2017年 10月 01日 ( 2 )

『外国人労働者受け入れと日本語教育』『外国人労働者をどう受け入れるか』

f0030155_1443476.jpg田尻英三編
外国人労働者受け入れと日本語教育
2017年8月4日 初版1刷
ひつじ書房
1700円+税

NHK取材班
外国人労働者をどう受け入れるか 「安い労働力」から「戦力」へ
2017年8月10日 第1刷
NHK出版・NHK出版新書
780円+税

両書、同じころに出版され、タイトルがかぶっていますが、切り口は異なる。
前書には
丸山茂樹(I.C.NAGOYA校長)「日本語教育における日本語学校の位置づけ」
神吉宇一(武蔵野大学大学院言語研究科准教授)「留学生・高度人材に対する政策の変遷とビジネス日本語教育」
野田尚史(国立国語研究所教授)「特化型の日本語教育とユニバーサルな国語教育」
が所収。他に技能実習生、子どもの日本語教育、看護・介護なども。
後書、NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班による。執筆者の板垣淑子はNHK名古屋、小林竜夫はNHK青森。暗い内容も多いが、成功例・光も見られる。でも、自分勝手な日本(いつまで外国人が労働力として来てくれるんでしょうね)、グランドデザインのない日本(その場しのぎの政策、対応)、成長著しいアジア諸国の中にあって見通しが暗い日本(人材獲得競争に勝てるのか)。日本って、「自国に魅力がある」って思い込んでいるんでしょうね。

今朝の「ボクらの時代」、おもしろかった。『ナラタージュ』の3人。行定勲、松本潤、野田洋次郎。来週は有村架純、坂口健太郎、森川葵ですって。観たいもんです。日曜午前7時から。
先日、「いま、この国で制作される最高水準のテレビドラマ」(小峰健二)ってことでNHK「眩(くらら)~北斎の娘」、観た。宮崎あおい、長塚京三、松田龍平ら。前評判程でなかったような気がするが、ご覧になりましたか。北斎の娘のことは知ってたような。

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by tiaokumura | 2017-10-01 14:04 | 日本語教育 | Comments(0)

中根千枝:語る-人生の贈りもの-

朝日新聞の連載記事「語る-人生の贈りもの-」、当ブログではこれまでに仲代達矢中村吉右衛門を紹介していると思う。今回は、社会人類学者の中根千枝(なかね・ちえ1926-)。2017年9月4日~15日の全9回。中根は僕より20歳年上。皆さんもそうでしょうが、『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)ですよね。「新書ブーム」もあの頃か。仲代もそうですが、文化勲章受章。

1 外から見つめ「タテ社会」発見
2 刊行50年 タテの封鎖性、より深刻
3 小学生で中央アジアのとりこ
4 夢のチベット すぐ手前の村へ
5 猛獣避け インド奥地で聞き取り
6 必ず、支えてくれる人がいる
7 女性初の東大教授 タテの効用も
8 還暦前に 念願のチベット入り
9 論文が書けなくなったら終わり
「タテ社会」執筆は、当時東大助教授だった中根が雑誌「中央公論」の編集者から「なんでもいいから書いてくれ」と言われたのがきっかけ。新書版が講談社なのはなんでなんでしょうね^^。中公新書はまだなかった時代でしょうか。1967年刊行、累計117万部、外国語版が10数か国。
タテ社会は今も続く。「・・・外部に助けを求められなくなる。・・・ヨコにつながる回路もない。下の者は尊厳の危機にさらされる」。電通の高橋まつりさんの自死、官僚の天下り、原子力ムラ。
小学生で憧れた「中央アジアのサマルカンド」、そしてチベット。チベット入りできたのは1985年、還暦目前。
88歳の時10時間ぶっ通しで論文を書いて首を痛める。医者は「手術を」と勧めるが、「私は・・・首の手術なんてとんでもないって断ったの。万一ダメージで論文が書けなくなっちゃうでしょ。そうなったら、生きてても一巻の終わりだから。」。

緒方貞子さんもそうでしょうが、中根千枝さんも「女性初の」ってしょっちゅうあったんでしょうね。
この間、讀賣新聞で南こうせつ(みなみ・こうせつ1949-)、日本経済新聞で湯川れい子(ゆかわ・れいこ1936-)が、類似連載記事、書いてた。こういうの僕には好読み物。
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by tiaokumura | 2017-10-01 10:47 | このブログのこと | Comments(0)