」。兵庫県、すごいですよね、ベスト10に3つも入っている! で、フロントで「六甲ガーデンテラスに行って夜景が見たい」って申し上げたら、あらら悲しいことに今からじゃぁ無理ってお返事。車があれば可能だったんでしょうが、あいにく電車利用旅ですもんね。
お部屋は17F。少し部屋で休んで夕食までの時間、ホテルもその一部である六甲アイランドを散策。20周年の宣伝広告あちこちに。1988年にここが出来た頃はきっと賑やかだったことでしょうね。でも今は往時の面影はなく、人通りまばら。シネコン併設みたく、『おくりびと』(滝田洋二郎監督)のポスターもありました。この映画の話題を新聞記事で初めて読んだ時、一瞬、青木新門さんの『納棺夫日記』が原作かと思いましたが、実際はそうではなかった。でも主演の本木雅弘の話では、彼はかなり以前に『納棺夫日記』を読んでおり、今回の映画の役作りのために青木さんにも教えを乞うたそうです。『おくりびと』、明日13日公開。観たい映画です。
今回のホテル宿泊は夕食・朝食つき。
夕食。18Fの「ボンボヤージュ」で鉄板焼きディナー。ソムリエールのお薦めで、グラスワイン白でスタートし、肉が出る頃にグラスワイン赤。シェフがカウンターをはさんで対面で焼いてくれる。背景の神戸の夜景。
1717室に戻る。部屋からの夜景をちょっとは期待してたのだけど、う~ん、ダメだった。2004年1月に泊まった「メリケンパークオリエンタルホテル」の夜景、あれはすばらしかった。港から四国に向けて出航する船、埠頭を散歩する人、遠くの灯台?、テラスの夜風、潮の香りなど。あのホテルはきっと☆☆☆☆☆。僕の人生で最高のホテルライフだった。あの頃の日常生活を考えると、ボクはきっとあの時「一点豪華主義者」だったんだろうな(爆)。今回のホテルは☆☆かなぁ。分不相応に高いホテルではあるのだけど、夜景まで期待するのは期待過剰ってもんでしょうね。
朝食は夕食とは違う「潮路」というレストランでバイキング。昨夜のソムリエールが僕のことを覚えていてくださって嬉しかった(照)。
10時過ぎチェックアウト後、六甲ライナーの駅へ。

GRACIANI
今回の旅で関西に入ってどこの本屋でだったか、買った雑誌が『Richer(リシェ)』創刊号(京阪神エルマガジン社。648円+税)で特集「私たちの好きな神戸」。地元の人が推奨するレストラン特集を見ていて「GRACIANI」に行きたくなった。
六甲ライナー「アイランドセンター」→住吉。JR住吉→三ノ宮。やっぱボクって方向音痴なんでしょうね、異人館通りで混乱してしまってお店にTEL。TELしたところからお店まで歩いて3分くらいでした(恥)。門を入ると右手に庭。階段を上って建物の中に入り右手の椅子席でしばし待つ。11:30オープン。ギャルソン(今の時代はムッシュか)のお顔が中国人に見えたので「中国の方ですか」って聞いたら正解だった。欧米人には日本人・中国人・韓国人の区別なんてとんとつかないだろうけど、僕は職業柄もあってか、中国人と韓国人、ネパール人とインド人、タイ人とベトナム人、ドイツ人とオランダ人etc.かなり高い確率で識別できるんです(「識別」って失礼なもの言いだったかも)。GRACIANIの彼は元留学生でこういう仕事に興味があったそうです。お店は1年前にオープン。築100年の洋館で、かつては貿易商グラシアニ一家の居宅だった。ランチはJeunesse、Saveurs、Vériteとありますが、もちろんボクは「ジュネス」っす(爆)。それでも、シャンパン、グラスワイン赤(V.Brouilly)を大奮発しましたが(激爆)。
ムニュー・ジュネス(Menu”Jeunesse”)
本日のお口取り→スズキのカルパッチョ 夏野菜のグレックとドライ醤油の香り→鱧、ムール貝、甘海老のブイヤベース仕立て 帆立のムースと供に→(メインは魚か肉か選択)ブルターニュ産・鶉のロティ レモン・コンフィと生生姜風味のジュ→アヴァンデセールとお皿盛りのデセール、おまかせで→カフェとプティフール
シェフは森永正宏さん(1967-)。「シェ・イノ」で井上旭さんの下で6年修業。93年フランスに渡り「ギー・サヴォワ」(パリ☆☆☆)などで働き97年帰国。京都時代を経て2003年より名古屋マリオット52階ミクニナゴヤ総料理長。07年ファイブワークス入社、グラシアニシェフ。とまあこういったご経歴の持ち主(同店パンフレットに拠る)。
僕がいただいたのは1Fダイニングで全部で20席。1Fバー・テラス、2F個室・ダイニングと全部合わせて97席のお店。
レジで支払い。おもてなししていただいた中国人スタッフに「再見」。店を出て異人館通りを歩く。ふと振り向くとお店の門のところでスタッフのお一人がお見送り。こういうのって「なんで俺みたいなモンに」って照れくさいですよね。通りをしばらく歩いてまた振り返るとまだ彼の姿。照れくさいこと限りなし^^で、生田神社に抜ける道(何通りになるんだろう)へと小走りで^^左折しました。

東急ハンズ
生田神社は藤原紀香が何とかという芸人と挙式した神社だそうです。その横を通って「東急ハンズ」へ。
僕は9月下旬に海外出張。そこで、現地でお世話になるであろう方々へのお土産を「東急ハンズ」で物色。日本的なるモノであまり重くなく相手に喜ばれる品-それが理想。なかなか「これは!」ってのが見つからない。結局、和紙・手ぬぐい・風呂敷など数点購入。

ジュンク堂
東急ハンズもそうだけどジュンク堂も富山にはない(、たぶん)。元町にジュンク堂があったので入店。ところで、富山大和ってデパートに「紀伊國屋書店」がテナントで入ってるんですが、先日富山国際学院の同僚に聞いた話では「撤退しそうだ」とのこと。う~ん、まだ1年にもならんのに。もしその噂が本当なら極めて残念なことです。
ジュンク堂ではビジネス関連のコーナーで物色し、3点購入。

「ジュンク堂」を出てJR元町駅→大阪駅。大阪駅で1時間くらい過ごし、大阪17:42発サンダイバードに乗る。富山駅着20:54。

1泊2日で何箇所も回る旅でしたが、それでもいつもの出張から見ると割とゆったりできた旅でした。
神戸って、やっぱりいいなぁ。
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by tiaokumura | 2008-09-12 22:05 | 美味録08年 | Comments(2)

山口富藏さんご出演のTV番組を見る

昨日火曜日は金沢日。朝、朝日新聞のTV番組欄を見てたら「あ、この番組、ぜひ見たい」ってのが紹介されてた。「でも、午後10時の放映に間に合うかな」とも思った。幸い、仕事の後の金沢での夕食がさっさと済ませられ、帰宅したのが9時半頃で放映に間に合った。
番組名はNHK-G午後10時~「プロフェッショナル」
茂木健一郎が司会(NHK女性アナウンサーも出ていた)で、「プロジェクトX」の後継番組なんでしょうか。人気がある番組みたいですが、僕は初めて見ました。その「プロフェッショナル」97回で取り上げられていたのが山口富藏さん。45分の番組で、こんなに熱心にTVを見たのは北京オリンピックの女子ソフトボール決勝戦後半以来で、今月では初めて。
山口富藏さんのお名前は寺本益英先生(関西学院大学経済学部教授)のブログで知りました。寺本先生とは、実弟(このブログでは「のぶ」)の取り持つ縁で2回お目にかかっております。寺本先生がコーディネートされた関学の授業「日本の食文化史」の講師のお一人が山口富藏先生(以下「山口さん」と書かせていただきます)なのです。

山口さんは京菓子「亀屋末富」の三代目。1937年のお生まれで御年71歳。関学経済学部をご卒業後銀座「松崎煎餅」で修業され、その後実家に戻られ父・竹次郎の下で修業、現在は菓子司(最高責任者)。

当夜の走り書きのメモを基に以下に番組を再構成しますが、間違いもあるかと思います。その辺はご容赦下さい。
①朝6時、象の柄のネクタイをして1Fの仕事場(厨房)に出る山口さん。「富藏」→ぞう→象、だそうです(爆)。こういう「遊び心」が匠・山口さんのバックボーンになっているのですね。菓子は規格が揃ったものでなく「羅漢のように不揃い」がいいそうです。
唐招提寺での茶会向けに、東山魁夷(1908-99)の襖絵をヒントにゆり根を使った菓子を考案。
女性の囲碁の会の40周年を記念した会の主菓子の注文を受ける。彼女らは山口さんにとって一見の客なのだが、そういう客にも懸命になる山口さん。客の要望を聞きどんなお菓子がいいか、岩波古典文学大系なども引っ張り出して研究を重ねる。「一期一会」の精神。
④父竹次郎の下での修業時、効率重視の菓子作りを考える山口さんに父は「自分でやったら、わかるさかいに」とだけ言う。父の死後、大きな仕事の注文が来る。生菓子1000個の発注。「効率」を考えた山口さんは、提供する時間を逆算して作られたんでしょうね、前の晩のうちに作り終える。朝、さて配達をと思った山口さん、愕然とする。菓子の表面が乾いてしまっているではないか。これじゃ「生」菓子じゃありませんよね。「その時は臍を噛む思いだった」と述懐する山口さん。若き日の大失敗。
⑤父の後をついで数年、父と同じように作ったつもりでも、客からは「お父さんのときとは、えらい違うな」と批判される。苦しい暗中模索時代が続く中、上述④の大失敗の時の家元夫人の「一期一会」という言葉が天啓のように脳裏を走る。「一人ひとりの客と正面から向かい合う」ことの大切さを知る。なじみ客も一見も、お菓子を食べていただく上では「一期一会」。歴史・芸術を猛勉強しながら菓子作りに励む山口さん。父の後を継いで10年経って、父と比較されなくなる。その10年の間、かつての客が「末富」離れしなかった(他に店へは逃げなかった)のは「すごい」と思った。つまり、客たちにも「なんとか富藏を竹次郎と同じ、いやそれ以上の腕にまで育ててやりたい」という希望・心意気があったんでしょうね。すばらしいことです。「文化」が育つ土壌、京都の文化の底力を感じました。その期待に負けなかった山口さんももちろんすばらしい。
⑥「伝統と革新」、菓子作りで大切なポイントだそうです。芭蕉の「不易流行」を連想しました。そして、前述の「遊び心」も大切なポイントとのこと。
⑦今回の番組のクライマックスになるのでしょうね。7月26日に茶会の仕事が入る。山口さんのお店に現れた依頼者が言う。「納涼茶会がある。今年は源氏物語千年紀。そこで『夕顔』の巻の『六条あたりの御忍びあるきのころ。内よりまかで給ふ中宿りに、大弐のめのといたくわずらひて・・・』にちなんだ菓子を用意してくれないか」。山口さんの苦闘が始まる。アイディアとしては、生菓子と干菓子で物語を紡ぐことに。
⑧「白き扇」から干菓子のモチーフが決まり、表面を飾るお香をどうするかと「源氏香の図」の「夕顔」も調べ、7月31日見本が完成する。ご本人曰く「会心の出来」。そして、そこからが山口さんのますます偉いところ・すごいところで、その「会心の出来」で決まりとするのではなく、お客さんに選択肢を提供するためにもう一品作り、あくまでもお客様に選んでもらうのだという。普通だったら「会心の出来」を客に提示し「これでどうだ!」とエバるところでしょうが、山口さんはあくまでも「お客様重視」なんですね。
⑨8月2日、依頼者来店。くずの生菓子、それに⑧の干菓子(扇の菓子と、これも「夕顔」の垣根にちなんだ檜菓子の2品)。ところが組み合わせてみて「緑―緑」で色のコントラストが悪い。この場面、僕も見ていてハラハラドキドキしてました。だがそんな危機も匠の日頃の蓄積がものを言って、難なく切り抜ける。
⑩8月8日納品。茶会とは襖を隔てた裏で菓子を用意する山口さん。茶会が終わって、源氏香の扇子を持った中年女性が山口さんに話しかける、「至福の時でした。本当にありがとうございました」と。匠にとって最高の褒め言葉でしょうね。
⑪司会者から「プロとは」と尋ねられた山口さんのお答え。「楽しめなければいけない。自分なりの嬉しさを持つ。プロを楽しんでやる」。
⑫順番が前後しますが、京菓子と和菓子の違いを尋ねられた山口さんのお答え。「公家文化を踏まえている。もてなしの食べ物である。京都の季節を織り込んでいる」。
⑬茂木が「モーツァルト交響曲40番」が好きだということで、山口さん、茂木のために創作した京菓子をスタジオでご披露。司会者冥利でしょうね^^。

私は日本語教師を生業としているので「プロの日本語教師」ということにはなる。だが、プロとしての深さは山口さんにはるかに及ばない。我が日本語教師人生で、学生(お客)と正面で向かい合っていると言えるのだろうか、授業(京菓子)にどれだけの想いを込め努力しているだろうか。残りせいぜい10年程度の日本語教師人生だが、「日本語教育司」に少しでも近づきたい、と、そういうことも思わせられた番組でした。

当夜見逃された皆様、再放送があったらぜひお見逃しなく!
こういう番組があると、TV受像機、なかなか捨てられませんね(照)。

いつか、山口富藏さんの京菓子が食べたい!
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by tiaokumura | 2008-09-10 20:58 | 美味録08年 | Comments(4)

ヘルシーすしセット@すし鮮(築地)

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(8月21日夜・記)
8月17日(日)富山発23:01の急行能登上京する。急行能登、選択ミスでした(泣)。灯りが落ちず冷房が効きすぎ。
僕はここんとこず~っと、寝るときは照明を全部落して寝ている。それまでは豆電球つけて寝てたんですが、ある日、たまたま電球が切れてて真っ暗にして寝た。僕は眠る際の暗闇は怖いほうだったんですが(恥)、その夜は予想外にぐっすり眠れた。それに味をしめて^^以来電灯はつけないまま眠る日々が続く。
あと、同僚や学生に驚かれるんですが、僕が寝起きしている部屋にはエアコンがない。僕が起居してる部屋、二部屋と板の間、合わせて20畳くらいになるかなあ。都会地の方々から見ると「なんとゼータクな!」かもしれませんが、富山ではこういうのフツーです。別にお金持ちじゃない、ボク。で、エアコン要らずなんです。夏は網戸にしておけば風の通り道ができて涼しい。夜9時頃はまだ暑さが残ってるけど、明け方なんか寒いので目を覚ますことだってあるくらい。エアコンなくったって快適な眠りが保証されている。ただし蚊取り線香は必需品。扇風機はありますが、ここ数年使ったことがない。かつて3C(三種の神器)だった「クーラー」ですが、(あとの2Cはありますが)僕の部屋にはないんです。設備するお金もないけんど(恥)。一方、冬はコタツだけで生活。石油ストーブが1台ありますが、これももう長いこと使ってません。そんなわけで能登の冷房、効きすぎに感じた。寒くてなかなか寝付けない。JRさま(富山は西日本?東日本?)、能登の冷房の温度、もっともっと上げてもいいのではないでしょうか。照明も、安全対策上(盗難・痴漢など)なんでしょうけど、もっと暗くてもいいと思います。
喫煙自由席、4人がけを一人で使う。乗車率25~40%くらい。う~ん、これじゃ「廃止」対象になるんかもしれん。今回でコリゴリしたんで能登はもう利用しないかもしれませんが、あったら便利ではある能登、廃止しないでほしいと思う。

朝6時過ぎ上野に着く。JR上野から日比谷線上野へ(けっこう歩かなければならない)。日比谷線に乗って築地で降りる。
35年ほど前「パルム」(日本橋三越本店近くの古河ビル1Fにあった。今はない)で働いていたとき、月に何回かアメ横と築地に買出しに行ってました。だから築地は土地勘が少しある。ただこんな早朝に行くのは初めての体験。
築地本願寺(正式名称は「浄土真宗本願寺派 本願寺築地別院」を左に見て歩く。築地本願寺と言えばやはりhide(1964-98。横須賀出身)の葬儀・告別式ですよね。98年のGW、我々にとってはまったく突然のhideの自死。TVで築地本願寺のを生中継で見ました。延々と続く人人人、上空を舞う取材ヘリコプター、警視庁の警備、ワイドショーでのピント外れのコメンテーターたちなど。ミュージシャンはよくリスペクトとかオマージュとか言うみたいですが、hideって今でも一定以上の影響力あるんでしょうね。ラブホじゃないけど^^、本願寺には「hideノート」があるので、今でも多くの若者たちが魂の叫びを綴っているんでしょうね。

井上」でラーメンをともちらっと思ったのですが、せっかく築地に来たのだからとすしを食べることに。何軒かをまわって品定め。「すし鮮」にしました。
お店に入ってビックリ。テーブル・カウンター合わせて60人くらい入れるお店でしょうか。その8割くらい既に先客占有で、しかもそれがオールアメリカン! オレゴン州・ミネソタ州・ニュージャージー州・フロリダ州など(←、州はデタラメっすけどね^^)。「日本人」は僕とカウンター内のすし職人2人と店内担当の女の子1人の計4人のみ。「オールアメリカン」ってのは僕が思っただけなんですが、ま、顔立ち・言葉からみ~んなアメリカ人のような感じがした。僕が帰るまでの来客の中で日本人は大学生3人組だけで、あとは欧米系・中国・韓国でした。
客層でもおわかりのように、人気店のようです、「すし鮮」は。夜行列車の疲れであまり食欲がなかったので「ヘルシーすしセット」ってのにしました。中とろ、鮭はらす巻、玉子、あおりいか、生ハムまぐろ、芽ねぎ、などだったかな。
食べながらつらつら考えてみた、「どうしてこのお店、外国人に人気があるのだろうか」と。①値段がリーズナブルで明瞭。僕は貧乏性なんでしょうね、今でもすし屋は気楽に入れない。今はそうでもないでしょが、値段がわからないですもんね。このお店、それぞれの値段が明示され、特上にぎりでも2200円(+税)と手ごろなお値段です。②これも伝統的なすし屋では1貫での注文なのが、ここでは1ヶずつ頼める。あれこれ楽しく迷いながら少量多種類食べるのにはもってこいですよね。③英語メニューが置いてある。お店の人と客が英語だけで話すところは見ませんでしたが、ネタもちゃんと英語になってる。④従業員がテキパキ働き、外国人客だからって変に意識していない。⑤炙りサーモン、生ハム芽ねぎ、アボガドまぐろなど、「外国人」が抵抗なくつまめる、あるいはすし入門として入りやすい商品が用意されている。
今、築地もそうだし、北海道のスキー場にはオーストラリア人、先日富山国際学院の課外活動で行った雪の大谷には中国人・韓国人など、日本は外国人観光客が増え続けている。中には我々日本人から見ると「なんで?」ってようなキッチュだったりニッチなところも人気スポットになっている。「観光立国」が可能かどうか、今日本は試されているというか、歴史始まって以来の千載一遇のチャンスなのかもしれない。「すし鮮」で食事してみて、オーヴァーかもしれませんが、「すし鮮」の成功の秘訣はすなわち今後の日本の進むべき道のヒントを示唆してるんじゃないかなあと思いました。

すし鮮」のあと、築地散策・買い物、米本でコーヒー(ブレンドで230円)。そして代々木へ。
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by tiaokumura | 2008-08-18 07:07 | 美味録08年 | Comments(0)

久しぶりに白山茶屋

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(7月30日夜・記)
昨日29日は、8月はお休みになるので金沢でのお仕事、夏休み前最後。で、朝起きて、
「よし、今夜は『白山茶屋』に行くゾ」
と決意^^した。
仕事が終わって、例によって7:38頃金沢駅。東口を出て急ぎ足で徒歩3分くらい、都ホテルの地下1Fへ。
「こんばんは」って入ったら、「ママ」とか「お母さん」と呼ばれているお店の方が「久しぶり~」とかおっしゃってちとドギマギ。「覚えてるんですか?」と問うと「富山の人でしょ。久しぶりやね」とのお返事。嬉しかった~♪ 僕にとってこれが4回目の『白山茶屋』、少し常連さんに近づけたかな。1回目の白山茶屋はこのブログのここ、2回目はここ、3回目はここをご参照。
カウンター中央右寄りに席があいていた。そこに陣取ってすぐ、カウンターの隅っこが空いたのでそこに移動。
「こんな暑い日は何を飲めばいいんですか」ってお母さんに聞くと、やはりと言うか菊姫を勧められた。お母さんと、前日の金沢市、浅野川の水かさが増し、床上床下浸水・避難もあって、その話題を少し。浅野川は数々の文学作品に出てくる高名な川で、「女川」の別称があるように、元来は流れのおとなしい川(同じく金沢市内を流れる犀川が「男川」)。それがあふれるのだから、ものすごい集中豪雨だったんでしょうね。僕の住むところも、6時頃だったか、1時間くらい雷雨が激しかった。
本日のお酒(もちろん「菊姫」です)
先一杯(まずいっぱい)→山ハイ吟醸
本日のお肴・食事
おでん(いとこんにゃく・魚すりみ・竹の子)、イカ塩辛黒作り鳥皮焼きアジ焼き白山鍋(えび天・トウフなど)。〆は、カニ雑スイ
(表記はお店のメニューにほぼ準ずる)
いや~、小一時間、飲みも飲んだり、食いも食ったりです(照)。で、これでお値段が4040円ってぇんですから、ビックリ。東京あたりでこれだけ飲み食いしたら6000円以上は行くでしょうね。
帰りに「ごちそうさまでした」って言うと、お母さんに「おばさん、覚えてたでしょ」って言われて、嬉しかった。「目指せ!常連さん」かも(嘘爆)。「常連さん」になると何がいいかって言うと、別に値段負けてもらおうってぇんじゃなくって(金払いの悪い「常連」は逆に嫌われる)、その日のお薦めメニュー情報が得やすかったり、体調(or懐具合^^)に応じた飲食ができたり、他の客よりちと量が多かったり(さもしい^^)、あるいは、従業員のまかない料理(これがたいがい抜群にうまい)のおすそ分けに与れたりするんです。

次回(5回目)の『白山茶屋』ツアー^^は9月2日になるかなぁ。

写真、すっかり日焼けしてます。7月19日に家の近くの岩瀬浜海水浴場で泳ぎました。ひと夏に1~2回、海で泳いでます。、ずいぶんデカイ(恥)。時代は「小顔」だそうですが、小顔にはほど遠いサイズ(爆)。顔が長いだけなのでしょうが、下手すりゃ、5頭身かも、自分。も自分じゃあまり意識してなかったのですが、ずいぶん白くなってます。日本語教師もある種の客商売。白髪染めとかしたほうがいいのかしらん。いや、このままでいいでしょう。
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by tiaokumura | 2008-07-29 20:01 | 美味録08年 | Comments(2)

今夏初めての西瓜

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(7月21日夜・記)
僕の知己にも「冷やし中華ファン」や「アイスコーヒー命」が何人かいて、その方々は僕にとって尊敬し愛すべき人間であることは間違いないのでよけいに困るのだが、きっぱりここで僕は宣言します、「僕は冷やし中華もアイスコーヒーも大っ嫌いです」と。「あんなもの外道だ」って言っちゃうと、たちまちこのブログは炎上しそうなので、そこまではカミングアウト?しませんが、ラーメンもコーヒーもホットです。ダッチコーヒーのおいしいのは許せますが。
これまでに冷やし中華・アイスコーヒーを勧められることもありましたが、このブログでこの記事を読まれた友人知人親戚縁者の皆様。これからは僕に冷やし中華もアイスコーヒーも勧めんといてね。宗旨替え、たぶん死ぬまでしないかと思う。

写真、わが家の西瓜。今年はわが家の西瓜は当たり年のようで、これまでにも何度か食べるチャンスはあったのですが、いろいろあって、ようやくこの日7月19日がこの夏の西瓜食い初め。2口目からほわ~んと広がるほどよい糖分、多からず少なからずの水分。どこにも出荷予定のない自家製の西瓜、絶品です。僕はスプーンなんか使わずかぶりつきます。種は飛ばさずお皿の上に吐く。やがて残り少なくなったら2つに割り、皮にひっついた実を、歯を立てながら口中にこそぎ取り込んでいく。カッコ悪いことこの上なしの食い方でしょうが、誰も見てません、好きなように食べます。赤い部分がなくなった時点でご馳走様をする。
写真横のチェイサー、西瓜に全く合いませんが、これまでこのブログであまり紹介しなかったわが家の「井戸水」です。富山は水道水も全国屈指の旨さですが、それでも井戸水には勝てません。夏は冷たく冬温かく。もっとも真冬になるとわが家の前の道路、融雪装置が作動して井戸水の出が悪くなるので、一時的に水道水に切り替えています。この融雪装置、15年以上前に、僕が当時日本語を教えていたアメリカ・オレゴン州出身のデボラさんという女性がわが家の餅つきにいらっした折りにご覧になり、ずいぶん感心なさってました。彼女は環境問題の専門家でした。きっと今もアメリカで活躍中のはず。

西瓜の皮は処分に困る。何かよい利用法ないのだろうか。

夏のわが家の絶品には「枝豆」もある。ここ数年「居酒屋」に行くことも何度かあるんですが、どうしてあそこの「枝豆」はあんなにも水っぽくまずいんだろう。きっと安値のときに大量に仕入れて冷凍したのを使ってるんでしょうね。間違ってたらごめんなさい。若い人があんな枝豆の味に慣れて「やっぱ、おつまみって枝豆っすよね」なんてことにならないように祈りたい。わが家の、プリプリした歯ごたえとほどよく効いた塩味の(本物の)枝豆を、彼ら・彼女らに食べさせてあげたい。
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by tiaokumura | 2008-07-19 19:04 | 美味録08年 | Comments(2)

白山茶屋、みたび(照)

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(5月29日夜・記)
27日(火)、11時頃まで富山国際学院で仕事。その後、学院から富山駅へ向かう途中、ボルファート(かつて姪の結婚式がここであったと記憶する)近くのコンビニで日経・読売及びタバコ1箱購入。富山駅北口からJRに乗車。禁煙車両に乗り車中、2紙を読む。読売も良かったけど、やはり日本経済新聞が読みでがあった。日経のいいところは「水増し記事」が少ないことです。経済記事はもちろん充実してるし、スポーツ欄も下手なエピソードなど盛り込まずコンパクトにまとまっているし、最終面の文化欄も記事数は少ないが内容が濃い。今、日経では小野二郎さん(1925-。「すきやばし次郎」)の自叙伝が連載中なんですが、さすが超一流のすし職人、読んでてうなることしばしばです。今回の日経では、「ゼミナール 資源と経済① 価格の構造変化 始まった「高い資源」の時代」も良かったけど、
佐々木毅(学習院大学教授)「やさしい経済学-21世紀と文明 ポスト資本主義社会の構図 6 市場経済の歪み」
が白眉。
6段落構成の文章。ここまですっきりと現状を分析した文章は、単にボクが経済オンチなだけなんでしょうが、寡聞にして知らなかった。難しいことを難しい表現のままで述べるのはそれほど難しいことではないが、ここまでわかりやすく明確に述べてあると、ボクのようなアホにも正に「肺腑にストンと落ちる」(←間違った慣用句?)である。佐々木毅先生、ありがとうございました。お読みでない方のために1箇所だけ引用させていただきます。「1次産品の価格の急騰」について佐々木先生が最終段落で以下のように述べられている。
(略)1970年代の石油危機では一定時間の経過の中で不均衡が市場を通して調整された。今回も同じようになるのか、それとも「政治の市場への侵入」によって市場メカニズムに致命的な歪(ひず)みが生じるのか、「見えざる手」という市場経済の建前の説得性が問われる試金石になる。(「日本経済新聞」2008年5月27日付29面)

仕事を終えて「白山茶屋」。3週連続です(照)。この写真、お客さんから「ママ」「お母さん」と呼ばれている方に撮っていただきました。
お店は、これで通って3回になる僕の観察では、働いてる方は男性3人・女性3人。「ママ」と「マスター」(とお客さんは呼んでいた)のお二人は3週ともおられたので、このお二方が中心のメンバーなんでしょうね。
毎週火曜日の同じような時間帯に現れるので、「おや、こいつ一見じゃないな」と「ママ」に思われたのかもしれません、「今日はハタハタの唐揚とブリ大根煮があるわよ」と今日のお薦めを教えられました。ま、3回じゃ常連の「じょ」の字にも行かないんですけどね(爆)。
お酒、哲ちゃんがここのコメントで教えてくれた「淳・熱燗」にしようと思ったのですが、あいにくお酒のメニュー(菊姫10種)にはなかった。ちょっと迷ったのですが、山ハイ吟醸冷酒にしました。アペリティフとしては、僕の場合これが一番相性がいいみたい。っても、今回はこれだけでしたが、呑んだのは(恥)。「ハーフ」にしてもう1種類菊姫をと思ったのですが、ママさんが「ハーフだと盃2杯くらいしかない」とおっしゃるので1合(たぶん)にしました。1合が限度なんでしょうね、僕の酒量、もう1種はナシでした。
刺身盛合せ(6種)、ハタハタ唐あげイカ塩から・黒づくり(紫蘇の葉を下敷きに、上にはユズのピールが載っていた)、ブリ大根煮(じっくり煮込んだんでしょうね、骨も柔らかく残さず食べました。骨は残すのが「上品な」食べ方だったんかもしれん^^)、〆は玉子ゾウスイ
実は先週水曜日からワンコインずつ貯めてて(照)、水~月で貯めた軍資金^^使って80円のおつりがありました!
お店の壁には「春夏冬 二升 五合」と、これはまぁ懐かしい言葉も書いてありました。
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by tiaokumura | 2008-05-27 20:37 | 美味録08年 | Comments(0)

白山茶屋、再び

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(5月21日夜・記)
昨日5月20日は金沢日。仕事を終えて、先週に引き続き金沢駅東口すぐ近くの「都ホテル」地下にある「白山茶屋」に赴く。前回は都ホテル内で迷ったけど(恥)、今回は学習効果^^なんでしょうね、迷わずにお店に辿り着けました。
先週はカウンター椅子席2つくらいしか空いてなかったのだけど、今回はカウンターに5席くらい空いていた。着席。今回は、哲ちゃんこのブログの先週の「白山茶屋」記事のコメントに書いてくれてた「『』をやや熱めの燗」+「『おでん』が美味」というアドバイスに従う。「おでん」、メニューから「いとこん・じゃが芋・大根・竹の子・すりみ」を選ぶ。ここで驚いたことが一つ。先週と同じ女性がオーダー取りだったんですが、彼女、僕が一息に注文したおでんネタを復唱しない。「大丈夫なんかや?」と心配したのですが、運ばれてきたネタ、全く僕の注文通り。いやぁ、驚きました、彼女、すっごいプロです。「『』やや熱めの燗」の方は、最初一口目に口に含んだ熱さがもうちょっとあったほうがいいように思い、件の女性にそう言う。ボク日本酒の味ようわからんのに失礼な注文だったかもしれん。温めなおして運ばれてきたお燗、ちょうどに思った。先日亡くなられた標交紀さん(しめぎ ゆきとし。井の頭公園への下り坂にある「もか」の店主。2007年12月24日ご逝去。享年67歳)がコーヒーをたてる時の温度1℃にもこだわられたエピソードを、ふと思い出した。
「菊」は、「やや甘口。濃醇なる甘旨味で、酒の本来もつ色を、そのままにしている。(黄金色です)」とメニュー(居酒屋だから「お品書き」か)に書いてあった。後で隣り合わせた御仁に聞いたところ、「以前はもっと黄金色だった」とのことでした。
今回は先週とは違う肴に挑戦。「おでん」もそうですが、先週いただかなかった「焼魚」、「あじ・ししゃも・はたはた」を選ぶ。ところが「あじ」は売り切れで、「あじ→はちめ」にする。
今回座ったカウンター席から壁を眺めると、「店内のご利用は、2時間以内でお願い申し上げます」なる文が貼ってあった。これ、こないだ名古屋で丸山茂樹先生たちと行った石鍋裕プロデュースの焼鳥店にも掲示してあった。こういうの流行りなんでしょうか。
お酒2杯目、「」にする。「晩酌時におススメ。少し辛口の飲みあきしない、旨味のバランスあり」だそうです。冷酒ハーフ。でも、飲む順番、ボク失敗したみたい。あまり進まず、ハーフなんにその半分以上残してしまった。日本酒はようわからん男なんで間違ってるかもしれませんが、飲む順番、「姫」冷酒→「菊」やや熱燗、の方が、酒の味も酔い加減もベターだったんじゃないだろうか。
〆は「サケ茶漬」。
これだけ飲み食いして、お値段は3000円弱だったか。

このブログに新しいカテゴリーを設けました。題して「美味録08年」。ブリヤ=サヴァラン(J. A. Brillat-Savarin。1755-1826)に倣って「美味礼讃」(原題はめっちゃ長い)と思ったのですが、そんな美食家じゃないんで、「僕が食べたり飲んだりしたおいしいものの記録」ぐらいの意味で「美味録」と命名。ずっと以前に遡ってカテゴライズはせず、先週・今週の「白山茶屋」の記事を「美味録08年」の第1号・2号としました。

なお「菊姫」の公式サイトこちらで、そこでは「菊姫合資会社代表」による「加賀菊姫考」(『言継卿記(ときつぐきょうき。16世紀の日記)』が「加賀の菊酒」の初出文献だそうです)も読めます。

どうでもいい余談なんですが、この写真でしみじみ自分の顔を眺めると(照)、ボクって、鼻から上唇にかけて頂角が30度の細長い二等辺三角形くっきりなんですね(激爆)。
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by tiaokumura | 2008-05-20 20:25 | 美味録08年 | Comments(2)

白山茶屋@金沢都ホテル

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(5月18日朝・記)
4月29日が「昭和の日」(去年から?)、5月6日が「振替休日」(4日の「みどりの日」が日曜だったから?)だったので、5月13日は3週間ぶりの金沢通い。仕事帰りに、先日ここのブログでの哲ちゃんのコメントにあった「白山茶屋」に行く。
金沢駅を出てすぐ近くに都ホテルがあり、白山茶屋はその中ってのをネットでも確認しておいた。ところが、都ホテルに入ってから、やっぱ方向音痴(恥)なんですねぇ、ようわからん。地階に降りてしばしウロウロ。誰かに尋ねようにも人気(ひとけ)がほとんどない。シャッター商店街みたいな雰囲気なんですね、地階。「こりゃ、もう店なくなったんかもしれん」と思いつつ歩いてたら、「白山茶屋」発見! 中に入って驚いた。お客で一杯ではないか。さっきのゴーストタウンとは一転、活気にあふれている。サラリーマン諸氏の集団・ペアいくつかあり、客の中に女性は(たった!)二人だけ。カウンター席が空いていたのでそこに座る。カウンター内では女性2人・男性1人が働く。全く当てずっぽうなんですが、お母さんとその息子夫婦(息子っても40代か?)なんでしょうか。
「友達に教えてもらって来ました」と言ってメニューを眺める。菊姫、哲ちゃんの言うとおり確かに8種類くらい揃っている。「辛口でキリっとした感じのが呑みたい」と申し出ると、「山ハイ吟醸」を勧められた。1合冷酒。後で思ったのだけど「ハーフ」ってのもあったので、2種類呑み比べればよかった。お酒強いほうじゃないので、1合で充分なんですねボクって。
山ハイ吟醸」は「山ハイの強い『コシ』と『キレ』に吟醸の芳ばしい香と華やかさを持つ旨酒」とのこと。刺身盛合せ白山鍋(白山なめこ・エビ天ぷら・ごぼう天ぷら・お豆富)、カモ肉あぶりとりかわハマグリ酒むしカニぞうすい。我ながら実によくもまぁ食ったもんです(照)。でも料金はボクでも払える額でした。
白山茶屋」、1回だけでは終わらないお店。リピーターになりそうです。一人でも入れるお店ですが、二人かグループで入り、会社への不満や上司の悪口や仕事の愚痴を肴に^^安くておいしい料理を食べ菊姫を味わうほうがベターかも(爆)。
「白山茶屋」さま、ご馳走様でした。
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by tiaokumura | 2008-05-13 20:27 | 美味録08年 | Comments(3)